「創業」と「設立」、どちらも会社やビジネスのスタートを表す言葉ですが、実は意味や使い方が違うことを知っていますか?
会社のホームページや案内、ニュース記事などでよく見るこの2つの言葉。この記事を読むと、正しく使い分ける事ができます。
「創業」と「設立」の意味の違いをやさしく解説
まず、「創業」と「設立」の違いを簡単に説明します。
- 創業:新しいビジネスや事業を始めること。個人でも会社でも使える言葉です。
- 設立:会社や法人を法律に従って登記(とうき)し、正式にスタートさせること。
さて、あなたがパン屋さんを始めたとき、「創業」はパン屋さんをオープンした日を通ります。
創業の意味と使い方
「創業」は、新しい事業を始めたときに使う言葉です。個人事業主としてお店を開いた場合や、友達と一緒に新しいサービスを始めたときなど、会社の形に関係なく使えます。
- 例:「2020年に創業しました」「創業者の思いを大切にしています」
創業は、事業そのものの初期を表すため、歴史や伝統をアピールしたいときによく使われます。
設立の意味と使い方
「設立」は、会社や団体を法律に従って正式に作ったときに使う言葉です。設立には「登記」という手続きが必要で、法務局に書類を出して認められた日が「設立日」になります。
- 例:「2021年に会社を設立しました」「設立登記が完了しました」
設立は、株式会社や合同会社など、法人格を持つ組織にだけ使います。個人事業主の場合は「設立」とは言いません。
創業と設立の違いを具体例で解説
ここで、実際の例を使って違いを説明します。
【例1】パン屋さんを始めた場合
- 2020年4月1日:自宅でパン屋さんをオープン(創業)
- 2022年1月10日:お店が大きくなったので株式会社パン屋を作り、登記(設立)
この場合、「創業」は2020年、「設立」は2022年となります。
【例2】会社を最初から作った場合
- 2023年5月1日:友達と一緒に株式会社を作り、登記(創業・設立が同じ日)
この場合は、「創業」と「設立」が同じ日になります。
早和果樹園 (@sowakajuen )さん創業45周年、会社設立25周年おめでとうございます!!#早和果樹園#45周年パーティー pic.twitter.com/wBocs3sVmm
— 安原 貴之 / futureshop 取締役 セールスマーケ統括 (@fsyasuhara) March 6, 2025
創業と設立の順番や関係
多くの場合、まずは創業して事業を始め、あとから会社を設立する流れが多いです。最初は個人で始めて、事業が大きくなったら法人化する人もたくさんいます。
逆に、最初から株式会社や合同会社を作って始める場合は、創業と設立が同時になることもあります。
創業と設立の便利のポイント
- 事業の始まりを強調したいとき→「創業」
- 会社や法人としてのスタートを強調したいとき→「設立」
- 個人事業主や小さなお店→「創業」
- 株式会社や合同会社→「設立」
「創業」と「設立」の違いを知っておくべき場面
- 会社のホームページやパンフレットで歴史を紹介するとき
- 融資や助成金の申請で「創業日」「設立日」を書くとき
- 取引先やお客様に会社保証や実績を伝えるとき
体験談:実際に「創業」と「設立」を経験してみて
私が最初にカフェを始めたとき、友達と二人で小さなお店をオープンしました。 最初は個人事業主として「創業」し、毎日お客様にコーヒーを淹れるのが楽しかったです。 お店が少しずつ大きくなり、スタッフも増えてきたので、2年後に「株式会社カフェ」を「設立」しました。
このとき、創業と設立の違いを知らなかったので、書類を書くときに少し戸惑いました。でも、税理士さんに「創業はお店を始めた日、設立は会社にした日」と教えてもらって、すぐに理解できました。
大正12年創業『#新山食堂(#新山そば)』を訪問しました。
— さんぺいの沖縄そば食べ歩き (@okinawasoba808) May 7, 2025
名物のてびちそば圧巻のボリューム。一見、濃そうに見えるてびちは穏やかな味付けでいくらでも食べられる🐖
優しいスープに、北部らしい平麺。
インパクト重視のトレンドとは逆ベクトルの、昔ながらの滋味のある沖縄そば。
ホッとする味わい😊 pic.twitter.com/MywUyd4Krw
「創業」「設立」と混同しやすい言葉もチェック
- 設立:会社や団体を初めて立ち上げたときに使う。法人のみで使う。
- 開業:個人事業主が事業を始めるときによく使います。
- 起業家:新しい事業を始めること。や挑戦チャレンジのニュアンスが強い。
それぞれや使い方が少しずつ違う意味があるので、場面に合わせて正しく使い分けましょう。
まとめ
「創業」と「設立」は、どちらもビジネスの始まりを表す言葉、意味や使い方が違います。 「創業」は新しい事業を始めること、「設立」は会社や法人を正式に作ること。個人事業主でも使えるのが「創業」、法人だけ使うのが「設立」です。