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「光合成」と「呼吸」の5つの違い!正しい使い分けを解説

生活・文化

植物の働きについて、子どもに質問されて困った経験はありませんか?「光合成と呼吸って何が違うの?」「植物は息をするの?しないの?」そんな質問に、親としてわかりやすく答えてあげたいですよね。

実は、光合成と呼吸は似ているように見えて、まったく違う働きをしているんです。この記事では、30代の主婦である私が、子育て中に実際に体験したエピソードも交えながら、光合成と呼吸の違いを小学生にもわかりやすく解説していきます。

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光合成とは?子どもでもわかる簡単な説明

光合成とは、植物が太陽の光を使って、空気中の二酸化炭素と根から吸収した水から、自分の栄養(でんぷん)と酸素を作り出す働きのことです。

私が娘の夏休みの自由研究で朝顔を育てていた時のことです。「どうして朝顔は土の中に埋まっているのに、こんなにきれいな花を咲かせるの?」と聞かれました。その時に気づいたのが、植物は動物のように口から食べ物を食べることができないということ。だから、太陽の光というエネルギーを使って、自分で栄養を作っているんですね。

光合成の仕組みを料理に例えると

光合成を料理に例えてみましょう。植物の葉にある葉緑体は、まるでお母さんが使うキッチンのようなものです。

  • 材料:二酸化炭素(空気中から)と水(根から吸収)
  • エネルギー源:太陽の光
  • キッチン(工場):葉緑体
  • できあがる料理:でんぷん(植物の栄養)と酸素

子どもたちに説明する時は、「植物の葉っぱは小さなお料理教室で、太陽先生の光を借りて、空気と水でおいしいご飯を作っているのよ」と話すと、とても喜んでくれます。

光合成が行われる条件

光合成には3つの条件が必要です。

  1. 太陽の光があること:夜や暗い場所では光合成は行われません
  2. 二酸化炭素があること:植物は葉の裏にある小さな穴(気孔)から二酸化炭素を取り入れます
  3. 水があること:根から吸収した水が葉まで運ばれます
  4. 葉緑体があること:緑色の葉緑体がある部分でのみ光合成が行われます

実際に、我が家のベランダ菜園でミニトマトを育てている時、日当たりの良い場所と悪い場所では成長の違いがはっきりと見えました。光合成の大切さを実感した瞬間でした。

呼吸とは?植物も実は息をしている

一方、呼吸とは、植物が生きていくために必要なエネルギーを作り出す働きです。人間が息をするのと同じように、植物も酸素を吸って二酸化炭素を出しています。

これは私にとって驚きの発見でした。子どもの頃、「植物は二酸化炭素を吸って酸素を出す」と習った記憶があったので、植物も呼吸をしているなんて思いもしませんでした。でも実際は、植物も私たち人間と同じように、24時間休むことなく呼吸をしているんです。

呼吸の仕組み

呼吸では、光合成で作られたでんぷんなどの栄養を、酸素を使って分解し、生きていくためのエネルギーを取り出します。

  • 材料:栄養(でんぷんなど)と酸素
  • できるもの:エネルギー、水、二酸化炭素
  • 時間:24時間、昼も夜も続ける
  • 場所:植物の全身の細胞で行われる

呼吸が行われる条件

呼吸は光合成と違って、とてもシンプルな条件で行われます。

  1. 光は必要ない:昼でも夜でも、暗闇でも行われます
  2. 酸素があること:空気中の酸素を使います
  3. 栄養があること:光合成で作られたでんぷんなどを使います

我が家の観葉植物を夜中にそっと見てみると、確かに小さく息をしているような感じがします。実際には見えませんが、24時間休まず呼吸を続けているんだと思うと、植物への愛着がさらに深まります。

光合成と呼吸の5つの大きな違い

ここで、光合成と呼吸の違いを整理してみましょう。この違いを理解することで、植物の働きがもっとよくわかります。

1. 行われる時間の違い

光合成:太陽が出ている昼間だけ 呼吸:24時間、昼も夜もずっと

娘と一緒に朝顔の観察をしていた時、「夜の朝顔は何をしているの?」と聞かれました。夜は光合成はお休みですが、呼吸は続けているんだよ、と説明すると、「朝顔も夜は寝てるけど、息はしてるんだね!」と納得してくれました。

2. 必要なものの違い

光合成:太陽の光、二酸化炭素、水 呼吸:酸素、栄養(でんぷんなど)

