「了解道中膝栗毛」「やばたにえん」って聞いたことありますか?これ、実は若い世代の間で流行っている「ネオダジャレ」なんです。
「え、ダジャレって昔からあるおやじギャグじゃないの?」と思いますよね。私も最初そう思いました。でも、子供がSNSで「了解道中膝栗毛」って返事してるのを見て、「あれ?これって昔のおやじギャグとは何か違う…」って気づいたんです。
実は「ネオダジャレ」と「おやじギャグ」、似ているようで全然違うものなんですよ。今回は、その違いをわかりやすく解説していきます!
「ネオダジャレ」とは
「ダジャレ」がアップデートして「ネオダジャレ」とし若者の間で流行っている聞きました。
— 【公式】ハクキンカイロ (@hakukin1923) May 30, 2025
あくまでも「ネオダジャレ」でおやじギャグといった古いダジャレとは違うらしいです😊
使ったことあるダジャレはありますか? pic.twitter.com/5QYA43Rx6A
ネオダジャレとは、Z世代(1990年代後半から2010年代生まれ)を中心に使われている、現代版のダジャレのことです。
「ネオ(新しい)」+「ダジャレ」という意味で、博報堂生活総合研究所が命名しました。従来のダジャレを、今どきの感性でアップデートしたものなんですね。
ネオダジャレの特徴
ネオダジャレには次のような特徴があります。
1. SNS・LINEでのテキストコミュニケーションで使われる
若者たちは、友達とのやり取りで「了解」の代わりに「了解道中膝栗毛」、「ありがとう」の代わりに「あざ丸水産」などと送り合っています。文字での会話だからこそ、こういった遊び心のある言葉が使いやすいんです。
私も娘のLINEをたまたま見たとき、「ひざくり〜」って返事してて「え、ひざ?膝が痛いの?」って心配したら、「了解道中膝栗毛の略だよ!」って笑われちゃいました。
2. 歴史的な固有名詞や教養を感じさせる言葉を使う
「東海道中膝栗毛」「永谷園」「上杉謙信」など、誰もが知っている言葉をベースにしているのがポイント。「知ってる?」という仲間意識を生み出しながら、センスの良さもアピールできるんです。
3. 相手を思いやる気持ちが込められている
「了解」とだけ返すとそっけない印象になってしまいますよね。でも「了解道中膝栗毛」なら、楽しい雰囲気が伝わって相手も嬉しくなります。テキストだけのやり取りでも、温度感を伝えられる工夫なんですね。
代表的なネオダジャレの例
よく使われるネオダジャレをいくつか紹介します。
- 了解道中膝栗毛(りょうかいどうちゅうひざくりげ):「了解」の意味。「東海道中膝栗毛」をもじったもの
- やばたにえん:「やばい」の意味。「永谷園」をもじったもの
- あざ丸水産(あざまるすいさん):「ありがとうございます」の意味
- ヤバ杉謙信(やばすぎけんしん):「やばすぎる」の意味。「上杉謙信」をもじったもの
- うれシーサー:「うれしい」の意味。沖縄の「シーサー」をもじったもの
どれも言葉の音を上手く使って、ちょっとクスッとさせてくれる工夫がされていますよね。
「おやじギャグ」とは
おやじギャグとは、中高年の男性(おやじ世代)が好んで使う、ちょっと古臭いダジャレや冗談のことです。
「布団が吹っ飛んだ」「トイレに行っトイレ」といった、同じ音を繰り返すような単純なダジャレが代表的です。
おやじギャグの特徴
おやじギャグには次のような特徴があります。
1. 対面での会話で言われることが多い
おやじギャグは、会議中やちょっとした雑談の場面で突然飛び出してきます。しかも言った本人が「ドヤ顔」だったり、自分で笑っちゃったりすることも。
夫が家で「このパン、パンパンだね!」って言って一人で笑ってるのを見ると、「ああ、これぞおやじギャグ…」って思います。
2. 場の空気を読まず使われる
真面目な話をしている最中でも、突然ダジャレを挟んでくることがあります。周りは反応に困ってしまうことも多いんです。
聞いた方は「笑ってあげるべき?」「スルーしていい?」と悩んでしまいますよね。
3. 時代を感じさせる言い回し
昭和や平成初期によく使われていた言葉遊びが多く、若い世代には「古い」と感じられることが多いです。
代表的なおやじギャグの例
よく聞くおやじギャグをいくつか紹介します。
- 布団が吹っ飛んだ:「布団」と「吹っ飛んだ」の音が似ているダジャレ
