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「から揚げ」と「竜田揚げ」の違い！見分け方と美味しい作り方

グルメ・飲食

お弁当にも夕飯にも大活躍の揚げ物といえば、から揚げと竜田揚げですよね。どちらも美味しくて子供たちも大好きなメニューですが、この2つの違いって意外と知らない方が多いんです。

私も子供のお弁当を作るとき、「今日はから揚げ？それとも竜田揚げ？」と迷うことがあります。スーパーのお惣菜コーナーでも両方並んでいて、見た目も似ているから、つい「どっちを買おうかな」と悩んでしまいますよね。

でも実は、この2つには明確な違いがあるんです。知っておくと、料理の幅が広がって、家族の「美味しい！」がもっと増えますよ。今回は、から揚げと竜田揚げの違いについて、分かりやすく解説していきます。

「から揚げ」とは

から揚げは、食材に小麦粉や片栗粉を軽くまぶして、油で揚げた料理のことです。もともとは「空揚げ」とも書かれていて、何もつけずに素揚げするという意味だったそうです。

現在では、鶏肉に醤油やにんにく、生姜などで下味をつけてから、粉をまぶして揚げるのが一般的ですね。でも本来のから揚げは、下味をつけずに小麦粉だけをまぶして揚げるシンプルな調理法だったんです。

から揚げと聞くと鶏肉をイメージする方が多いと思いますが、実は鶏肉だけじゃないんですよ。タコやエビなどの魚介類、レンコンやナスなどの野菜も、小麦粉や片栗粉をまぶして揚げればから揚げと呼ばれます。つまり、から揚げは揚げ物全般を指す言葉なんですね。

「唐揚げ」という漢字表記もよく見かけますよね。これは江戸時代に中国から伝わった「唐揚」という料理が由来だと言われています。ただし、当時は豆腐を使った料理で、今の鶏のから揚げとは違うものでした。現在のような鶏のから揚げが広まったのは、戦後に日本で養鶏が盛んになってからなんだそうです。

「竜田揚げ」とは

竜田揚げは、醤油やみりんで下味をつけた食材に片栗粉をまぶして揚げた料理です。から揚げと違って、下味をしっかりつけるのが大きな特徴なんです。

主に鶏肉や豚肉、サバやマグロなどの魚で作られることが多く、野菜で竜田揚げを作ることはほとんどありません。肉や魚の臭みを消すために、醤油ベースのタレに漬け込んでから揚げるんですね。

私の母が作ってくれた竜田揚げは、前の日の夜から鶏肉を醤油とみりんに漬け込んでいました。翌日になると肉がしっかり味を吸って、冷めても美味しい竜田揚げができるんです。今でも我が家でお弁当を作るときは、この方法で作っています。

竜田揚げの衣は片栗粉を使うことが多く、揚げたときに白い点々ができるのが特徴です。この白い衣と醤油色の赤褐色のコントラストが、何とも言えない美味しそうな見た目になります。

学校給食で鯨の竜田揚げを食べたことがある方もいるのではないでしょうか。鯨肉は臭みが強いため、竜田揚げにして提供されることが多かったそうです。また、マクドナルドの「チキンタツタ」も竜田揚げを使った人気メニューですよね。

から揚げと竜田揚げの違い

ここからは、から揚げと竜田揚げの具体的な違いを見ていきましょう。

下味の違いが一番大きなポイントです。本来のから揚げは下味をつけないのが基本でしたが、現在では醤油やにんにくで味をつけることが多くなっています。一方、竜田揚げは必ず醤油やみりんで下味をつけます。これが竜田揚げの絶対条件なんです。

衣の違いも見逃せません。から揚げは小麦粉を使うことが多く、最近では片栗粉や小麦粉と片栗粉を混ぜたものも使われます。竜田揚げは片栗粉を使うのが基本です。片栗粉で揚げると、カリッとした食感と独特の白い衣の模様ができます。

見た目の違いもはっきりしています。竜田揚げは醤油で下味をつけるため、揚げ上がりが黒っぽく、赤褐色になります。から揚げは下味のつけ方によって色が変わりますが、比較的明るい茶色になることが多いですね。

ただし、最近では家庭やお店によってレシピがさまざまなので、から揚げと竜田揚げの違いがはっきりしないこともあります。から揚げなのに片栗粉を使っていたり、竜田揚げなのに小麦粉を混ぜていたり。でも、基本的な違いを知っておくと、料理のレパートリーが増えて楽しいですよ。

