体調がすぐれない時「これって風邪かな?インフルエンザかな?」と悩んだことはありませんか?私も子供の頃から体調管理には人一倍気を遣っているつもりでしたが、実際に高熱が出た時「これってインフルエンザ?」と慌ててしまった経験があります。
インフルエンザは、インフルエンザウイルスに感染することで発症します。一般的な特徴は、38℃以上の急激な発熱があり、関節痛や筋肉痛、倦怠感や悪寒などの全身症状が現れ、鼻みず、せきなどの症状を伴います。一方で、普通の風邪は比較的穏やかに症状が現れます。
正しい知識を身につけることで、適切な対応ができるようになりますし、家族の健康管理にも役立ちます。今回は風邪とインフルエンザの違いについて、わかりやすく詳しく解説していきます。
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風邪とインフルエンザの基本的な違い
風邪とインフルエンザは、どちらもウイルスによる感染症ですが、原因となるウイルスが全く異なります。
原因ウイルスの違い
インフルエンザはインフルエンザウイルスに感染することで発症しますが、風邪は主にライノウイルス、アデノウイルス、コロナウイルスなどが原因ウイルスとなります。
「風邪」とは、いくつかのウイルスによって引き起こされる、主に「せき・はな・のど」の症状が「同じような時期」に「同じような強さ」で出現し、1週間程度で「自然に改善する」病気です。
一方、インフルエンザは特定のインフルエンザウイルス(A型、B型、C型)によって引き起こされる、より重篤な感染症です。
発症の仕方の違い
これが最もわかりやすい違いの一つです。
風邪の場合:
- 1日から2日かけてゆっくりと発症
- 症状が段々と現れる
- 比較的軽い症状から始まる
インフルエンザの場合:
- 数時間から1日以内に突然発症
- 急激に症状が悪化
- いきなり高熱や強い倦怠感が現れる
実際に私の家族がインフルエンザにかかった時も、朝は元気だったのに夕方には38度を超える高熱が出て、本人も「朝とは全然違う」と驚いていました。この急激な変化は、風邪では経験しにくいものです。
症状で見分ける風邪とインフルエンザ
風邪の主な症状
風邪は、のどの痛みや鼻水、くしゃみ、咳などの上気道症状が多くみられ、全身症状としては比較的軽いケースがほとんどです。
具体的な風邪の症状:
- のどの痛み
- 鼻水・鼻づまり
- くしゃみ
- 咳
- 微熱(37度前後)
- 軽い頭痛
- 軽い倦怠感
風邪の場合、熱が出ても37度台で、仕事や家事を何とかこなせる程度のことが多いですね。
インフルエンザの主な症状
インフルエンザは、急激な高熱に加えて関節痛や筋肉痛、強い倦怠感などの全身症状が現れるケースが多いです。
具体的なインフルエンザの症状:
- 38度以上の高熱
- 激しい頭痛
- 関節痛・筋肉痛
- 強い倦怠感
- 悪寒・震え
- のどの痛み
- 咳・鼻水(後から現れることが多い)
体のだるさも圧倒的にインフルエンザの方が普通の風邪よりもつらいです。インフルエンザにかかると、起き上がるのもつらく、食欲も全くなくなることが多いです。
私も数年前にインフルエンザにかかった時は、関節の痛みで寝返りを打つのもつらく、風邪とは全く違う重篤さを実感しました。
症状の現れる順番と経過の違い
風邪の症状の現れ方
風邪は比較的ゆっくりと症状が現れ、のどの違和感から始まることが多いです。
- のどのイガイガ感
- くしゃみ・鼻水
- 軽い咳
- 微熱
- 軽い頭痛・倦怠感
症状は4〜5日程度で峠を越え、1週間以内に改善することがほとんどです。
インフルエンザの症状の現れ方
インフルエンザの症状は、38度を超える高熱、頭痛、全身倦怠感、筋肉痛・関節痛などが突然現われ、咳、鼻汁などの上気道炎症状がこれに続き、約1週間の経過で改善していきます。
- 突然の高熱(38度以上)
- 激しい頭痛・関節痛
