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「中止」と「延期」の違い!意味や使い分け方を徹底解説

生活・文化

子供の学校行事や習い事、町内のイベントなど、予定していた行事が予定通りにいかないことって、けっこうありますよね。そんなとき、「中止」と「延期」という言葉、何気なく使っていませんか?

実は私も、ママ友から「運動会、中止になったね」と言われて「え、延期じゃなくて?」と聞き返したことがあります。後日、学校からのお知らせを見直したら「中止」と書かれていて、あれ、この場合ってどっちが正しいの?と混乱してしまいました。

似ているようで全然違う「中止」と「延期」。この2つをきちんと使い分けられると、子供との会話や保護者同士のやりとりでも、誤解が生まれずスムーズですよね。今回は、その違いをわかりやすく解説していきます!

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「中止」とは?

「中止」とは、予定していた物事を取りやめにすることです。計画していたことや、今まさに進めていたことをストップさせ、そのままやらないことを意味します。

字を見てみると、「中」は「ある状態が続いている時」、「止」は「続いていたものが続かなくなる」という意味があります。つまり、進行していたことを止めてしまうというイメージですね。

「中止」には2つのパターンがあります。

1. 完全に取りやめるケース 一度中止になったら、もう二度と実施されることはありません。たとえば、予算不足で企画していたイベントが中止になった場合、そのイベント自体がなくなってしまいます。

2. 一時的に中断するケース 天候不良などで一時的に中止にして、後日改めて実施する場合もあります。ただし、この場合は「延期」と似た意味になるため、混乱しやすいポイントです。

「中止」の例文

  • 台風接近のため、本日の運動会は中止になりました
  • 参加者が集まらず、セミナーは中止された
  • 主催者の都合により、コンサートが中止になった
  • 雨天のため、花火大会は中止します

私の住んでいる地域でも、去年の夏祭りがコロナの影響で中止になりました。子供たちも楽しみにしていたので、「来年に延期じゃないの?」と聞かれましたが、その年の夏祭りは完全に取りやめになってしまったんです。翌年は改めて開催されましたが、それは「延期」ではなく、新たに企画された別の夏祭りという扱いでした。

「延期」とは?

「延期」とは、予定していた期日や期限を後ろにずらすことです。大切なのは、その物事自体は行う予定で、実施する日時だけを変更するという点です。

「延」という字は「長引かせる」「日時を遅らせる」、「期」という字は「一定の日時」「約束した日時」という意味があります。つまり、約束された日時を遅らせることを指すんですね。

延期の場合、実施するかどうかは決まっていて、「いつやるか」だけが変わります。新しい日程が決まっている場合もあれば、「無期延期」のように具体的な日時が未定の場合もあります。

「延期」の例文

  • 雨天のため、運動会は来週の土曜日に延期されました
  • 会議は急遽、来週の水曜日に延期になった
  • 出発予定は明日に延期された
  • イベントは無期延期となった

うちの子の学校では、雨で運動会が延期になることがよくあります。「本日の運動会は雨天のため、来週の同じ曜日に延期します」という連絡が来ると、「よかった、なくなるわけじゃないんだ」とホッとします。お弁当の準備も無駄にならずに済みますしね。

「中止」と「延期」の違いを比較

ここまでの説明を踏まえて、2つの違いをまとめてみましょう。

「中止」の特徴

  • 予定していたことを取りやめる
  • 実施されない(または完全に白紙に戻る)
  • その物事自体がなくなる

「延期」の特徴

  • 予定していたことの日時を変更する
  • 後日必ず実施される(実施する前提)
  • その物事自体は存続している

最大の違いは、「中止」は対象自体がやめになる点、「延期」は目的をやめるわけではなく先延ばしにするだけという点です。

たとえば、天候不良でスポーツ大会が予定通り開催できない場合を考えてみましょう。

  • 「大会は中止します」→その大会は開催されない
  • 「大会は来週に延期します」→来週に開催される

この違い、けっこう大きいですよね。お知らせを受け取る側も、「中止」なのか「延期」なのかで準備や心構えが全然違ってきます。

具体的な使い分け方のポイント

日常生活の中で、どう使い分ければいいのか、具体的なシーンで考えてみましょう。

学校行事の場合

運動会が雨の場合

  • 「本日の運動会は雨天のため中止します。来週の同じ曜日に実施します」 →この場合、「今日の」運動会は中止だけど、来週実施されるから「延期」とも言える
  • 「本日の運動会は雨天のため、来週の同じ曜日に延期します」 →より一般的で分かりやすい表現

実は学校からのお知らせでは、「中止」と「延期」が混在していることもあります。厳密には、今日の予定を取りやめるという意味で「中止」を使い、その後に「延期先の日程」を伝える形式が多いんです。

イベントやコンサートの場合

主催者側の理由

  • 「チケットが売れなかったため、コンサートは中止になりました」 →再開催の予定なし
  • 「出演者の体調不良により、コンサートは1ヶ月後に延期します」 →必ず開催される

自然災害などの場合

  • 「台風が直撃する予報のため、花火大会は中止します」 →安全上の理由で開催されない(その年は実施しない)
  • 「台風接近のため、花火大会は翌週に延期します」 →条件が整えば翌週実施

