運動やスポーツをした後、「クールダウンしよう」とか「リカバリーが大事」って聞いたことありませんか?どちらも運動後の体のケアに関係する言葉なんですが、実は意味が違うんです。
私も子供の運動会の後に「ちゃんとクールダウンしてね」って言ったら、夫に「それってリカバリーのこと?」って聞かれて、「あれ?同じじゃないの?」と混乱したことがありました。調べてみると、この二つ、似ているようで全然違うんですよね。
今回は、「クールダウン」と「リカバリー」の違いについて、運動が苦手な人でも分かるように優しく説明していきます。この違いを知っていると、運動後の体のケアがもっと効果的になりますよ!
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「クールダウン」とは
試合後のクールダウン後、スタンドで観ていた息子くんを連れてロッカールームへ戻っていくよっち。 pic.twitter.com/Vg58cbGEta
— はづきーな🐮 (@Nyaokatze) November 5, 2025
クールダウンとは、激しい運動をした直後に行う、体を落ち着かせるための軽い運動やストレッチのことです。英語の「cool down(冷やす、落ち着かせる)」から来ている言葉で、整理体操とも呼ばれます。
運動で興奮状態になった体を、急に止めるのではなく、ゆっくりと元の状態に戻していくのがクールダウンの目的なんです。
クールダウンの目的
運動後の体は、心拍数が上がっていて、筋肉も緊張状態。呼吸も荒くなっています。この状態から急に動きを止めてしまうと、体に負担がかかってしまうんです。
クールダウンには次のような目的があります。
- 心拍数や呼吸を徐々に正常に戻す
- 体温を下げる
- 筋肉の緊張をほぐす
- 交感神経から副交感神経へ切り替える
私も以前、子供と全力で鬼ごっこをした後、すぐに座り込んだら立ちくらみがしたことがありました。あれは体が急に動きを止めたことで、血液の流れが変わったからなんですね。それ以来、運動後は必ず軽く歩くようにしています。
クールダウンの具体的な方法
クールダウンは、運動が終わった直後、できれば10分以内に始めるのがおすすめです。時間は10~15分程度が目安とされています。
具体的には、こんな方法があります。
軽いジョギングやウォーキング:ゆっくりとしたペースで5~10分程度歩いたり、軽く走ったりします。息が上がらない程度の強度がちょうどいいです。
静的ストレッチ:反動をつけずに、筋肉をゆっくり伸ばすストレッチです。特に運動で使った部分を中心に、全身の大きな筋肉(太もも、お尻、背中など)を伸ばしましょう。
深呼吸:深くゆっくりと呼吸をすることで、体に酸素を送り込み、リラックスできます。
ポイントは「気持ちいい」と感じる程度にすること。痛いほど伸ばしたり、息が上がるほど動いたりすると、逆効果になってしまいます。
「リカバリー」とは
リカバリーとは、運動によって疲れた体を回復させること全般を指す言葉です。英語の「recovery(回復、復旧)」から来ていて、日本語では「疲労回復」という意味になります。
クールダウンよりも、もっと広い意味を持つ言葉なんですね。
リカバリーの目的
リカバリーの目的は、運動で疲れた体を元の状態に戻すこと、そしてできればそれ以上の力を発揮できる状態にすることです。
運動をすると、筋肉にダメージが蓄積したり、エネルギーが消費されたり、体全体が疲労します。この疲労を取り除いて、次のトレーニングや日常生活を良い状態で迎えるのがリカバリーの役割です。
リカバリーがしっかりできていないと、疲れが抜けないだけでなく、ケガのリスクも高まってしまいます。特にスポーツをする人にとっては、「リカバリーはトレーニングと同じくらい大切」と言われるほど重要なんです。
リカバリーの具体的な方法
リカバリーには、体を動かす方法(アクティブリカバリー)と、体を休める方法(パッシブリカバリー)の2種類があります。
アクティブリカバリー(体を動かす方法)
- 軽いジョギングやウォーキング
- ストレッチ
- ヨガ
- 水泳やプールでのウォーキング
パッシブリカバリー(体を休める方法)
- 十分な睡眠(7~9時間が目安)
- 栄養補給(特に炭水化物とタンパク質)
- マッサージ
