普段なにげなく使っている「言動」と「態度」という言葉。似ているように感じるけれど、実はそれぞれ違う意味を持っているんです。
私も子育てをしていて、子供に注意するときに「言動に気をつけなさい」と言ったり、「態度が悪いよ」と言ったりすることがあるのですが、使い分けって意外と難しいなと感じていました。ママ友との会話でも「あの人の言動ってどうなの?」「態度が気になるよね」なんて話題になることもよくあります。
この記事では、「言動」と「態度」の違いについて、わかりやすく解説していきます。日常生活でもビジネスシーンでも、正しく使い分けられるようになりましょう!
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「言動」とは
自分を大切にする一番の方法は「自分の気持ちに素直になること」に限る。相手の言動に左右されて我慢して不満を溜め込むんじゃなくて『本当は自分がどうしたいのかを軸に生きる』だけで良いんだよ。本当に愛してくれる人はありのままのあなたを愛してくれるんだから、それで崩れる関係ならポイで良し。
— せったーくん (@Tatarianaster_7) November 10, 2025
「言動(げんどう)」とは、言葉と行動の両方をまとめて表す言葉です。「言」は「言葉・発言」を意味し、「動」は「動き・行動」を意味します。つまり、口で言うこととと実際にやることの両方を指しているんですね。
たとえば、「彼の言動には一貫性がある」という文では、その人が話している内容と実際にやっていることが一致している、という意味になります。
言動という言葉は、他人から見た印象を表すときによく使われます。「あの人の言動は信頼できる」「不審な言動が目立つ」といった表現がありますね。
「言動」の使い方と例文
例文1:ビジネスシーン
- 「上司の言動を見て、リーダーシップとは何かを学んだ」
- 「職場での言動には十分注意しなければならない」
- 「彼の言動は常に誠実で、部下からの信頼も厚い」
例文2:日常生活
- 「子供の言動を見ていると、親の影響が大きいと感じる」
- 「最近、彼の言動がおかしいと感じる」
- 「軽はずみな言動は控えるべきだ」
例文3:教育の場面
- 「生徒たちの言動から、学級の雰囲気がわかる」
- 「差別的な言動は絶対に許されない」
私の子供が学校で友達とケンカした時、先生から「お子さんの言動を注意深く見守ってください」と言われたことがあります。これは、子供が何を話しているか(言葉)と、どんな行動をしているか(行動)の両方をチェックしてほしい、という意味だったんですね。
「態度」とは
「態度(たいど)」とは、物事に対したときの心の持ち方が外に表れた様子のことです。つまり、心の中で感じていることや考えていることが、表情や振る舞い、雰囲気として外に出てきたものを指します。
態度は、必ずしも言葉や具体的な行動として表れるわけではありません。たとえば、不機嫌そうな表情、やる気のない姿勢、冷たい雰囲気なども「態度」に含まれます。
「態度が悪い」というとき、それは具体的に何か悪いことを言ったりやったりしているわけではなく、全体的な印象や雰囲気が良くないという意味になります。
「態度」の使い方と例文
例文1:ビジネスシーン
- 「接客態度が素晴らしいお店だった」
- 「部下に対する態度を改めるべきだ」
- 「勤務態度が評価に影響する」
例文2:日常生活
- 「彼は謝罪の態度が全く見られなかった」
- 「冷たい態度をとられてショックだった」
- 「前向きな態度で物事に取り組む」
例文3:対人関係
- 「人に対する態度で、その人の本性がわかる」
- 「横柄な態度は相手を不快にさせる」
私自身、レジで並んでいるときに店員さんの態度がそっけなかったことがあって、「なんだか感じ悪いな」と思った経験があります。別に失礼なことを言われたわけでも、何か悪いことをされたわけでもないのですが、表情や雰囲気から伝わってくるものがあったんですよね。これがまさに「態度」なんです。
「言動」と「態度」の違いを比較
それでは、「言動」と「態度」の違いを具体的に見ていきましょう。
意味の違い
言動:言葉と行動の両方。「何を言ったか」と「何をしたか」がセットになった概念
態度:心の状態が外に表れた様子。表情、雰囲気、姿勢、心構えなど
対象となる範囲の違い
言動:具体的で観察可能なもの(発言内容、行った行動)に限定される
態度:抽象的で雰囲気的なものも含む(表情、姿勢、トーン、全体的な印象)
評価される視点の違い
言動:「言っていることとやっていることが一致しているか」という一貫性が重視される
態度:「どんな心構えや姿勢で接しているか」という姿勢や心の持ち方が重視される
使い分けの例
- 「彼の言動には問題がある」→ 具体的な発言や行動に問題がある
- 「彼の態度には問題がある」→ 雰囲気や姿勢、接し方に問題がある
- 「信頼できる言動」→ 言っていることとやっていることが一致している
- 「誠実な態度」→ 心構えや姿勢が誠実である
日常での使い分けポイント
ここまでの説明を踏まえて、実際にどう使い分ければいいのか、ポイントをまとめてみました。
「言動」を使うべき場面
- 発言と行動の一貫性について話すとき
- 「言動一致」「言っていることとやっていることが違う」といった表現で使います
