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「インフルエンザ」と「マイコプラズマ」の違いや症状の見分け方

健康・スポーツ

お子さんが高熱を出したり、長引く咳に苦しんでいると、「インフルエンザかな?」「もしかしてマイコプラズマ?」と悩んでしまいますよね。私も子育て中の主婦として、家族の体調不良には常に気を張っています。どちらも似たような症状で始まるため、見分けるのは本当に難しいものです。

この記事では、インフルエンザとマイコプラズマ感染症の違いについて、症状の特徴や見分け方、それぞれの対処法まで詳しく解説していきます。正しい知識を身につけて、家族の健康を守るための判断材料にしていただければと思います。

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  1. インフルエンザの基本的な特徴と症状
    1. インフルエンザの主な症状
  2. マイコプラズマ感染症の基本的な特徴と症状
    1. マイコプラズマ感染症の主な症状
  3. インフルエンザとマイコプラズマの決定的な違い
    1. 症状の現れ方の違い
    2. 熱の違い
    3. 咳の違い
    4. 全身症状の強さ
  4. 感染しやすい年齢層と流行時期の違い
    1. インフルエンザ
    2. マイコプラズマ感染症
  5. 診断方法と検査の違い
    1. インフルエンザの診断
    2. マイコプラズマの診断
  6. 治療方法と薬の違い
    1. インフルエンザの治療
    2. マイコプラズマの治療
  7. 家庭での対処法と注意点
    1. 共通する基本的な対処法
    2. インフルエンザの場合の注意点
    3. マイコプラズマの場合の注意点
  8. 予防方法と感染対策
    1. インフルエンザの予防
    2. マイコプラズマの予防
  9. 受診のタイミングと医療機関での対応
    1. インフルエンザが疑われる場合
    2. マイコプラズマが疑われる場合
    3. 重症化のサインを見逃さない
  10. 学校や職場での対応と出席停止期間
    1. インフルエンザの場合
    2. マイコプラズマの場合
  11. よくある質問
    1. Q1:インフルエンザとマイコプラズマを同時にかかることはありますか?
    2. Q2:家族がインフルエンザやマイコプラズマにかかった場合、どのように感染を防げばよいですか?
    3. Q3:市販の薬で症状を改善することはできますか?
    4. Q4:症状が似ているため、家庭で見分ける方法はありますか?
  12. まとめ

インフルエンザの基本的な特徴と症状

インフルエンザは、インフルエンザウイルスに感染することで起こる病気で、38℃以上の高熱、頭痛、全身の倦怠感、筋関節痛などが比較的急速に同時に現れる特徴があります。普通の風邪とは明らかに異なる、全身症状の強さが特徴的です。

インフルエンザの主な症状

A型・B型のインフルエンザウイルスに感染すると、1~3日程度の潜伏期間を経て初期症状が現れます。風邪と比較して、急速に症状が現れるのが特徴です。

具体的な症状は以下の通りです:

全身症状

  • 38℃以上の急激な高熱
  • 強い頭痛
  • 全身の激しいだるさ
  • 筋肉痛・関節痛
  • 悪寒・震え

呼吸器症状

  • のどの痛み
  • 鼻水・鼻づまり
  • 乾いた咳

私の経験では、インフルエンザにかかったとき、朝は元気だったのに夕方には急に高熱が出て、まるで体が重りを背負ったような感覚になりました。この「急激な症状の変化」がインフルエンザの大きな特徴だと実感しています。

マイコプラズマ感染症の基本的な特徴と症状

マイコプラズマ肺炎は、「肺炎マイコプラズマ( Mycoplasma pneumoniae )」という細菌に感染することによって起こる呼吸器感染症です。小児や若い人の肺炎の原因として、比較的多いものの一つです。

マイコプラズマ感染症の主な症状

マイコプラズマ肺炎の症状は,最初は風邪とよく似ています。発熱,頭痛,全身のだるさなどの初期症状が現れ,風邪ともコロナとも,インフルエンザとも見分けがつきづらいです。

初期症状

  • 発熱(インフルエンザほど高熱にならないことが多い)
  • 頭痛
  • 全身のだるさ

特徴的な呼吸器症状 その後咳が出始めます。この咳は痰がらみをともなわない乾いた咳で,最初は軽いことが多いですが,時間が経つにつれて徐々に激しくなります。特に夜間や早朝に咳がひどくなりやすく,マイコプラズマが体内で大暴れし終わり,熱が下がった後も3~4週間,時にはそれ以上にわたって続くことがあります。

この長引く咳が、マイコプラズマ感染症の最も特徴的な症状です。近所のお子さんがマイコプラズマにかかったとき、熱は数日で下がったものの、1か月近く咳が続いて本当に大変そうでした。

インフルエンザとマイコプラズマの決定的な違い

症状の現れ方の違い

インフルエンザ:急激に症状が現れる(数時間から1日程度で一気に悪化) マイコプラズマ:徐々に症状が現れる(風邪のような始まり方)

