最近、副業を始めた友人から「月の収益が30万円になったよ!」と嬉しそうに報告されました。でも話を聞いてみると、実際の利益は10万円程度だったんです。これ、よくある話ですよね。
私も子どもの習い事でPTAの会計を担当した際、「収益」と「利益」の違いがよく分からず、決算書作りで苦労した経験があります。実は、この2つの言葉はビジネスシーンではもちろん、家計管理でも重要な概念なんです。
この記事では、似ているようで全く違う「利益」と「収益」について、実例を交えながら分かりやすく解説していきます。
収益とは何か?基本的な意味を理解しよう
収益とは、企業の営業活動によって生じた資産増加のことで、その主たるものは「売上高」です。簡単に言うと、「会社に入ってきたお金の総額」を指します。
収益には現金だけでなく、売掛金なども含まれます。例えば、不動産取引によるお金や国の助成金なども含み、現金以外に売掛金なども含みます。
収益の3つの種類
収益は大きく3つに分類されます:
1. 営業収益 本業の活動で得られる収益です。「営業収益」とは、企業の営業活動で発生した収益であり、相当するのは「純売上高」です。例えば、パン屋さんならパンを売って得たお金がこれにあたります。
2. 営業外収益 本業以外の活動で得られる収益です。銀行預金の利息や、株式の配当金などが含まれます。
3. 特別利益 通常の営業活動では発生しない、特別な事情で得られる収益です。不動産の売却益や保険金などがこれにあたります。
利益とは何か?収益との根本的な違い
一方、利益というのは、この収益からさまざまな費用(支出)を差し引いた額のこと。つまり、収益はどれだけ売上があったか、利益はどれだけ儲かったかを示します。
私が実際に体験した例で説明しますね。子どもの学校でバザーを開催した時、手作りクッキーを販売しました。
- 売上(収益):5万円
- 材料費:2万円
- 包装材費:5,000円
- 光熱費:3,000円
この場合の利益は、5万円 – 2万8,000円 = 2万2,000円でした。
「収益」と「利益」の大きな違いは、「収益」は入ってきたお金、「利益」は「収益」から「費用」を差し引いた手元に残るお金ということです。
収益と利益の具体的な使い分け方
ビジネスシーンでの使い分け
収益を使う場面:
- 「今月の売上目標は100万円です」
- 「年商5億円の企業」
- 「収益拡大のための営業戦略」
利益を使う場面:
- 「今月の純利益は20万円でした」
- 「利益率を改善しましょう」
- 「営業利益が前年比10%増加」
日常生活での例文
収益の例文:
- 「フリマアプリでの月間収益が3万円になった」
- 「YouTubeの収益化が始まった」
- 「副業での年間収益を申告する必要がある」
利益の例文:
- 「材料費を引いたら利益は1万円だった」
- 「この商売の利益率は30%です」
- 「税金を払った後の最終利益を計算した」
【トレードを始めたばかりの頃】
— eto@トレーダー (@eto_investment) August 3, 2025
☑利益が出るたび調子に乗る
☑ 損切りできずに含み損地獄
☑ 「もう才能ない」とか思ってた
でも今は違う。
✅ 感情よりルール
✅ 小さく負けて大きく取る
✅ 再現性のある型を磨く
この3つで、収益もメンタルも安定した。
混同しやすいポイントと注意点
私もPTA会計を担当していた時によく間違えたのですが、テレビや雑誌などで「年商●億円!」という経営者を見ることがあると思いますが、それは収益(売上)の話であって、利益の話ではありません。
よくある間違い
- 年商と利益を混同する
- 年商1億円でも、費用が9,500万円なら利益は500万円です
- 副業収入の申告時の混同
- 税務署に申告するのは「所得(利益)」であって収益ではありません
- 投資の成果を表現する時
- 株式投資で「100万円の収益があった」と言うと、売買代金の総額のように聞こえてしまいます
収益性分析で会社の健康状態をチェック
収益と利益の関係から、会社の収益性を分析できます。私が家計簿をつける時も、この考え方を応用しています。
収益性の指標
- 売上高利益率 = 利益 ÷ 収益 × 100
- ROA(総資産利益率) = 利益 ÷ 総資産 × 100
- ROE(自己資本利益率) = 利益 ÷ 自己資本 × 100
例えば、我が家の家計では月収30万円(収益に相当)で、貯蓄が3万円(利益に相当)できれば、貯蓄率10%という計算になります。
実際の決算書での見方
利益には段階があり、それぞれ異なる意味を持ちます:
5つの利益の種類
- 売上総利益:売上高から売上原価を引いたもの
- 営業利益:売上総利益から販売費及び一般管理費を引いたもの
- 経常利益:営業利益に営業外収益を加え、営業外費用を引いたもの
- 税引前当期純利益:経常利益に特別利益を加え、特別損失を引いたもの
- 当期純利益:税引前当期純利益から法人税等を引いたもの
実務で役立つ覚え方
私が実際に使っている覚え方をお教えします:
収益 = 入口のお金
- レジに入ってくるお金全部
- 売上や収入として認識されるもの
利益 = 手元に残るお金
- 経費を払った後に残るもの
- 実際の「儲け」
この考え方で、家計管理から事業計画まで一貫して理解できるようになりました。
よくある質問
Q1. 収益が多いのに利益が少ない会社は危険ですか?
A1. 必ずしも危険とは言えませんが、注意が必要です。収益に対して費用が多すぎる可能性があります。ただし、設備投資や研究開発に積極的に投資している成長段階の企業では、一時的に利益が少なくなることもあります。重要なのは、その理由と将来性を見極めることです。
Q2. 個人事業主の場合、収益と利益の違いはどう影響しますか?
A2. 個人事業主にとって、この違いは税務申告で特に重要になります。税務署に申告するのは「所得」つまり利益の部分です。収益(売上)から必要経費を差し引いた金額が課税対象となります。私の友人の個人事業主も、最初はこの違いが分からず、税理士さんに相談してやっと理解できたそうです。
Q3. 家計管理で収益と利益の考え方は使えますか?
A3. はい、とても有効です。家計での収益は月収や年収、利益は貯蓄や投資に回せるお金と考えることができます。我が家では、月収(収益)から生活費(費用)を引いた残り(利益)を貯蓄目標として設定しています。この考え方で、家計の収益性も把握しやすくなりました。
Q4. なぜ多くの人が収益と利益を混同してしまうのですか?
A4. 日常会話では「儲かった」という意味で両方とも使われることが多いからです。また、ニュースなどで「売上」と「利益」が区別されずに報道されることもあります。ビジネスシーンでは明確に使い分ける必要があるので、意識的に区別することが大切です。
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「収益」と「利益」の違い、いかがでしたでしょうか。
収益は「会社に入ってきたお金の総額」、利益は「収益から費用を引いた手元に残るお金」です。
収益は会社の規模や活動量を示し、利益は実際の儲けや経営効率を示します。どちらも会社の健康状態を知るために重要な指標ですが、その意味は全く異なります。
日常生活でも、副業収入の申告や家計管理、投資の成果を正しく理解するためにも、この違いを知っておくと役に立ちます。私自身、この違いを理解してから、家計の管理や友人との投資話での理解が格段に深まりました。
ビジネスシーンはもちろん、日常会話でも正しく使い分けることで、より正確なコミュニケーションが取れるようになりますよ。