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「クレヨン」と「クレパス」の違い!年齢別の使い分け方

生活・文化

子どもたちがお絵描きする時に使う「クレヨン」と「クレパス」。どちらも似たような棒状のお絵描き道具ですが、実は全く違う特徴を持っているってご存知でしたか?

私も長い間、この2つの違いがはっきりわからず、子どもたちに「どっちで描く?」と聞かれた時に困った経験があります。幼稚園や保育園、小学校の持ち物リストに「クレヨン」「クレパス」と書かれていて、「どっちを買えばいいの?」と悩むママも多いのではないでしょうか。

今回は、似ているようで全然違う「クレヨン」と「クレパス」の違いについて、わかりやすく解説していきます。使い分け方や年齢別のおすすめも紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。

「クレヨン」とは

クレヨンは、色の元となる顔料を固形のワックスで練り固めた画材です。現在の日本製クレヨンには、さらに描きやすくするために体質顔料と少量の液体油も混ぜられています。

クレヨンの一番の特徴は、その硬さです。クレパスと比べると硬めで、紙の上をツルツルと滑らかに滑ります。この硬さのおかげで、細い線や直線を描くのが得意なんです。

また、描いた後に触っても手にベタつかないのも大きなメリット。紙にしっかり色が定着するので、描いた絵が汚れにくいという特徴もあります。

形も工夫されていて、多くのクレヨンは先がとがった形をしています。これは線を描きやすくするための工夫なんですね。固形ワックスが多く含まれているため、ペットボトルやガラスなどのツルツルした面にも描くことができます。

「クレパス」とは

クレパスは、実はサクラクレパス株式会社が開発した商品名で、商標登録されています。一般的な名称は「オイルパステル」と呼ばれるものです。

クレパスという名前は、「クレヨン」の「クレ」と「パステル」の「パス」を組み合わせて作られました。つまり、クレヨンとパステルの良いところを取り入れた画材として、1925年(大正14年)に誕生したんです。

クレパスの最大の特徴は、クレヨンよりも柔らかいこと。液体油がクレヨンよりも多く含まれているため、ねっとりとした描き心地で、紙への色のノリがとても良いんです。

この柔らかさのおかげで、広い面を塗りつぶすのが得意。さらに、色を重ねて塗ったり、指でこすってぼかしたり、画面上で色を混ぜ合わせたりと、さまざまな表現方法ができます。形も先が太い円柱型になっていて、面塗りがしやすいように作られています。

クレヨンとクレパスの主な違い

ここからは、クレヨンとクレパスの違いをもっと詳しく見ていきましょう。

硬さの違い

一番わかりやすい違いは硬さです。クレヨンは固形ワックスが多く含まれているため硬めで、クレパスは液体油が多いため柔らかめです。実際に触ってみると、その違いがすぐにわかりますよ。

得意な描き方

クレヨンは硬いので、細い線や輪郭を描くのが得意です。直線や図形など、はっきりとした線を描きたい時にピッタリ。一方、クレパスは柔らかいので、広い面を塗りつぶすのが得意。色をベタッと塗りたい時に向いています。

表現方法の幅

クレヨンは基本的に線を描く用途に限られますが、クレパスは色を混ぜたり、重ね塗りしたり、指でぼかしたりと、表現の幅がとても広いのが特徴です。油分が多いので、油絵のように厚く塗ることもできます。

スクラッチ技法(色を塗った上から黒で塗りつぶし、尖ったもので引っ掻いて絵を描く方法)や、はじき絵(クレパスで描いた上から水彩絵の具を塗る方法)など、いろいろな技法が楽しめるのもクレパスの魅力です。

手の汚れやすさ

クレヨンは硬く、描いた後も手にベタつかないので、手が汚れにくいです。クレパスは柔らかく油分が多いため、使っているうちに手が汚れやすくなります。また、クレヨンは描きカスがあまり出ませんが、クレパスは塗りカスが出やすいという違いもあります。

年齢別の使い分け方

どちらを選べば良いか迷った時は、子どもの年齢や描く絵の種類を基準にすると良いでしょう。

3歳くらいまでの小さな子ども

この年齢の子どもたちは、まだ線や丸などのシンプルな絵を描くことが中心です。力加減もわからないことが多いので、硬くて折れにくいクレヨンがおすすめ。手が汚れにくいのも、ママにとっては嬉しいポイントですよね。

うちの子たちも最初はクレヨンから始めました。力いっぱい描いても折れにくいし、描いた後に手を洗う手間も少なくて助かりました。

年中から年長さん

この頃になると、塗りつぶしや色を混ぜる表現にも興味を持ち始めます。線だけでなく、面を塗る作品も増えてくるので、クレパスが使いやすくなってきます。力加減もわかってきているので、クレパスの柔らかさも上手に扱えるようになります。

