レイカーズとクリッパーズは、同じロサンゼルスを本拠地とするNBAのバスケットボールチームです。
NBA観戦を始めたばかりの人や、バスケットボールファンになりたての人の中には「どっちがどっちだっけ?」と混乱してしまう人も多いのではないでしょうか。私も最初にNBAを見始めたとき、同じロサンゼルスにあるこの2つのチームの違いがよく分からず、会話についていけなくて恥ずかしい思いをしたことがあります。
この記事では、レイカーズとクリッパーズの違いを、初心者の方でも分かりやすいように詳しく解説していきます。歴史、実績、チームカラー、有名選手など、様々な角度から2つのチームを比較して、しっかりと使い分けができるようになりましょう。
レイカーズとクリッパーズの基本情報
ロサンゼルス・レイカーズ(Los Angeles Lakers)
レイカーズは1947年に設立された、NBA屈指の名門チームです。正式名称は「ロサンゼルス・レイカーズ」で、チームカラーの黄色が特徴的です。
チーム名の「レイカーズ」は、実はロサンゼルスとは関係がありません。チーム愛称の「レイカーズ」はミネアポリス時代に名付けられたもので、ミネアポリスの愛称が “City of Lakes” (湖の街)であることに由来するのです。つまり、「湖の人々」という意味なんですね。
ロサンゼルス・クリッパーズ(Los Angeles Clippers)
一方、クリッパーズは1970年に設立されたチームです。正式名称は「ロサンゼルス・クリッパーズ」で、チームカラーは赤、白、青を基調としています。
「クリッパーズ」という名前は、帆船の一種である「クリッパー船」から来ています。サンディエゴ時代に名付けられた名前で、海に面した街らしいネーミングですね。
本拠地アリーナの共有について
実は、この2つのチームには面白い共通点があります。同じロサンゼルスに本拠地を置くNBAチームのロサンゼルス・クリッパーズとWNBAのロサンゼルス・スパークス、NHLのロサンゼルス・キングスのホームアリーであるクリプト・ドットコム・アリーナを共同で使用しているのです。
つまり、レイカーズもクリッパーズも、同じアリーナでホームゲームを行っているということです。これは他の都市ではあまり見られない珍しいケースで、ロサンゼルスならではの特徴と言えるでしょう。
チームの歴史と成り立ちの違い
レイカーズの輝かしい歴史
レイカーズは、NBAの中でも最も成功したチームの一つです。1947年の設立以来、数多くのチャンピオンシップを獲得し、バスケットボール界のレジェンドたちが所属してきました。
ミネアポリスで始まったチームが、1960年にロサンゼルスに移転してからも、その伝統と実績を積み重ねてきました。マジック・ジョンソン、カリーム・アブドゥル・ジャバー、コービー・ブライアント、シャキール・オニールなど、バスケットボール史に名を残すスーパースターたちが数多く在籍していました。
クリッパーズの苦難の歴史
一方、クリッパーズの歴史は決して順風満帆ではありませんでした。1970年にバッファロー・ブレーブスとして設立され、その後サンディエゴ・クリッパーズを経て、1984年にロサンゼルスに移転しました。
長い間、レイカーズの陰に隠れる存在でしたが、近年は着実に戦力を強化し、競争力のあるチームへと成長しています。クリス・ポール、ブレイク・グリフィン、そして現在のカワイ・レナードなど、スター選手も獲得するようになりました。
実績とタイトル数の圧倒的な差
レイカーズの圧倒的な実績
レイカーズとクリッパーズの最も大きな違いは、やはり実績の差です。レイカーズは数多くのNBAチャンピオンシップを獲得しており、NBA史上最も成功したフランチャイズの一つとして知られています。
特に1980年代の「ショータイム」時代や、2000年代初頭のコービー・ブライアント&シャキール・オニール時代は、多くのファンの記憶に残る黄金期でした。
クリッパーズの現在進行形の挑戦
一方、クリッパーズはNBAチャンピオンシップを獲得したことがまだありません。しかし、だからこそ現在のクリッパーズには「初優勝を目指す」というロマンがあり、多くのファンがその瞬間を心待ちにしています。
2004-05年シーズンはクリッパーズとレイカーズとの立場が入れ替わりとなった。シャキール・オニールをマイアミ・ヒートにトレード、殿堂入りが期待されるヘッドコーチ、フィル・ジャクソン、カール・マローン、ゲイリー・ペイトンを失ったレイカーズは34勝48敗、一方クリッパーズは37勝45敗であった。レイカーズと同様、クリッパーズもプレイオフ進出を逃したが、1993年以来、レイカーズの成績を上回ったという時期もあり、時には逆転現象も起きています。
クリッパーズとレイカーズ。
— CARTER_AF1 (@carter_AF1) April 5, 2023
ロサンゼルスを本拠地とする2チームは、41勝利38敗でタイ。
今日、決戦です。 https://t.co/8xPaBj0Q8y pic.twitter.com/5MtPwyjVU1
チームカラーとユニフォームの見分け方
レイカーズの象徴的なイエロー
レイカーズのチームカラーは黄色です。この色は非常に特徴的で、一目でレイカーズだと分かります。アウェイユニフォームは紫色が基調となっています。
この色合いは、ロサンゼルスの夕日をイメージしているとも言われており、華やかでゴージャスな印象を与えます。
クリッパーズのスタイリッシュなデザイン
クリッパーズのチームカラーは、赤、白、青を基調としており、よりスポーティーでスタイリッシュな印象です。近年はデザインも洗練され、若い世代にも人気が高まっています。
ユニフォームのデザインも時代とともに変化しており、モダンで洗練された印象を与えるように工夫されています。
現在の主要選手の違い
