「カルチェって聞いたことあるけど、カルティエと何が違うの?」と疑問に思ったことはありませんか。実は、このふたつは同じ高級ブランドのことなんです。でも、なぜふたつの呼び方があるのでしょうか。
この記事では、カルチェとカルティエの違いや、呼び方が変わった背景について詳しく解説していきます。世代によって呼び方が違う理由もわかりますよ。
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— 🌱🧸ちょ い(ひでにゃん)🐈⬛⭐️🕶️ (@choi_miracle) January 14, 2021
カルチェ=カルティエ
ベンベー=BMW
タイレル=ティレル pic.twitter.com/88qqLWeuhH
「カルチェ」とは?
カルチェは、フランスの高級ブランド「Cartier」の日本での昔の呼び方です。1980年代後半まで、日本ではフランス語の発音に近い「カルチェ」という呼び方が公式に使われていました。
フランス語で「Cartier」を発音すると、語尾の「r」は巻き舌のような音になり、「ier」の部分は短く「エ」に近い音になります。これを日本語で表現したのが「カルチェ」という呼び方なんです。
当時のデパートの広告やカタログにも「カルチェ」と書かれていて、バブル期に高級ブランドに親しんでいた人たちは今でもこの呼び方に愛着を持っています。
「カルティエ」とは?
カルティエは、現在日本で公式に使われている「Cartier」の呼び方です。1980年代後半以降、英語圏での発音に近い「カルティエ」に統一され、現在に至っています。
英語では「Cartier」の「ier」の部分を「イエ」と少し長めに発音する傾向があります。これを日本語で表現したのが「カルティエ」なんですね。
現在のカルティエの公式サイトや店舗表記、広告はすべて「カルティエ」で統一されています。若い世代の人たちにとっては、カルティエという呼び方が自然に感じられるでしょう。
カルチェとカルティエは同じブランド
結論からお伝えすると、カルチェとカルティエは全く同じブランドを指しています。違いは単に「呼び方」だけなんです。
どちらも、1847年にパリで創業された世界的な高級宝飾ブランド「Cartier」のこと。時計やジュエリー、バッグなどを展開していて、「王の宝石商、宝石商の王」とも呼ばれる名門ブランドです。
つまり、カルチェと言っても、カルティエと言っても、どちらも間違いではありません。ただ、現在の公式な日本語表記は「カルティエ」になっています。
呼び方が変わった理由と背景
1980年代後半の戦略的変更
1989年にカルティエの日本法人が設立されてから、ブランドの呼び方が「カルティエ」に統一されました。この変更には、いくつかの重要な理由がありました。
まず、グローバルブランドとしての統一性を保つため。英語圏では既に「カルティエ」という発音が定着していたため、世界中で同じような呼び方にしたかったのです。
また、日本市場への本格的な参入を決めた際に、ブランドイメージを新たに構築する戦略の一環でもありました。
バブル経済と高級ブランドブーム
呼び方が変わった時期は、ちょうど日本のバブル経済が最盛期を迎えていた頃。多くの海外高級ブランドが日本市場で事業を拡大していました。
この時代、たくさんのブランドが日本法人を設立し、マーケティング戦略を見直していたんです。カルティエの呼び方の変更も、こうした時代の流れの中で起こったことでした。
他のブランドにも似た変化が
実は、カルティエ以外にも呼び方が変わったブランドはたくさんあります。
例えば、ロレックス(ROLEX)は、かつて「ローレックス」と呼ばれていました。これも英語の発音をそのまま日本語にしたもので、現在は「ロレックス」が定着しています。
このように、時代とともにブランドの呼び方が変化するのは、国際化とマーケティング戦略の変化を反映した自然な現象なんですね。
世代で違う呼び方の使い分け
バブル世代は「カルチェ」派
1970年代にカルティエが日本に輸入されてきた時、まだ日本法人がなく、代理店が取り扱っており、フランス語の発音に近い「カルチェ」と呼ばれていました。
デパートでも「カルチェ」表記で取り扱っていたため、古くからブランドを知っている方は「カルチェ」の方が馴染み深いんです。
今でも年配の方が「カルチェの時計」と言うのを聞くと、そこには長年にわたるブランドへの愛着と敬意が感じられます。これは決して間違いではなく、むしろブランドの歴史を知る証拠として尊重されるべきものです。
若い世代は「カルティエ」派
1990年代以降に育った世代にとっては、「カルティエ」が当たり前の呼び方。公式サイトやテレビCM、雑誌でもすべて「カルティエ」と表記されているので、こちらが自然に感じられるでしょう。
呼び方で年代がわかる、なんて言われることもありますが、これはどちらが正しいという話ではなく、それぞれの時代を生きてきた証なんですね。
カルティエ新作ラブブレスめちゃくちゃ可愛いね…???バングルよりこっちの方が手首へのフィット感良さそうでいいなぁ🥺✨ pic.twitter.com/O69UzfL0aF
— ぽんちゃん🤍🖤 (@ponchaan___) September 29, 2025
私の体験談:義母と娘の会話で気づいたこと
実は私も、この「カルチェとカルティエ問題」に直面したことがあります。
ある日、義母が「このカルチェの時計、素敵でしょう」と見せてくれた時、最初は「え、カルチェって何?」と思ってしまいました。でも、よく見るとカルティエの有名な時計だったんです。
義母はバブル期に社会人として働いていた世代。当時は高級ブランドを身につけることがステータスで、「カルチェ」という呼び方で親しんでいたそうです。
後日、娘が「ママ、カルティエって知ってる?」と聞いてきた時、私は「それってもしかして、おばあちゃんが言ってたカルチェのこと?」と聞き返しました。娘は不思議そうな顔をしていましたが、同じブランドだと説明すると驚いていました。
この経験から、呼び方の違いは世代の違いを表す面白い現象だなと感じました。どちらも正しくて、それぞれの時代を生きてきた人たちの思い出が詰まっているんですね。
フランス語と英語、どちらが正しい発音?
