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「セ・リーグ」と「パ・リーグ」の違い!DH制やリーグ分裂の理由

健康・スポーツ

プロ野球をテレビで見ていると、「セ・リーグ」と「パ・リーグ」という言葉をよく耳にしますよね。私も子供の頃、なんで同じプロ野球なのに2つに分かれているの?って不思議に思っていました。

実は私、野球好きの夫に連れられて子供たちと球場に行くようになってから、この2つのリーグの違いが少しずつわかってきたんです。最初は「巨人や阪神がセ・リーグで、ソフトバンクやロッテがパ・リーグ」くらいの認識でしたが、実際に試合を見ると「あれ?試合のやり方がちょっと違う?」って気づいたんですよね。

今回は、セ・リーグとパ・リーグの違いについて、野球初心者の方にもわかりやすく説明していきます!

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セ・リーグとは

セ・リーグの正式名称は「セントラル・リーグ(Central League)」です。「セントラル」は英語で「中心」という意味で、創立当時は「自分たちこそが日本プロ野球の主流である」という意味合いが込められていたそうです。

セ・リーグに所属する球団

セ・リーグには以下の6つの球団が所属しています。

  • 読売ジャイアンツ(巨人)
  • 阪神タイガース
  • 中日ドラゴンズ
  • 広島東洋カープ
  • 横浜DeNAベイスターズ
  • 東京ヤクルトスワローズ

巨人と阪神という全国的に人気の高い球団がいることから、かつては「人気のセ(リーグ)」とも呼ばれていました。1990年代までは巨人戦を中心にほぼ毎日テレビ中継されていたこともあって、セ・リーグの知名度は抜群でした。

パ・リーグとは

パ・リーグの正式名称は「パシフィック・リーグ(Pacific League)」です。「パシフィック」は「太平洋」という意味で、「日本のプロ野球を国際的なものにしよう」という願いが込められていたと言われています。

パ・リーグに所属する球団

パ・リーグには以下の6つの球団が所属しています。

  • 福岡ソフトバンクホークス
  • 北海道日本ハムファイターズ
  • 東北楽天ゴールデンイーグルス
  • 埼玉西武ライオンズ
  • 千葉ロッテマリーンズ
  • オリックス・バファローズ

かつては人気面でセ・リーグに劣っていましたが、2000年代以降は積極的な改革や育成力の強化により、実力面でも人気面でもセ・リーグを追い上げています。特に近年の交流戦や日本シリーズでは、パ・リーグの球団が優勢な結果を残しています。

セ・リーグとパ・リーグの最大の違い「DH制」

セ・リーグとパ・リーグの最も大きな違いは、「DH制(指名打者制度)」があるかないかです。これが試合の進め方に大きく影響するんです。

DH制(指名打者制度)とは

DH制とは「Designated Hitter(デジグネイテッド・ヒッター)」の略で、日本語では「指名打者」と呼ばれます。簡単に言うと、投手の代わりに打席に立つ打撃専門の選手のことです。

パ・リーグでは1975年からこのDH制を導入しています。つまり、パ・リーグの試合では投手は投げることだけに専念でき、打席には別の選手が立つことができるんです。

一方、セ・リーグではDH制を採用していないため、投手も打席に立たなければなりません。ただし、2027年シーズンからセ・リーグでもDH制が導入されることが正式に決定しました。

DH制のメリット

私が実際に球場で見ていて感じたDH制のメリットは以下の通りです。

打撃力の向上
打撃が得意な選手が常に打席に立てるので、得点が入りやすくなります。試合が動的になって、見ていて盛り上がるんですよね。

投手の負担軽減
投手は打席に立ったり走塁したりする必要がないため、投げることに集中できます。結果として、完投する投手も増える傾向にあります。

選手の活躍の場が増える
守備は苦手だけど打撃が得意な選手や、年齢や怪我で守備が厳しくなった選手でも、DHとして活躍できるチャンスが広がります。

DH制がないセ・リーグの魅力

逆に、DH制がないセ・リーグには独特の魅力があります。

投手の打席を巡って、監督がいつ代打を出すか、誰を使うかといった采配の駆け引きが楽しめるんです。「ここで代打を送るか、それとも投手に打たせて次の回も投げさせるか」というハラハラドキドキする場面が多いのがセ・リーグの面白さですね。