- 強い倦怠感・悪寒
- のどの痛み・咳(後から現れる)
- 鼻水・鼻づまり(後から現れる)
インフルエンザでも風邪と同じように、のどの痛みや鼻水・鼻づまり、咳、お腹の不調といった症状が現れることがありますが、高熱や体の痛みの「後から」「遅れて」出てくるのが特徴です。
流行時期の違いで判断する
風邪の流行時期
普通の風邪は季節を問わず、1年中かかる恐れがあります。春夏秋冬いつでも風邪をひく可能性があるため、年間を通して注意が必要です。
インフルエンザの流行時期
インフルエンザは流行する季節がだいたい決まっています。日本では例年11~12月頃に流行が始まり、1~3月にピークを迎えます。
この時期に高熱や強い倦怠感が現れた場合は、インフルエンザの可能性が高くなります。ただし、それ以外の時期でも感染はすることはあるので油断は禁物です。
私の経験では、2月に家族がインフルエンザにかかった時は、周りでも流行していたので「やっぱり」という感じでした。流行時期を知っておくと、症状が出た時の判断材料になります。
重症化リスクの違い
風邪の重症化リスク
風邪でも発熱や体の痛みが現れることはありますが、インフルエンザよりは症状の出方がゆるやかで、症状も軽いことがほとんどです。また、重症化することはあまりありません。
風邪は基本的に自然治癒する病気で、適切な休養と栄養摂取で回復できます。
インフルエンザの重症化リスク
症状の急激な悪化や肺炎などの併症リスクが高いため、抵抗力の弱い子どもや高齢者、免疫力の低下している方は特に注意が必要です。
インフルエンザは合併症を引き起こすリスクがあり、特に以下の方は注意が必要です:
- 65歳以上の高齢者
- 妊婦
- 慢性疾患をお持ちの方
- 免疫力が低下している方
私の知人の高齢者の方は、インフルエンザから肺炎を併発して入院されたことがあります。このようなリスクがあるため、インフルエンザが疑われる場合は早めの医療機関受診が重要です。
インフルエンザは38.5℃以上の発熱や筋肉痛など全身症状が特徴です。
— Dr. KID (@Dr_KID_) August 2, 2025
風邪よりも症状が急激に現れる傾向があります。
実際の見分け方と対処法
チェックポイント
以下のポイントで風邪かインフルエンザかを判断してみましょう:
インフルエンザの可能性が高い場合:
- 急激に38度以上の高熱が出た
- 関節や筋肉が激しく痛む
- 起き上がるのもつらいほどの倦怠感
- 12月〜3月の流行時期
- 周りでインフルエンザが流行している
風邪の可能性が高い場合:
- のどの痛みから始まった
- 熱は37度台程度
- 何とか日常生活は送れる
- 症状がゆっくり現れた
適切な対処法
風邪の場合:
- 十分な休養と睡眠
- 水分補給
- 栄養のある食事
- 市販の風邪薬で症状緩和
- 症状が長引く場合は医療機関受診
インフルエンザの場合:
- すぐに医療機関受診
- 抗インフルエンザ薬の検討(48時間以内が有効)
- 絶対安静
- 十分な水分補給
- 他人への感染防止(マスク着用、隔離)
私の経験では、インフルエンザが疑われる時は迷わず病院に行くことをお勧めします。早期の診断と治療で、症状の軽減と早期回復が期待できます。
予防方法の共通点と違い
共通の予防方法
風邪もインフルエンザも、基本的な予防方法は同じです:
- 手洗い・うがいの徹底
- マスクの着用
- 十分な睡眠
- バランスの良い食事
- 適度な運動
- ストレス管理
- 人混みを避ける
インフルエンザ特有の予防方法
ワクチン接種 インフルエンザには有効なワクチンがあります。毎年10月頃から接種が始まり、流行前に接種することで感染リスクを大幅に下げることができます。
私も毎年家族でインフルエンザワクチンを接種しています。100%防げるわけではありませんが、感染しても症状が軽く済むことが多いと実感しています。
いつ病院に行くべき?
