「なんだか体がだるい」「めまいがする」「立ちくらみがする」などの症状を感じたとき、それが貧血なのか脱水症状なのか、判断に迷うことってありますよね。
私も子育て中で忙しく、水分補給を忘れがちになったり、月経の影響で鉄分が不足したりして、どちらの症状も経験したことがあります。実際に病院で診てもらって初めて、その違いがよくわかりました。
今回は、貧血と脱水症状の違いについて、原因から症状、対処法まで詳しく説明していきます。これらの症状を理解することで、適切な対処ができるようになり、日常生活をより快適に過ごせるようになりますよ。
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貧血とは?基本的な仕組みと原因
貧血の定義とメカニズム
貧血とは、血液中の赤血球や血色素(ヘモグロビン)が減少した状態のことです。赤血球の主な役割は、全身に酸素を運ぶこと。そのため、貧血になると全身が酸素不足になり、様々な症状が現れます。
健康な人の場合、ヘモグロビンの基準値は一般的に11~15g/dlとされています。この数値が基準値を下回ると、貧血と診断されます。
貧血の主な原因
鉄欠乏性貧血(最も多い)
- 月経による鉄分の消失
- 妊娠・授乳による鉄分需要の増加
- 胃腸からの出血
- 食事による鉄分摂取不足
その他の原因
- 慢性的な疾患
- ビタミンB12や葉酸の不足
- 腎臓病
- 甲状腺機能の異常
私の友人は、月経が重くて長年貧血に悩んでいましたが、婦人科で適切な治療を受けてから症状が改善されました。女性の場合、月経による鉄分の消失が大きな原因となることが多いんです。
脱水症状とは?体内の水分バランスの乱れ
脱水症状の定義とメカニズム
脱水症状とは、体内の水分や電解質(ナトリウムなど)のバランスが崩れ、体液量が減少した状態のことです。人間の体は全体重の60~70%が水分でできており、この水分が不足すると体の機能が正常に働かなくなってしまいます。
全体重の2%の水分を失うと喉の渇きを感じ、さらに水分が失われると様々な症状が現れます。
脱水症状の主な原因
水分摂取不足
- 意識的な水分補給の不足
- 高齢者の場合、のどの渇きを感じにくい
- 忙しさによる水分補給の忘れ
水分の過剰な消失
- 発熱、発汗
- 下痢、嘔吐
- 利尿薬の使用
- 糖尿病による多尿
夏場の暑い日に子供たちと公園で遊んでいて、気づいたら頭痛とめまいがしてきたことがありました。その時は脱水症状だったのですが、水分補給をしっかりしたら症状が改善されました。
貧血と脱水症状の症状比較
貧血の主な症状
軽度の症状
- 疲れやすい
- だるさ
- 集中力の低下
- 記憶力の低下
中等度の症状
- 動悸(心臓がドキドキする)
- 息切れ
- 頭痛
- めまい
- 立ちくらみ
重度の症状
- 耳鳴り
- 不眠
- 顔色が青白い
- 爪が白くなる
- 氷を食べたくなる(異食症)
脱水症状の主な症状
軽度の症状
- のどの渇き
- 口の中が乾く
- 尿の色が濃くなる
- 食欲低下
中等度の症状
- 頭痛
- めまい
- 立ちくらみ
- だるさ
- 皮膚の弾力性低下
重度の症状
- 意識障害
- 血圧低下
- 脈拍数の増加
- 尿量の減少
貧血なのか脱水症状になのかわからんがフラフラする
— 蒼山 努 (@yama_minamikaze) June 17, 2025
貧血→水分控えめに
脱水症状→水分取れ
どっちやねーーん!?
立ちくらみどころか座っててもフラフラしてるわw
貧血と脱水症状の見分け方のポイント
症状の現れ方の違い
貧血の特徴
- 症状が徐々に現れる
- 慢性的に続く
- 安静時でも症状がある
- 顔色が悪い
脱水症状の特徴
- 症状が比較的急に現れる
- 暑い日や運動後に多い
- 水分補給で改善される
- のどの渇きが強い
簡単なセルフチェック方法
貧血のチェック
- 下まぶたの内側を見て、白っぽくないか確認
- 爪を押して離したとき、ピンク色に戻るのが遅くないか
- 階段を上るとき、以前より息切れしないか
脱水症状のチェック
- 手の甲の皮膚をつまんで離したとき、すぐに戻るか
- 尿の色が濃くないか
- 口の中が乾いていないか
私は下まぶたの内側をチェックする方法を知ってから、貧血の早期発見に役立てています。白っぽくなってきたら、意識的に鉄分を摂取するようにしています。
貧血と脱水症状の対処法
貧血の対処法
食事による改善
- 鉄分を多く含む食品を摂取(レバー、赤身肉、ひじき、ほうれん草など)
- ビタミンCと一緒に摂取(吸収率アップ)
- タンニン(お茶、コーヒー)を食事と一緒に摂らない
医療機関での治療
- 鉄剤の処方
- 原因疾患の治療
- 定期的な血液検査
生活習慣の改善
- バランスの良い食事
- 適度な運動
- 十分な睡眠
脱水症状の対処法
水分補給
- こまめな水分摂取
- 電解質も含む飲み物(スポーツドリンク、経口補水液)
- 一度に大量ではなく、少しずつ摂取
予防策
- 暑い日は意識的に水分補給
- アルコールやカフェインの摂り過ぎに注意
- 服装を調整して体温上昇を防ぐ
緊急時の対応
