毎日当たり前のように使っている「電気」という言葉。でも「電子」や「電力」と何がどう違うの？と聞かれると、なんとなく分かるけど説明するのは難しいですよね。私も息子に「電気って何？」と聞かれた時、うまく答えられなくて困ってしまいました。
実はこの3つの言葉、似ているようで全く違う意味を持っています。正しく理解すれば、ニュースを見ていても「今話しているのは電力のことなのね」と分かるようになって、とても便利ですよ。
今回は、電気・電子・電力の違いを分かりやすく解説し、どんな場面でどの言葉を使えばいいのかを具体的な例文と一緒にお伝えします。身近な例えを使って説明していくので、最後まで安心してお読みくださいね。
「電気」の意味とは？身近な現象を指す言葉
「電気」とは、電子と呼ばれる小さな粒子が物質内を移動することで生じる現象のことです。もう少し分かりやすく言うと、目に見えない小さな粒が動き回ることで起こるさまざまな現象全体を指します。
私たちが普段「電気をつける」「電気を消す」と言っているのも、この現象を利用しているからです。雷や静電気なども、すべて電気の現象に含まれます。
電気の具体例
- 電気をつける、消す
- 電気代を払う
- 静電気でパチッとする
- 雷が光る
- 電気毛布で暖まる
「電子」の意味とは？電気の正体となる小さな粒子
「電子」とは、原子と原子をつなぎ合わせる接着剤のような役割を担っているとても小さな粒子のことです。この電子が移動することで、電気という現象が生まれます。
つまり電気の正体が「電子」なのです。水の流れに例えると、水そのものが「電子」で、水が流れる現象が「電気」ということになります。
電子の具体例
- 電子レンジ
- 電子工作
- 電子部品
- 電子機器
- 電子書籍
「電力」の意味とは？電気のパワーを表す単位
「電力」とは、回路に流れる電流と電圧の積を電力W(ワット)で表した単位時間あたりの電気のエネルギーのことです。
簡単に言うと、電気がどれくらいのパワーで働いているかを表す言葉です。家電製品に書かれている「消費電力100W」というのは、その製品が100ワットのパワーで電気を使うという意味になります。
電力の具体例
- 電力会社
- 電力供給
- 消費電力
- 電力不足
- 原子力発電
今月の電気代が23,000円も行ってて白目向いてる。
— とくめい🦌 (@tokumewi) August 7, 2025
エアコン2台を24時間点けっぱなしで電子レンジやIHに頼ると仕方ないのか。。
電気・電子・電力の違いを比較して理解しよう
この3つの言葉の関係を、川の流れに例えて説明してみますね。
電子は川の「水」そのもの。目に見えない小さな粒子が、電気の材料となります。
電気は「水の流れ」。電子が移動することで起こる現象全体を指します。
電力は「水の勢い」。どれくらい強く流れているか、つまり電気のパワーの大きさを表します。
私が家電を買う時も、最初は「電力」と「電気」の違いがよく分からずに店員さんに聞いていました。でも今では「この電気ストーブの消費電力は？」と自然に使い分けられるようになりました。
それぞれの正しい使い分け方法
「電気」を使う場面
日常生活で最もよく使う言葉です。電気の現象全般や、家庭で使う電力を指すときに使います。
正しい使い方の例：
- 電気代が高くて困っています
- 停電で電気が使えません
- 電気をつけてください
- 電気工事士の資格を取りました
「電子」を使う場面
技術的な話や、電子を使った製品について話すときに使います。
正しい使い方の例：
- 電子レンジで温めました
- 電子書籍を読んでいます
- 電子部品を作る会社で働いています
- 電子工作が趣味です
「電力」を使う場面
電気のパワーや、電気を供給する会社について話すときに使います。
正しい使い方の例：
- 電力会社を変更しました
- この電気ストーブの消費電力は1000Wです
- 電力不足で計画停電があります
- 太陽光発電で電力を作っています
間違えやすいポイントと注意点
よくある間違い1：「電力をつける」
