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「ねじ」「ボルト」「ビス」「釘」の違いや選び方のポイント

生活・文化

DIYや家具の組み立てをしていると、「ねじ」「ボルト」「ビス」「釘」という言葉が出てきますよね。でも、正直どれを使えばいいのかよくわからない…なんてことありませんか?私も子供たちの本棚を作ろうとしたとき、ホームセンターの金物コーナーで途方に暮れた経験があります。店員さんに聞いても専門用語が飛び交って、余計に混乱したんです。

実はこれらの固定具、似ているようで全然違うんです。間違ったものを使うと、せっかく作ったものがすぐに壊れてしまったり、思わぬケガにつながることもあります。今回は、30代主婦の私が実際に使ってみてわかった、それぞれの違いと使い分け方をわかりやすく解説していきます。

「ねじ」とは

ねじというのは、実は一番大きなカテゴリーの名前なんです。棒や円錐の表面に、らせん状(ぐるぐる回る)の溝がついているものの総称をねじと呼びます。つまり、ボルトもビスもねじの仲間なんですよ。

ねじには大きく分けて2種類あって、外側に溝がついている雄ねじと、内側に溝がついている雌ねじがあります。私たちが普段「ねじ」と呼んでいるのは、ほとんどが雄ねじのことです。雌ねじの代表例はナットですね。

らせん状の溝があることで、回転させながら締めていくことができ、縦方向にすごく抜けにくいのが特徴です。釘と違って、しっかり固定したいときに使うのがねじの仲間たちです。

「ボルト」とは

ボルトも、ねじの仲間です。でもビスよりも太くて大きいのが特徴で、一般的には直径が8ミリ以上のものをボルトと呼びます。頭の部分が六角形や四角形になっているものが多く、スパナやレンチといった工具を使って締めます。

ボルトの最大の特徴は、ナット(雌ねじ)と組み合わせて使うことが多いということです。ボルトとナットをセットで使うことで、すごく強力に固定することができるんです。

先端は尖っていないものが多く、平らになっています。ビスのように直接木材に打ち込むのではなく、あらかじめ穴を開けておいて、そこにボルトを通してナットで締めるという使い方をします。

私が家具を組み立てたときに驚いたのが、ボルトの固定力の強さです。棚板を支える金具を取り付けるときにボルトとナットを使ったんですが、スパナでギュッと締めたら本当にガッチリ固定できました。重い本をたくさん載せても全然びくともしません。

ボルトには規格があって、M6とかM8といった表示がされています。このMの後ろの数字が、ボルトの太さを表しているんです。数字が大きいほど太くて強いボルトということになります。

「ビス」とは

ビスは、小さめのねじのことを指します。一般的には直径が1ミリから8ミリくらいまでの小さな雄ねじのことをビスと呼んでいます。頭の部分にプラスやマイナスの溝があって、ドライバーで回して使うのが特徴です。

ビスの一番の特徴は、先端が尖っているものが多いことです。この尖った先端のおかげで、木材などに直接ねじ込んでいくことができるんです。つまり、ナット(雌ねじ)がなくても使えるというわけですね。

実は私、子供の部屋に壁掛けフックを取り付けたときに、初めてビスを使いました。木材にドライバーで回しながら差し込んでいくだけで、しっかり固定できたんです。釘と違って打ち込む衝撃がないので、壁が傷みにくいのもよかったです。

ビスにはいろいろな種類があって、木材用の木ねじ(もくねじ)、薄い鉄板に使うタッピングねじなどがあります。DIYでよく使うのは木ねじですね。先端が尖っていて、軸の3分の2くらいにねじ山がついています。

「釘」とは

釘は、ねじの仲間ではありません。らせん状の溝がなく、ただの棒状になっているのが特徴です。金槌(かなづち)で叩いて打ち込んで使います。

釘の使い方はとってもシンプルで、金槌さえあれば誰でも使えます。費用も安いので、DIY初心者にはやさしい固定具です。頭の部分がねじより平らなので、打ち込んだ後もあまり目立ちません。

私も最初のDIYでは釘を使っていました。子供のおもちゃ箱を作ったときのことです。簡単に打ち込めるのはいいんですが、力加減が難しくて何本か曲げてしまいました。慣れるまではちょっと練習が必要かもしれません。

釘のデメリットは、ねじに比べると固定力が弱いことです。特に縦方向に引っ張る力には弱くて、抜けやすいんです。でも逆に、横方向の力(せん断力)にはねじより強いという特徴もあります。だから、床板を貼るときなどは釘の方が適しているんですよ。

もう一つ、一度しっかり打ち込んだ釘を抜くのは結構大変です。最後まで打ち込んでしまうと、材料を傷つけないと抜けないこともあります。

それぞれの使い分け方

ここまで読んでくださった方は、それぞれの違いがなんとなくわかってきたと思います。でも、実際にどう使い分ければいいのか、まだピンとこないかもしれませんね。私の経験を交えながら、使い分けのポイントをお話しします。

