高級腕時計ブランドのカルティエには、たくさんの魅力的な時計がありますよね。中でも特に人気なのが「タンク」と「サントス」です。どちらも四角い形をしているのに、なぜか全然雰囲気が違う。初めて見たとき、私も「どっちを選べばいいの?」とかなり悩んだ記憶があります。
今回は、カルティエの代表的な二つの時計、「タンク」と「サントス」の違いについて、選び方のポイントと一緒に詳しくお伝えしていきますね。時計選びで迷っているあなたの参考になれば嬉しいです。
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「タンク」とは
カルティエの「タンク」は、1917年に誕生した歴史ある腕時計です。「タンク」という名前は、実は戦車(タンク)から来ているんです。第一次世界大戦で活躍した戦車の形からインスピレーションを受けて、カルティエの3代目当主ルイ・カルティエがデザインしました。
タンクの特徴
タンクの一番の特徴は、縦長の長方形ケースです。上から見ると、まさに戦車のようなレクタンギュラー(長方形)の形をしています。ケースの両サイドにある縦枠は、戦車のキャタピラ(無限軌道)をイメージしているんですよ。
文字盤はとてもシンプルで上品。ローマ数字のインデックスが使われていて、伝統的でエレガントな雰囲気が漂います。ベルトは基本的に革ベルトで、薄くて軽いのが特徴です。手首にぴったりフィットして、まるで体の一部のような着け心地なんです。
ムーブメントは手巻きやクオーツが多く、ケースが薄く作られています。そのため、スーツの袖口にもすんなり収まって、ビジネスシーンでも邪魔になりません。
タンクが似合うシーン
タンクは「ドレスウォッチ」に分類される時計です。フォーマルな場面や、ビジネスシーンで特に活躍してくれます。スーツにネクタイを締めた姿にタンクをつけると、一気に洗練された雰囲気になるんです。
でも、意外とカジュアルな服装にも合わせやすいのがタンクの魅力。シンプルで上品なデザインだからこそ、どんなスタイルにも馴染んでくれます。私の友人は、休日のカフェ巡りにもタンクをつけていて、「大人の余裕」を感じさせていましたよ。
タンクから連想されるイメージは「エレガント」「落ち着き」「知的」といったところ。控えめだけど存在感がある、そんな時計です。
「サントス」とは
一方の「サントス」は、1904年に誕生した時計で、実はタンクよりも古い歴史を持っています。世界初の実用的な紳士用腕時計とも言われているんです。
サントスの誕生秘話
サントスは、ブラジル出身の飛行家アルベルト・サントス=デュモンのために作られました。当時、飛行機を操縦中に時間を確認するのはとても難しかったんです。懐中時計だと、両手が塞がってしまいますからね。
そこで、サントス=デュモンの友人だったルイ・カルティエが、腕に巻いて使える時計を作ったというわけです。飛行中でも時間が見られるように、ベルトがしっかりと固定されるデザインになっています。
サントスの特徴
サントスの最大の特徴は、ベゼル(文字盤を囲む枠)にある8つのビスです。これは飛行機のボディを繋ぐネジからヒントを得たもので、サントスの象徴的なデザインになっています。遠くから見ても「あ、サントスだ!」とすぐにわかるんです。
ケースは角に丸みを帯びたスクエア型で、タンクよりも少し厚みがあります。ベルトは金属製のブレスレットタイプが多く、スポーティで力強い印象を与えてくれます。
ムーブメントは自動巻きが主流で、防水性能も備えています。タンクに比べると、より実用的でアクティブに使える時計と言えるでしょう。
サントスが似合うシーン
サントスは「スポーツウォッチ」の先駆けとも言われる時計です。カジュアルなシーンはもちろん、ビジネスシーンでも活躍してくれます。
私が以前、時計店で試着させてもらった時の話なんですが、サントスをつけた瞬間、手元がグッと引き締まった印象になりました。Tシャツにジーンズというラフな格好でも、サントスがあるだけで「きちんとした人」に見えるから不思議です。
サントスから連想されるイメージは「男らしさ」「無骨」「スポーティ」。でも、エレガントさも兼ね備えているので、幅広いシーンで使えるんです。週末のゴルフやドライブにもぴったりですよ。
タンクとサントス、5つの違いを比較
お迎えしたのは1998年製のタンク ルイ カルティエ LM エクストラフラット⌚️CPCP直前期(pre-CPCP)の薄型モデルで、フレデリックピゲ製Cal.21を搭載⚙️
— tiffany (@tiffany_y0) June 28, 2025
文字盤全体に広がるギヨシェが美しいです🤤最大の特徴はティアドロップブレスで、当時のVIP向け仕様とのこと✨コンディションも最高で大満足です🥰 pic.twitter.com/S7lOwHRAkK
腕時計沼に沈めた友人がカルティエのサントスを購入したので、リストショットお願いしました。
— clronosuke(クロノスケ) (@clronosuke) August 11, 2025
別注のラバーベルトが素敵です✨ pic.twitter.com/tKKO8VGi9Q
それでは、タンクとサントスの具体的な違いを見ていきましょう。
1. デザインの違い
まず目に入るのがデザインの違いです。タンクは縦長の長方形で、シンプルかつエレガント。一方、サントスは角が丸いスクエア型で、ベゼルのビスが目立つ個性的なデザインです。
