当サイトはプロモーションを含みます

「効果」と「効能」の違い!意味や使い分け

生活・文化

薬のパッケージやサプリメントの説明書で、「効果」や「効能」という言葉をよく目にしますよね。「風邪薬の効果」「ビタミンCの効能」など、どちらも普段から使っている言葉です。でも実は、この2つの言葉には明確な違いがあるのをご存知でしょうか?

今回は、混同しがちな「効果」と「効能」の違いについて、身近な例を使いながらわかりやすく解説していきます。正しい使い分けを覚えて、日常生活でより適切に使えるようになりましょう。

「効果」とは何か?

「効果」とは、ある働きかけによってもたらされる望ましい結果のことを指します。つまり、何かの行動や処置を行った後に現れる、実際の成果や結果のことです。

たとえば、風邪をひいたときに風邪薬を飲んで「熱が下がった」「咳が止まった」という状態になれば、これが薬の「効果」です。ダイエットのために運動を続けて「体重が3キロ減った」という結果も「効果」と言えるでしょう。

効果の特徴は以下の通りです:

  • 結果や成果を表す
  • 実際に起こった変化を指す
  • 目に見える形で現れることが多い
  • 測定や確認ができる

「効能」とは何か?

一方、「効能」とは、物質や行為が持つ働きや機能のことを指します。つまり、結果を生み出すための「能力」や「働き」そのもののことです。

同じく風邪薬を例にすると、「解熱作用がある」「炎症を抑える働きがある」「咳を鎮める機能がある」といった薬自体が持つ働きが「効能」です。運動の場合なら「カロリーを消費する働き」「筋肉を鍛える機能」などが「効能」にあたります。

効能の特徴は以下の通りです:

  • 働きや機能を表す
  • 能力やポテンシャルを指す
  • 結果が出る前の段階の話
  • その物質や行為が本来持っている性質

「効果」と「効能」の具体的な違い

私が以前、便秘に悩んでいた時期の体験談をお話しします。

薬局で便秘薬を購入した際、薬剤師さんから「この薬の効能は腸の動きを活発にすることです」と説明されました。つまり、この薬が持つ働きの説明ですね。

実際に薬を飲んでみると、翌日にはお通じがあり、便秘が解消されました。これが薬の「効果」です。腸の動きを活発にするという「効能」によって、便秘が治るという「効果」が得られたわけです。

もう一つ例を挙げてみましょう。

ビタミンCサプリメントの場合:

  • 効能:「免疫力を高める働きがある」「抗酸化作用がある」
  • 効果:「風邪をひきにくくなった」「肌の調子が良くなった」

このように、効能は「どんな働きがあるか」を表し、効果は「実際にどんな結果が出たか」を表すのです。

薬事法における「効果」と「効能」の使い分け

医薬品や医薬部外品の世界では、「効果」と「効能」の使い分けがより厳格に決められています。

薬事法では、医薬品の承認を得る際に「効能又は効果」という表現が使われます。ここでの使い分けは:

効能: その薬が作用する病気や症状の範囲 効果: その薬を使うことで期待できる結果や改善度

例えば、胃腸薬の場合:

  • 効能:「胃炎、胃痛、消化不良」(対象となる症状)
  • 効果:「胃の痛みを和らげる」「消化を助ける」(期待される結果)

このような違いがあります。

日常生活での使い分けのコツ

日常会話で「効果」と「効能」を正しく使い分けるコツをご紹介します。

「効果」を使う場面

  • 結果や成果について話すとき
  • 「〜した結果、〜になった」という文脈
  • 数値や具体的な変化を表すとき

例文:

  • 「この美容クリームの効果で、シミが薄くなった」
  • 「勉強の効果が試験の点数に現れた」
  • 「マーケティング戦略の効果で売上が伸びた」

「効能」を使う場面

  • 働きや機能について説明するとき
  • 「〜する働きがある」という文脈
  • その物の持つ性質を表すとき

例文:

  • 「この薬草には血行を良くする効能がある」
  • 「ヨガには心身をリラックスさせる効能がある」
  • 「緑茶には抗酸化作用の効能がある」

よくある間違いと注意点

「効果」と「効能」を使う際によくある間違いをいくつか紹介します。

間違い例1:結果なのに「効能」を使う

❌ 「ダイエットサプリの効能で5キロ痩せた」 ⭕ 「ダイエットサプリの効果で5キロ痩せた」

間違い例2:働きなのに「効果」を使う

❌ 「この成分には美白効果がある」 ⭕ 「この成分には美白効能がある」

間違い例3:混同して使用

❌ 「この薬の効果効能は解熱です」 ⭕ 「この薬の効能は解熱作用、効果は熱を下げることです」

特に注意したいのは、広告や商品説明で「効果効能」とひとまとめにして使われることが多いため、2つの言葉の区別があいまいになってしまうことです。

類似語との違いも知っておこう

「効果」と「効能」以外にも、似たような意味で使われる言葉があります。

「効き目」

「効き目」は「効果」とほぼ同じ意味で、結果や成果を表します。ただし、「効き目」の方がより口語的で親しみやすい表現です。

「薬の効き目が良い」「マッサージの効き目を感じる」など、日常会話でよく使われます。

「効用」

「効用」は「効能」に近い意味ですが、より広範囲の利益や有用性を表します。

「読書の効用」「運動の効用」など、その行為によって得られる様々な利益を指すことが多いです。

「作用」

「作用」は主に化学的・物理的な働きを表します。

「薬の副作用」「化学作用」など、より専門的な文脈で使われることが多いです。

英語では何と言う?

英語では以下のように表現されます:

効果(こうか): Effect 効能(こうのう): Efficacy

例文:

  • “The effect of the medicine was remarkable.”(薬の効果は顕著だった)
  • “This herb has the efficacy to reduce inflammation.”(このハーブには炎症を抑える効能がある)

英語でもこの2つの単語は明確に使い分けられているので、日本語でも正しく区別することが大切ですね。

「効能」の人気商品をレビュー件数順に楽天でチェック!

まとめ

「効果」と「効能」の違いについて詳しく解説してきました。

効果: ある働きかけによって実際に現れた結果や成果 
効能: 物質や行為が持つ働きや機能、能力

この2つの違いを理解することで、より正確で適切な日本語を使えるようになります。薬やサプリメントを購入する際、商品説明を読む際、日常会話をする際など、様々な場面でこの知識が役立つはずです。

普段何気なく使っている言葉でも、その意味や使い分けを正しく理解することで、コミュニケーションがより豊かになります。今回学んだ「効果」と「効能」の違いを、ぜひ日常生活で意識して使ってみてくださいね。