最近、若い人たちの会話やSNSで「ガチ」や「ほんmoney」という言葉をよく見かけませんか?「今日のライブ、ガチで最高だった!」「あのカフェほんmoneyおしゃれ!」なんて使われていますよね。
私も子どもたちの友達が遊びに来たときに「それほんmoneyやばいね!」と盛り上がっているのを聞いて、最初は「え、お金の話?」って戸惑った経験があります。でも実際は全然違う意味だったんです!
どちらも「本気で」「本当に」といった強調表現なのですが、実は微妙にニュアンスが違うんです。この記事では、「ガチ」と「ほんmoney」の違いを分かりやすく解説していきますね。
「ガチ」とは何か?意味と由来
新宿にあるTHREEPYって300円ショップ、DIOR風やジェラピケ風の可愛いお皿が300円で買えるのでガチおすすめ。 pic.twitter.com/qiS7vBlhkL
— ぷりん (@hinaminejp) October 9, 2025
「ガチ」は「がちんこ」を短くした言葉です。「がちんこ」というのは、もともと相撲界で使われていた隠語で、「八百長なしの真剣勝負」という意味なんです。
つまり「ガチ」は「本気で」「真剣に」「真面目に」といった意味を持っています。「マジ」よりもさらに本気度が高いイメージで使われることが多いんですよ。
「ガチ」の具体的な使い方
「ガチ」は強調したいときに使う言葉です。例えばこんな感じです。
- 「このラーメン、ガチでうまい!」(本当においしい)
- 「明日の試合、ガチで勝ちたい」(本気で勝ちたい)
- 「あの子、ガチで頭いいよね」(真面目に賢い)
「ガチ勢」なんて言い方もありますよね。これは「本気でそのゲームに取り組んでいる人」という意味で、ゲーム用語としてよく使われています。
私の周りでも「あの人ゲームのガチ勢だから強すぎる」なんて話をよく聞きます。真剣に取り組んでいる人を指す言葉なんですね。
「ほんmoney」とは何か?意味と由来
ほんmoneyかわいいですね pic.twitter.com/WEGQaFZPFK
— ちぇる (@yell1111111) October 9, 2025
「ほんmoney」は、関西弁の「ほんまに」(本当に)と英語の「money(お金)」を組み合わせた言葉なんです。
「ほんまに」の「まに」の部分を「money」に置き換えたダジャレみたいな表現で、2020年代半ばからTikTokやX(旧Twitter)などのSNSで広まりました。
意味としては「本当に」「マジで」「ガチで」といった強調表現なのですが、お金とは全く関係ありません!これが混乱するポイントですよね。
「ほんmoney」の具体的な使い方
「ほんmoney」は、軽いノリで楽しく強調したいときに使われます。
- 「今日のライブ、ほんmoney最高だった!」(本当に最高だった)
- 「この服ほんmoneyかわいい」(マジでかわいい)
- 「推しのビジュ、ほんmoney良すぎ」(本当に良すぎる)
私も最初に子どもの友達が「このプリクラほんmoney盛れてる!」と言っているのを聞いたとき、「お金払ってまで撮る価値があるってこと?」と思ったんですが、全然違いました(笑)。単純に「すごく良く撮れてる」という意味だったんです。
「ガチ」と「ほんmoney」の違いを比較
それでは、この2つの言葉の違いを詳しく見ていきましょう。
ニュアンスの違い
**「ガチ」**は、真剣さや本気度を強調する言葉です。「これは冗談じゃなくて本気で言っているよ」という雰囲気があります。
一方、**「ほんmoney」**は、ユーモアを交えた軽い感じの強調表現です。「本気で言ってるけど、ちょっと面白おかしく表現してみた」という遊び心があるんですね。
使われる場面の違い
「ガチ」は、本当に真剣な場面から日常会話まで幅広く使えます。「ガチで怒ってる」「ガチで悩んでる」といった深刻な場面でも使われます。
「ほんmoney」は、基本的に明るい話題やポジティブな内容で使われることが多いです。深刻な話にはあまり向いていません。
世代による違い
「ガチ」は2000年代から使われ始めて、今では幅広い年代に浸透しています。30代の私でも普通に使いますし、職場でも聞く言葉です。
「ほんmoney」は、主にZ世代(1990年代後半から2010年代前半生まれ)を中心に流行っている、比較的新しい言葉です。若い世代特有のノリが入っている感じですね。
それぞれの言葉を使った例文
「ガチ」を使った例文
- 「この映画、ガチで泣ける」
- 「明日のテスト、ガチでやばい」
- 「彼女はガチでサッカーが上手い」
- 「そのゲーム、ガチ勢が多すぎて勝てない」
- 「ガチで寒いから上着持っていこう」
「ほんmoney」を使った例文
- 「このカフェ、ほんmoneyおしゃれ!」
- 「推しの新曲、ほんmoney神曲」
- 「今日の写真、ほんmoney盛れた」
- 「このスイーツほんmoneyおいしい」
- 「ライブのチケット取れた、ほんmoney嬉しい!」
比較してみると?