3. できるものの違い

光合成:栄養(でんぷん)と酸素 呼吸:エネルギー、水、二酸化炭素

4. 場所の違い

光合成:葉の葉緑体(緑色の部分)だけ 呼吸:植物の全身の細胞

5. 目的の違い

光合成:栄養を作るため(食事のようなもの) 呼吸:エネルギーを取り出すため(栄養を体に吸収するようなもの)

昼間の植物は光合成と呼吸の両方をしている

ここが多くの人が混乱するポイントです。昼間の植物は、光合成と呼吸を同時に行っています。

息子の小学校の理科の授業参観で、先生が「昼間の植物は二酸化炭素を吸って酸素を出します」と説明していました。これは間違いではありませんが、正確には「昼間の植物は光合成の方が呼吸より活発なので、全体としては二酸化炭素を多く吸って酸素を多く出している」ということなんです。

昼間の植物の様子

  • 光合成:二酸化炭素を吸って、酸素を出す(活発)
  • 呼吸:酸素を吸って、二酸化炭素を出す(いつも通り)
  • 結果:光合成の方が強いので、全体では二酸化炭素を吸って酸素を出している

夜間の植物の様子

  • 光合成:行われない
  • 呼吸:酸素を吸って、二酸化炭素を出す(いつも通り)
  • 結果:呼吸だけなので、酸素を吸って二酸化炭素を出している

これを理解していると、「植物を寝室に置くと夜は酸素が減る」という話の意味もわかりますね。

光合成と呼吸を使った例文集

実際の会話や文章で、光合成と呼吸を正しく使い分けてみましょう。

光合成を使った例文

  1. 「朝顔は太陽の光を浴びて光合成を行い、きれいな花を咲かせるための栄養を作っています。」
  2. 「森の木々が光合成によって酸素を作り出してくれるおかげで、私たちは新鮮な空気を吸うことができます。」
  3. 「曇りの日は光合成があまり活発ではないので、植物の成長も少しゆっくりになります。」
  4. 「光合成実験では、水草を明るい場所に置くと酸素の泡がたくさん出てくるのが観察できます。」

呼吸を使った例文

  1. 「植物も人間と同じように呼吸をして、生きていくためのエネルギーを作り出しています。」
  2. 「夜になると植物は光合成を止めますが、呼吸は24時間続けています。」
  3. 「植物の呼吸によって二酸化炭素が放出されるため、密閉された温室では換気が必要です。」
  4. 「植物の根も呼吸をしているので、土に酸素が含まれていることが大切です。」

両方を使った例文

  1. 「昼間の植物は光合成と呼吸を同時に行っていますが、光合成の方が活発なので全体では酸素を多く放出します。」
  2. 「植物の葉では光合成によって栄養を作り、その栄養を呼吸によってエネルギーに変えて成長しています。」

実際の体験から学んだ光合成と呼吸

私が実際に子育てをしていて感じるのは、植物を育てることで光合成と呼吸の違いが本当によくわかるということです。

家庭菜園での発見

ベランダでプチトマトを育てていた時のことです。日当たりの良い場所に置いた鉢と、少し陰になる場所に置いた鉢では、明らかに成長の差が出ました。これが光合成の力なんだと実感しました。

また、夜中に水やりをしていた時、葉っぱに手を近づけてみると、ほんのり温かく感じることがありました。これは植物が呼吸をしてエネルギーを作り出している証拠なんですね。

子どもとの観察実験

小学4年生の息子と一緒に、簡単な実験をしてみました。透明なビンに水草を入れて、明るい場所と暗い場所に置いてみたんです。明るい場所の水草からは小さな泡(酸素)がたくさん出てきて、息子は大興奮!

「お母さん、植物って本当に酸素を作ってるんだね!」と目を輝かせていました。こういう体験を通して、光合成の仕組みを理解してもらえたのが嬉しかったです。

季節による変化の観察

我が家の庭にある桜の木を1年間観察していて気づいたのは、季節によって光合成の活発さが変わることです。

  • :新緑が美しく、光合成が最も活発
  • :葉が茂って、たくさんの酸素を作り出している
  • :光合成が弱くなり、葉が黄色く変化
  • :落葉して光合成はお休み、でも呼吸は続いている

この観察を通して、植物の生命力の強さと、光合成と呼吸の役割の違いを深く理解することができました。

間違いやすいポイントと覚え方

光合成と呼吸について、よく間違えやすいポイントをまとめてみました。

よくある間違い

  1. 「植物は二酸化炭素だけを吸う」 正しくは:昼は光合成で二酸化炭素を吸うが、呼吸で酸素も吸っている
  2. 「植物は酸素だけを出す」 正しくは:光合成で酸素を出すが、呼吸で二酸化炭素も出している
  3. 「光合成は植物の呼吸のこと」 正しくは:光合成と呼吸は全く別の働き

