SNSを見ていると「スラング」や「ミーム」という言葉をよく目にしますが、この2つの違いって実はちょっと複雑なんです。子どもからネット用語について聞かれて困った経験がある方も多いのではないでしょうか?
私も最初は「どちらも同じようなもの?」と思っていましたが、調べてみると全然違う概念でした。今回は、この似ているようで実は大きく違う「スラング」と「ミーム」について、実例を交えながらわかりやすく解説していきます。
スラングとは?基本的な意味を知ろう
犬、イヌ、と書くよりもイッヌの方が愛がある感じがするのはなんだろう。
— 益荒男 (@masuraotoko) August 26, 2025
好きなスラングだ。
スラングの定義と特徴
スラングとは、英語で俗語を意味する言葉です。スラングには時代の流行を反映する表現が多く、日常会話などカジュアルな場面を中心に使用されています。
日本語でいうと、たとえば「まじで(本当に)」「ちな(ちなみに)」「とりま(とりあえずまぁ)」「ぴえん(ぴえーん)」みたいな感じの言葉です。
スラングの大きな特徴は以下の通りです:
1. 特定のグループや世代で使われる 友達同士や若者の間など、限られたコミュニティで生まれる言葉です。
2. カジュアルな場面でのみ使用 スラングは非常にカジュアルな英語表現なので、友人や親しい人との会話で使います。
3. 時代とともに変化 流行り廃りがあり、新しいスラングが次々と生まれます。
実際のスラング例
英語のスラングで有名なものといえば:
- “What’s up?”(元気?)
- “ASAP”(可能な限り早く)
- “LOL”(大笑い)
日本語では:
- 「やばい」(すごい/危ないの両方の意味)
- 「バズる」(話題になる)
- 「エモい」(感情的になる)
私の子どもたちも学校で「やばい」を多用していますが、まさにこれがスラングの典型例ですね。
ミームとは?インターネット時代の新しい文化
みーさん、ちょっと前に流行った猫ミームの怒られてる猫さんに似てる気がするんよ pic.twitter.com/hYjOgrVoSP
— 元野良猫のみーたん (@minervastraycat) September 3, 2025
ミームの定義と特徴
「ミーム(meme)」は、簡単に言うと、面白い画像や動画が拡散されていく文化のことを指します。
ネット上で使われている「meme」は、主に流行している面白いフレーズを添えた画像のこと。ニュアンス的には、日本語で言う「ネタ画像」に近いと言えるでしょう。
ミームには以下のような特徴があります:
1. 視覚的要素が重要 画像や動画が中心で、テキストだけではありません。
2. 模倣と変化 元のミームをベースに、少しずつ変化させながら広がります。
3. インターネットで拡散 SNSを通して急速に広まるのが特徴です。
人気のミーム例
最近話題になったミームといえば:
- 「猫ミーム」(チピチピチャパチャパの音楽付き)
- 「ドレイクミーム」(指差しポーズの画像)
- 「Distracted Boyfriend」(振り返る男性の写真)
私もTikTokで猫ミームを見たときは、なぜか無性に笑ってしまいました。これがミームの魅力なのかもしれません。
スラングとミームの決定的な違い
1. 表現形式の違い
スラング:主に言葉(テキスト)
- 「やばい」「エモい」「草」など
- 会話や文章で使用
ミーム:視覚的コンテンツ(画像・動画)
- 面白い画像に文字を付けたもの
- 動画にBGMや効果音を付けたもの
2. 使用目的の違い
スラング:コミュニケーションの効率化
- 仲間意識の表現
- 感情や状況を手軽に表現
ミーム:エンターテイメント
- 笑いや共感を生む
- 創作活動の一種
3. 広がり方の違い
スラング:口コミやテキストで徐々に広まる
- 友人から友人へ
- SNSのテキスト投稿を通して
ミーム:視覚的インパクトで爆発的に拡散
- リツイート・シェアされやすい
- 動画プラットフォームで急速に広まる
実際の使い分け方と注意点
日常生活での使い分け
スラングを使うとき