- トイレに行っトイレ:「トイレ」と「行っとれ」をかけたダジャレ
- 電話に出んわ:「電話」と「出んわ」をかけたダジャレ
- アルミ缶の上にあるみかん:早口言葉的なダジャレ
- イカ食べてもイカんのか:「イカ」と「いかん(ダメ)」をかけたダジャレ
どれも聞いたことがあるような、昔ながらのダジャレですよね。
「ネオダジャレ」と「おやじギャグ」の違い
それでは、ネオダジャレとおやじギャグの違いを詳しく見ていきましょう。
1. 使われる場面(TPO)の違い
ネオダジャレは、主にSNSやLINEなどのテキストコミュニケーションで使われます。友達同士の気軽なやり取りの中で、楽しく会話を盛り上げるために使うんです。
一方、おやじギャグは対面での会話、それもビジネスシーンや公の場で突然使われることが多いです。場の雰囲気を和ませようとして言うのですが、逆に場をしらけさせてしまうことも。
この「TPO(時・場所・場合)」の違いが一番大きなポイントです。ネオダジャレは使う場面を選んでいるけれど、おやじギャグは場面を選ばない(選べない)んですね。
2. 相手への配慮の違い
ネオダジャレは、相手を楽しませたり、コミュニケーションを円滑にしたりする目的があります。「了解道中膝栗毛」と返すことで、そっけない印象を避けて、楽しい雰囲気を作れるんです。
おやじギャグは、言った本人が満足することが目的になっていることが多いです。相手の反応を気にせず、自分が面白いと思ったら言ってしまう。聞いた方は反応に困ることもありますよね。
3. センスや知性の表現の違い
ネオダジャレは、歴史上の人物や固有名詞を上手く使っているので、「わかる人にはわかる」というセンスの良さを感じさせます。教養を感じさせながら、遊び心も表現できるんです。
おやじギャグは、誰でもわかる単純な音の言い換えが中心です。深い知識は必要なく、シンプルなダジャレがほとんど。
4. 受け取られ方の違い
ネオダジャレは、使う相手や場面を選んでいるので、基本的には好意的に受け取られます。「センスいいね!」「面白い!」と盛り上がれることが多いです。
おやじギャグは、「寒い」「恥ずかしい」「困る」といった反応をされることも少なくありません。特に若い世代からは敬遠されがちです。
違いの比較表
| ネオダジャレ | おやじギャグ | |
|---|---|---|
| 主な使用場面 | SNS、LINE(テキスト) | 対面での会話 |
| 使う世代 | Z世代中心(10〜20代) | 中高年世代 |
| 目的 | 相手を楽しませる、コミュニケーション円滑化 | 自分が面白いと思って言う |
| 知性の表現 | 固有名詞や歴史用語を使う | 単純な音の言い換え |
| 受け取られ方 | センスが良い、面白い | 寒い、恥ずかしい |
| 例 | 了解道中膝栗毛、やばたにえん | 布団が吹っ飛んだ、トイレに行っトイレ |
なぜZ世代はネオダジャレを使うのか
若い世代がネオダジャレを好んで使う理由は何でしょうか。
1. テキストコミュニケーションが主流だから
Z世代は生まれたときからスマホやSNSが身近にある「デジタルネイティブ」世代です。友達との連絡も、ほとんどがLINEやSNSのメッセージ。
文字だけのやり取りでは、自分の気持ちや温度感が伝わりにくいですよね。だからこそ、「了解道中膝栗毛」のような遊び心のある言葉で、楽しい雰囲気を作っているんです。
2. 仲間意識を共有できるから
「了解道中膝栗毛」「やばたにえん」といった言葉は、知っている人同士で使うからこそ面白いんです。「わかる?」「わかる!」という共感が、仲間意識を強めてくれます。
私も娘の友達が家に来たとき、「あざ丸水産!」って言い合ってるのを見て、「ああ、この子たち同じ世界を共有してるんだな」って感じました。
3. センスの良さをアピールできるから
単に「了解」と返すより、「了解道中膝栗毛」と返す方が、「この人センスいいな」と思われやすいんです。歴史の知識も自然に入っているので、ただふざけているだけじゃないという印象も与えられます。
4. 失敗したくない世代だから
Z世代は、「失敗したくない」「傷つきたくない」という意識が強い世代とも言われています。真面目に「了解」とだけ返して、「そっけない」「怒ってるのかな」と思われるのが怖いんですね。