- 入浴やサウナ
- 温冷浴(温かいお湯と冷たい水を交互に浴びる)
- 休養日の設定
実は、リカバリーで一番大切なのは「睡眠」だと言われています。私も運動をした日は、いつもより早めに寝るようにしているんですが、翌日の疲れの残り方が全然違うんですよね。
栄養も大事で、運動後30分以内にプロテインや炭水化物を摂ると、より効果的に体を回復できるそうです。私は子供のサッカーの試合後には、必ずおにぎりとバナナを持っていくようにしています。
クールダウンとリカバリーの違い
ここまでの説明で、なんとなく違いが見えてきたでしょうか?簡単にまとめると、こんな感じです。
クールダウンは、運動直後に行う短時間の整理運動。体を興奮状態から落ち着いた状態へスムーズに切り替えるための、いわば「クッション」のような役割です。
時間は10~15分程度で、軽い運動やストレッチが中心になります。
リカバリーは、運動後の疲労回復全般のこと。クールダウンも含めて、栄養、睡眠、マッサージなど、体を回復させるためのあらゆる方法を指します。
時間も数時間から数日にわたる、もっと長期的なプロセスです。
つまり、クールダウンはリカバリーの一部なんですね。運動直後の体を落ち着かせるクールダウンから始まって、その後の栄養補給、入浴、睡眠といったリカバリーへと続いていくイメージです。
私なりの例えで言うと、クールダウンは「お風呂から上がった後に体を拭くこと」で、リカバリーは「お風呂上がりから朝起きるまでの体のケア全般」みたいな感じでしょうか。
クールダウンとリカバリーの関係性
クールダウンとリカバリーは、別々のものではなく、つながっているものなんです。
運動が終わった瞬間から、体のリカバリーは始まっています。その最初のステップがクールダウンというわけです。
運動後の流れ
- 運動終了
- クールダウン(10~15分):軽い運動やストレッチで体を落ち着かせる
- 栄養補給(運動後30分以内):炭水化物やタンパク質を摂取
- 入浴やマッサージ:筋肉をほぐして血行を促進
- 十分な睡眠:体を回復させる
- 休養日の設定:必要に応じて完全に休む日を作る
この流れ全体がリカバリーで、その最初の部分がクールダウンなんですね。
クールダウンをしっかり行うことで、その後のリカバリーもスムーズになります。逆に、クールダウンを省略してしまうと、筋肉が急に硬くなったり、疲労物質が溜まりやすくなったりして、リカバリーに時間がかかってしまうことも。
私の経験では、クールダウンをサボった日は、翌日の筋肉痛がひどかったり、なんとなく体がだるかったりします。数分の手間でも、後々の回復が全然違うんですよね。
無事、初日を迎えました。
— 島田惇平 Jumpei Shimada (@ShimadaJumpei) November 15, 2025
とんでもなかったー!!
所謂ダンス公演は僕自身初だったのだが、最早ダンス公演ではない何か宇宙的な時間だった。
すぐさまリカバリー温泉。#踊れ第九 pic.twitter.com/PZ6xgP5KCA
効果的なクールダウンとリカバリーのポイント
ここからは、私が実際に試してみて効果を感じた、クールダウンとリカバリーのポイントをご紹介します。
クールダウンのポイント
運動後すぐに始める:体が冷えてしまう前、できれば運動終了から10分以内に始めましょう。「後でやろう」と思うと、結局やらなくなってしまいがちです。
急に止まらない:どんなに疲れていても、座り込んだり横になったりする前に、まずは軽く歩きましょう。ほんの2~3分でも効果があります。
呼吸を意識する:深呼吸をしながら体を動かすと、より効果的に体を落ち着かせられます。
使った部分を重点的に:運動で特に使った筋肉を中心にストレッチしましょう。全身運動の後は、太ももやお尻などの大きな筋肉を伸ばすのがおすすめです。
リカバリーのポイント
睡眠を最優先する:どんなに忙しくても、運動した日は7時間以上の睡眠を確保しましょう。睡眠こそが最強のリカバリー方法です。
運動後30分以内に栄養補給:おにぎりやバナナなど、手軽に食べられるものでOK。炭水化物とタンパク質を一緒に摂ると効果的です。
水分をこまめに補給:運動中だけでなく、運動後も水分補給を忘れずに。お茶や水をこまめに飲みましょう。
