「少年野球」と「リトルリーグ」という名前を聞いたことがありますか?どちらも子どもが野球を楽しむためのチームですが、実は大きな違いがあります。
お子さんが「野球をやりたい!」と言った時、どちらを選べばよいのか迷ってしまいますよね。私も最初は「少年野球もリトルリーグも、どちらも子どもの野球でしょ?」と思っていました。でも、よく調べてみると、使うボールやルール、費用など、たくさんの違いがあることがわかったんです。
この記事では、少年野球とリトルリーグの違いを分かりやすくご紹介します。どちらがお子さんに合っているかを判断するポイントも合わせてお伝えするので、チーム選びの参考にしてくださいね。
関連記事
「ベースボール」と「野球」の違い!意味や由来
軟式野球とソフトボールの違い!競技特性から魅力まで
「野球」と「ソフトボール」の違い!ボールや投球方法
少年野球とリトルリーグの基本的な違いとは?
まず、この2つの野球の一番大きな違いを見てみましょう。
使用するボールの違い
少年野球は軟式ボールを使用し、リトルリーグは硬式ボールを使用します。これが最も重要な違いです。
少年野球で使われる軟式ボールは、表面がゴムでできていて、触った時に少し柔らかく感じます。一方、リトルリーグの硬式ボールはプロ野球選手と同じボールになります。つまり、小学生の頃からプロと同じボールで練習することになるんです。
団体の違い
リトルリーグは米国連邦政府に登録された商標で、毎年、日本のリトルリーグは、米国の国際本部に登録して認可を取得する必要があります。
一方、少年野球は主に地域の学校や地区の野球連盟が運営していて、より地域密着型の活動をしています。
ボールの違いがもたらす影響とは?
打球の特徴の違い
軟式ボールと硬式ボールでは打球の速さがぜんぜん違います。また、軟式ボールは高くバウンドしますが、硬式ボールはほとんど跳ねません。
これは守備にも大きく影響します。硬式ボールは跳ねにくいため、しっかりと低い姿勢でボールを迎えに行く必要があり、より正確な技術が求められます。
野球への取り組み方の違い
言いかえると少年野球は『遊び』の野球でリトルリーグは『本気』の野球と言った感じです。この表現は少し極端かもしれませんが、確かにリトルリーグの方がより本格的な野球に近い環境で練習することになります。
⚾️リトルリーグ前橋市大会🏏
— 赤城のあねご (@eFeos7YeHQm1IBa) July 20, 2025
小学6年の孫最後の試合だったので応援📣行ってきました
健闘も虚しく負けてしまったけど…
最後まで諦めずよく頑張りました!
悔し涙がきっと次の挑戦の力に…👊
素麺でお疲れの乾杯😂#前橋市民球場#炎天下🫠#スポーツっていい✨#ひとり言 pic.twitter.com/JKKy3K1Stl
具体的なルールの違いを比較
試合のイニング数
リトルリーグは6イニング制(学童野球は7イニング)となっています。試合時間が短くなることで、選手への負担を軽減しています。
グラウンドのサイズ
リトルリーグの塁間は18.29mで、軟式高学年の塁間23mよりも狭く、マウンド本塁間は14mと軟式低学年と同じサイズとなっており、よりスピード感のある野球が身に付きます。
グラウンドが狭いことで、より素早い判断力とスピード感のあるプレーが身につきます。
投球制限
リトルリーグでは子どもの体を守るため、厳しい投球制限があります。7~8歳は1日50球まで、9~10歳は75球まで、11~12歳は85球までとガイドラインにて定められています。
この投球制限により、一人の選手に過度な負担をかけることなく、肩やひじの故障を予防しています。
実際の活動内容の違い
練習頻度と試合数
リトルリーグは本格的な活動をしているため、練習も試合も頻繁に行われます。実際に経験した方の話では、リトルリーグはシーズン中はほぼ毎週試合です。
遠征について
硬式野球がゆえに対戦チーム、試合ができるグラウンドも少ないため、遠征が基本です。少年野球と比べて、リトルリーグは遠方への移動が多くなる傾向があります。
実体験として、川崎市に在住しているのですがそこから1時間〜1時間半くらいの郊外、時には2時間かけて埼玉県へ行ったりという話もあります。
費用の違いについて
初期費用
硬式ボールを使うリトルリーグでは、グローブやバットも硬式用を揃える必要があります。硬式用の道具は軟式用と比べて高価になることが多いです。
継続費用
遠征が多いリトルリーグでは、交通費や宿泊費などの費用も考慮する必要があります。一方、少年野球は地域密着型のため、こうした費用は比較的抑えられます。
それぞれのメリット・デメリット
少年野球のメリット
- 地域の友達と一緒に野球を楽しめる
- 費用を抑えて野球を始められる
- 近場での活動が中心で、親の負担が少ない
- 野球を気軽に始められる環境
少年野球のデメリット
- 中学で硬式野球をする場合、ボールの違いに慣れる必要がある
- 本格的な技術習得には限界がある場合もある
リトルリーグのメリット
- 小学生のうちからプロと同じボールで練習できる
