ラグビーとアメリカンフットボール(アメフト)は、似ているようで実は大きく異なるスポーツです。 両競技の魅力と特徴を理解することで、スポーツファンとしての楽しみが広がります。
本記事では、ユニフォーム、ルール、ボール、装備、そしてプレースタイルの5つの視点から、ラグビーとアメフトの違いを詳しく解説します。
ラグビーとアメフトの違い1:ユニフォーム
ラグビーとアメフトのユニフォームには、一目でわかる大きな違いがあります。
ラグビーのユニフォーム
- 半ズボン
- 軽量のシャツ
- スパイクシューズ
- 防具の着用は任意(モジャパッドなど)
アメフトのユニフォーム
- ヘルメット
- 肩パッド
- 膝 パッド
- その他の装飾(アームパッド、ニーパッドなど)
これは、アメフトがより危険度や怪我の発生率が高いためです。 ラグビーには必須の防具はありませんが、モジャパッド(肩や首を保護する薄いパッド)を着用している選手もいます。
ラグビーとアメフトの違い2:ルール
ルールの違いは、両競技の特徴を最も重視して表しています。
プレイヤー数
- ラグビー:1チーム15人
- アメフト:1チーム11人
選手交代
- ラグビー:1試合で登録できる選手は23名、交代できる選手は8名まで。一度ベンチに戻った選手は再び試合に出られない。
- アメフト:NFLでは登録選手53人、交代できる選手は46人まで。交代回数に制限なし。
試合時間
- ラグビー:80分(40分×2)
- アメフト:60分(15分×4)、但し実質の試合時間は120分を超えることが多い
試合方法
ラグビー:
- トライ:5点
- コンバージョンキック:2点
- ドロップゴール:3点
- ペナルティーゴール:3点
アメフト:
- タッチダウン:6点
- セーフティ:2点
- フィールドゴール:3点
- エクストラポイント:1点または2点
その他のルールの違い
- ラグビーは、サッカーのように自由に攻撃守が切り替わる。
- アメフトは、野球のように攻撃と戦いがはっきりと分かれている。
- ラグビーは基本的にランニングタイム(タイマーを止めない)。
- アメフトではハドル(作戦会議の時間)があり、このときは途中が止まる。
ラグビーとアメフトの違い3:ボール
ボールの形状や大きさにも違いがあります。
ラグビーボール
- カラー:ホワイト
- 形状:より球体に近い楕円形
- サイズ(5号球):縦74~77cm、横58~62cm
アメフトボール
- カラー:ブラウン
- 形状:長い楕円形で先細りのデザイン
- サイズ:直径27.2~28.6cm、周囲79.4~81.9cm&51.9~53.1cm
- 体重:397~425g
アメフトのボールは、ラグビーボールよりも一回り小さいサイズです。 これは、アメフトが基本的に片手でボールを投げるため、小さくて持ちやすい形状になっているためです。 一方、ラグビーは基本的にハンドでパスするため、ボールが大きめになっています。
ラグビーとアメフトの違い4:プレースタイル
プレースタイルの違いは、両競技の魅力を最もよく表しています。
ラグビーのプレースタイル
- 前方へのパスは禁止(横か後ろにしかパスできない)
- ボールを持っている選手にのみタックル可能
- 連続的なプレーが特徴
- スクヤラムラインアウトなどの珍しい場面がある
アメフトのプレースタイル
- 前方へのパスが可能(1回の攻撃権で1度だけ)
- ボールの有無に勝てずブロックが可能
- プレーごとに中断があり、作戦を立てる時間がある
- 攻撃と守備の選手が完全に分かれている
まとめ
ラグビーとアメフトは、どちらも激しい身体接触を伴う魅力的なスポーツです。
ラグビーは、80分間ほぼノンストップで続く激しい攻撃防御と、チームワークを重視するプレースタイルが特徴です。選手たちの持久力と瞬発力、そして臨機応変な判断力が求められます。
一つ、アメフトは、緻密な戦略と瞬発的なパワープレーの組み合わせが魅力です。一つのプレーに込められた戦略と、それを実行する選手たちの卓越した身体能力が反省となります。
両競技とも、それぞれの特徴を活かした独自の魅力を持っています。ルールや装備の違いを理解することで、より深く両競技を楽しむことができます。ぜひ、実際に見たり、プレーしたりして、ラグビーとアメフトの魅力を体感してみてください。