「皮」と「革」って、よく似てるけど実は違う言葉なんです。
この記事では「皮」と「革」の違いや、特徴や選び方についてわかりやすく解説します。
「皮」と「革」の違いとは?
まず、「皮」と「革」はどちらも動物からできますが、そのままの状態か、加工されるのが大きな違いです。
- 皮(かわ):動物から取ったばかりの、まだ何も加工されていないもの。たとえば牛や豚、羊などの「皮」。
- 革(かわ):皮を「なめし」という特別な加工をして、丈夫で長持ちするようにしたもの。財布やカバン、靴などに使われるのが「革」です。
この「なめし」という作業によって、皮は腐りにくくなり、使いやすい素材に生まれ変わります。
皮を革にしている。
— たぬき (@tanuki_kaminari) May 8, 2025
皮を揉んでいる。
「皮」と「革」の特徴と使われ方
皮の特徴
- 加工前なので水分を多く含む、やわらかい
- そのままだと腐りやすい
- 食品(豚足や鶏皮など)やゼラチンの材料になることも
革の特徴
- なめし加工で丈夫になり、長持ちする
- 使うほどに味が出てくる(経年変化)
- 靴、バッグ、財布、ベルト、ジャケットなど、あらゆる製品に使える
実際に私も革の財布を使っていますが、最初は少しかたい感じがしたもの、毎日使ううちに手になじんできて、色も変わってきました。これが「革」ならではの楽しさです。
革の種類と特徴
革にもいろいろな種類があります。動物によって特徴が違うので、使い道も様々です。
- 牛革:とても丈夫で長持ち。ランドセルや財布、靴などに使えることが多いです。
- 豚革:通気性がよく、軽い。靴の内側や手袋などに使える。
- 羊革(シープスキン): とても柔らかくて軽い。
- 山羊革(ゴートスキン):丈夫で水や傷にも強い。バッグやグローブなどにも使える。
我が家では、ランドセルは牛革、手袋は羊革、バッグは山羊革です。それぞれの特徴があって、使い心地も違います。
本革と合皮の違い
よく「本革」と「合皮(ごうひ)」という言葉も目に入るのですが、これも大事なポイントです。
- 本革(ほんかわ)(レザー):本物の動物の皮をなめして作ったもの。自然なシワやキズ、色ムラがあり、使うほどに味が出ます。長持ちし、通気性も良いです。
- 合皮(ごうひ)(フェイクレザー):プラスチックなどを使って、本革に似せて作った人工の素材。
革製品を選ぶときのポイント
- 長く使いたいなら本革がおすすめ。使うほどに味が出て、丈夫です。
- お手入れが簡単なのは合皮。水や汚れに強いので、気軽に使えます。
- 予算や使い道に合わせて選びましょう。
私の場合、毎日使う財布やランドセルは本革、雨の日用のバッグは合皮にしています。
革製品のお手入れ方法
本革の製品は、ちょっとしたお手入れで長持ちます。
- 乾いた布でほこりをふく
- クリームやオイルで時々保湿する
- 水にぬれたらすぐにふき取る
これだけで、何年もきれいに使えます。 私の財布も、時々クリームを塗るだけでピカピカです。
革の魅力と楽しみ方
革製品は、使うほどに色やツヤが変わっていきます。これを「エイジング」といいます。世界に一つだけの自分だけのアイテムになるので、とても愛着がわきます。私も最初はただの財布だったのが、今では大事な宝物です。
革の表面を薄く削り樹脂で塗装したガラス加工の革
— donuts hole (@donutsholeshoes) April 22, 2025
キズや毛穴が目立ちにくく、比較的安価なのも魅力の一つ
「どれも同じじゃないの?」と思われがちですが、柔らかさ、光沢感、釣り込んだ時の変化
実は見るところは多く、均一になりやすい革だからこそ少しの差が製品の出来上がりを左右します☝️ pic.twitter.com/STtsHWNL4C
よくある質問Q&A
Q.「皮」と「革」、どっちが一般的に高いのですか?
A.的には「革」のほうが高いです。加工や手間がかかっているからです。
Q.合皮でも長く使えますか?
A.最近の合皮は丈夫になっていますが、本革ほど長くはしません。
Q. 革製品は水に弱いですか?
A. 本革は水に弱いので、濡れたらすぐにふき取りましょう。防水スプレーを使うのもおすすめです。
まとめ
「皮」と「革」の違いは、加工されるかどうかです。「皮」は動物から取ったばかりのもので、「革」はなめし加工をして丈夫で長持ちする素材です。また、本革と合皮にも違いがあり、本革は自然な風合いや経年変化を楽しみます。これで「皮」と「革」の違いがしっかり分かりましたね!