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「シャツ」「ワイシャツ」「ブラウス」の違い！使い分けのポイント

ファッション、美容

毎日着ている服なのに、いまさら人に聞けないことってありますよね。「シャツ」「ワイシャツ」「ブラウス」もその一つかもしれません。

実は私も、子供の学校用品を買いに行ったとき、お店の人に「ワイシャツですか、ブラウスですか」と聞かれて、一瞬答えに困った経験があります。見た目は似ているのに、なぜ呼び方が違うのでしょうか。

この記事では、シャツ・ワイシャツ・ブラウスそれぞれの違いや特徴、使い分け方について、わかりやすく解説していきます。クリーニング店での料金の違いや、ボタンの位置の秘密など、知っているようで知らない豆知識もご紹介しますね。

「シャツ」とは

シャツとは、上半身に着る衣類の総称です。もともとは男性用の肌着として生まれたもので、上着の汚れ移りを防ぐために着用されていました。

時代とともに、肌着から部屋着、そして普段着へと変化してきた歴史があります。現在では、シャツという言葉は幅広い意味で使われていて、ワイシャツやカジュアルシャツ、Tシャツなど、さまざまな種類の上着を含んでいます。

素材は綿やポリエステルが中心で、丈夫でしわになりにくいのが特徴です。男性向けのシャツは、ボタンが右側についていて、左側にボタンホールがあります。

「ワイシャツ」とは

ワイシャツは、主に男性がスーツやジャケットの下に着る、襟付きのシャツのことです。ビジネスシーンでよく見かける、あのパリッとしたシャツですね。

ワイシャツという名前の由来には諸説ありますが、最も有力なのは「ホワイトシャツ」が訛ったという説です。明治時代に外国人が「White Shirt（ホワイトシャツ）」と発音するのを聞いた日本人が「ワイシャツ」と聞き取り、そのまま定着したと言われています。

もともとは白いシャツのみを指していましたが、現在では色付きのものも含めて、スーツの下に着るフォーマルなシャツ全般をワイシャツと呼んでいます。ただし、厳密にいえば白以外のシャツは「カラーシャツ」と呼ぶのが正しいのですが、日本では習慣的にワイシャツという言葉が広く使われています。

ワイシャツの大きな特徴は、立ち上がった襟と袖カフス（袖口の折り返し部分）がついていることです。首回りにフィットしたデザインで、ネクタイと合わせやすくなっています。

ちなみに、関西など西日本では「カッターシャツ」という呼び方も一般的です。これは大正時代に大阪のスポーツメーカー「ミズノ」が発売した商品名が由来で、「勝った！」という縁起を担いで名付けられたそうです。呼び方は違いますが、ワイシャツとカッターシャツは同じものを指しています。

「ブラウス」とは

ブラウスは、主に女性や子供が着る、ゆったりとしたシャツ風の上着のことです。ワイシャツとは対照的に、下着としてではなく、最初から一枚で着られる上着として作られました。

ブラウスという名前の語源は諸説ありますが、「ブラウジング」という着こなし方（ウエストの上でゆるみを持たせる着方）から来ているという説があります。

ブラウスの大きな特徴は、首回りがゆったりと開いたデザインが多いことです。これは昔、ヨーロッパの上流階級の女性が大きなヘアスタイルを崩さないよう、首元を広く柔らかく作ったことに由来しています。

素材も、綿やポリエステルに加えて、シルクやシフォン、レーヨンなど、やわらかく光沢感のある生地が使われることが多いのが特徴です。フリルやレース、刺繍、ビーズなどの装飾がついていて、女性らしさを強調したデザインも豊富です。

また、ブラウスはボタンの位置がワイシャツと逆になっていて、右側にボタンホール、左側にボタンがついています。これは、昔のヨーロッパで上流階級の女性がメイドに着替えを手伝ってもらっていた名残だと言われています。

シャツとワイシャツとブラウスの違いまとめ

ここまでの内容を整理すると、次のような違いがあります。

シャツは上半身に着る衣類全般を指す広い意味の言葉です。ワイシャツやカジュアルシャツ、Tシャツなど、さまざまな種類が含まれます。

ワイシャツは、スーツやジャケットの下に着る男性向けのフォーマルなシャツです。立ち上がった襟と袖カフスがあり、首回りにフィットしたデザインが特徴です。ボタンは右側、ボタンホールは左側についています。

ブラウスは、女性や子供向けのゆったりした上着です。首回りが開いたデザインが多く、やわらかい素材や装飾が特徴的です。ボタンは左側、ボタンホールは右側についています。

最近では、男性がブラウスを着たり、女性がワイシャツを着たりすることも増えてきました。性別による区別はだんだんとなくなってきていますが、デザインやボタンの位置、素材などに違いが残っているのが面白いですね。

クリーニング店での取り扱いの違い

実は、クリーニング店ではワイシャツとブラウスで料金が大きく異なることをご存知でしょうか。一般的に、ブラウスのクリーニング代はワイシャツの2倍から4倍ほど高くなっています。

この料金差には理由があります。ワイシャツは形が画一的で、機械でプレス（アイロンがけ）できるため、作業時間が短くてすみます。一方、ブラウスはフリルやダーツ（立体的な縫い目）など複雑なデザインが多く、手作業でアイロンがけする必要があるため、時間と手間がかかるのです。

私も以前、子供の発表会用に買ったフリル付きのブラウスをクリーニングに出したら、予想以上の料金を請求されて驚いた経験があります。形状によって料金が変わることを知っていれば、事前に確認できたのにと後悔しました。