それぞれの名前の由来

から揚げの「唐」は、江戸時代に中国から伝わった料理が由来だと言われています。中国風の精進料理「普茶料理」の中に「唐揚」という料理があったそうです。「空揚げ」という表記は、何もつけずに素揚げするという意味からきています。

竜田揚げの「竜田」には、いくつかの説があります。

一つ目は、奈良県の北西部を流れる竜田川が由来という説です。竜田川は紅葉の名所として有名で、百人一首にも詠まれています。醤油で下味をつけた肉の赤褐色と、片栗粉の白い衣が、川面に映る紅葉と白波に見えることから、竜田揚げと名付けられたと言われています。とても風情がある名前の由来ですよね。

もう一つは、旧日本海軍の艦船「龍田」が由来という説です。船員への食事として、小麦粉の代わりに片栗粉を使った揚げ物を提供したところ評判が良く、艦船の名前をとって竜田揚げと呼ばれるようになったそうです。

どちらの説も興味深いですが、紅葉の竜田川に由来するという説のほうが一般的に知られています。私も最初にこの由来を聞いたとき、「料理の名前にこんな美しいストーリーがあるんだ」と感動しました。

よくある質問

Q1. から揚げと竜田揚げ、どっちがヘルシー？

から揚げと竜田揚げで、カロリーにそれほど大きな違いはありません。ただし、竜田揚げは片栗粉を使うことが多く、片栗粉は小麦粉より油を吸収しやすいという特徴があります。

ヘルシーに仕上げたいなら、どちらも揚げる前に余分な粉を落とすこと、揚げ油の温度をしっかり保つことがポイントです。高温でさっと揚げると、余分な油を吸わずにカラッと仕上がりますよ。

Q2. 冷めても美味しいのはどっち？

お弁当に入れるなら、竜田揚げのほうがおすすめです。しっかり下味がついているので、冷めても味がぼやけることがありません。

私も子供のお弁当には、前日から醤油とみりんに漬けておいた竜田揚げを入れることが多いです。朝揚げて、お昼に食べても美味しいと言ってもらえます。

から揚げも美味しいのですが、冷めると衣が少ししっとりしてしまうことがあります。でも、片栗粉を多めに使ったり、二度揚げすることで、冷めてもカリッとした食感を保つことができますよ。

Q3. 竜田揚げは鶏肉以外でも作れる？

もちろん作れます。竜田揚げは元々、鯨肉やサバ、マグロ、カツオなど、臭みのある食材を美味しく食べるための調理法として使われていました。

豚肉の竜田揚げも、ご飯のおかずにぴったりです。薄切りの豚肉を醤油とみりんのタレに漬けて、片栗粉をまぶして揚げるだけ。少ない油でも作れるので、気軽に挑戦できますよ。

Q4. から揚げにレモンをかけるのはマナー違反？

複数人で食事をするときは、レモンをかける前に一声かけるのがマナーです。から揚げにレモンをかけないで食べたい人もいるので、勝手に全部にかけてしまうのは避けたほうがいいですね。

我が家では、レモンは別皿で出して、各自で好きな量をかけられるようにしています。子供たちはレモンなしが好きで、私はたっぷりかけたい派なので、この方法がちょうどいいんです。

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まとめ

から揚げと竜田揚げの違いをまとめると、次のようになります。

から揚げは、食材に小麦粉や片栗粉を軽くまぶして揚げた料理の総称です。本来は下味をつけませんが、現在では醤油やにんにくで味をつけることが多くなっています。鶏肉だけでなく、魚介類や野菜もから揚げと呼ばれます。

竜田揚げは、醤油やみりんで必ず下味をつけ、片栗粉をまぶして揚げた料理です。揚げ上がりの色が赤褐色で、白い衣の模様が特徴です。主に肉や魚で作られ、紅葉の名所である奈良県の竜田川が名前の由来だと言われています。

最近では両者の違いがあいまいになってきていますが、基本的な違いを知っておくと、料理がもっと楽しくなります。今度お弁当を作るときや夕飯のメニューを考えるとき、ぜひ違いを意識してみてください。きっと、家族から「今日のから揚げ、いつもと違うね」「竜田揚げ、美味しい！」と言ってもらえますよ。