フランス語の発音
フランス語で「Cartier」を発音すると、「カルチェ」に近い音になります。語尾の「r」は喉の奥から出すような巻き舌音で、「ier」の部分は「エ」と短く発音されます。
フランス発祥のブランドですから、本来の発音に最も近いのは「カルチェ」と言えるでしょう。
英語の発音
英語では「Cartier」の「ier」部分を「イエ」として少し長めに発音する傾向があります。これが「カルティエ」という表現につながっています。
国際的なビジネスでは英語での発音が標準となることが多く、カルティエもその流れに沿った形です。
どちらも正解
言語学的には、どちらもフランス語の「Cartier」を日本語で表現しようとした結果。フランス語に忠実なのは「カルチェ」ですが、グローバルビジネスの観点では「カルティエ」が採用されました。
大切なのは、どちらも同じブランドを指していて、どちらの呼び方も間違いではないということです。
カルティエ(カルチェ)の魅力
どちらの呼び方をするにしても、このブランドの魅力は変わりません。
カルティエは、タンクウォッチやラブブレスレット、トリニティリングなど、誰もが憧れる名作ジュエリーを数多く生み出してきました。
洗練されたデザインと最高品質の素材で作られた製品は、世代を超えて愛され続けています。母から娘へ受け継がれることも多く、まさに一生物のブランドと言えるでしょう。
私も、いつかカルティエのジュエリーを手に入れて、娘に受け継ぐのが夢です。その時、「これはね、昔はカルチェって呼ばれてたんだよ」って教えてあげたいなと思っています。
よくある質問
Q1. カルチェとカルティエ、どちらで呼ぶのが正しいですか?
どちらも正しい呼び方です。現在の公式表記は「カルティエ」ですが、「カルチェ」も間違いではありません。年配の方は「カルチェ」、若い世代は「カルティエ」と呼ぶ傾向があります。自分が使いやすい方を使えば大丈夫ですよ。
Q2. なぜ呼び方が変わったんですか?
1989年にカルティエの日本法人が設立された際、グローバルブランドとしての統一性を保つため、英語圏での発音に近い「カルティエ」に統一されました。国際化が進む中で、世界中で同じような呼び方にしたかったためです。
Q3. カルチェと呼んでいたら古いと思われますか?
いいえ、決してそんなことはありません。むしろ、長年ブランドを愛してきた証として尊重されるべきです。特にバブル期を知る世代の方が「カルチェ」と呼ぶのは、その時代への愛着の表れとも言えます。
Q4. 他にも呼び方が変わったブランドはありますか?
はい、たくさんあります。例えば、ロレックスは「ローレックス」と呼ばれていた時期があります。時代とともに、多くの海外ブランドの呼び方が変化してきました。
「カルティエ ジュエリー」の人気商品をレビュー件数順に楽天でチェック!まとめ
カルチェとカルティエは、同じフランスの高級ブランド「Cartier」を指す呼び方です。1980年代後半まで日本では「カルチェ」と呼ばれていましたが、1989年の日本法人設立以降、「カルティエ」に統一されました。
どちらの呼び方も間違いではなく、世代によって使い分けられているのが現状です。バブル世代は「カルチェ」、若い世代は「カルティエ」と呼ぶ傾向があります。
大切なのは、呼び方の違いを理解し、互いを尊重すること。どちらで呼んでも、このブランドの魅力と価値は変わりません。自分が使いやすい呼び方で、素敵なジュエリーや時計を楽しんでくださいね。

