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「古本」と「古書」の違い!意味・価値・見分け方がわかる

生活・文化

本を買おうと思ったとき、「古本」と「古書」という言葉を目にすることがありますよね。どちらも古い本のことを指すみたいだけど、何が違うの?と疑問に思ったことはありませんか。

実は私も以前、家の本棚を整理していたときに、祖父から譲り受けた古い本がいくつか出てきたんです。本の裏を見てみると、バーコードがあるものとないものがあって、「これってどっちなんだろう?」と不思議に思ったことがありました。

この記事では、「古本」と「古書」の違いについて、誰でもわかるように詳しく解説していきます。買い取りに出すときや、古い本を探すときにも役立つ知識なので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

「古本」とは

古本(ふるほん)とは、基本的に「誰かが一度読んだことのある本」のことを指します。新品の本ではなく、中古の本という意味ですね。

もう少し詳しく説明すると、古本には大きく分けて2つの意味があります。

1つ目は、別の人の手に渡ったことがある本のこと。つまり、新本の反対語として使われる場合です。たとえば、「新品で買うと高いから、古本で探そう」というような使い方をします。

2つ目は、刊行されてから時間が経った古い本のこと。この場合は、後で説明する「古書」とほぼ同じ意味になります。

実際に使われる場面を考えてみると、古本はまだ一般の書店で新品が販売されていたり、比較的最近の本であることが多いです。10年前、20年前の本でも、まだ流通している本は「古本」と呼ばれることが一般的です。

私がよく利用する古本屋さんでは、最近のベストセラーやマンガ、雑誌なども並んでいます。こうした比較的新しい中古の本は、まさに古本と呼ばれるものです。

ちなみに、英語では「secondhand book」と表現されることが多く、「中古の本」というニュアンスが伝わりますね。

「古書」とは

古書(こしょ)とは、一般的に「古い時代の本で、希少価値や歴史的価値が認められるもの」を指します。

具体的には、絶版になっていて普通の書店では手に入らないような本、古文書、古地図、昔の文学作品の初版本などが古書に当てはまります。たとえば、江戸時代の文献や明治時代の貴重な書籍などは、間違いなく古書と呼ばれるでしょう。

古書は「こしょ」と読みますが、「古い書物」という意味から来ています。英語では「old book」や「rare book」と表現され、希少性や価値の高さが強調されます。

実は、私の実家にも祖父が大切にしていた古い本が何冊かあるのですが、その中には戦前に出版された文学全集がありました。ページは黄ばんでいて、独特の紙の匂いがするんです。こういった本を見ると、「これは古書なんだな」と実感します。

古書の特徴は、単に古いだけでなく、希少性があることです。同じ本でも、発行部数が少なかったり、現存する数が限られていたりすると、古書としての価値が高まります。また、著名人のサインが入っていたり、初版本だったりすると、さらに価値が上がることもあります。

古書を専門に扱うお店は「古書店」と呼ばれ、神保町などには有名な古書店街があります。こうしたお店では、専門知識を持った店主が、本の価値を見極めて販売しています。

「古本」と「古書」の基本的な違い

では、古本と古書の違いはどこにあるのでしょうか。実は、この2つの言葉には明確な線引きがあるわけではありません。どちらも「古い本」という意味では同じなのです。

ただし、一般的な使い分けとしては次のような傾向があります。

古本は、誰かが読んだことのある中古の本全般を指します。まだ書店で新品が売られているような本でも、一度人の手に渡れば古本と呼ばれます。つまり、比較的新しい本も含まれるということですね。

一方、古書は、もう書店では手に入らないような古い本、特に価値のある本を指すことが多いです。歴史的な価値や希少性が認められる本に対して使われる言葉です。

私の経験では、子供が読み終わったマンガや小説を古本屋さんに売りに行くときは「古本」と言いますが、祖父の蔵書を専門店に見てもらうときは「古書」という言葉を使います。なんとなく、その本の価値や年代によって使い分けている感じがしますね。

また、お店の名前にも違いがあります。「古本屋」は比較的カジュアルな中古本を扱うお店、「古書店」は専門的で価値の高い本を扱うお店、というイメージが強いです。

ISBNコードで見分ける方法

実は、書籍を扱う専門店では、古本と古書を「ISBNコード」の有無で区別していることがあります。

ISBNコード(国際標準図書番号)とは、本の裏表紙などに記載されている13桁の番号のことです。このコードを見れば、その本がどこの国で、どの出版社から、どんなタイトルで出版されたかがわかる仕組みになっています。

このISBNコードは、1960年代にイギリスで生まれ、日本では1980年代に導入されました。つまり、1980年代以降に出版された本にはISBNコードが付いていることが多いのです。

書店や買取店では、次のように区別していることがあります。

ISBNコードがある本は「古本」、ISBNコードがない本は「古書」という分け方です。

実際に私も、家にある本を整理したときに確認してみたところ、最近の本にはバーコードと一緒にISBNコードが印刷されていましたが、祖父の蔵書にはそれがありませんでした。これだけでも、ある程度の年代や価値の目安になるんですね。

もちろん、これはあくまで一つの目安であって、ISBNコードがあっても希少価値の高い本は古書として扱われることもあります。逆に、ISBNコードがなくても、単なる古い本として扱われることもあるので、絶対的な基準ではありません。

古本と古書の価値の違い

古本と古書では、買取価格や販売価格にも大きな違いがあります。

古本は、基本的に中古品として扱われるため、新品の定価よりも安く買えることが魅力です。人気のある本でも、数百円から手に入ることが多いですね。買取価格も、よほど人気のある本でない限り、数十円から数百円程度が一般的です。