小学生以上

小学校では、より高度な絵画表現を学ぶようになります。スクラッチ技法やはじき絵など、いろいろな技法を使うことが多くなるので、クレパスがあると便利です。実際、多くの小学校では「クレパス」が持ち物リストに入っています。

私の子どもたちも小学校に入学した時、クレパスを指定されました。図工の授業で、さまざまな技法を使った作品を作るようになり、クレパスの表現の幅広さを実感しました。

使い分けの具体例

実際の使い分けについて、いくつか例を挙げてみますね。

細かい線や輪郭線を描く時、フロッタージュ(こすり出し)をする時、ガラスやペットボトルに描く時には、クレヨンが向いています。

一方、広い面を均一に塗りつぶす時、色を混ぜたり重ねたりしたい時、スクラッチ技法やはじき絵をする時には、クレパスが最適です。

どちらも油性なので、水彩絵の具と組み合わせてはじき絵を楽しむこともできますよ。両方持っていると、描きたい絵に合わせて使い分けられるので便利です。

最近の進化したクレヨンとクレパス

最近では、さまざまな種類のクレヨンやクレパスが販売されています。

水で落とせるクレヨンは、壁や床に描いてしまっても簡単に拭き取れるので、小さな子どもでも安心して使えます。ミツロウ入りのクレヨンは、自然素材で作られているので、口に入れてしまう心配がある時期にもおすすめです。

窓ガラスに描いて消せる「キットパス」や、透明感のある発色が楽しめる「透明クレヨン」など、いろいろな種類があるので、用途に合わせて選ぶのも楽しいですよ。

我が家での体験談

我が家では、子どもたちの成長に合わせて使い分けてきました。

最初は水で落とせるクレヨンから始めて、幼稚園に入ってからは普通のクレヨンを使うようになりました。年長さんになると、塗り絵をする時に「もっとキレイに塗りたい」と言うようになり、そこからクレパスも使い始めました。

小学校に入学してからは、図工の授業でクレパスを使った作品作りが増えて、「クレパスってすごいね!」と子どもたちも感動していました。特に、スクラッチ技法で作った作品は、家族みんなのお気に入りになりました。

クレヨンとクレパス、それぞれの特徴を知っていると、子どもたちの「こんな絵を描きたい」という思いに合わせて道具を選べるので、より楽しくお絵描きができるようになりますよ。

よくある質問

Q1:クレヨンとクレパス、どちらを先に買えばいいですか?

小さな子ども(3歳くらいまで)なら、まずはクレヨンから始めるのがおすすめです。硬くて折れにくく、手も汚れにくいので、初めてのお絵描きに最適です。力加減がわかるようになってきたら、クレパスも追加すると表現の幅が広がりますよ。

Q2:幼稚園の持ち物リストに「クレパス」と書いてあるのですが、クレヨンではダメですか?

基本的には指定されたものを用意するのが良いでしょう。幼稚園や保育園では、塗りつぶしや混色など、クレパスならではの表現を教えることが多いため、クレパスが指定されているケースがあります。不安な場合は、先生に確認してみると安心ですね。

Q3:クレパスは「サクラクレパス」じゃないとダメですか?

「クレパス」はサクラクレパスの商標ですが、他メーカーからも「オイルパステル」という名前で同じような商品が出ています。例えば、ぺんてるの「パス」も人気です。基本的な性質は同じなので、好みや予算に合わせて選んで大丈夫ですよ。

Q4:クレヨンやクレパスが服についてしまった時、どうすれば落ちますか?

クレヨンやクレパスは油性なので、普通の洗濯では落ちにくいです。クレンジングオイルやベビーオイルを汚れた部分につけて、やさしくもみ洗いしてから洗濯すると落ちやすくなります。完全に落ちない場合もあるので、お絵描きの時は汚れても良い服を着せるのがおすすめです。

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まとめ

クレヨンとクレパスは、見た目は似ていても全く違う特徴を持った画材です。

クレヨンは硬めで線を描くのが得意、手が汚れにくく、小さな子どもでも扱いやすいのが特徴。一方、クレパスは柔らかくて面を塗るのが得意、色を混ぜたり重ねたりとさまざまな表現ができるのが魅力です。

子どもの年齢や描きたい絵に合わせて使い分けることで、お絵描きがもっと楽しくなります。3歳くらいまではクレヨン、年中さん以降はクレパスを加えて、表現の幅を広げていくのがおすすめですよ。

どちらも子どもたちの創造力を育む素敵な道具です。特徴を理解して、楽しいお絵描きタイムを過ごしてくださいね。