タンクはどちらかというと「静」のイメージ、サントスは「動」のイメージと言えるかもしれません。
2. ケースの厚さと重さ
タンクは非常に薄く、軽量です。手首に着けても、ほとんど着けている感じがしないくらい。私が初めてタンクをつけた時は、「本当にこれ時計つけてるの?」と思ったほどでした。
サントスはタンクに比べると厚みがあり、重量感もあります。でも、この重さが「しっかりとした時計をつけている」という満足感につながるんです。
3. ベルトの種類
タンクは基本的に革ベルトです。柔らかくて上品な印象を与えてくれます。ただ、革ベルトは汗や水に弱いので、夏場や運動時は少し気を使う必要があります。
サントスは金属製のブレスレットが主流。丈夫で水にも強いので、日常使いしやすいです。最近のモデルには、工具なしでベルトを簡単に交換できる「クイックスイッチ」機能がついているものもあって、とても便利なんですよ。
4. 防水性能
タンクは基本的に生活防水レベル。手を洗うときの水しぶき程度なら問題ありませんが、水仕事や運動時には外した方が安心です。
サントスは10気圧防水が多く、水に対する耐性が高いです。多少の雨や汗なら全く問題ないので、アクティブに使いたい人にはサントスの方が向いています。
5. 価格帯
どちらも高級腕時計なので、決して安い買い物ではありません。ただ、一般的にタンクの方がサントスよりもやや価格が抑えられている傾向にあります。
タンクは手巻きやクオーツのモデルが多いため、自動巻きのサントスに比べるとムーブメントのコストが抑えられるからです。とはいえ、モデルや素材によって価格は大きく変わるので、予算に合わせて選んでくださいね。
体験談:私が選んだのはタンクでした
実は私、2年ほど前にカルティエの時計を購入したんです。タンクとサントス、かなり悩みましたが、最終的に選んだのはタンクでした。
決め手になったのは、着け心地と使いやすさ。私の仕事はパソコンを使うことが多くて、あまり厚い時計だと袖に引っかかったり、タイピングの邪魔になったりするんです。タンクの薄さなら、そんな心配は一切ありませんでした。
それに、スーツにもカジュアルな服にも合わせやすいシンプルなデザインが気に入りました。子供の学校行事や、ちょっとしたお出かけ、友人との食事会など、どんな場面でもタンクがあれば安心です。
ただ、正直に言うと、サントスへの憧れも捨てきれていません。もし次に時計を買う機会があれば、今度はサントスを選ぶかもしれません。二本持ちできたら最高ですよね!
どっちを選ぶべき?選び方のポイント
それでは、あなたにとってタンクとサントス、どちらが合っているのかを考えてみましょう。
タンクがおすすめな人
こんな人にはタンクがぴったりです。
- エレガントで上品な雰囲気が好き
- ビジネスシーンで使うことが多い
- 薄くて軽い時計が欲しい
- スーツの袖口に収まる時計を探している
- シンプルで洗練されたデザインが好み
- 革ベルトの質感が好き
タンクは「大人の落ち着き」を演出してくれる時計です。知的で品のある印象を与えたい人には、間違いなくタンクがおすすめです。
サントスがおすすめな人
こんな人にはサントスが向いています。
- スポーティでモダンな雰囲気が好き
- カジュアルシーンでもビジネスシーンでも使いたい
- 存在感のある時計が欲しい
- 金属ブレスレットが好き
- アクティブに動くことが多い
- 水に強い時計を探している
サントスは「アクティブな大人」を演出してくれる時計です。動きのある生活を送っている人や、カジュアルな装いが多い人には、サントスがぴったりです。
予算も大切なポイント
現実的な話ですが、予算も重要な選択基準になります。どちらも高級時計なので、購入後のメンテナンス費用も考えておきましょう。
タンクは手巻きやクオーツのモデルなら、自動巻きに比べてメンテナンス費用が抑えられます。サントスは自動巻きが主流なので、定期的なオーバーホール(分解掃除)が必要になります。
中古市場も視野に入れると、選択肢が広がりますよ。カルティエのような人気ブランドなら、状態の良い中古品もたくさん見つかります。
カルティエの時計を長く使うためのお手入れ
せっかく手に入れたカルティエの時計、大切に長く使いたいですよね。簡単なお手入れ方法をお伝えします。
日常のお手入れ
毎日使った後は、柔らかい布で軽く拭いてあげましょう。手首の汗や皮脂が付着したままにしておくと、ケースやベルトが傷みやすくなります。特に革ベルトのタンクは、汗に弱いので注意が必要です。
私は毎晩、時計を外したらティッシュで軽く拭くようにしています。たったこれだけでも、時計の寿命は大きく変わるんですよ。
定期的なメンテナンス
機械式時計(自動巻きや手巻き)は、3〜5年に一度、オーバーホールが必要です。これは時計内部の油が劣化するためで、放置しておくと精度が落ちたり、最悪の場合故障の原因になります。
クオーツ時計の場合は、電池交換のタイミングで内部の状態をチェックしてもらうと良いでしょう。カルティエの正規店や、信頼できる時計修理店に相談してみてください。
保管方法
使わない時は、時計ケースや箱にしまって保管しましょう。直射日光や高温多湿を避けることが大切です。自動巻きのサントスなら、ワインディングマシン(時計を自動で巻き上げる機械)を使うと、いつでもすぐに使える状態を保てます。
革ベルトのタンクは、湿気に弱いので特に注意。乾燥剤と一緒に保管すると良いですよ。
よくある質問
Q1. タンクとサントス、どちらが人気ですか?