レイカーズの現在のスター選手
レイカーズにはスーパスターのレブロン・ジェームズや、日本人選手の八村塁も所属しています。
NBA史に残るトレードで加入したルカ・ドンチッチ等、常に話題性のある選手が在籍しています。
クリッパーズの現在のスター選手
クリッパーズのカワイ・レナードなどの実力派選手が所属しており、近年は競争力の高いチームとして認識されています。
観戦する際の雰囲気の違い
レイカーズ観戦の特別感
レイカーズの試合は、まさに「ショータイム」という言葉がぴったりの華やかな雰囲気があります。レイカーズの試合日には、街全体が凄まじい熱気に包まれますほどの人気があり、セレブリティの観戦も多いことで有名です。
私が実際にレイカーズの試合を観戦した時も、会場全体が一体となって応援する迫力に圧倒されました。歴史と伝統を感じられる特別な体験でした。
クリッパーズ観戦のアットホーム感
一方、クリッパーズの試合は、レイカーズほどの華やかさはありませんが、その分よりアットホームで親しみやすい雰囲気があります。チケットも比較的取りやすく、初心者でも気軽に楽しめるのが魅力です。
八村塁によると、レディックはレイカーズに入団した際、1年目の目標は50勝と第3シードを確保することだとチームに伝えたそうです。
— BNFA aka NBAnews4All (@__BNFA) April 12, 2025
八村:
“彼はそれを成し遂げた” pic.twitter.com/G097qLL4Pu
ファン層の特徴と違い
レイカーズファンの特徴
レイカーズファンは、世界中に散らばっており、その数は非常に多いです。長い歴史と輝かしい実績により、幅広い年齢層から支持されています。特に、マジック・ジョンソンやコービー・ブライアント時代を知っている年配のファンが多いのも特徴です。
クリッパーズファンの特徴
クリッパーズファンは、比較的若い世代が多く、「アンダードッグ」(負け犬)を応援する気持ちで支持している人が多いです。初優勝への期待と、チームの成長を見守る楽しさがあります。
メディアでの扱いの違い
レイカーズの圧倒的な注目度
レイカーズは、NBAの中でも最も注目度の高いチームの一つです。試合結果はもちろん、選手の動向や移籍情報まで、常にメディアの注目を集めています。
クリッパーズの着実な存在感向上
クリッパーズも近年は実力向上とともに、メディアでの扱いも良くなってきています。特に、プレイオフ進出や有名選手の獲得などがあると、大きく取り上げられるようになりました。
チケット価格と入手難易度
レイカーズチケットの高額さ
レイカーズの試合チケットは、NBAの中でも最も高額な部類に入ります。特に人気カードやプレイオフの試合ともなると、非常に高価になります。また、入手も困難で、事前の予約が必須です。
クリッパーズチケットの手頃さ
クリッパーズのチケットは、レイカーズと比べると比較的手頃な価格で購入できます。初めてNBA観戦をする人にとっては、クリッパーズの試合から始めるのも良い選択かもしれません。
ライバル関係の現在
同じロサンゼルスを本拠地とする2つのチームは、当然ながらライバル関係にあります。しかし、その関係性は時代とともに変化してきました。
過去にはレイカーズが圧倒的に優位でしたが、近年はクリッパーズも力をつけてきており、より互角の関係になってきています。市内での人気も、以前ほどレイカーズの独占状態ではなくなってきました。
よくある質問
Q1. レイカーズとクリッパーズはどちらが人気ですか?
A1. 全体的にはレイカーズの方が人気です。長い歴史と多くのチャンピオンシップ、そして数々のスーパースターの存在により、世界中にファンがいます。ただし、近年はクリッパーズも実力をつけており、特に若い世代の支持を集めています。
Q2. 初心者が観戦するならどちらがおすすめですか?
A2. 初心者には、まずはレイカーズの観戦をおすすめします。NBAの歴史や文化を感じやすく、観戦の雰囲気も華やかで特別感があります。ただし、チケット価格が高いので、予算に応じてクリッパーズを選ぶのも良い選択です。
Q3. 両チームの対戦はありますか?
A3. はい、定期的に対戦があります。同じロサンゼルスを本拠地とする「市内ダービー」として、非常に注目度の高い試合になります。チケットも人気が高く、入手が困難になることが多いです。
Q4. どちらのチームのグッズを買うべきですか?
A4. これは完全に個人の好みによります。レイカーズのグッズは定番で長く使えますが、クリッパーズのグッズは人とかぶりにくく、オリジナリティがあります。自分が応援したいと思う方を選ぶのが一番です。
Q5. 両チームの将来性はどうですか?
A5. レイカーズは伝統的に有力選手を獲得する力があり、常に優勝争いに絡む可能性があります。クリッパーズは近年着実に戦力を整えており、初優勝への期待が高まっています。どちらも将来性は十分にあるチームです。
「レイカーズ」の人気商品をレビュー件数順に楽天でチェック!まとめ
レイカーズとクリッパーズは、同じロサンゼルスを本拠地とするNBAチームですが、実は大きく異なる特徴を持っています。
レイカーズは、1947年設立の名門チーム。チームカラー黄色で、数多くのチャンピオンシップを獲得した輝かしい歴史があります。世界中にファンを持つ人気チームですが、チケット価格は高めです。
クリッパーズは、1970年設立の比較的新しいチーム。チームカラーは赤、白、青で、まだチャンピオンシップはありませんが、近年着実に力をつけています。チケットは比較的手頃で、アンダードッグを応援する楽しさがあります。
両チームとも魅力的なチームですので、あなたの好みや価値観に合わせて応援するチームを選んでみてください。どちらを選んでも、きっと素晴らしいバスケットボール体験ができるはずです。