フラットシューズを探していると、「メリージェーン」「バレエシューズ」「カンフーシューズ」という言葉を目にすることがありますよね。どれも似たような見た目だけど、いったい何が違うの?と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。
私も子供の発表会用に靴を探していた時、この3つの違いがよく分からなくて困った経験があります。店員さんに聞いても曖昧な説明だったり、ネットで調べてもはっきりしなかったり…。でも、それぞれの特徴を知ると、コーディネートの幅がぐっと広がるんです!
今回は、これら3つのシューズの違いを、特徴・デザイン・使い分け方まで詳しく解説していきます。この記事を読めば、あなたもシューズ選びのプロになれますよ!
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メリージェーンとは
メリージェーンは、足の甲部分に1本のストラップが付いたフラットシューズのことです。このストラップが最大の特徴で、留め具はボタンやバックルになっているものが一般的です。
もともとは子供靴として誕生したデザインで、1900年代初頭のアメリカで人気を集めました。名前の由来は、当時人気だった漫画のキャラクター「メリージェーン」が履いていたことからきているんですよ。
メリージェーンの特徴
- 甲部分に1本のストラップがある
- ストラップはボタンやバックルで留める
- ラウンドトゥ(丸い爪先)が基本
- ヒールは低め(フラットまたは3cm程度)
- 上品でガーリーな印象
私が娘の入園式用にメリージェーンを選んだ時、ストラップのおかげで脱げにくく、長時間履いても疲れにくかったようです。フォーマルな場面でも使えるきちんと感があるのも嬉しいポイントでした。
最近では、スニーカーとメリージェーンを融合させた「メリージェーンスニーカー」も人気が高まっています。カジュアルからきれいめまで、幅広いファッションに合わせやすいアイテムです。
バレエシューズとは
バレエシューズは、その名の通りバレエダンサーが練習で使う靴をモチーフにしたファッションシューズです。実際のバレエ用シューズは布や革の柔らかい素材で作られ、足裏部分も柔らかく素足に近い感覚で踊れるようになっています。
ファッションアイテムとしてのバレエシューズは、この特徴を取り入れながら、普段履きしやすいように改良されたものです。フランス語では「バレリーヌ」や「バレリーナシューズ」とも呼ばれています。
バレエシューズの特徴
- 足の甲が大きく開いている(くりが深い)
- 甲の中央にリボンやゴムがついているデザインが多い
- ラウンドトゥが基本(最近はスクエアトゥやポインテッドトゥも人気)
- 完全なフラットソール
- やわらかく軽い履き心地
- エレガントで女性らしい印象
私は普段使いでバレエシューズをよく履いているのですが、とにかく軽くて歩きやすいのが気に入っています。公園で子供を追いかける時も動きやすいですし、それでいて女性らしさも出せるので重宝しています。
ただし、甲が深く開いているデザインのため、脱げやすいと感じる方もいるかもしれません。サイズ選びはしっかりめに行うのがおすすめです。
カンフーシューズとは
カンフーシューズは、中国の武術(カンフーや太極拳)で使われる布製の靴をモチーフにしたシューズです。中国のカンフー映画で主人公が履いていたことから、この名前が付けられました。
本来は布底を何層にも重ねて作られていましたが、現代のファッションアイテムとしてのカンフーシューズは、ゴム底やクッション性のある素材を使ったものが主流になっています。
カンフーシューズの特徴
- 布製のものが多い(キャンバス生地など)
- フラットな靴底
- スリッポンタイプとストラップ付きの2種類がある
- 通気性が良く軽い
- 黒色が基本(最近はカラフルなものも)
- カジュアルでリラックスした印象
- エスニックやアジアンテイストのファッションと相性抜群
