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「オーケストラ」と「アンサンブル」の違い!人数や編成から見分け方

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クラシック音楽のコンサートに行ったり、子どもの学校の吹奏楽部の話を聞いたりしていると、「オーケストラ」と「アンサンブル」という言葉がよく出てきますよね。でも、この2つの違いって意外と説明しづらいと思いませんか?

私も子どもが音楽系の習い事を始めたとき、先生から「今度アンサンブルのコンサートがあります」と言われて、「あれ、オーケストラとどう違うの?」と戸惑った経験があります。そこで今回は、音楽好きなら知っておきたい「オーケストラ」と「アンサンブル」の違いについて、わかりやすく解説していきます。

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「オーケストラ」とは

オーケストラとは、弦楽器、管楽器、打楽器など、たくさんの種類の楽器を使って演奏する大規模な楽団のことです。日本語では「管弦楽団」とも呼ばれています。

オーケストラの大きな特徴は、その人数の多さです。一般的には50人から100人程度の演奏者で構成されています。有名な楽団としては、NHK交響楽団や東京フィルハーモニー交響楽団などがありますね。

オーケストラならではの特徴は、弦楽器が中心になっていることです。ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスといった弦楽器がメインで、そこに木管楽器(フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット)、金管楽器(トランペット、ホルン、トロンボーン、チューバ)、打楽器(ティンパニ、シンバルなど)が加わります。

ちなみに「オーケストラ」という言葉の語源は、実はギリシャ語なんです。もともとは劇場で舞台と観客席の間にある円形のスペースを指す言葉だったそうですよ。

「アンサンブル」とは

アンサンブルは、フランス語で「一緒に」という意味の言葉から来ています。音楽の世界では、2人以上が同時に演奏することを指します。

アンサンブルの最大の特徴は、少人数での演奏ということです。2人から20人くらいまでの小さなグループで演奏することが多く、オーケストラのような大人数ではありません。

アンサンブルには、合奏(楽器の演奏)だけでなく、合唱(歌)も含まれます。また、演奏団体そのものを「〇〇アンサンブル」と呼ぶこともあります。例えば、フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルンといった管楽器だけで構成されたグループもアンサンブルと呼ばれます。

吹奏楽部に所属していると、秋から冬にかけてアンサンブルコンテストに出場する機会がありますよね。これは通常の大人数での演奏とは違って、数人のグループで演奏する大会なんです。

オーケストラとアンサンブルの主な違い

人数の違い

一番わかりやすい違いは、やっぱり人数です。オーケストラは50人から100人程度の大人数で演奏しますが、アンサンブルは2人から20人程度の少人数で演奏します。

私の子どもの学校の吹奏楽部では、全体で演奏するときは「バンド」と呼んでいますが、3人から8人くらいのグループで演奏するときは「アンサンブル」と呼んでいます。人数が少ない分、一人ひとりの音がよく聞こえて、責任も大きくなるそうです。

編成の違い

オーケストラには、きちんとした楽器の編成があります。必ず弦楽器(ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス)が含まれていて、それに管楽器や打楽器が加わります。

一方、アンサンブルは自由な編成が可能です。木管楽器だけで構成したり、金管楽器だけで構成したり、弦楽器だけで構成したりと、さまざまな組み合わせが楽しめます。サックス4重奏やフルート三重奏など、同じ系統の楽器だけで演奏することもよくあります。

演奏スタイルの違い

オーケストラは通常、指揮者がいます。大人数での演奏なので、みんなの音を合わせるために指揮者が必要なんです。コンサートホールのような大きな会場で演奏することが多いです。

アンサンブルは少人数なので、指揮者がいないこともあります。演奏者同士がお互いの音をよく聴きながら、アイコンタクトなどで合わせていきます。ホールだけでなく、教会やサロンのような小さな会場でも演奏できるのが魅力です。

私も以前、友人に誘われて小さなカフェでのアンサンブルコンサートに行ったことがあります。演奏者との距離が近くて、まるで自分の家に演奏者が来てくれたような温かい雰囲気でした。オーケストラのコンサートとは違った良さがありましたね。

室内楽とアンサンブルの関係

ここで少し補足です。音楽の話をしていると「室内楽」という言葉も出てきます。室内楽も少人数での演奏を指す言葉で、実はアンサンブルとほぼ同じ意味で使われることが多いです。

もともと室内楽は、宮廷や貴族の邸宅の部屋(室内)で演奏されていた音楽のことを指していました。大きなホールではなく、小さな部屋で演奏するので、自然と少人数になったんですね。現代では、室内楽もアンサンブルも、だいたい同じような意味で使われています。