- 例:「彼は環境保護を訴えているのに、自分ではゴミをポイ捨てしている。言動が矛盾している」
- 具体的な言葉や行動を指すとき
- 何を言ったか、何をしたかが明確な場合
- 例:「SNSでの軽率な言動が炎上の原因になった」
- 評価や注意の対象として
- 特にビジネスや公の場での振る舞いを評価するとき
- 例:「言動には責任が伴う」
「態度」を使うべき場面
- 雰囲気や姿勢について話すとき
- 具体的な言葉や行動ではなく、全体的な印象を表すとき
- 例:「彼は謝っているけど、態度が悪いから本気で反省しているようには見えない」
- 心構えや姿勢を評価するとき
- どんな気持ちで接しているかが重要な場合
- 例:「前向きな態度で取り組めば、きっとうまくいく」
- 接客や対人関係の場面
- 人への接し方や振る舞い方を表すとき
- 例:「あのお店は態度が良くて気持ちいい」
体験から学んだ使い分け
私が実際に経験したエピソードで、この違いがよくわかった出来事があります。
子供の学校で保護者会があったとき、ある保護者の方が「協力します」と言ってくださったのですが、その後の態度が明らかに乗り気じゃなかったんです。メッセージの返信も遅いし、会議中もスマホばかり見ていて…。
このとき、他のママが「あの人の言動はどうなの?」と言ったんですが、私は「言動じゃなくて態度の問題だよね」と思いました。なぜなら、その方は確かに「協力する」と言ってくれていたので、言葉としては問題なかったんです。でも、全体的な雰囲気や姿勢から、本当は協力したくないんだなというのが伝わってきました。
つまり、言葉(言動の「言」)には問題がないけれど、態度(心の持ち方が表れた様子)に問題があったというケースだったんです。
一方、別の機会で、「環境に優しい生活をしよう」と言いながら、使い捨てプラスチックをバンバン使っている知人がいました。これはまさに「言動が一致していない」例です。言っていること(環境保護)と、やっていること(プラスチックの多用)が矛盾しているからです。
こうした実体験を通して、私も「言動」と「態度」の使い分けが自然にできるようになりました。
よくある質問
Q1:「言動と態度に気をつける」という表現は正しいですか?
はい、正しい表現です。「言動」は言葉と行動のことを指し、「態度」は心構えや姿勢のことを指すので、両方を合わせて使うことで「発言や行動だけでなく、接し方や雰囲気にも気をつける」という幅広い注意を促すことができます。特にビジネスシーンや公の場では、両方に気を配ることが大切ですね。
Q2:「態度が悪い」と「言動が悪い」はどう違うの?
「態度が悪い」は、表情や雰囲気、姿勢など、全体的な印象が良くないことを指します。具体的に何か悪いことを言ったりやったりしたわけではなく、接し方や振る舞いの雰囲気が良くない状態です。
一方、「言動が悪い」は、具体的な発言内容や行動に問題があることを指します。たとえば、暴言を吐いたり、迷惑な行動をしたりすることです。
Q3:「言動を慎む」と「態度を改める」の違いは?
「言動を慎む」は、自分の発言や行動に注意して、軽率なことを言ったりしたりしないようにすることです。特に公の場や目上の人の前で使われることが多い表現です。
「態度を改める」は、これまでの心構えや接し方、姿勢を変えて、より良い振る舞いをすることです。根本的な心持ちから変えていくニュアンスがあります。
Q4:「誠実な言動」と「誠実な態度」はどちらも同じ意味?
似ているようで少し違います。「誠実な言動」は、言っていることとやっていることが一致していて、嘘や矛盾がないことを指します。つまり、発言と行動の両方が誠実である状態です。
「誠実な態度」は、相手に対する接し方や心構えが誠実であることを指します。真摯な姿勢で向き合っている、という印象を与える振る舞いのことですね。
Q5:子供に注意するとき、どちらを使えばいい?
状況によって使い分けるといいですよ。
- 具体的に何か問題のある発言や行動をしたとき:「そんな言動はダメだよ」
- 全体的な雰囲気や姿勢が良くないとき:「その態度は良くないね」
たとえば、友達に暴言を吐いたなら「そういう言動は控えなさい」、返事がそっけなくて雰囲気が悪いなら「その態度を改めなさい」という感じです。
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「言動」と「態度」の違いをもう一度まとめると…
言動は、言葉と行動の両方を指す言葉です。「何を言ったか」と「何をしたか」がセットになっていて、特に言っていることとやっていることが一致しているかどうか、という一貫性が重視されます。
態度は、心の持ち方が外に表れた様子のことです。表情、雰囲気、姿勢、心構えなど、全体的な印象や接し方を指します。具体的な言葉や行動ではなく、どんな気持ちで接しているかという心の在り方が重視されます。
日常生活でもビジネスでも、この2つの言葉を正しく使い分けることで、より的確に自分の気持ちを伝えられるようになります。言葉の違いを知ることで、コミュニケーションがもっとスムーズになりますね。
子育てをしている中でも、子供に注意するときに適切な言葉を選べるようになると、伝わり方が全然違ってくると実感しています。ぜひこの違いを意識して、日々の会話に活かしてみてください!