私が初めてカンフーシューズを履いた時は、その軽さと通気性の良さに驚きました。夏場でも蒸れにくく、近所へのお買い物や軽いお出かけに最適です。ナチュラル系やエスニック系のファッションが好きな方には特におすすめのアイテムですよ。
サテン地に刺繍や装飾が施されているタイプは「チャイナシューズ」とも呼ばれ、よりエレガントな雰囲気になります。
メリージェーン・バレエシューズ・カンフーシューズの違い
この3つのシューズの一番大きな違いは、デザインの特徴とルーツです。
デザインの違い
- メリージェーン:甲部分に1本のストラップがあるのが決定的な特徴。ストラップで固定するため脱げにくい
- バレエシューズ:甲が大きく開いたデザイン。中央にリボンやゴムの装飾があることが多い
- カンフーシューズ:布製でシンプル。スリッポンタイプかストラップ付きの2パターン
素材の違い
- メリージェーン:革、合成皮革、エナメルなど様々な素材がある
- バレエシューズ:革、スエード、サテンなど柔らかい素材が中心
- カンフーシューズ:布(キャンバス)が基本。サテン地のものもある
雰囲気の違い
- メリージェーン:上品、ガーリー、フォーマルにも対応
- バレエシューズ:エレガント、女性らしい、きれいめカジュアル
- カンフーシューズ:カジュアル、リラックス、エスニック・アジアンテイスト
実際に3種類を並べて見比べてみると、メリージェーンのストラップの存在感、バレエシューズの甲の開き具合、カンフーシューズの布素材の質感と、それぞれに明確な個性があることが分かります。
シーン別の使い分け方
それぞれのシューズには得意なシーンがあります。使い分けのポイントを見ていきましょう。
フォーマル・セミフォーマルな場面
入園式、入学式、結婚式の二次会など、きちんとした印象が必要な場面ではメリージェーンが最適です。特にエナメル素材や上質な革のメリージェーンは、ワンピースやスカートスタイルとの相性が抜群。ストラップがあるので安定感もあり、長時間の立ち仕事でも疲れにくいです。
デイリー・カジュアルな場面
普段使いやオフィスカジュアルにはバレエシューズがおすすめ。軽くて歩きやすいので、通勤や買い物、子供の送り迎えなどにぴったりです。パンツスタイルにもスカートスタイルにも合わせやすく、一足持っているとコーディネートの幅が広がります。
リラックス・エスニックスタイル
週末のお出かけやリラックスしたい日にはカンフーシューズが活躍します。特にナチュラル系、エスニック系、アジアンテイストのファッションとの相性は抜群。夏フェスや野外イベント、旅行先でも重宝しますよ。
私の場合、子供の保護者会や参観日にはメリージェーン、公園遊びや日常の買い物にはバレエシューズ、週末のカフェ巡りにはカンフーシューズと、シーンによって使い分けています。
メリー……、……
— japanrain (@vso_osv) December 24, 2022
ジェーン…………?💧 pic.twitter.com/vAYBG3no3H
コーディネート例とスタイリングのコツ
それぞれのシューズを使ったコーディネートのポイントをご紹介します。
メリージェーンのスタイリング
メリージェーンは、ガーリーで可愛らしい印象を作りやすいアイテムです。フレアスカートやワンピースと合わせると、クラシカルで上品なスタイルが完成します。
最近人気の「メリージェーンスニーカー」なら、デニムやカジュアルパンツとも相性抜群。カジュアルダウンしつつも、女性らしさを残せるのが魅力です。
靴下との組み合わせもおすすめ。白いレースソックスと合わせればレトロガーリーに、黒タイツと合わせればモードな印象になります。
バレエシューズのスタイリング
バレエシューズは、きれいめカジュアルの定番アイテム。テーパードパンツやスキニーデニムと合わせると、足元がすっきりとまとまります。
ロングスカートやマキシワンピースとの相性も良く、女性らしいリラックススタイルが作れます。私は黒のバレエシューズを一足持っていて、どんなコーディネートにも合わせられるので本当に便利です。
