今回は音楽の世界で人気の二つの打楽器、コンガとボンゴについてお話しします。
この二つ、似ているようで実は全然違うんです。でも、どう違うのかよくわからない…そんな方も多いのではないでしょうか?
今回は、コンガとボンゴの違いをわかりやすく解説していきます。音楽好きの方はもちろん、楽器に興味がある方も、ぜひ最後まで読んでくださいね!
コンガとボンゴ、その魅力とは?
まず、コンガとボンゴの基本的な特徴から見ていきましょう。どちらもラテン音楽でよく使われる打楽器ですが、形や音色、演奏方法にはっきりとした違いがあります。
コンガの特徴
コンガは、細長い樽型をした大きな太鼓です。高さは50〜90cm、直径は25〜30cmもあり、とても存在感があります。普通は大きさの違う2台のコンガをセットにして演奏します。
コンガには3種類あります:
- キント(一番小さい)
- コンガ(中間サイズ)
- トゥンバドーラ(一番大きい)
コンガは低い音が特徴で、指全体や手のひらを使って演奏します。コンガを演奏する人のことを「コンゲーロ」と呼びます。
ボンゴの特徴
一方、ボンゴは胴の短い桶型をした小さな太鼓です。高さは約20cm、直径は17〜22cmと、コンガに比べるとずっとコンパクト。片手で持ち運べるくらいの大きさです。
ボンゴは2個一組で使います:
- エンブラ(大きい方、スペイン語で「女性」の意味)
- マッチョ(小さい方、スペイン語で「男性」の意味)
ボンゴは高い音が特徴で、指先を使って演奏します。ボンゴを演奏する人は「ボンゴセーロ」と呼ばれます。
コンガとボンゴの歴史
コンガとボンゴ、どちらもキューバの民族楽器ですが、その起源は少し違います。
コンガの歴史
コンガは、アフリカがルーツだと言われています。西アフリカの「パンロゴ」という楽器がコンガにそっくりなんです。昔、奴隷としてアフリカから連れてこられた人たちが、故郷の太鼓文化を持ち込み、現地にあった樽に皮を張って楽器を作ったのがコンガの始まりだと考えられています。
ボンゴの歴史
ボンゴは、もともとキューバにあった楽器だと言われています。キューバには「トレス」というギターに似た弦楽器があり、それとボンゴを一緒に演奏する音楽家がたくさんいました。ボンゴは主に歌の伴奏として使われていたんですね。
コンガとボンゴの演奏方法
コンガとボンゴ、演奏方法も全然違います!
コンガの演奏方法
コンガは、床に置いたり肩からつるしたりして演奏します。指全体や手のひらを使って叩くので、力強い音を出すことができます。低い音が特徴なので、曲全体のリズムの土台を作るのに適しています。
ボンゴの演奏方法
ボンゴは、両膝や両股に挟んで演奏します。指先を使って叩くので、繊細な音を出すことができます。1本、2本…と使う指の本数を変えることで、音量を調整できるんです。高い音が特徴なので、メロディーラインに合わせて軽快なリズムを刻むのに向いています。
コンガとボンゴの音の違い
コンガとボンゴ、大きさが違うので当然音も違います。
コンガは低い音が出るのに対し、ボンゴは高い音が出ます。その差は約1オクターブ。つまり、ドからド、レからレくらいの違いがあるんです。この音の違いが、それぞれの楽器の個性を作り出しています。
カホンワークショップでお世話になっている西院和音堂のファンクセッションにコンガ持って参加してきた!もっとコンガの音の飛び方やグルーヴの出し方掴み方とか色々改良したい部分がいっぱい見えて満足かつ精進していきたいきもち pic.twitter.com/KSVlkpYDXi
— 樋口 拓哉(らっきょ) (@rakkyo_perc) February 28, 2023
ボンゴを乾燥したら音が良くなって最高 pic.twitter.com/1ZmNxVo9a9
— 🎃変拍子ちゃん@春M3ク-10b (@OrangeTheKeyqa) July 22, 2023
コンガとボンゴの使われ方
コンガとボンゴ、どんな音楽で使われているのでしょうか?
コンガの使われ方
コンガは、サルサやルンバなどのラテン音楽でよく使われます。特にルンバでは、コード楽器を使わないような即興的な演奏でも重要な役割を果たします。また、ポップスやロックなど、様々なジャンルの音楽にも取り入れられています。
ボンゴの使われ方
ボンゴも、ラテン音楽やジャズでよく使われます。特に歌モノの伴奏として重要な役割を果たします。その軽快なリズムと多彩な音色から、ソロ演奏や他の楽器とのアンサンブルでも活躍します。
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さて、ここまでコンガとボンゴの違いについて詳しく見てきました。どうでしょうか?二つの楽器の個性がよくわかったのではないでしょうか。
コンガは低い音で力強く、ボンゴは高い音で軽快。大きさも演奏方法も全然違う二つの楽器ですが、どちらもラテン音楽には欠かせない存在です。
音楽を聴くときは、コンガとボンゴの音を意識して聴いてみてください。きっと今までとは違った楽しみ方ができるはずです。もし機会があれば、実際に触れてみるのもおすすめです。自分で演奏してみると、それぞれの楽器の魅力がもっとよくわかりますよ。