- 友達とのLINEやメール
- カジュアルな会話
- SNSの投稿文
ミームを使うとき
- 面白い画像をシェア
- SNSでのリアクション
- 話題作りのコンテンツ
使用時の注意点
スラング使用の注意 日本でも「まじで」「やばい」などの言葉は、どこでも使えるわけではないですよね。それと同じでスラングを使うときも、相手や場面を選んで使う必要があります。
ミーム使用の注意
- 著作権に注意
- 相手が理解できるかを考慮
- 不適切な内容でないか確認
私も子どもたちには「学校の先生には『やばい』じゃなくて『すごい』と言おうね」と教えています。TPOは大切ですね。
スラングとミームの関係性
互いに影響し合う存在
実は、スラングとミームは完全に別々の存在ではありません。
ミームからスラングが生まれる例
- 人気ミームのフレーズが日常会話で使われるようになる
- 「草」(笑いを表現)はもともとネット上の表現
スラングがミームになる例
- 流行りのスラングを使った面白い画像が作られる
- TikTokでスラングを使った動画が話題になる
相互に発展する文化
スラング:若者や特定のグループが使う言葉や表現で、インターネットミームには特有のスラングが多用されるため、ミームの理解に役立ちます。
現代では、両者が密接に関わり合いながら、インターネット文化を形成しています。
よくある質問
Q1. ネットスラングとミームは同じもの?
A1. 違います。ネットスラングは主にインターネット上で使われる俗語・卑語で、「言葉」が中心です。一方、ミームは画像や動画などの「視覚的コンテンツ」が中心となります。ただし、両者は密接に関連し合っています。
Q2. 子どもがミームばかり見ているけど大丈夫?
A2. 適度であれば問題ありませんが、内容の確認は必要です。ミームは創造性を刺激する面もありますが、不適切な内容もあります。親子でコミュニケーションを取りながら、一緒に楽しむのがおすすめです。
Q3. スラングを覚えるとどんなメリットがある?
A3. 若い世代とのコミュニケーションが取りやすくなったり、SNSの投稿を理解しやすくなったりします。ただし、使用する場面や相手を選ぶことが重要です。私も子どもたちとの会話で時々使いますが、とても盛り上がります。
Q4. ミームを作ってみたいけど、何に注意すべき?
A4. 著作権や肖像権に注意することが最も重要です。また、他人を傷つけたり、不適切な内容にならないよう配慮しましょう。面白さと良識のバランスを保つことが大切です。
Q5. 海外のミームと日本のミームに違いはある?
A5. 文化的背景の違いにより、笑いのツボや表現方法が異なります。海外のミームを理解するには、その国の文化や時事問題への理解も必要になることがあります。
Q6. スラングやミームはいつから使われ始めた?
A6. スラング自体は古くから存在していましたが、現在のような形のネットスラングは1990年代のインターネット普及と共に発展しました。ミームという概念は、本来の単語としての「meme」は、人から人へ広がっていゆく概念や文化、スタイルなどを意味しますが、インターネットミームとしては2000年代から本格化しました。
「ミーム」の人気商品をレビュー件数順に楽天でチェック!まとめ
「スラング」と「ミーム」の違いをまとめると:
スラングは、特定のグループや世代で使われる言葉(俗語)で、主にコミュニケーションを円滑にする目的があります。「やばい」「エモい」などがその例です。
ミームは、インターネット上で拡散される視覚的コンテンツ(画像・動画)で、主にエンターテイメントや共感を生む目的があります。「猫ミーム」や面白い画像がその例です。
どちらも現代のデジタルコミュニケーションには欠かせない要素ですが、使用する場面や相手を考慮することが大切です。特に子どもたちにとっては、これらを通じて創造性やコミュニケーション能力を伸ばす機会にもなります。
私たち親世代も、時代の変化に合わせてこうした新しい文化を理解し、子どもたちとのコミュニケーションに活かしていきたいものですね。

