秋冬のおしゃれアイテムとして人気の高い革のジャケット。ショップで見かけたり、ネットで検索したりすると「レザージャケット」や「ライダースジャケット」という言葉が使われていますよね。私も実際にお店で「どっちを探せばいいのかな?」と迷ったことがあります。
この2つの言葉、似ているようで実は明確な違いがあるんです。今回は、意外と知られていないレザージャケットとライダースジャケットの違いについて、わかりやすくご説明していきますね。
レザージャケットとは
レザージャケットとは、革で作られたジャケット全般のことを指します。素材がレザー(革)であれば、デザインや形に関係なく、すべてレザージャケットと呼ぶことができるんです。
つまり、レザージャケットは「革製のジャケット」という、とても大きなカテゴリーなんですね。日本語では「革ジャン」とも呼ばれていて、意味は全く同じです。
革の種類も様々で、牛革、羊革、馬革など、動物によって質感や特徴が違います。デザインも本当に多種多様で、シンプルなブルゾンタイプから、ビジネス向けのフォーマルなものまで、幅広いアイテムがレザージャケットに含まれます。
私自身、何年か前にシンプルなレザージャケットを購入したことがあるのですが、いろいろな服に合わせやすくて、とても重宝しました。ちょっと肌寒い日の羽織りものとして、本当に便利なアイテムです。
ライダースジャケットとは
ライダースジャケットは、バイクに乗る人(バイカー)のために作られたジャケットのことです。ライダース(Rider’s)という名前からも分かるように、もともとはバイク用の機能的な服として誕生しました。
バイクに乗るときは、風が強くて寒いですよね。また、もしもの転倒に備えて、体を守る必要もあります。そのためライダースジャケットには、防風性が高く、丈夫なレザー素材が使われることが多いんです。
レザージャケットの中でも、バイカー向けのジャケットがライダースジャケットなので、レザージャケットという大きなグループの中の一種類がライダースジャケットというイメージです。
最近では、バイクに乗らない人でもファッションアイテムとして着る人が増えています。私の周りにも、バイクには乗らないけれど、ライダースジャケットのかっこいい雰囲気が好きで着ている友人がいます。
2つの違いを簡単に整理すると
レザージャケットが大カテゴリーなら、ライダースジャケットが小カテゴリーという関係性です。
つまり、ライダースジャケットは必ずレザージャケットの一種ですが、すべてのレザージャケットがライダースジャケットというわけではありません。
例えば、フォーマルなレザージャケットやシンプルなブルゾンタイプのレザージャケットは、ライダースジャケットとは呼びません。他のレザージャケットをライダースジャケットというのは間違いですが、ライダースジャケットをレザージャケットというのは間違っていないのです。
分類としては以下のようなイメージです。
- レザージャケット(革製のジャケット全般)
- ライダースジャケット(バイク用に作られたデザイン)
- ミリタリージャケット(軍用に作られたデザイン)
- スポーツジャケット(スポーツ向けのデザイン)
- フォーマル系ジャケット(きちんとした場面向け)
- ブルゾン系ジャケット(カジュアルなデザイン)
ライダースジャケットの特徴
ライダースジャケットには、バイク用として生まれた特徴的なデザインがあります。
まず、前のファスナーが特徴的です。シングルライダースとダブルライダースの2種類があり、前立てのジップが斜めに付けられ、生地が二重になっていることからダブルと呼ばれています。ダブルタイプは見た目がワイルドで、ハードな印象を与えてくれます。
また、首元の襟のデザインも特徴的です。立ち襟のものや、襟が大きく折れ曲がっているものなど、様々なバリエーションがあります。
袖口や裾にはファスナーがついていることが多く、これは風の侵入を防ぐための工夫です。ウエスト部分にベルトがついているデザインも多く見られます。
私が実際にお店で見たときに驚いたのが、細部まで機能的に作られていることです。ポケットの位置やファスナーの配置、すべてにバイク乗りのことを考えた理由があるんですね。
また懲りもせずターコイズのレザージャケットを買ってしまうの巻。ターコイズのレザージャケットなんて信じられないくらいたくさん持ってるのに。 pic.twitter.com/p2L4WFo6l7
— お菊 (@oshgoto) November 14, 2025
レザージャケットの種類
レザージャケットには、ライダースジャケット以外にも様々な種類があります。
フライトジャケット(ボマージャケット)は、もともと空軍のパイロット用に作られたもので、襟や袖口にリブ素材がついているのが特徴です。カジュアルで着やすいデザインが人気です。
ミリタリージャケットは、軍用に開発されたジャケットで、機能性が高く丈夫に作られています。A-2やMA-1などが有名ですね。
