「ヤンキースとメッツって何が違うの?」「同じニューヨークにあるのに、なぜ2つの球団があるの?」そんな疑問を持ったことはありませんか?
アメリカのメジャーリーグベースボール(MLB)を見ていると、ニューヨーク・ヤンキースとニューヨーク・メッツという2つの球団がよく出てきますよね。どちらも「ニューヨーク」の名前がついているので、混乱してしまう方も多いのではないでしょうか。
実は私も最初は全然区別がつかなくて、野球を見ているときに「どっちがどっち?」と悩んでしまうことがよくありました。特に子どもと一緒に野球を見ているときに、「ママ、この青いチームは何?」と聞かれて、困ってしまった経験があります。
この記事では、ヤンキースとメッツの違いをやさしく詳しく解説していきます。所属リーグや本拠地の違いから、チームカラーやファン層の特徴まで、これを読めばもう迷うことはありません!
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ヤンキースとメッツの基本的な違い
所属リーグが全く違う
まず最も大きな違いは、所属しているリーグが違うことです。
ニューヨーク・ヤンキースはニューヨーク市内の球団で唯一アメリカンリーグ(ア・リーグ)に所属するチームです。一方、ニューヨーク・メッツは、メジャーリーグベースボール(MLB)ナショナルリーグ東地区所属のプロ野球チームなのです。
これは日本のプロ野球でいうと、セ・リーグとパ・リーグのような関係です。普段は別のリーグで戦っているので、直接対戦することはあまりありません。しかし年に数回行われる交流戦や、ワールドシリーズでの対戦があると、それは「サブウェイ・シリーズ」と呼ばれて大変盛り上がります。
本拠地の場所も違う
同じニューヨーク市内にありながら、実は本拠地の場所も違います。
ニューヨーク市の最北端ブロンクスを本拠地とするヤンキースと、最東端クイーンズを本拠地とするメッツという位置関係になっています。
ヤンキース:
- 本拠地:ブロンクス区
- 球場名:ヤンキー・スタジアム
メッツ:
- 本拠地:クイーンズ区
- 球場名:シティ・フィールド
サブウェイとは地下鉄のことで、両チームの本拠地であるシティ・フィールドとヤンキー・スタジアムがニューヨーク市地下鉄で結ばれていることに由来するため、「サブウェイ・シリーズ」という名前がついているんですね。
チームの歴史と成り立ちの違い
ヤンキースは超名門の老舗球団
ヤンキースは1901年に創設された、MLBでも最も古く格式の高い球団の一つです。ベーブ・ルース、ルー・ゲーリッグ、ジョー・ディマジオ、ミッキー・マントルなど、野球史に名を残すスーパースターが数多く在籍してきました。
ワールドシリーズ優勝回数は27回と、MLB史上最多を誇ります。まさに「勝利の象徴」のような球団なのです。
メッツは新しい市民球団
1962年のエクスパンションによって創設された球団であるメッツは、ヤンキースと比べるとずっと新しい球団です。
実は1957年に、ニューヨークにあったジャイアンツとドジャースという2つの球団がカリフォルニアに移転してしまい、ナショナルリーグのチームがニューヨークからなくなってしまいました。そこで新しく作られたのがメッツなのです。
創設当初は弱小球団でしたが、1969年に「ミラクルメッツ」と呼ばれる奇跡的なワールドシリーズ優勝を果たし、市民に愛される球団となりました。
チームカラーとユニフォームの違い
ヤンキースは紺とグレーのシンプルな色合い
ヤンキースといえば、白を基調とした縦縞模様が印象的です。胸には「NEW YORK」の文字、帽子には有名な「NY」のロゴが入っています。
ピンストライプ(細いストライプ)が入ったホワイトのユニフォームも特徴的で、これは「ピンストライプ・ユニフォーム」として世界中で知られています。
メッツは青とオレンジの明るい色合い
メッツのチームカラーは、青(ブルー)とオレンジです。これは元々ニューヨークにあったジャイアンツのオレンジとドジャースのブルーを組み合わせたものなんです。
帽子には「NY」ではなく、筆記体で書かれた「Mets」のロゴが入っています。ユニフォームも青とオレンジを基調とした、明るくて親しみやすいデザインになっています。
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— MLB Japan (@MLBJapan) May 15, 2025
今年もニューヨーク球団 #メッツ VS #ヤンキース がぶつかるサブウェイ・シリーズがやってきます🚊
今年のリンドーアはどのようなパフォーマンスを見せてくれるでしょうか? pic.twitter.com/VNCqNfLvLO
ファン層の違いと特徴
ヤンキースファンは富裕層が多い
私がニューヨークを訪れたときに感じたのは、ヤンキースファンは比較的裕福な人が多いということでした。ヤンキースはマンハッタンとその北側に連なる地区のファンが多く、高級住宅地に住む人たちに人気があります。
チケットの値段も高く、特にプレミアムシートは一般庶民にはなかなか手が届かない価格設定になっています。スーツを着たビジネスマンが観戦している光景もよく見られます。
メッツファンは庶民派が多い
一方で、メッツはイーストリバーを渡ったクイーンズ地区、つまり下町のファンが多いのが特徴です。
労働者階級の人たちに愛されており、家族みんなで気軽に野球を楽しむ雰囲気があります。チケットの価格もヤンキースと比べると手頃で、庶民的な親しみやすさがあります。
球場の特徴と雰囲気の違い