また、たまに投手がホームランを打ったりすると、球場全体が盛り上がります。普段打席に立たない投手が活躍する姿は、予想外のドラマを生み出すんです。

なぜ2つのリーグに分かれたの?

ここで気になるのが、「そもそもなんで2つのリーグに分かれているの?」という疑問ですよね。

分裂の歴史

日本のプロ野球は、もともと1つのリーグでした。しかし、1950年に毎日新聞社が新球団「毎日オリオンズ(現在の千葉ロッテマリーンズ)」を設立し、プロ野球への新規参入を希望しました。

ところが、ライバル新聞社の読売(ジャイアンツ)や中日(ドラゴンズ)などが、この新規参入に反対したんです。

その結果、新球団の参入に賛成するグループと反対するグループで対立が深まり、最終的に2つのリーグに分裂することになりました。賛成派がパ・リーグを、反対派がセ・リーグを結成したという歴史があります。

当時の対立関係

面白いのは、リーグの名前にも当時の対立関係が反映されているということです。

セントラル・リーグは「自分たちが正統なリーグであり主流である」という意味合いを込めて名付けられ、パシフィック・リーグは「日本のプロ野球を国際的なものにしよう」という対抗的な意味合いを持っていました。

セ・リーグとパ・リーグの実力差

近年よく話題になるのが、「セ・リーグとパ・リーグ、どちらが強いの?」という点です。

交流戦の成績

2005年から始まったセ・パ交流戦では、パ・リーグの方が優勢な成績を残しています。特に2010年代以降は、パ・リーグがセ・リーグを大きく上回る勝ち越しを記録しています。

日本シリーズの結果

日本一を決める日本シリーズでも、近年はパ・リーグの球団が優勢です。2010年代以降の日本一は、多くがパ・リーグの球団が獲得しています。

実力差の理由

この実力差の原因として、以下のような点が指摘されています。

DH制による違い
パ・リーグではDH制があるため、打線が常に強力です。また、投手は打席に立たないため、投球に専念でき体力を温存できます。

育成システムの違い
パ・リーグの球団は2000年代以降、育成システムや戦術の革新に力を入れてきました。特にソフトバンクや楽天、オリックスなどは、データ分析を活用した強化が進んでいます。

ただし、最近では徐々にセ・リーグもパ・リーグを追い上げる傾向にあります。2021年には東京ヤクルトスワローズが日本一になるなど、実力差は縮まりつつあります。

交流戦とは

2005年からは、セ・リーグとパ・リーグの球団が対戦する「交流戦」が始まりました。以前は日本シリーズでしか見られなかったセ・パの対決が、シーズン中にも楽しめるようになったんです。

交流戦のルール

交流戦では、主催する球団の本拠地でルールが決まります。

  • パ・リーグ主催試合:DH制あり
  • セ・リーグ主催試合:DH制なし(投手が打席に立つ)

これが面白いところで、同じカードでも本拠地が変わるとルールが変わるので、戦い方も変わってくるんですよね。

私が家族で交流戦を見に行った時、普段DHがある球団の投手が打席に立つ姿を見て、子供たちが「あの人も打つんだ!」って驚いていたのを覚えています。

人気の違いは?