テーラードジャケットタイプのレザージャケットは、スーツのジャケットのような襟がついていて、きちんとした印象を与えてくれます。ビジネスカジュアルにも使えるので、大人っぽく着こなしたい方におすすめです。
私の夫が持っているのは、シンプルなブルゾンタイプのレザージャケット。装飾が少なくてすっきりしているので、いろいろな服に合わせやすいと喜んでいます。
素材の違い:本革とフェイクレザー
レザージャケットやライダースジャケットを選ぶとき、素材も重要なポイントです。
本革(リアルレザー)は、牛革や羊革、馬革などの天然の革を使っています。耐久性が高く、使い込むほどに味わいが出てくるのが魅力です。ただし、価格は高めで、定期的なお手入れが必要になります。
私も本革のジャケットを一着持っていますが、最初は少し硬かったのが、着続けるうちに体に馴染んできて、愛着が湧いてきました。ただ、雨の日は気を使いますね。
フェイクレザー(合成皮革)は、革に似せて作られた人工素材です。本革に比べて価格が安く、お手入れが簡単なのがメリットです。最初から柔らかくて着やすいので、初めてレザージャケットを買う方にもおすすめです。
ただし、フェイクレザーは本革のような経年変化の楽しみがなく、耐久性も劣ります。長く愛用したい方は本革、気軽に楽しみたい方はフェイクレザーを選ぶといいでしょう。
選び方のポイント
レザージャケットとライダースジャケット、どちらを選ぶか迷ったときのポイントをご紹介します。
まず、どんな場面で着たいかを考えましょう。バイクに乗る方や、ハードでワイルドな雰囲気を楽しみたい方はライダースジャケットがおすすめです。一方、いろいろなコーディネートに合わせやすいシンプルなものが欲しい方は、ライダースジャケット以外のレザージャケットを選ぶといいでしょう。
初めてレザージャケットを買う方には、シングルライダースの方が合わせやすいと言われています。ダブルライダースはデザインが目立つので、コーディネートの中心になります。
サイズ選びも重要です。レザージャケットは着込むうちに少し伸びるので、購入時はやや窮屈に感じるくらいがちょうどいいとされています。ただし、動きにくいほどきついのはNGです。
予算も大切な要素です。本革の質の良いライダースジャケットは数万円から十数万円しますが、フェイクレザーなら数千円から手に入ります。初めての方は、まずフェイクレザーで試してみるのもいいかもしれません。
私自身、最初はフェイクレザーのものを買って、レザージャケットの良さを実感してから、本革のものを購入しました。この順番で良かったと思っています。
ライダースジャケット🏍️ pic.twitter.com/AQnvUpoqJP
— AI Kanozo (@Ai_kanozo) October 29, 2025
コーディネートのコツ
レザージャケットやライダースジャケットは、一枚羽織るだけでコーディネートが引き締まる便利なアイテムです。
カジュアルに着こなすなら、白いTシャツとデニムパンツに合わせるのが定番です。シンプルだけど、レザーの質感がおしゃれに見せてくれます。
きれいめに着たいときは、シャツやタートルネックのニットをインナーに選ぶといいでしょう。ダークカラーでまとめると、大人っぽい印象になります。
パンツは、細身のものを選ぶとバランスが良くなります。レザージャケットがボリュームのあるアイテムなので、下半身はすっきりとまとめるのがコツです。
靴はスニーカーでもブーツでも合いますが、全体の雰囲気に合わせて選びましょう。カジュアルなコーディネートならスニーカー、きれいめならレザーシューズやブーツがおすすめです。
私がよくやるのは、黒のライダースジャケットに白のカットソー、濃いめのデニムパンツを合わせる組み合わせです。シンプルだけど失敗しないコーディネートで、お出かけに重宝しています。
お手入れと保管方法
レザージャケットを長く愛用するには、適切なお手入れが欠かせません。
本革の場合は、定期的に革専用のクリームやオイルを塗って保湿してあげることが大切です。乾燥するとひび割れの原因になってしまいます。雨に濡れたときは、すぐに柔らかい布で水分を拭き取り、陰干しで乾燥させましょう。
フェイクレザーは本革ほどお手入れが必要ありませんが、汚れたら濡れた布で優しく拭き取ります。強くこすると表面が傷つくので注意が必要です。
保管するときは、型崩れしないように厚みのあるハンガーにかけて、風通しの良い場所に保管します。直射日光や高温多湿は革の劣化を早めるので避けましょう。
長期間着ない場合は、不織布のカバーをかけておくと、ほこりや湿気から守ることができます。ビニールカバーは通気性が悪いので、革製品には向きません。
私も以前、お手入れをさぼっていたら革が硬くなってしまった経験があります。それ以来、シーズン終わりには必ずクリームでお手入れするようにしています。
よくある質問
Q1: レザージャケットとライダースジャケット、初心者にはどちらがおすすめですか?