簡単な覚え方

私が子どもたちに教えている覚え方をご紹介します。

光合成の覚え方 「ひかりで こうごうせい、きゅうりょう(給料)をかせぐ」 太陽の光で光合成をして、栄養という給料を稼ぐ

呼吸の覚え方 「こきゅうは 24じかん、エネルギーづくり」 呼吸は24時間、エネルギー作り

時間の覚え方 「ひるま:りょうほう、よる:こきゅうだけ」 昼間は両方、夜は呼吸だけ

よくある質問(FAQ)

Q1:植物を部屋に置くと酸素が増えるって本当?

昼間は光合成によって酸素が放出されるので、確かに酸素は増えます。ただし、夜間は呼吸だけを行うので、少し酸素を消費します。全体としては酸素を増やしてくれるので、観葉植物を部屋に置くのは良いことです。

私の実体験として、リビングに大きな観葉植物を3つ置いてから、朝起きた時の空気がなんとなく新鮮に感じるようになりました。科学的な測定はしていませんが、植物の力を感じています。

Q2:なぜ植物は光合成と呼吸の両方をするの?

これは人間が「食事」と「消化」を両方するのと似ています。光合成は「食事」にあたり、栄養を作り出します。呼吸は「消化」にあたり、その栄養を使ってエネルギーを取り出します。両方がないと植物は生きていけません。

Q3:光合成をしない植物もあるの?

はい、あります。キノコやヒカリゴケ、寄生植物などは光合成をしません。これらの植物は他の植物や生物から栄養をもらって生きています。ただし、呼吸はすべての植物が行います。

我が家の庭にも、たまにキノコが生えることがありますが、これらは光合成をしていないんですね。

Q4:冬の植物は何をしているの?

落葉樹は葉を落として光合成をお休みしていますが、呼吸は続けています。常緑樹は葉を落とさないので、寒い中でも少しずつ光合成を続けています。どちらの場合も、呼吸は1年中行われています。

Q5:人工的に光合成を再現することはできるの?

現在、研究者たちが「人工光合成」という技術を開発しています。これは太陽光を使って水から水素を作り出す技術で、将来的にはクリーンなエネルギー源になると期待されています。植物の光合成の仕組みを真似した、とても素晴らしい技術です。

子どもと一緒にできる簡単実験

最後に、家庭で簡単にできる光合成と呼吸の実験をご紹介します。

光合成の実験

準備するもの

  • 透明なコップまたはビン
  • 水草(アナカリスなどの水草)
  • 懐中電灯またはスタンドライト

手順

  1. コップに水を入れて水草を沈める
  2. 明るい場所に置いて観察する
  3. 水草から小さな泡が出てくるのを確認する
  4. 今度は暗い場所に移して変化を観察する

この実験で、光があるときだけ水草から酸素の泡が出ることがわかります。

呼吸の実験(間接的な確認)

準備するもの

  • 透明なビンまたはペットボトル
  • 植物(小さな観葉植物など)
  • 石灰水(薬局で購入可能)

手順

  1. 植物を入れたビンを暗い場所に置く
  2. 一晩そのままにする
  3. 翌朝、ビンの中に石灰水を少し入れる
  4. 石灰水が白く濁れば、二酸化炭素が発生した証拠

これは少し上級者向けですが、植物も呼吸をしていることがわかります。

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まとめ:光合成と呼吸の違いを理解しよう

光合成と呼吸の違いについて、詳しく解説してきました。最後に、重要なポイントを整理してみましょう。

光合成:太陽の光を使って栄養を作る働き(昼間のみ、葉緑体で) 呼吸:栄養を使ってエネルギーを作り出す働き(24時間、全身で)

植物は人間と同じように「食事」と「呼吸」をしている生き物だということが理解できれば、もう混乱することはありません。昼間は光合成と呼吸の両方を、夜間は呼吸だけを行っています。

私自身、この記事を書くために改めて勉強し直して、子どもの頃に持っていた植物に対する誤解がたくさんあったことに気づきました。正しい知識を持つことで、植物への愛着がさらに深まりました。

お子さんから植物について質問された時は、ぜひこの知識を活用して、わかりやすく説明してあげてくださいね。植物の不思議な世界を一緒に探検することで、親子の素敵な時間を過ごすことができると思います。