ポインテッドトゥのバレエシューズなら、よりシャープで大人っぽい印象に。オフィスカジュアルにもぴったりですよ。
カンフーシューズのスタイリング
カンフーシューズは、こなれ感のあるリラックススタイルに最適。ワイドパンツやガウチョパンツと合わせると、トレンド感のあるナチュラルコーデが完成します。
エスニック柄のワンピースや、リネン素材のアイテムとも相性抜群。サテン地の刺繍入りカンフーシューズなら、ちょっと特別感のあるお出かけスタイルにも使えます。
黒のカンフーシューズは一見シンプルですが、独特のフォルムがアクセントになるので、シンプルなコーディネートに取り入れるだけでおしゃれ度がアップします。
選び方のポイントとサイズ感
それぞれのシューズを選ぶ際のポイントをお伝えします。
メリージェーンの選び方
ストラップの調整ができるタイプを選ぶと、足にフィットしやすくなります。特に小さいお子さん用に購入する場合は、成長を考えて調整可能なタイプがおすすめです。
素材は、フォーマルシーンで使うならエナメルや上質な革、カジュアルに使うならキャンバス地や合成皮革が扱いやすいでしょう。
サイズは普段と同じサイズでOKですが、ストラップで固定するため、少しゆとりのあるサイズを選んでも大丈夫です。
バレエシューズの選び方
甲が開いているデザインなので、サイズ選びが重要です。大きすぎると歩いている時に脱げてしまうので、ジャストサイズか、やや小さめを選ぶのがポイント。
足の甲が高い方は、甲部分にゴムが入っているタイプを選ぶとフィット感が増します。私も甲高なのですが、ゴム入りタイプなら脱げにくくて安心です。
柔らかい素材のものは履き込むと伸びてくるので、最初は少しきつめと感じるくらいがちょうど良いですよ。
カンフーシューズの選び方
布製のものが多いため、通気性は良いですが、雨の日には向きません。晴れの日用と考えて選ぶと良いでしょう。
靴底の素材をチェックしましょう。ゴム底のものの方がクッション性があり、長時間歩いても疲れにくいです。
サイズは普段と同じか、やや大きめでも問題ありません。ストラップ付きのタイプなら、多少大きくても調整できるので安心です。
カンフーシューズは良いゾ pic.twitter.com/OHUHv3fUDU
— アノマロ✈️🌏🚀 (@Anomalo314) November 15, 2024
メリージェーン・バレエシューズ・カンフーシューズの歴史と由来
それぞれのシューズには興味深い歴史があります。
メリージェーンの歴史
メリージェーンの歴史は1900年代初頭のアメリカにさかのぼります。当時人気だった新聞漫画「Buster Brown」に登場する少女キャラクター「Mary Jane」が履いていた靴がモデルになりました。
もともとは子供靴として広まりましたが、1960年代にファッションアイコンのツイッギーが履いたことで大人の女性にも人気が広がりました。現在では、クラシカルで可愛らしいデザインとして、幅広い年代に愛されています。
バレエシューズの歴史
バレエシューズのファッションアイテムとしての人気は、1957年の映画「麗しのサブリナ」でオードリー・ヘップバーンが履いたことがきっかけです。この映画の影響で「サブリナシューズ」という別名でも呼ばれるようになりました。
それ以前は、バレエダンサーの練習用シューズとして使われていたものでしたが、映画をきっかけに一般のファッションアイテムとして定着しました。
カンフーシューズの歴史
カンフーシューズは、中国の武術練習用の靴として長い歴史を持ちます。布を何層にも重ねて縫い合わせた靴底は、柔軟性と耐久性を兼ね備えていました。
1970年代のカンフー映画ブーム、特にブルース・リーの映画が世界的にヒットしたことで、ファッションアイテムとしても注目されるようになりました。現在では、そのシンプルなデザインと履き心地の良さから、世界中で愛されています。
よくある質問
Q1. メリージェーンとバレエシューズ、どちらが歩きやすいですか?