同じ状況でも、言い方が変わると印象が変わります。
- 「この映画ガチで面白い」→ 真剣におすすめしている感じ
- 「この映画ほんmoney面白い」→ 楽しくおすすめしている感じ
私が実際に子どもたちと話していて気づいたのは、「ガチ」は「本当にそう思ってる」という真剣さが伝わる一方で、「ほんmoney」は「一緒に盛り上がろうよ」という仲間意識が感じられるということです。
使い分けのポイントとコツ
「ガチ」を使うべきシーン
- 本気で伝えたいことがあるとき
- 真剣な話をしているとき
- 年齢層が幅広い場面
- ビジネスに近い場面(それでもカジュアルですが)
「ほんmoney」を使うべきシーン
- 友達同士で盛り上がりたいとき
- SNSでノリよく投稿したいとき
- 楽しい話題について話すとき
- Z世代の若者と話すとき
私自身の経験から言うと、子どもの友達と話すときは「ほんmoney」を使うと距離が縮まる感じがします。でも、ママ友と真剣に学校のことを話すときは「ガチで心配だよね」と言うほうがしっくりきます。
SNSでの使われ方の違い
TikTokやX(旧Twitter)、Instagramなどで、これらの言葉がどう使われているか見てみましょう。
「ガチ」のSNS使用例
- 「このコスメガチで優秀すぎる #買ってよかった」
- 「今日のコーデガチで決まった」
- 「ガチ勢の解説がすごすぎる」
どの場面でも、「本気でそう思っている」という真剣さが伝わってきますよね。
「ほんmoney」のSNS使用例
- 「今日のカフェほんmoneyエモい☕️」
- 「推しがほんmoney尊い」
- 「このネイルほんmoneyかわいくできた💅」
こちらは、楽しい雰囲気や仲間意識が感じられる投稿が多いです。
実際にSNSを見ていると、「ほんmoney」のほうが絵文字と一緒に使われることが多いですね。見た目からも楽しい雰囲気が伝わってきます。
ほんmoneyはやくあなた達7人にもっともっと貢げるようになりたいです。貢がせてください。 pic.twitter.com/Lb4vMTDiqu
— はーちゃんねる (@ha_HONEYs) October 9, 2025
若者言葉の変化と流行
言葉って本当に時代とともに変わっていきますよね。
昔は「超」「めっちゃ」といった言葉が強調表現として使われていました。それが「マジ」になり、「ガチ」になり、そして今「ほんmoney」のような新しい表現が生まれています。
「ほんmoney」のようなダジャレ系の言葉は、ほかにもたくさんあります。例えば「おつcurry(お疲れ様)」「そうcow(そうなの)」などです。
私が面白いなと思うのは、こういう言葉を使うことで仲間意識が生まれるということです。同じ言葉を理解して使える人同士で「わかる!」って共感できるのが、若者たちにとって大切なんだと思います。
地域による使い方の差
「ガチ」は全国的に使われていますが、「ほんmoney」の元になった「ほんまに」は関西弁です。
だから、もともと関西の人にとっては「ほんmoney」は特に親しみやすい言葉かもしれませんね。関西出身の友人に聞いたら、「ほんまに」の「まに」が「money」になってるのがすぐ分かったって言っていました。
一方、関東の人は最初「なんでmoneyなの?」と混乱する人が多いようです。私も最初は全く意味が分かりませんでした!
よくある質問
Q1:「ガチ」と「ほんmoney」、どっちを使えばいい?
どちらも「本当に」という意味の強調表現ですが、真剣に伝えたいなら「ガチ」、軽いノリで盛り上がりたいなら「ほんmoney」を選ぶといいですよ。また、相手が若い世代なら「ほんmoney」のほうが喜ばれるかもしれません。年上の人や幅広い年代と話すときは「ガチ」のほうが無難です。
Q2:「ほんmoney」って本当にお金と関係ないの?
はい、全く関係ありません!「ほんまに」という関西弁と「money」を組み合わせたダジャレのような言葉です。最初は混乱しやすいですが、「本当に」「マジで」という意味だと覚えておけば大丈夫です。
Q3:30代の私が「ほんmoney」を使っても大丈夫?
もちろん大丈夫です!ただし、若者の流行語なので、相手や場面を選んで使うのがおすすめです。子どもや若い人と話すときに使うと距離が縮まりやすいですが、フォーマルな場面では避けたほうがいいでしょう。私も子どもたちと話すときにたまに使いますが、楽しい反応が返ってきますよ。
Q4:「ガチ」はビジネスで使っても大丈夫?
基本的にはカジュアルな言葉なので、正式なビジネスの場では避けたほうがいいです。ただし、若い同僚との会話やカジュアルな職場環境なら使っても問題ないでしょう。「本気で取り組みます」と言うべき場面で「ガチでやります」とは言わないように気をつけましょう。
Q5:「ほんmoney」はいつまで使われるの?
流行語なので、いつまで使われるかは分かりません。若者言葉は数年で変わっていくことが多いです。ただし、2024年の流行語大賞にもノミネートされるほど人気があるので、しばらくは使われ続けると思います。新しい言葉が生まれたら、また次の流行に変わっていくかもしれませんね。
「言葉」の人気商品をレビュー件数順に楽天でチェック!まとめ:「ガチ」と「ほんmoney」を使いこなそう
「ガチ」と「ほんmoney」、どちらも「本当に」という意味の強調表現ですが、使い分けるポイントはこうです。
「ガチ」は、真剣さや本気度を伝えたいときに使う言葉で、幅広い年代に通じます。本当に真面目な話から日常会話まで、さまざまな場面で使えます。
「ほんmoney」は、楽しいノリで盛り上がりたいときに使う言葉で、主にZ世代の若者の間で流行っています。ユーモアのある表現で、友達同士やSNSで使うのにぴったりです。
言葉は生き物で、時代とともにどんどん変わっていきます。新しい表現を知ることで、若い世代とのコミュニケーションも楽しくなりますよね。私自身、子どもたちから教わることがたくさんあって、毎日新鮮な発見があります。
皆さんも、場面に応じて「ガチ」と「ほんmoney」を使い分けてみてくださいね!