× 電力をつけてください ○ 電気をつけてください
電力はパワーの大きさなので、「つける」「消す」という動作にはなじみません。
よくある間違い2：「電子代」
× 電子代が高い ○ 電気代が高い
家庭で支払うのは電気を使った料金なので「電気代」が正しい表現です。
よくある間違い3：「電気会社」
× 電気会社で働いています ○ 電力会社で働いています
電気を供給する会社は「電力会社」と呼ぶのが正式です。
私も最初の頃は「電気会社」と言ってしまうことがよくありました。でも正確には「電力会社」なんですね。
実生活での使い方実例集
家電製品を購入するとき
「このエアコンの消費電力はどれくらいですか？電気代が心配なので、省エネタイプがいいのですが。」
子どもの宿題を手伝うとき
「電子っていうのは目に見えない小さな粒で、それが動くと電気という現象になるのよ。電力は、その電気がどれくらい強く働いているかを表すの。」
停電のとき
「電力会社からの電力供給が止まって、電気が使えなくなったみたい。電子レンジも使えないから、今夜はガスで料理しましょう。」
専門分野での使い分けも知っておこう
工業・技術分野
工場や技術系の仕事では、これらの言葉の使い分けがとても重要です。
- 電力設備：発電所や送電線などの設備
- 電子機器：コンピューターやスマートフォンなどの精密機器
- 電気工事：家庭や建物の配線工事
エネルギー・環境分野
最近よく耳にする再生可能エネルギーの話でも、正確な用語が使われています。
- 電力需要：社会全体で必要な電気の量
- 電子制御：コンピューターによる精密な制御
- 電気自動車：電気で動く自動車
子どもにも分かる簡単な覚え方
私が子どもたちに教えるときに使っている覚え方をご紹介しますね。
電子：「でんしゃ」の「でん」。小さな粒が「電車のように移動」 電気：「でんき」そのまま。普段使っている「電気」 電力：「でんりょく」の「りょく」。「力」のように「パワー」
この覚え方で、うちの子どもたちもすぐに理解できました。
よくある質問
Q1. 電気と電力、どちらが正しい言い方ですか？
どちらも正しい言葉ですが、使う場面が違います。日常会話では「電気」を使うことが多く、技術的な話やビジネスの場面では「電力」を使うことが多いです。迷った時は「電気」を使えば間違いありません。
Q2. 電子レンジはなぜ「電気レンジ」ではないのですか？
電子レンジは、マイクロ波という電子の波を使って食べ物を温める仕組みだからです。普通の電気ヒーターとは違って、電子の特性を利用した技術なので「電子レンジ」と呼ばれています。
Q3. 「電力会社」と「電気会社」はどちらが正しいですか？
正式には「電力会社」が正しい呼び方です。東京電力、関西電力など、実際の会社名にも「電力」が使われています。ただし、日常会話で「電気会社」と言っても意味は通じます。
Q4. 電気代と電力代は同じ意味ですか？
基本的には同じ意味ですが、一般的には「電気代」と言うことが多いです。請求書にも「電気料金」と書かれていることがほとんどです。「電力代」という言い方もありますが、あまり使われません。
「電気」の人気商品をレビュー件数順に楽天でチェック！まとめ
電気・電子・電力の違いについて詳しく解説してきました。最後にもう一度、重要なポイントをまとめておきますね。
電気は、電子が移動することで起こる現象全体のこと。日常生活で最もよく使う言葉です。
電子は、電気の正体となる目に見えない小さな粒子のこと。技術的な製品や話題で使います。
電力は、電気のパワーの大きさを表す言葉。会社名や技術的な場面で使います。
川の例えで言うと、電子が「水」、電気が「流れ」、電力が「勢い」です。この関係を覚えておけば、どの場面でどの言葉を使えばいいかが分かるようになります。
最初は混乱するかもしれませんが、普段から意識して使っていれば自然と身についてきます。私も最初は間違えることが多かったのですが、今では自然に使い分けられるようになりました。ぜひ今日から、正しい言葉を使って話してみてくださいね。