強くしっかり固定したいときは、ねじの仲間(ビスやボルト)を使います。特に、後から外す可能性があるものや、縦方向に引っ張る力がかかる場所には必ずねじを使いましょう。壁掛けのフックや棚板の固定などがこれにあたります。

簡単に取り付けたいときや、そこまで強い固定が必要ないときは釘でOKです。おもちゃ箱や小さな飾り棚など、軽いものを作るときは釘の方が早くて簡単です。

木材同士を固定するときは、ビス(特に木ねじ)が便利です。電動ドライバーがあれば、釘よりも楽に作業できます。私も今では電動ドライバーを愛用していて、子供の踏み台や小物入れを作るときは必ずビスを使っています。

金属同士を固定するときや、すごく重いものを支えるときはボルトとナットを使いましょう。ボルトには耐荷重(どれくらいの重さに耐えられるか)が決まっているので、安全に使えます。

材料の厚さも考える必要があります。一般的には、接合する材料の厚さの2.5倍くらいの長さのねじや釘を選ぶのが基本です。短すぎると固定が弱く、長すぎると突き抜けてしまいます。

選ぶときの注意点

実際に買いに行くとき、どんなことに注意すればいいでしょうか。私が失敗から学んだポイントをいくつか紹介します。

まず、材料の種類を確認しましょう。木材用、金属用、プラスチック用など、それぞれに適したねじがあります。私は一度、金属用のねじを木材に使ってしまって、木が割れてしまった経験があります。

太さと長さも重要です。特に木材に使うときは、太すぎると木が割れてしまいます。細すぎても固定力が弱いので、適切なサイズを選びましょう。ホームセンターの店員さんに、何を作るか伝えて相談するのが一番確実です。

硬い材料や割れやすい材料に使うときは、下穴を開けるのがおすすめです。キリや細いドリルで、ねじの太さより少し小さい穴を開けておくと、材料が割れるのを防げます。私も今では必ず下穴を開けてから作業しています。

電動工具を使う場合は、トルク(回転の力)の調整に気をつけましょう。強すぎるとねじの頭が壊れたり、ねじが折れたりします。最初は弱めに設定して、様子を見ながら調整するのがコツです。

よくある質問

Q1. ねじとビスは結局どう違うの?

ねじは、らせん状の溝がついている固定具全体の総称です。ビスはねじの一種で、小さめで先端が尖っているものを指します。つまり、ビスもねじの仲間なんです。厳密に言うと、先が尖っていて直接材料に打ち込めるものがビス、先が平らでナットや下穴が必要なものがねじ(小ねじ)と呼び分けることもあります。

Q2. 釘とビス、どっちが強いの?

一般的には、ビスの方が縦方向(引き抜く方向)の力に強いです。らせん状のねじ山があるので、しっかり食い込んで抜けにくいんです。でも、横方向の力には釘の方が強い場合もあります。だから、どっちが強いかは使う場所によって変わるんです。壁掛けフックならビス、床板なら釘といった感じで使い分けましょう。

Q3. 電動ドライバーは必要?

必須ではありませんが、あるととっても便利です。特にビスをたくさん使う作業では、手動だと腕が疲れてしまいます。私も最初は手動ドライバーでがんばっていましたが、電動ドライバーを買ってからDIYが格段に楽になりました。数千円から買えるので、DIYを続けるなら投資する価値はありますよ。

Q4. 下穴は必ず開けないとダメ?

絶対ではありませんが、開けた方が安全です。特に硬い木材や、材料の端の方にねじを打つときは、下穴を開けないと割れてしまうことがあります。私も最初は面倒で下穴を開けていませんでしたが、何度か材料を無駄にしてから、必ず開けるようになりました。ちょっとの手間で失敗を防げるので、おすすめです。

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まとめ

ねじ、ボルト、ビス、釘の違い、理解していただけたでしょうか。簡単にまとめると、ねじはらせん状の溝がある固定具全体の名前で、ビスは小さめで先が尖ったねじ、ボルトは大きめでナットと組み合わせて使うねじ、釘はらせん溝がなく叩いて打ち込むものです。

それぞれに得意なことと苦手なことがあるので、作るものや使う場所に合わせて選ぶことが大切です。強く固定したいならねじの仲間、簡単に済ませたいなら釘、木材ならビス、重いものならボルトという感じですね。

私も最初は全然わからなくて、何度も失敗しました。でも、それぞれの特徴を理解してからは、DIYがもっと楽しくなりましたし、作ったものも長持ちするようになりました。みなさんも、この記事を参考に、ぜひDIYに挑戦してみてくださいね。わからないことがあったら、ホームセンターの店員さんに聞くのもおすすめですよ。