風邪で病院に行く目安
- 症状が1週間以上続く
- 熱が38度を超える
- 咳がひどくなる
- 呼吸が苦しい
- 食事が取れない
インフルエンザで病院に行く目安
- 高熱(38度以上)が出た
- 関節痛や筋肉痛が激しい
- 強い倦怠感がある
- インフルエンザが疑われる症状がある
症状だけで、風邪(かぜ)なのか、インフルエンザなのか、コロナなのか、を見分けるのは至難のわざですので、迷った時は医療機関を受診しましょう。
さらに熱が上がって40.2℃。
— たーにゃ (@suzu0126) August 15, 2025
しんどすぎて眠れず、うとうとしても繰り返し同じ悪夢でうなされる。
下の娘に病院に連れてってもらい、再度コロナとインフルエンザの検査するも陰性。夏風邪か胃腸炎でしょうと追加で抗生物質出してもらった。
昼間は37℃台まで下がるけど、また38℃超え。 pic.twitter.com/gPs7ADHOCq
家族への感染を防ぐ方法
特にインフルエンザの場合、家族への感染リスクが高いため以下の対策が重要です:
感染者の対応
- マスクを着用する
- 別の部屋で休む
- タオルや食器を共用しない
- 咳エチケットを守る
- 手洗いを頻繁に行う
家族の対応
- 看病時はマスク着用
- 手洗い・うがいを徹底
- 部屋の換気を行う
- 栄養と睡眠をしっかり取る
- 予防的なワクチン接種を検討
私の家では、誰かがインフルエンザにかかった時は、できる限り隔離して、看病する人も交代制にして感染拡大を防いでいます。
よくある質問
Q1: 熱が出たらすぐにインフルエンザと判断していい?
A1: 熱だけでは判断できません。インフルエンザの場合は38度以上の高熱に加えて、関節痛や筋肉痛、強い倦怠感などの全身症状が急激に現れるのが特徴です。また、流行時期(12月〜3月)であることも判断材料になります。迷った場合は医療機関を受診しましょう。
Q2: 風邪薬を飲んでもインフルエンザは治る?
A2: 風邪薬は症状を緩和するものであり、インフルエンザウイルスを直接退治することはできません。インフルエンザには抗インフルエンザ薬という専用の治療薬があります。インフルエンザが疑われる場合は、自己判断で風邪薬に頼らず、医療機関で適切な診断と治療を受けることが大切です。
Q3: インフルエンザワクチンを打てば絶対にかからない?
A3: インフルエンザワクチンは感染リスクを大幅に下げる効果がありますが、100%防げるわけではありません。ワクチンを接種していても感染する可能性はありますが、症状が軽く済むことが多いです。ワクチン接種と合わせて、手洗い・うがい、マスク着用などの基本的な予防策も継続することが重要です。
Q4: 症状が軽くても人にうつす可能性はある?
A4: はい、症状が軽くても感染力はあります。特にインフルエンザの場合、症状が出る前日から感染力があり、発症後3〜7日間は他人に感染させる可能性があります。症状が軽いからといって外出せず、しっかりと休養を取り、マスクの着用や手洗いなどで感染拡大を防ぐことが大切です。
Q5: 子どもと大人で症状の現れ方は違う?
A5: 基本的な症状は同じですが、子どもの場合は症状の変化が早く、重症化するリスクも高いため、より注意深い観察が必要です。また、子どもはまだ免疫力が十分でないため、インフルエンザにかかりやすく、合併症を起こしやすい傾向があります。子どもに高熱や強い倦怠感が見られた場合は、早めに小児科を受診することをお勧めします。
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風邪とインフルエンザの主な違いをまとめると以下の通りです:
発症の仕方: 風邪はゆっくり1〜2日かけて発症、インフルエンザは数時間〜1日で急激に発症
症状の強さ: 風邪は軽い上気道症状が中心、インフルエンザは高熱と強い全身症状
流行時期: 風邪は年中、インフルエンザは12月〜3月がピーク
重症化リスク: 風邪は重症化しにくい、インフルエンザは合併症のリスクあり
治療法: 風邪は対症療法、インフルエンザは抗ウイルス薬による専門治療
正しい知識を持つことで、適切な対応ができるようになります。症状が出た時は無理をせず、必要に応じて医療機関を受診することが大切です。特にインフルエンザが疑われる場合は、早期の診断と治療、そして感染拡大防止のための配慮を心がけましょう。
日頃から手洗い・うがい、バランスの良い食事、十分な睡眠など、基本的な予防策を継続することで、風邪もインフルエンザも予防することができます。健康管理は日々の積み重ねが大切ですね。