熱の違い

インフルエンザ:38℃以上の高熱が急に出る マイコプラズマ:比較的軽い発熱から始まることが多い

咳の違い

インフルエンザ:乾いた咳が出るが、全身症状が強い間に治まることが多い マイコプラズマ:乾いた激しい咳がしつこく長く続くのが特徴です

全身症状の強さ

インフルエンザ:筋肉痛・関節痛などの強い全身症状 マイコプラズマ:全身症状は比較的軽い

感染しやすい年齢層と流行時期の違い

インフルエンザ

インフルエンザが流行りやすいのは11月~3月頃で、全年齢に感染の可能性があります。特に学校や職場などの集団感染が起こりやすく、予防接種の効果が期待できます。

マイコプラズマ感染症

例年、患者として報告されるもののうち約80%は14歳以下ですが、成人の報告もみられます。マイコプラズマ肺炎は1年を通じてみられ、秋冬に増加する傾向があります。特に学童期の子どもに多く見られるのが特徴です。

最近では、マイコプラズマは2024年秋から例年にはない、爆発的な流行をみせていますという報告もあり、注意が必要な状況が続いています。

診断方法と検査の違い

インフルエンザの診断

インフルエンザは、迅速診断キット(抗原検査)が一般的です。短時間で結果が出るため、病院やクリニックで広く利用されています。ただし、症状が現れてから12~24時間後に迅速診断キットで検査すれば、その場で簡単に結果が出ます。

発症直後は検査で陽性が出にくいことがあるため、症状が出てから半日から1日程度経ってから検査を受けるのが一般的です。

マイコプラズマの診断

マイコプラズマの診断は、血液検査や咽頭ぬぐい液検査などが用いられますが、インフルエンザのように即座に結果が分かる検査は限られています。多くの場合、症状の経過と特徴的な咳の状態から医師が総合的に判断します。

治療方法と薬の違い

インフルエンザの治療

インフルエンザの治療薬として、日本では子どもにも使用できる抗インフルエンザ薬があり、特に幼児や、重症になりやすい基礎疾患のある方、症状が重い方への投与が推奨されています。

主な抗インフルエンザ薬:

  • タミフル(飲み薬)
  • ゾフルーザ(飲み薬)
  • リレンザ(吸入薬)
  • イナビル(吸入薬)

インフルエンザに有効な薬は、症状が出てから48時間以内に服用を開始することで、発熱期間は通常1~2日間短縮され、鼻やのどからのウイルス排出量も減少します。早期の治療開始が重要です。

マイコプラズマの治療

マイコプラズマ感染症は細菌感染なので、抗生物質による治療が行われます。主にマクロライド系抗生物質が使用されますが、近年は薬剤耐性を持つマイコプラズマも増えており、医師の判断で適切な抗生物質が選択されます。

家庭での対処法と注意点

共通する基本的な対処法

どちらの感染症でも、以下の基本的なケアが重要です:

安静と休養 十分な睡眠と安静を心がけましょう。無理をせず、症状が改善するまでしっかりと休むことが大切です。

水分補給 発熱により脱水症状を起こしやすいため、こまめな水分補給を行いましょう。お茶やスープなど、温かい飲み物がおすすめです。

栄養補給 食欲がない場合でも、消化の良いものを少しずつ摂取しましょう。

インフルエンザの場合の注意点

発症後5日かつ解熱後2日(幼児は3日)経過するまでは、学校や職場への出席を控える必要があります。家族への感染を防ぐため、マスクの着用や手洗いの徹底も重要です。

マイコプラズマの場合の注意点

熱が下がっても咳が長期間続くため、咳エチケットを心がけ、周囲への飛沫感染を防ぎましょう。咳がひどい場合は、医師に相談して鎮咳薬の処方を受けることも検討してください。

予防方法と感染対策

インフルエンザの予防

ワクチン接種 毎年のインフルエンザワクチン接種が最も効果的な予防方法です。完全に感染を防げるわけではありませんが、重症化のリスクを大幅に減らすことができます。

基本的な感染対策

  • 手洗い・うがいの徹底
  • マスクの着用
  • 人込みを避ける
  • 十分な睡眠と栄養摂取
  • 適度な湿度の維持

マイコプラズマの予防

マイコプラズマにはワクチンがないため、基本的な感染対策が中心となります:

  • 手洗い・うがいの徹底
  • 咳エチケットの実践
  • 密閉・密集・密接の回避
  • 免疫力を高める生活習慣

私の家庭では、冬場は特に手洗いを徹底し、帰宅後すぐに手を洗う習慣をつけています。また、加湿器を使って室内の湿度を適切に保つようにしています。

受診のタイミングと医療機関での対応

インフルエンザが疑われる場合

急激な高熱と全身症状が現れた場合は、早めの受診が重要です。ただし、症状の出現直後に受診しても診断がつかないことがありますので、非常に重篤な状態でなければ、症状出現の翌日を目安に受診してみてはいかがでしょうか。