初めてレザージャケットを購入する方には、シンプルなデザインのシングルライダースジャケットがおすすめです。装飾が少なく、いろいろなコーディネートに合わせやすいので、着回しがきいて便利です。または、ライダースジャケット以外のシンプルなブルゾンタイプのレザージャケットも、カジュアルに着こなしやすく、初心者向きと言えるでしょう。ダブルライダースはデザインが目立つので、レザージャケットに慣れてから挑戦するのがいいかもしれません。
Q2: 本革とフェイクレザー、どちらを選ぶべきですか?
予算と用途によって選ぶのがおすすめです。長く愛用したい方、使い込んで味わいを楽しみたい方、本格的なものが欲しい方は本革を選びましょう。一方、お手軽に楽しみたい方、お手入れが面倒な方、まずは試してみたい方はフェイクレザーがおすすめです。本革は高価でメンテナンスが必要ですが、耐久性が高く経年変化を楽しめます。フェイクレザーは安価でお手入れ簡単ですが、耐久性は本革に劣ります。
Q3: ライダースジャケットはバイクに乗らなくても着ていいですか?
もちろん大丈夫です。最近では、ライダースジャケットはファッションアイテムとしても広く認知されていて、バイクに乗らない方でも多くの人が着ています。街着としてのコーディネートも豊富で、カジュアルからきれいめまで幅広いスタイルに対応できます。むしろ今では、ファッション目的で着る人の方が多いかもしれません。デザインが気に入ったら、バイクに乗るかどうかを気にせず、ぜひチャレンジしてみてください。
Q4: レザージャケットは何月頃から着られますか?
一般的には、気温が15度から20度くらいになる秋口(10月頃)から着始める人が多いです。レザーは防風性が高いので、少し肌寒いと感じる気候にぴったりです。春は3月から4月頃まで着られます。真冬は寒すぎてレザージャケット一枚では厳しいので、インナーにセーターを着込んだり、コートの下に着たりする工夫が必要です。地域や個人の体感温度によっても変わるので、自分の感覚に合わせて調整してくださいね。
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レザージャケットとライダースジャケットの違いをまとめると、レザージャケットは革で作られたジャケット全般を指す大きなカテゴリーで、ライダースジャケットはその中のバイカー向けに作られた特定のデザインのジャケットということになります。
つまり、ライダースジャケットはレザージャケットの一種ですが、すべてのレザージャケットがライダースジャケットではありません。ライダースジャケットをレザージャケットと呼ぶのは正しいですが、他のデザインのレザージャケットをライダースジャケットと呼ぶのは間違いです。
選ぶときは、自分がどんなスタイルで着たいか、どんな場面で使いたいかを考えて決めるといいでしょう。初めての方は、シンプルなデザインのものやフェイクレザーから始めてみるのもおすすめです。
秋冬のおしゃれに欠かせないレザージャケット。この違いを知っておけば、お店での選び方も、ネットでの検索も、ずっとスムーズになるはずです。ぜひ自分にぴったりの一着を見つけて、おしゃれを楽しんでくださいね。