オーケストラとアンサンブルの使い分け方

では、実際にこの2つの言葉をどう使い分ければいいのでしょうか。

オーケストラを使う場面

  • 大規模なクラシックコンサートについて話すとき
  • 弦楽器、管楽器、打楽器が揃った大人数の演奏団体を指すとき
  • 交響曲やオペラの伴奏について話すとき

例:「今度のオーケストラコンサートでベートーヴェンの交響曲第9番を聴きに行くの」

アンサンブルを使う場面

  • 小規模な演奏会について話すとき
  • 少人数のグループ演奏について話すとき
  • 吹奏楽部などの小編成の演奏活動について話すとき

例:「娘の吹奏楽部が今度アンサンブルコンテストに出場するんです」

私の経験では、子どもの学校行事で使われるのは圧倒的に「アンサンブル」が多いです。学校の音楽室や体育館で演奏するには、オーケストラは人数が多すぎますからね。

それぞれの魅力

オーケストラの魅力は、なんといってもその迫力です。たくさんの楽器が一斉に音を奏でるときの壮大さは、本当に心を震わせます。映画音楽やゲーム音楽でもオーケストラが使われることが多いのは、あの迫力が必要だからなんですね。

一方、アンサンブルの魅力は、一人ひとりの音がはっきり聴こえることです。少人数だからこそ、各楽器の個性や演奏者の技術がよくわかります。また、演奏者同士の息の合わせ方、音楽を作り上げていく過程が見えやすいのも面白いところです。

子どもがアンサンブルで演奏するようになってから、「自分の音が目立つから緊張する」と言っていました。でも同時に、「友達と息が合ったときの気持ちよさは最高」とも話していて、アンサンブルならではの楽しさを感じているようです。

吹奏楽との違いも知っておこう

ついでに「吹奏楽」についても触れておきましょう。吹奏楽は、管楽器(木管楽器と金管楽器)と打楽器で構成される演奏形態です。オーケストラとの大きな違いは、弦楽器がほとんど含まれないこと(コントラバスは入ることもあります)です。

学校の吹奏楽部は、大人数で演奏するときは「吹奏楽」、少人数で演奏するときは「アンサンブル」と使い分けています。つまり、吹奏楽部の中でも少人数のグループで演奏する活動が「アンサンブル」なんですね。

よくある質問

Q1. アンサンブルは何人から何人までですか?

アンサンブルに明確な人数の決まりはありませんが、一般的には2人から20人程度を指すことが多いです。2人の二重奏から始まり、三重奏、四重奏、五重奏と人数が増えていきます。20人を超えてくると、だんだんオーケストラや吹奏楽と呼ばれることが増えてきます。

Q2. オーケストラの最小人数は何人ですか?

厳密な定義はありませんが、オーケストラと呼ばれるためには最低でも30人から40人程度は必要だと考えられています。ただし、「室内オーケストラ」と呼ばれる小編成のオーケストラもあり、これは15人から30人程度で構成されることもあります。弦楽器が中心にいることがオーケストラの条件なので、人数よりも編成が重要です。

Q3. アンサンブルとオーケストラ、どっちが難しいですか?

これは一概には言えません。オーケストラは人数が多い分、自分の音が多少間違っても目立ちにくいですが、大人数で音を合わせる難しさがあります。一方、アンサンブルは少人数なので一人ひとりの責任が重く、間違えると目立ちやすいです。ただし、お互いの音がよく聴こえるので、コミュニケーションは取りやすいという面もあります。どちらにも違った難しさと楽しさがあるんです。

Q4. 家でクラシック音楽を聴くとき、オーケストラとアンサンブルはどう選べばいいですか?

気分や場面によって選んでみてください。迫力のある音楽を楽しみたいとき、交響曲やオペラを聴きたいときはオーケストラがおすすめです。一方、落ち着いた雰囲気で音楽を味わいたいとき、各楽器の音色をじっくり聴きたいときはアンサンブルや室内楽がいいでしょう。私は家事をしながら聴くときは明るいアンサンブル曲、夜にゆっくり聴くときはオーケストラの大曲を選んでいます。

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まとめ

「オーケストラ」と「アンサンブル」の違いをまとめると、次のようになります。

オーケストラは、50人から100人程度の大人数で、弦楽器を中心にさまざまな楽器が集まった大規模な楽団です。指揮者がいて、大きなホールで迫力ある演奏を聴かせてくれます。

アンサンブルは、2人から20人程度の少人数で、自由な楽器編成で演奏するグループです。一人ひとりの音がはっきり聴こえて、演奏者同士の息の合わせ方が魅力です。

どちらにも素晴らしさがあって、音楽の楽しみ方を広げてくれます。これからコンサートに行くときや、音楽の話題になったときに、この違いを知っていると、より深く音楽を楽しめるはずです。ぜひ、オーケストラとアンサンブル、両方のコンサートに足を運んでみてくださいね。