マイコプラズマが疑われる場合

長引く乾いた咳が特徴的な症状なので、発熱後に咳が続くようであれば、早めに医療機関を受診しましょう。特に夜間に咳がひどくなる場合は、マイコプラズマの可能性が高いです。

重症化のサインを見逃さない

どちらの感染症でも、以下の症状が現れた場合は速やかに医療機関を受診してください:

  • 呼吸困難や息切れ
  • 持続する高熱(39℃以上が3日以上続く)
  • 意識レベルの低下
  • 水分が摂取できない
  • ぐったりして反応が鈍い

学校や職場での対応と出席停止期間

インフルエンザの場合

学校保健安全法により、発症後5日かつ解熱後2日(幼児は3日)経過するまでは出席停止となります。この期間をしっかりと守ることで、集団感染の拡大を防ぐことができます。

マイコプラズマの場合

マイコプラズマ感染症は学校保健安全法で定められた出席停止期間はありませんが、咳がひどい間は登校・出勤を控えることが推奨されます。医師や学校・職場と相談して適切な判断を行いましょう。

よくある質問

Q1:インフルエンザとマイコプラズマを同時にかかることはありますか?

マイコプラズマは2024年秋から例年にはない、爆発的な流行をみせています。実際、東京都の報告によると、2024年11月には1定点あたり4人~5人となっており、これまでの年だと0.25人あまりでしたので、20倍近くの感染者がいることになります。

インフルエンザとマイコプラズマの同時感染は可能性としてはありますが、まれなケースです。ただし、どちらも流行している時期には注意が必要で、一つの感染症が治った後に別の感染症にかかるリスクもあります。症状が長引く場合や、治りかけていた症状が再び悪化した場合は、医療機関で相談しましょう。

Q2:家族がインフルエンザやマイコプラズマにかかった場合、どのように感染を防げばよいですか?

家族内感染を防ぐためには、以下の対策が効果的です:

共通の対策

  • 患者との距離を保つ
  • マスクの着用(患者・家族両方)
  • 手洗いの徹底
  • 共用物品の消毒
  • 十分な換気

インフルエンザの場合

  • 解熱後2日(幼児は3日)まで外出を控える
  • タオルや食器の共用を避ける
  • 予防接種を受けていない家族は早めに接種を検討

マイコプラズマの場合

  • 咳が続く間は咳エチケットを徹底
  • 寝室を分けるなどの対策を検討
  • 長期間の注意が必要(咳が3-4週間続くことがある)

Q3:市販の薬で症状を改善することはできますか?

インフルエンザの場合 市販の解熱鎮痛剤で症状を和らげることは可能ですが、根本的な治療には抗インフルエンザ薬が必要です。特に小児では使用できない解熱剤もあるため、医師の指導の下で適切な薬を選択することが重要です。

マイコプラズマの場合 咳止めや解熱剤で症状を緩和することはできますが、細菌感染に対する根本的な治療には抗生物質が必要です。市販薬だけで完治させることは困難なため、医療機関での診断と治療を受けることをおすすめします。

どちらの場合も、自己判断での薬の使用よりも、まず医療機関で正確な診断を受けることが大切です。

Q4:症状が似ているため、家庭で見分ける方法はありますか?

完全に見分けることは困難ですが、以下のポイントが参考になります:

インフルエンザの可能性が高い場合

  • 急激に高熱(38℃以上)が出る
  • 強い全身症状(筋肉痛・関節痛・頭痛)
  • 症状の進行が早い(半日から1日で一気に悪化)
  • 周囲でインフルエンザが流行している

マイコプラズマの可能性が高い場合

  • 風邪のような症状から始まる
  • 徐々に咳がひどくなる
  • 夜間や早朝に咳がひどくなる
  • 熱が下がっても咳が長期間続く

ただし、これらはあくまで参考程度に留め、症状が続く場合は必ず医療機関を受診してください。正確な診断は医師にしか行えません。

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まとめ

インフルエンザとマイコプラズマ感染症は、どちらも秋冬に流行する感染症ですが、症状の現れ方や経過には明確な違いがあります。

インフルエンザの特徴

  • 急激な高熱と強い全身症状
  • 症状の進行が早い
  • 抗インフルエンザ薬による治療が可能
  • ワクチンによる予防効果が期待できる

マイコプラズマ感染症の特徴

  • 徐々に現れる症状
  • 長引く乾いた咳が特徴的
  • 抗生物質による治療が必要
  • ワクチンはなく、基本的な感染対策が重要

子育て中の私たちにとって、家族の健康管理は常に心配の種です。しかし、それぞれの感染症の特徴を理解し、適切なタイミングで医療機関を受診することで、重症化を防ぎ早期回復を目指すことができます。

症状が現れた際は自己判断せず、疑問や不安があれば迷わず医療機関に相談することが最も大切です。日頃から手洗いやうがいなどの基本的な感染対策を心がけ、家族みんなで健康な生活を送りましょう。