- 涼しい場所に移動
- 衣服を緩める
- 意識がない場合は救急車を呼ぶ
日常生活での予防方法
貧血の予防
食事のポイント
- 月経のある女性は特に鉄分を意識する
- 動物性鉄分(ヘム鉄)を積極的に摂取
- 植物性鉄分(非ヘム鉄)はビタミンCと一緒に
生活習慣
- 無理なダイエットは避ける
- 規則正しい生活リズム
- ストレスを溜めない
脱水症状の予防
水分補給のコツ
- 起床時と就寝前の水分補給
- 食事の30分前に水分摂取
- 運動前後の水分補給
環境の調整
- 室内の湿度管理
- 適切な服装選び
- 日陰の活用
私は毎朝起きたらまず水を飲み、食事の前にも水分を摂るようにしています。また、子供たちにも水筒を持たせて、こまめに水分補給をするよう声をかけています。
病院を受診するタイミング
貧血で病院を受診すべき症状
- 安静時でも動悸や息切れがある
- 立ちくらみが頻繁に起こる
- 顔色が明らかに悪い
- 氷を食べたくなる衝動がある
- 症状が2週間以上続く
脱水症状で病院を受診すべき症状
- 意識がもうろうとしている
- 嘔吐が続いて水分が摂れない
- 発熱と脱水症状が同時にある
- 高齢者や乳幼児の場合
- 水分補給しても症状が改善しない
検査について
貧血の検査
- 血液検査(ヘモグロビン、ヘマトクリット、フェリチン)
- 原因検索のための追加検査
脱水症状の検査
- 血液検査(電解質、腎機能)
- 尿検査
- 体重測定
バナナに、味塩かけて食べてます。
— 栗原水元公園🎄のんびり仕事😉 (@milkdaigo1) July 2, 2025
生まれてはじめて😅
テレビでドクターが夏バテ防止にいい!
Googleでは
バナナに塩をかけると、カリウムとナトリウムのバランスが良くなり、熱中症予防や脱水症状の緩和に効果があると言われています。バナナにはカリウムが豊富ですが、ナトリウムは含まれていません pic.twitter.com/ERz58PRtch
よくある質問
Q1: 貧血と脱水症状は同時に起こることはありますか?
はい、同時に起こることがあります。例えば、月経による出血で貧血になっている女性が、暑い日に水分補給を怠って脱水症状を起こすケースです。この場合、両方の症状が重なって現れるため、症状が重篤になることがあります。
どちらの症状も「めまい」や「立ちくらみ」といった共通の症状があるため、区別が難しい場合があります。そのような時は、まず脱水症状への対処(水分補給)を行い、それでも症状が改善しない場合は貧血を疑って医師に相談することをお勧めします。
Q2: 妊娠中の貧血と脱水症状の見分け方は?
妊娠中は両方の症状が起こりやすい時期です。妊娠初期のつわりによる水分不足で脱水症状が、また胎児の成長に伴う鉄分需要の増加で貧血が起こりやすくなります。
見分け方としては、脱水症状は水分補給で比較的早く改善しますが、貧血は継続的な症状が特徴です。妊娠中は定期的な血液検査を受けているので、貧血の有無は検査結果で確認できます。どちらも母体と胎児に影響するため、症状があれば早めに医師に相談しましょう。
Q3: 子供の貧血と脱水症状の見分け方は?
子供の場合、大人よりも両方の症状が起こりやすく、症状の進行も早い特徴があります。
貧血の場合:
- 成長期の鉄分不足
- 顔色が悪い
- 疲れやすい
- 集中力低下
脱水症状の場合:
- 発熱や下痢、嘔吐がきっかけ
- 唇や舌の乾燥
- 泣いても涙が出ない
- おしっこの回数が少ない
子供は症状を適切に伝えられないことが多いので、保護者が観察することが重要です。特に乳幼児の場合は、脱水症状が急激に進行することがあるため、早めの対処が必要です。
Q4: 高齢者の貧血と脱水症状で注意すべき点は?
高齢者の場合、のどの渇きを感じにくい、症状の訴えが少ない、複数の薬を服用している、などの特徴があります。
貧血では:
- 転倒リスクの増加
- 認知機能への影響
- 慢性疾患との関連
脱水症状では:
- 意識障害のリスク
- 血栓症のリスク
- 腎機能への影響
高齢者は症状が重篤になりやすいため、家族や周囲の人の観察と早期の医療機関受診が重要です。
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貧血と脱水症状は、どちらも「めまい」や「立ちくらみ」といった似たような症状が現れますが、原因や対処法は全く異なります。
貧血の特徴
- 鉄分不足などが原因
- 慢性的に症状が続く
- 顔色が悪くなる
- 鉄分補給や医療機関での治療が必要
脱水症状の特徴
- 水分・電解質不足が原因
- 急性に症状が現れる
- のどの渇きが強い
- 水分補給で改善される
どちらの症状も、日常生活に大きな影響を与える可能性があります。適切な予防と早期の対処により、症状を軽減し、快適な生活を送ることができます。
症状が続く場合や重篤な症状がある場合は、自己判断せずに医療機関を受診することをお勧めします。特に妊娠中や高齢者、小さなお子様の場合は、早めの相談が大切です。
日頃から鉄分を意識した食事と、こまめな水分補給を心がけて、健康な毎日を過ごしましょう。