だから、ネオダジャレで楽しく返すことで、関係を良好に保とうとしているんです。これって、実はとても繊細な心遣いなんですよね。
私の体験談:ネオダジャレに触れて感じたこと
実は私、最初は「了解道中膝栗毛」って何?と思っていたんです。子供がスマホで友達に「ひざ」って返事してるのを見て、「膝がどうしたの?」って聞いたら、「違うよ!了解道中膝栗毛の略だよ!」って説明されました。
最初は「長いし、わけわからない」と思ったんですが、娘が嬉しそうに使っているのを見ていると、「ああ、これって友達とのコミュニケーションツールなんだな」って理解できました。
夫のおやじギャグは「布団が吹っ飛んだ」とか「アルミ缶の上にあるみかん」みたいな、一人で言って一人で笑うタイプ。正直、子供たちは「お父さん、また始まった…」って顔をしています。
でもネオダジャレは、友達同士で「了解道中膝栗毛!」「あざ丸水産!」って言い合って、みんなで笑ってる。この違いが、ネオダジャレとおやじギャグの本質的な違いなんだなって感じました。
ダジャレ自体は昔からあるものだけど、使い方次第で「寒い」にも「センスいい」にもなるんですね。
よくある質問
Q1. ネオダジャレとおやじギャグ、結局同じダジャレじゃないの?
確かにどちらもダジャレの一種ですが、使う場面と目的が全く違います。ネオダジャレはSNSなどで相手を楽しませるために使いますが、おやじギャグは対面で自分が面白いと思って言うことが多いです。
言葉遊びという点では同じですが、「TPO(時・場所・場合)」を意識しているかどうかが大きな違いです。ネオダジャレは空気を読んで使いますが、おやじギャグは空気を読まず使われることが多いんです。
Q2. 大人がネオダジャレを使っても大丈夫?
もちろん大丈夫です!ただし、使う相手と場面は選びましょう。若い世代の友達や家族とのカジュアルな会話なら問題ありません。
でも、ビジネスシーンや目上の方との会話では避けた方が無難です。若者言葉として浸透しているので、使う場面を間違えると「無理して若ぶってる」と思われる可能性もあります。
Q3. おやじギャグは使わない方がいいの?
一概に「使わない方がいい」とは言えません。親しい家族や友人との会話なら、おやじギャグで場が和むこともあります。
大切なのは、相手の反応を見ることです。相手が笑ってくれたり、ツッコんでくれたりするなら問題ありません。でも、困った顔をしていたり、無反応だったりしたら、控えめにした方がいいかもしれません。
特にビジネスシーンでは注意が必要です。真面目な場面でおやじギャグを連発すると、「空気が読めない人」と思われてしまう可能性があります。
Q4. ネオダジャレの「了解道中膝栗毛」は省略してもいいの?
はい、省略形もあります。「ひざくり」や「ひざ」と短くして使うこともあります。ただし、相手が「了解道中膝栗毛」を知らないと意味が通じないので注意が必要です。
最初は「了解道中膝栗毛」とフルで使って、相手も知っているとわかったら省略形を使うのがおすすめです。
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「ネオダジャレ」と「おやじギャグ」の違いをまとめます。
ネオダジャレは、Z世代を中心に使われている現代版のダジャレで、SNSやLINEでのテキストコミュニケーションで使われます。相手を楽しませたり、コミュニケーションを円滑にしたりする目的があり、歴史的な固有名詞を使うことでセンスの良さも表現できます。代表例は「了解道中膝栗毛」「やばたにえん」など。
おやじギャグは、中高年世代が好んで使う、ちょっと古臭いダジャレです。対面での会話で使われることが多く、言った本人が満足することが目的になっていることも。単純な音の言い換えが中心で、「寒い」「恥ずかしい」と受け取られることもあります。代表例は「布団が吹っ飛んだ」「トイレに行っトイレ」など。
一番の違いは「TPO(時・場所・場合)」を意識しているかどうかです。ネオダジャレは使う場面を選んでいるからこそ、センスが良く受け取られるんですね。
どちらも言葉遊びという点では同じですが、使い方次第で印象が大きく変わります。ネオダジャレの背景にあるZ世代の繊細な心遣いを理解すると、「若者言葉」の新しい魅力が見えてきますよ!