かつては「人気のセ、実力のパ」と言われていましたが、現在はどうなのでしょうか。

観客動員数で見る人気

2022年度のホームゲーム観客動員数を見ると、リーグ全体ではセ・リーグの方が多いという結果が出ています。これは、巨人や阪神といった全国的に人気の高い球団がセ・リーグに所属していることが大きいですね。

ただし、球場の収容人数の違いや、現地観戦をしないファン層もいるため、観客動員数だけで人気を測ることはできません。

変化する人気の構図

2000年代以降、パ・リーグの人気も大きく向上しています。楽天やソフトバンクなどの新興球団の台頭、積極的なファンサービス、そして実力の向上により、パ・リーグの注目度は確実に高まっています。

体験談:実際に球場に行ってみて

私が実際に両リーグの試合を見に行って感じたことをお伝えします。

セ・リーグの試合では、投手の打席が回ってくると球場全体が「どうする?代打か?そのまま行くか?」という雰囲気になります。ベンチの動きを見ながら、周りのファンと「ここは代打だよね」「いや、まだ投げさせるんじゃない?」なんて話すのが楽しいんです。

一方、パ・リーグの試合は、常に強力打線が切れ目なく続くので、どの打席も目が離せません。「次は誰が来るんだろう」「DHにはどの選手が入ってるのかな」という楽しみ方があります。

どちらが良い悪いではなく、それぞれに異なる魅力があるんだなと実感しました。

よくある質問

Q1. セ・リーグとパ・リーグ、どっちが強いの?

近年の交流戦や日本シリーズの結果を見ると、パ・リーグの方が優勢です。しかし、徐々にセ・リーグも追い上げており、実力差は縮まってきています。2021年の日本シリーズではセ・リーグの東京ヤクルトスワローズが優勝するなど、年によって変わります。

Q2. なぜセ・リーグはDH制を導入しなかったの?

セ・リーグは長年「投手も含めて9人で野球をする伝統を守りたい」という考えから、DH制の導入を見送ってきました。また、投手に代打を出すタイミングなどの采配の駆け引きが野球の醍醐味だという意見も強かったためです。ただし、2027年シーズンからはセ・リーグでもDH制が導入されることが決定しています。

Q3. 交流戦ではどちらのルールで試合をするの?

交流戦では、主催する球団の本拠地のルールに従います。パ・リーグ主催試合ではDH制があり、セ・リーグ主催試合ではDH制がありません。同じ対戦カードでも、どちらの球場で試合をするかによってルールが変わるので、戦略も変わってきます。

Q4. リーグが分かれているのは地域で分けているの?

いいえ、地域では分けていません。例えば、東京には巨人(セ・リーグ)とヤクルト(セ・リーグ)がありますし、大阪には阪神(セ・リーグ)とオリックス(パ・リーグ)があります。分かれた理由は、1950年の新球団参入を巡る対立によるものです。

Q5. 将来、また1つのリーグに戻る可能性はあるの?

現在のところ、2つのリーグ制は維持される見通しです。それぞれのリーグに長い歴史があり、ファン層も形成されているため、統合は現実的ではないと考えられています。ただし、2027年からセ・リーグもDH制を導入することで、ルール面での統一は進んでいます。

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まとめ

セ・リーグとパ・リーグの最大の違いは「DH制(指名打者制度)」の有無でした。パ・リーグは1975年からDH制を導入しており、投手の代わりに打撃専門の選手が打席に立つことができます。一方、セ・リーグでは投手も打席に立ちますが、2027年からはセ・リーグでもDH制が導入されることが決定しています。

2つのリーグに分かれた理由は、1950年の新球団参入問題で賛成派と反対派が対立したためです。リーグ名にも当時の対立関係が反映されており、セントラルは「正統」、パシフィックは「国際化」という意味合いが込められていました。

近年の実力面ではパ・リーグが優勢ですが、セ・リーグも追い上げており、両リーグの競争がプロ野球全体を盛り上げています。

どちらのリーグにもそれぞれの魅力があります。セ・リーグには采配の駆け引きという醍醐味があり、パ・リーグには強力打線の迫力があります。ぜひ両方のリーグの試合を見て、その違いを楽しんでみてくださいね!