- より本格的な野球技術が身につく
- 世界大会への道もある
- 将来の野球人生を見据えた練習ができる
リトルリーグのデメリット
- 費用が高額になりがち
- 遠征が多く、親の負担が大きい
- より本格的な取り組みが求められる
体験談:実際にどちらも経験してみて
我が家でも野球チーム選びで悩んだ時期がありました。最初は「近くの少年野球チームに入れればいいかな」と軽く考えていましたが、子どもが「本当に野球が好き!」と言い始めて、真剣に検討することになったんです。
まずは近所の少年野球チームの体験練習に参加しました。和気あいあいとした雰囲気で、子どもも楽しそうでした。ただ、子どもが「もっと上手になりたい!」と言うようになり、リトルリーグも見学してみることに。
リトルリーグの練習を見た時、子どもたちの真剣さと技術の高さに驚きました。コーチの指導も本格的で、「こんなに小さな子がこんなにちゃんとした野球をするんだ」と感動したのを覚えています。
最終的に我が家は少年野球を選びました。理由は、子どもがまだ野球を始めたばかりで、まずは楽しく野球に慣れることを優先したかったからです。それに、毎週末の遠征は、我が家のライフスタイルには合わないと判断しました。
でも、もし子どもがもう少し大きくなって、「本気で野球をやりたい!」と言ったら、リトルリーグへの転籍も考えています。どちらも素晴らしい環境だと思いますよ。
どちらを選ぶべき?判断のポイント
子どもの野球への関心度
子どもが「とりあえず野球をやってみたい」という段階なら、少年野球から始めるのがおすすめです。一方、既に野球が大好きで、「将来はプロ野球選手になりたい!」というような強い想いがあるなら、リトルリーグも良い選択肢です。
家庭の事情
共働きのご家庭や、兄弟姉妹が多いご家庭では、遠征の多いリトルリーグは負担が大きいかもしれません。まずは家族でよく話し合いましょう。
将来の野球への取り組み
中学・高校でも本格的に野球を続けさせたいと考えているなら、小学生のうちから硬式ボールに慣れておくメリットは大きいです。
地域の環境
住んでいる地域にリトルリーグのチームがあるか、アクセスは良いかなども重要な判断材料です。
今回の「宮西尚生のなんとかなるさ」は勉強になりました🙇♂️
— せーのず (@seireipower) July 6, 2025
中学校で軟式だろうが硬式だろうが将来的にはプロ野球選手になれる可能性はあります⚾️
正解はないので自分の納得した道を選択をしてほしいですね😉
その中で「自分が楽しい」が一番☝️#宮西ラジオ
よくある質問
Q1. 途中でチームを変わることはできますか?
はい、可能です。実際に春に地元の学童軟式チームから思い切ってリトルリーグへ移籍しましたが、夏の終わりに元々いた学童軟式チームへ復帰しましたという体験談もあります。
子どもの成長や家庭の事情に合わせて、チームを変更することは珍しいことではありません。ただし、チームにも迷惑をかけないよう、よく考えてから決断することが大切です。
Q2. 女の子でも参加できますか?
はい、どちらも女の子の参加が可能です。教育の一環として障害のあるなしを問わず、野球を愛好する一般の少年少女に野球の機会を提供しています。
近年は女子野球も盛んになっており、多くの女の子が野球を楽しんでいます。
Q3. 軟式野球からリトルリーグに移ることは難しいですか?
入団可能です。軟式野球から多くの選手が入団し活躍しています。コーチも硬式ボールに慣れるための指導をしてくれるので、心配する必要はありません。
ただし、硬式ボールは軟式ボールと特性が違うため、最初は戸惑うかもしれません。しっかりとした指導の下で徐々に慣れていけば大丈夫です。
Q4. どちらの方が上達しますか?
これは一概には言えません。どちらも子どもの野球技術向上を目指していますが、アプローチが違います。
リトルリーグは硬式ボールを使うため、より本格的な技術が身につく可能性があります。一方、少年野球は楽しみながら基礎を学べる環境が整っています。
大切なのは、子どもが楽しんで野球に取り組める環境を選ぶことです。
「野球」の人気商品をレビュー件数順に楽天でチェック!まとめ
少年野球とリトルリーグには、以下のような違いがあります:
使用するボール: 少年野球は軟式ボール、リトルリーグは硬式ボール 取り組み方: 少年野球は楽しみながら学ぶ、リトルリーグはより本格的 費用: 少年野球の方が比較的安価、リトルリーグは道具代や遠征費がかかる 活動範囲: 少年野球は地域密着型、リトルリーグは広域での活動が多い
どちらを選ぶかは、お子さんの野球への関心度、ご家庭の事情、将来の目標などを総合的に考えて決めることが大切です。どちらも子どもたちの健全な成長を願って運営されている素晴らしい活動です。
まずは体験練習に参加して、お子さんがどちらの環境でより楽しそうにしているかを見てあげてください。子どもが笑顔で野球をしている姿が、一番の判断材料になるはずです。
野球を通じて、お子さんがたくさんの仲間と出会い、心身ともに成長していくことを願っています。