私が以前チケットを取っていたコンサートが、出演者の怪我で延期になったことがあります。最初は「えー!」と思いましたが、「中止」ではなく「延期」だったので、チケットはそのまま使えて一安心しました。もし「中止」だったら払い戻しになって、また取り直さないといけなかったところです。

ビジネスシーンの場合

会議の場合

  • 「資料が間に合わないため、本日の会議は中止します」 →今日の会議はなくなる(後日あるかは不明)
  • 「資料が間に合わないため、本日の会議は来週に延期します」 →来週に実施される

プロジェクトの場合

  • 「予算削減により、新規プロジェクトは中止になりました」 →プロジェクト自体がなくなる
  • 「追加調査が必要なため、プロジェクト開始は3ヶ月延期します」 →3ヶ月後に開始される

類語との違いも知っておこう

「中止」や「延期」と似た言葉に「順延」があります。これも混同しやすいので、簡単に解説しますね。

「順延」とは?

「順延」は、1日ごとに順繰りに延期するということを指します。つまり、今日がダメなら明日、明日もダメなら明後日、という具合に、順番に先送りしていくことです。

「順延」の例文

  • 本日の試合は雨天のため、明日に順延します
  • 雨天の場合は翌日に順延となります

「延期」は特に何日間延ばすという決まりはありませんが、「順延」だと「順繰りに」という意味なので、次の日に、またその次の日にという規則性があります。

よく野球の試合などで「雨天順延」という言葉を聞きますよね。これは、雨が降ったら翌日に、翌日も雨なら翌々日にと、順番に先送りしていくという意味です。

ちなみに、「3日後に順延します」という表現は間違いなので要注意です!順延は1日ずつ順番に延ばすことなので、いきなり3日後に飛ぶのは「延期」と言うのが正しいんです。

よくある質問

Q1. 「中止」なのに後日実施されることがあるのはなぜ?

「今日の運動会は中止します。来週実施します」という表現、確かに矛盾しているように感じますよね。

これは、「今日の」予定を取りやめるという意味で「中止」を使い、その後に新しい日程を伝えているんです。厳密に言えば「延期」と表現する方がわかりやすいのですが、学校や自治体からのお知らせでは「本日は中止」→「代替日は〇月〇日」という形式が慣習的に使われています。

受け取る側としては、「中止」という言葉を見たら「その日は実施されない」、続けて代替日が書かれていたら「延期と同じ意味」と理解すればOKです。

Q2. 「無期延期」って結局いつやるの?

「無期延期」とは、実施することは決まっているけれど、具体的な日程がまだ決まっていない状態のことです。

「イベントは無期延期になった」のように使われますが、いつ実施されるかは未定という意味なので、場合によっては何年も先になることもあります。

ただし、「無期延期」であっても「中止」ではないので、いつかは必ず実施される(という建前である)点が重要です。実際には、無期延期のまま事実上の中止になってしまうケースもありますが…。

Q3. 延期された場合、チケットや申し込みはどうなるの?

これはイベントや主催者によって対応が異なります。

一般的なパターン

  • 延期の場合:チケットや申し込みはそのまま有効(新しい日程で使える)
  • 中止の場合:払い戻しや返金対応がある

ただし、延期された日程に参加できない場合は払い戻しに応じてくれることも多いので、主催者に確認してみましょう。

私も以前、子供の習い事の発表会が延期になったとき、新しい日程では都合がつかず、参加費を返金してもらったことがあります。丁寧にお願いすれば、柔軟に対応してくれることが多いですよ。

Q4. 子供にどう説明すればいい?

小さな子供に「中止」と「延期」の違いを説明するのは難しいですよね。

わかりやすい説明例

  • 「中止」:今日の遠足はなしになっちゃったの。残念だけど、またいつか行けるといいね。
  • 「延期」:今日の遠足は雨だから、来週の晴れた日に行くことになったよ。楽しみが続くね!

要は、「中止」は「今回はなし」、「延期」は「日にちが変わるだけで必ずやる」という違いを、子供の年齢に合わせて優しく伝えてあげるといいと思います。

うちの子も最初は「中止って何?」と聞いてきましたが、「今回はやらないことになったんだよ」と説明すると、「じゃあ次はいつやるの?」と聞き返されました。そこで「次があるなら延期、次がないなら中止だよ」と教えたら、なんとなく理解してくれました。

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まとめ

「中止」と「延期」の違い、おわかりいただけましたでしょうか?

もう一度おさらい

  • 中止:予定していたことを取りやめること。その物事はなくなる(または白紙に戻る)
  • 延期:予定していたことの日時を変更すること。後日必ず実施される

この2つの言葉、似ているようでまったく意味が違います。「中止」はやめてしまうこと、「延期」は先延ばしにするだけで目的自体は行うのが前提です。

学校からのお知らせやイベントの案内を見るとき、「中止」なのか「延期」なのかをしっかり確認すると、その後の予定も立てやすくなりますよね。

ママ友との会話でも、「今度の授業参観、中止になったんだって」「え、延期じゃなくて?」みたいなやりとり、きっと皆さんも経験があるはず。正しく使い分けられれば、誤解も減ってコミュニケーションもスムーズになります。

ぜひ、今日から意識して使ってみてくださいね!