一般的には、ストラップで固定できるメリージェーンの方が歩きやすいと感じる方が多いようです。バレエシューズは甲が開いているデザインのため、サイズが合っていないと脱げやすくなります。ただし、バレエシューズの方が軽量で柔らかいので、足にフィットすれば非常に快適です。
私の経験では、長時間の外出やたくさん歩く日はメリージェーンを選び、近場でのお出かけや軽い用事の時はバレエシューズを履くことが多いです。自分の足の形や用途に合わせて選ぶのがベストですよ。
Q2. カンフーシューズはフォーマルな場面で履いても大丈夫ですか?
基本的に、カンフーシューズはカジュアルなシューズなので、フォーマルな場面には向きません。入学式、結婚式、ビジネスシーンなどではメリージェーンやきれいめのバレエシューズを選ぶのが無難です。
ただし、サテン地に刺繍が施されたチャイナシューズタイプなら、カジュアルなパーティーや食事会など、セミフォーマルな場面で履くことはできます。TPOに合わせて判断しましょう。
Q3. 雨の日でも履けるのはどれですか?
雨の日に最も適しているのは、防水加工された合成皮革のメリージェーンです。エナメル素材のメリージェーンも水に強いのでおすすめ。
バレエシューズは革やスエード素材が多いため、雨の日には向きません。カンフーシューズは布製が多いため、雨に濡れるとシミになったり型崩れしやすいので避けた方が良いでしょう。
雨の日用には、ラバー素材のメリージェーンタイプのレインシューズも販売されているので、そういったアイテムを一足持っておくと便利ですよ。
Q4. それぞれのシューズ、最初の一足は何色を選ぶべきですか?
どのシューズも、最初の一足は黒を選ぶのがおすすめです。黒はどんなコーディネートにも合わせやすく、フォーマルからカジュアルまで幅広く使えます。
私も最初は黒のメリージェーンと黒のバレエシューズから揃えました。その後、ベージュやネイビー、カラフルなものも追加していきましたが、やはり黒が一番出番が多いです。
二足目以降は、自分のワードローブに合わせて、ベージュ(ヌードカラー)やネイビー、ホワイトなどを選ぶと、コーディネートの幅がさらに広がりますよ。
Q5. 子供にはどのタイプがおすすめですか?
小さなお子さんには、脱げにくいメリージェーンが最もおすすめです。ストラップで固定できるので、走り回っても脱げにくく、安全性も高いです。
サイズ調整ができるタイプを選べば、少し大きめでも履かせることができ、経済的です。私の子供たちも、保育園の発表会や入学式などの特別な日は必ずメリージェーンを履かせています。
バレエシューズは脱げやすいので、小さいお子さんには向きません。カンフーシューズは軽くて動きやすいですが、やはりストラップがないと脱げやすいため、ある程度大きくなってからがおすすめです。
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メリージェーン、バレエシューズ、カンフーシューズの違いについて詳しく解説してきました。最後にポイントをまとめておきましょう。
それぞれの特徴
- メリージェーン:甲部分に1本のストラップがある。上品でガーリーな印象。脱げにくくフォーマルにも対応
- バレエシューズ:甲が大きく開いたデザイン。エレガントで女性らしい。軽くて歩きやすいデイリーユース向け
- カンフーシューズ:布製でシンプル。カジュアルでリラックスした雰囲気。エスニック・ナチュラル系と相性抜群
使い分けのコツ
- フォーマル・きちんとした場面:メリージェーン
- デイリー・オフィスカジュアル:バレエシューズ
- リラックス・カジュアル:カンフーシューズ
一見似ているように見えるこれら3つのシューズですが、デザインの特徴、素材、そして生まれた背景がそれぞれ異なります。自分のライフスタイルやファッションの好みに合わせて、上手に使い分けることで、足元のおしゃれがもっと楽しくなりますよ。
私自身、これら3種類のシューズを使い分けるようになってから、コーディネートの幅が広がり、毎日の服選びがより楽しくなりました。あなたもぜひ、それぞれのシューズの魅力を味わってみてくださいね!