どちらもカルティエを代表する人気モデルで、甲乙つけがたいです。ただ、日本ではタンクの方がやや知名度が高い傾向にあります。
タンクは100年以上の歴史を持つモデルで、多くの著名人も愛用してきました。エレガントで上品なデザインが、日本人の感性に合っているのかもしれませんね。
一方、サントスは世界的に見ると、スポーツウォッチの先駆けとして非常に高い評価を受けています。最近は日本でも、カジュアルファッションの人気に伴って、サントスの人気も上昇中です。
結局のところ、どちらが人気かよりも、自分の好みやライフスタイルに合った方を選ぶのが一番です。
Q2. 女性がつけても変じゃないですか?
全く問題ありません!むしろ、どちらも男女兼用で楽しめる時計なんです。
タンクには「タンクフランセーズ」という、やや小ぶりなモデルがあって、女性の腕にもよく馴染みます。華奢な手首でも存在感がありすぎず、上品に決まるんです。
サントスにも「サントスドゥモワゼル」という、女性向けの小さめサイズがあります。スポーティさとエレガンスが融合したデザインで、女性らしい装いにもぴったりです。
私の友人(女性)は、あえて大きめのサントスをつけて、ボーイッシュな着こなしを楽しんでいます。彼女いわく「男性用の時計を女性がつけるのって、なんだかカッコいい」とのこと。確かに、その姿を見ると納得してしまいます。
Q3. 中古で買っても大丈夫ですか?
信頼できるお店で購入すれば、中古でも全く問題ありません。むしろ、カルティエのような人気ブランドは、中古市場が充実しているので、状態の良い掘り出し物が見つかることもあります。
中古で購入する際のポイントは、販売店の信頼性です。メンテナンスをしっかり行っているか、保証はついているかなどを確認しましょう。可能であれば、カルティエの正規メンテナンスを受けた履歴があるものを選ぶと安心です。
また、中古品なら、もう生産されていない人気モデルを手に入れられるチャンスもあります。特にヴィンテージモデルは、今では手に入らない独特の魅力がありますよ。
私の知り合いは、中古のタンクを購入して10年以上使っていますが、定期的にメンテナンスをしているので、全く問題なく動いているそうです。
Q4. 修理やメンテナンスはどこに依頼すればいいですか?
基本的には、カルティエの正規店に依頼するのが一番安心です。正規店なら、純正パーツを使って修理してもらえますし、技術面でも信頼できます。
ただ、正規店は費用が高めになることもあります。そんな時は、カルティエの修理実績が豊富な時計修理専門店に相談してみるのも一つの手です。
どちらに依頼するにしても、見積もりを取って、内容をしっかり確認してから依頼するようにしましょう。特に高額な修理の場合は、複数の店舗で見積もりを取って比較するのがおすすめです。
私は今のところ正規店でメンテナンスを受けていますが、友人は信頼できる修理専門店を見つけて、そこに任せているそうです。どちらが良いかは、予算や時計への思い入れによって変わってくると思います。
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カルティエの「タンク」と「サントス」、どちらも魅力的な時計でしたね。最後にもう一度、それぞれの特徴をまとめておきましょう。
タンクは、エレガントで上品な雰囲気が魅力。薄くて軽く、ビジネスシーンで活躍する、落ち着いた大人のための時計です。革ベルトで手首にしっくり馴染み、スーツの袖口にもすんなり収まります。「知的」「洗練」「エレガント」といったイメージを持つ人におすすめです。
サントスは、スポーティで力強い印象が特徴。ベゼルのビスがアクセントになった、個性的なデザインの時計です。金属ブレスレットで防水性も高く、カジュアルからビジネスまで幅広く使えます。「アクティブ」「男らしさ」「モダン」といったイメージを求める人にぴったりです。
結局のところ、どちらを選ぶかは、あなたのライフスタイルや好みによります。フォーマルな場面が多い人はタンク、アクティブに動くことが多い人はサントス、という選び方が基本ですが、「単純に好きな方を選ぶ」というのも正解だと思います。
私は日常使いのしやすさでタンクを選びましたが、サントスの魅力も捨てがたく、いつか二本目として手に入れたいと思っています。どちらも一生モノとして長く使える、素晴らしい時計ですから。
時計選びって、本当に楽しいですよね。あなたにとって最高の一本が見つかりますように。カルティエの時計と一緒に、素敵な時間を過ごしてくださいね!