一方、古書は希少価値によって価格が大きく変わります。特に珍しい本や、状態の良い初版本、著名人のサインが入った本などは、数万円から数十万円、場合によっては数百万円の値が付くこともあります。

私の友人が実家の蔵から見つけた明治時代の本を古書店に持ち込んだところ、思わぬ高値で買い取ってもらえたそうです。本人は「ただの古い本」だと思っていたそうですが、専門家が見ると貴重な資料だったとのこと。

古書の価値を見極めるには、専門的な知識が必要です。出版年、発行部数、保存状態、著者の知名度、初版かどうか、といったさまざまな要素が価格に影響します。もし家に古い本があって価値がわからない場合は、専門の古書店に相談してみるのがおすすめです。

古本屋と古書店の違い

お店の名前にも違いがあることをご存知ですか。

古本屋は、比較的新しい中古本を幅広く扱うお店です。マンガ、小説、雑誌、実用書など、身近な本が並んでいます。チェーン店も多く、気軽に立ち寄れる雰囲気が特徴です。買取も販売も、比較的簡単な査定で行われることが多いですね。

私もよく子供の参考書やマンガを古本屋さんに売りに行きますが、その場ですぐに査定してもらえて、とても便利です。

一方、古書店は、希少価値のある本を専門的に扱うお店です。店内には、年代物の本が大切に保管されていて、本好きの人にとってはまるで宝探しのような場所です。店主が専門知識を持っていて、一冊一冊丁寧に査定してくれます。

東京の神保町や京都の寺町通りなどには、有名な古書店街があります。こうした場所を訪れると、普通の本屋さんでは絶対に手に入らないような貴重な本に出会えることがあります。私も一度、神保町を散策したことがありますが、歴史を感じる本に囲まれて、時間を忘れてしまいました。

実際の使い分け例

日常生活で「古本」と「古書」をどう使い分けるか、具体例を見てみましょう。

古本を使う場面としては、「読み終わった本を古本屋に売る」「古本でマンガを集める」「古本市で掘り出し物を探す」といった使い方が一般的です。比較的カジュアルな場面で使われる言葉ですね。

私自身も、「この小説、古本で100円で買ったんだ」とか、「子供の教科書、古本屋で売ってきたよ」といった会話をよくします。

一方、古書を使う場面は、「祖父の蔵書を古書店で査定してもらう」「古書市で江戸時代の文献を探す」「大学の研究資料として古書を購入する」といった、より専門的な場面が多いです。

また、「この本は古書としての価値が高い」というように、本の希少性や歴史的価値を強調したいときに使われることが多いですね。

ただし、実際には両方の言葉を混同して使っている人も多く、厳密に区別されているわけではありません。文脈によって、どちらを使うか判断すればよいでしょう。

よくある質問

Q1. 何年前の本から「古書」と呼ばれるのですか?

明確な年数の基準はありません。一般的には、ISBNコードが導入された1980年代より前の本が古書と呼ばれやすいですが、最も重要なのは希少価値や歴史的価値があるかどうかです。たとえば、1990年代の本でも、発行部数が少なく貴重なものは古書として扱われることがあります。逆に、戦前の本でもありふれたものは単なる古本として扱われることもあります。

Q2. 古本と古書、どちらで売ったほうが高く買い取ってもらえますか?

本の種類によります。最近のベストセラーやマンガなどは、古本屋のほうが手軽に売れます。一方、発行年が古く希少性のある本や、学術的な価値がある本は、古書店で専門的に査定してもらったほうが高値が付く可能性が高いです。まずは本の状態や年代を確認して、適切なお店を選ぶことが大切です。

Q3. ISBNコードがない本は必ず古書なのですか?

そうとは限りません。ISBNコードは1980年代から日本で使われるようになったので、それ以前の本には付いていませんが、必ずしも価値が高いとは限りません。また、自費出版の本や小冊子など、ISBNコードがなくても古書としての価値がない本もあります。古書かどうかは、ISBNコードの有無だけでなく、希少性や保存状態なども含めて総合的に判断されます。

Q4. 古本屋と古書店、どちらで買い物をすればいいですか?

探している本の種類によって選びましょう。最近の小説やマンガ、実用書などを手頃な価格で買いたい場合は古本屋がおすすめです。一方、絶版になった専門書や、歴史的価値のある本、初版本などを探している場合は、古書店に行くとよいでしょう。古書店では店主に相談することで、探している本を見つけてもらえることもあります。

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まとめ

「古本」と「古書」の違いについて、詳しく解説してきました。

古本は、誰かが読んだことのある中古の本全般を指す言葉で、比較的新しい本も含まれます。一方、古書は、古い時代の本で希少価値や歴史的価値があるものを指します。

書店や買取店では、ISBNコードの有無で区別することもありますが、これはあくまで目安です。本の価値は、年代、希少性、保存状態、内容などによって総合的に判断されます。

日常会話では、カジュアルな中古本を「古本」、価値のある古い本を「古書」と使い分けることが多いですが、厳密な定義があるわけではありません。

家に古い本がある場合は、まずISBNコードの有無や出版年を確認してみてください。価値がありそうだと感じたら、専門の古書店に相談してみるのもよいでしょう。もしかしたら、思わぬ価値のある本が眠っているかもしれませんよ。

本を大切にする文化は、日本の素晴らしい伝統の一つです。古本も古書も、それぞれに魅力があり、私たちの生活を豊かにしてくれる存在ですね。