無理しない:疲れているときは、思い切って休養日を設けることも大切です。頑張りすぎると、かえって体を壊してしまいます。
自分に合った方法を見つける:マッサージが好きな人もいれば、入浴が効く人もいます。いろいろ試して、自分に合ったリカバリー方法を見つけましょう。
私の場合、運動した日の夜は子供と一緒に早く寝るようにしています。最初は「まだやることがあるのに」と思っていましたが、睡眠を優先するようになってから、翌日の体調が全然違うんです。家事は翌朝に回しても、意外となんとかなるものですよ。
やってはいけないNG行動
クールダウンとリカバリーで、逆効果になってしまうNG行動もあります。
クールダウンのNG行動
- 運動直後にすぐ座り込む、横になる
- 痛いほど強くストレッチする
- 反動をつけてストレッチする(運動前は動的ストレッチがいいですが、運動後は静的ストレッチが基本です)
- 長時間やりすぎる(疲れているのに無理に続けると、かえって疲労が増します)
リカバリーのNG行動
- 睡眠時間を削る
- 運動後にお酒をたくさん飲む(お酒は疲労回復を妨げます)
- 栄養補給を怠る
- 疲れているのに無理して次の運動をする
- 完全に動かない(適度なアクティブリカバリーは効果的です)
特に気をつけたいのが、「疲れたからお酒で疲れをとろう」という考え方。これ、私もやりがちだったんですが、実はお酒は疲労回復を妨げてしまうそうです。運動後は、まず水分と栄養を補給してから、適量を楽しむのがいいですね。
よくある質問
Q1. クールダウンをしないとどうなりますか?
クールダウンをしないと、筋肉が急に硬くなったり、血流が悪くなって疲労物質が溜まりやすくなったりします。その結果、翌日の筋肉痛がひどくなったり、立ちくらみやめまいを起こすこともあります。
ただし、最近の研究では、クールダウンの効果については意見が分かれていて、「必ずしも翌日のパフォーマンスが上がるわけではない」という報告もあります。それでも、体を急に止めないことは、安全面から見ても大切です。
Q2. リカバリーにはどれくらい時間がかかりますか?
運動の強度によって変わります。軽い運動なら数時間から1日、激しい運動や筋トレをした場合は2~3日かかることもあります。
完全に疲労が回復するまで待つ必要はありませんが、同じ部位を使う激しい運動は、少なくとも48時間は空けるのがおすすめです。
Q3. クールダウンとウォームアップは同じですか?
いいえ、違います。ウォームアップは運動「前」に体を温めて準備する活動、クールダウンは運動「後」に体を落ち着かせる活動です。
ウォームアップでは動的ストレッチ(体を動かしながら行うストレッチ)が効果的ですが、クールダウンでは静的ストレッチ(じっとした状態で筋肉を伸ばすストレッチ)が基本になります。
Q4. 毎日運動する場合、リカバリーはどうすればいいですか?
毎日運動する場合は、部位を変えたり、強度を変えたりして、同じ筋肉を連続で酷使しないようにしましょう。例えば、月曜日は上半身、火曜日は下半身というように分けるのも一つの方法です。
また、週に1~2日は完全な休養日を設けることをおすすめします。「休むこともトレーニングの一部」と考えて、罪悪感を持たずに休みましょう。
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「クールダウン」と「リカバリー」の違い、分かっていただけたでしょうか?
クールダウンは、運動直後の10~15分に行う軽い運動やストレッチで、興奮した体を落ち着かせるための整理運動です。
リカバリーは、クールダウンも含めた疲労回復全般のことで、栄養補給、睡眠、マッサージ、休養など、体を回復させるあらゆる方法を指します。
クールダウンはリカバリーの最初のステップで、運動後の体をスムーズに回復させるために、どちらも大切な役割を果たしています。
運動やスポーツを楽しく続けるためには、頑張ることだけでなく、しっかり体をケアすることも同じくらい大切です。特に、睡眠と栄養は本当に侮れません。私も、無理をして体調を崩してしまったことがあるので、今は「休むことも頑張ること」と考えるようにしています。
皆さんも、運動した後は、クールダウンとリカバリーを意識して、体を大切にしてくださいね!