ヤンキー・スタジアムは格式高い「聖地」
「(ベーブ)ルースの建てた家」との異名を持った初代『ヤンキースタジアム』は1923年の開場で、2008年に閉場し、翌2009年に解体。現在の2代目『ヤンキースタジアム』は、2009年に開場し、現在に至るというように、歴史と伝統を感じさせる球場です。
新しい球場になっても、その格式の高さは健在で、まさに「球界の聖地」という雰囲気があります。観客席からは、過去の偉大な選手たちの功績を讃える展示物やモニュメントを見ることができます。
シティ・フィールドは親しみやすい「家族の球場」
本拠地はニューヨーク州ニューヨーク市クイーンズ区にあるシティ・フィールドは、2009年に開場した比較的新しい球場です。
シティ・フィールドは家族連れが多く、子どもたちが楽しめる施設も充実しています。球場の雰囲気も親しみやすく、初めて野球を見る人でも気軽に楽しめる環境が整っています。
対戦関係と「サブウェイ・シリーズ」
年に数回の貴重な直接対決
普段は違うリーグにいるため、ヤンキースとメッツが直接対戦するのは年に数回の交流戦のみです。ヤンキースとの対戦はサブウェイ・シリーズと呼ばれ、MLBで最も熱いカードの一つであるとされています。
歴史的な対戦成績
ヤンキースの対戦成績は、14度のサブウェイ・シリーズのうち11勝3敗であるというように、ワールドシリーズでの対戦ではヤンキースが圧倒的に勝ち越しています。
しかし近年では、2013年はサブウェイシリーズでヤンキースに球団史上初のスウィープ(同一カードを全勝すること)を果たしたように、メッツも健闘を見せています。
日本人選手との関わり
ヤンキースと日本人選手
ヤンキースは松井秀喜選手、田中将大選手、イチロー選手など著名な日本人選手が多く在籍した歴史もあり、日本のファンにとって馴染み深い球団です。
特に松井秀喜選手は2003年から2009年まで在籍し、2009年のワールドシリーズではMVPを獲得するなど、大活躍しました。田中将大選手も2014年から2020年まで先発ローテーションの一角として活躍していました。
メッツと日本人選手
メッツにも日本人選手が在籍したことがありますが、ヤンキースほど多くはありません。最近では千賀滉大投手が注目されており、今後の活躍が期待されています。
実際に見分ける方法
テレビで見るときの見分け方
ユニフォームの色を見るのが一番簡単です:
- 青とオレンジならメッツ
- 白を基調とした縦縞模様ならヤンキース
帽子のロゴも重要なポイントです:
- 「NY」のロゴならヤンキース
- 「Mets」の文字ならメッツ
球場で見るときの見分け方
球場の雰囲気を見れば一目瞭然です:
- 格式高く、高級感があるならヤンキー・スタジアム
- 親しみやすく、カジュアルならシティ・フィールド
よくある質問(FAQ)
Q: なぜ同じニューヨークに2つの球団があるの? A: 歴史的な経緯があります。もともとニューヨークには複数の球団がありましたが、1957年にジャイアンツとドジャースがカリフォルニアに移転してしまいました。そこで1962年に新しく作られたのがメッツです。アメリカンリーグとナショナルリーグという異なるリーグに所属しているため、共存しています。
Q: どちらが人気なの? A: 一般的にはヤンキースの方が全国的な知名度と人気があります。しかしニューヨーク市内では、地域やファン層によって人気が分かれています。ヤンキースは富裕層、メッツは庶民層に人気があると言われています。
Q: チケットの値段はどのくらい違うの? A: ヤンキースの方が一般的に高価です。特にプレミアムシートは非常に高額になります。メッツの方が比較的リーズナブルで、家族連れでも行きやすい価格設定になっています。
Q: どちらの方が強いの? A: 歴史的にはヤンキースの方が圧倒的に成績が良く、ワールドシリーズ優勝回数も27回と最多です。メッツは2回の優勝にとどまっています。ただし、その年その年によって戦力は変わるので、必ずしもヤンキースが強いとは限りません。
Q: サブウェイ・シリーズって何? A: ニューヨークの2球団(ヤンキースとメッツ)が対戦することを「サブウェイ・シリーズ」と呼びます。地下鉄で球場同士が結ばれていることから、この名前がつきました。年に数回の交流戦と、両チームがワールドシリーズに進出した場合に実現します。
Q: 初心者はどちらの球場に行くべき? A: 初心者や家族連れなら、親しみやすい雰囲気のシティ・フィールド(メッツ)がおすすめです。チケットも比較的安く、子ども向けの施設も充実しています。野球の歴史や伝統を感じたいなら、ヤンキー・スタジアムも良い選択です。
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ヤンキースとメッツの違いを整理すると、以下のようになります:
所属リーグ: ヤンキースはアメリカンリーグ、メッツはナショナルリーグ
本拠地: ヤンキースはブロンクス区(ヤンキー・スタジアム)、メッツはクイーンズ区(シティ・フィールド)
チームカラー: ヤンキースは白を基調とした縦縞模様、メッツは青とオレンジ
歴史: ヤンキースは1901年創設の名門、メッツは1962年創設の新しい球団
ファン層: ヤンキースは富裕層中心、メッツは庶民派中心
雰囲気: ヤンキースは格式高い聖地、メッツは親しみやすい家族向け球場
同じニューヨークにありながら、これほど多くの違いがあるのは興味深いですね。どちらも魅力的な球団なので、機会があればぜひ両方の試合を見比べてみてください。きっとそれぞれの良さを発見できるはずです!