クリーニング店では、ボタンの位置で判断することも多いそうです。ボタンが右側なら「ワイシャツ」、左側なら「ブラウス」として受け付けるお店もあります。ただし、デザインがシンプルでワイシャツとほぼ同じ形状のものは、ボタンが左側でもワイシャツ料金で受け付けてくれることもあるので、お店に相談してみるとよいでしょう。

ボタンの位置が違う理由

ワイシャツとブラウスでは、なぜボタンの位置が逆になっているのでしょうか。

ワイシャツは男性用として発展してきました。男性は昔から自分で服を着ることが多く、右利きの人が多いことから、右手で留めやすいように右側にボタン、左側にボタンホールがついています。

一方、ブラウスは上流階級の女性が着るものとして発展しました。当時の貴族の女性たちは、メイドに着替えを手伝ってもらうのが一般的でした。メイドは女性の正面から服を着せるため、メイドにとって留めやすい向き（女性本人から見ると逆向き）にボタンがついたのです。

この習慣が現代まで残っているため、女性用の服は左側にボタン、右側にボタンホールがついているのですね。実際に自分の服を確認してみると、男性用と女性用で本当に逆になっていることがわかって面白いですよ。

素材と用途の違い

シャツ、ワイシャツ、ブラウスは、素材や用途にも違いがあります。

ワイシャツの素材は、主に綿やポリエステルです。綿は吸水性や通気性に優れていて、肌触りがよいのが特徴です。ポリエステルはしわになりにくく、形態安定性に優れているため、お手入れが簡単です。ビジネスシーンで長時間着用してもきれいな状態を保てるよう、丈夫でしわになりにくい素材が選ばれています。

ブラウスの素材は、もっとバリエーション豊かです。綿やポリエステルに加えて、シルク、シフォン、レーヨンなど、やわらかく光沢感のある素材が使われます。これらの素材は、女性らしいやわらかな印象を出すのに適しています。

シフォンは薄手で透け感があり、ドレープ性（布が美しく垂れ下がる性質）に優れているため、エレガントな雰囲気を演出できます。レーヨンは天然繊維のような手触りと光沢感があり、カジュアルからフォーマルまで幅広いシーンで使えます。

用途についても、ワイシャツは主にビジネスやフォーマルなシーンで着用されます。スーツやジャケットとの組み合わせが基本です。一方、ブラウスはオフィスカジュアルから普段着、パーティーシーンまで、さまざまな場面で活躍します。デザインの幅が広いため、一枚でおしゃれに決まるのも魅力です。

選び方と着こなしのポイント

それぞれのアイテムを選ぶときのポイントをご紹介します。

ワイシャツを選ぶときは、まずサイズ感が重要です。首回りや肩幅、袖丈が自分の体に合っているかを確認しましょう。きつすぎても緩すぎても、見た目の印象が悪くなってしまいます。襟の形もいろいろあるので、ネクタイとの相性やシーンに合わせて選ぶとよいでしょう。

ブラウスを選ぶときは、着用するシーンを考えることが大切です。ビジネスシーンならシンプルなデザインで体にフィットしたもの、カジュアルに着たいならゆったりめのサイズを選ぶのもおすすめです。季節に合わせて袖丈や色、柄を選ぶと、より上級者向けのコーディネートが楽しめます。

私は普段、子供の学校行事に行くときは、シンプルな白いブラウスにパンツを合わせています。きちんと感がありながらも、固くなりすぎない印象になるので重宝しています。逆に、友達とのランチには柄物のブラウスを選んで、おしゃれを楽しんでいます。

お手入れについても注意が必要です。ワイシャツもブラウスも、薄手でしわになりやすいものが多いので、洗濯後はすぐに干して、アイロンをかけるときれいに着られます。最近は形態安定加工されているものも多いので、お手入れが苦手な方はそういった機能性の高いアイテムを選ぶのもよいでしょう。

よくある質問

Q1. ワイシャツは白以外でもワイシャツと呼んでいいの？

日本では習慣的に、色付きのものも含めてスーツの下に着るシャツをワイシャツと呼んでいます。ただし、厳密にはワイシャツ（White Shirt）は白いシャツのみを指し、それ以外の色はカラーシャツと呼ぶのが正しい言い方です。海外では通じない和製英語なので、英語圏で話すときは「dress shirt（ドレスシャツ）」と言うとよいでしょう。

Q2. 男性がブラウスを着てもいいの？

もちろん問題ありません。最近は性別にとらわれないファッションが増えてきていて、男性がブラウスのようなゆったりしたシャツを着ることも珍しくなくなりました。ただし、ビジネスシーンでは会社の服装規定を確認したほうがよいでしょう。カジュアルな場面では、自分の好きなスタイルを楽しむのが一番です。

Q3. シャツブラウスとは何ですか？

シャツブラウスとは、襟や袖部分がワイシャツのようなデザインになっているブラウスのことです。ワイシャツに比べてやわらかい素材を使っているものが多く、きちんとした印象を与えつつも、抜け感のある着こなしができます。一枚で着るだけでなく、羽織としても使える便利なアイテムです。

Q4. ブラウスのお手入れで気をつけることは？

ブラウスは装飾が多く、繊細な素材が使われていることが多いので、洗濯表示をしっかり確認することが大切です。レースやフリルがついているものは、洗濯ネットに入れて優しく洗いましょう。シルクやシフォンなど特殊な素材は、クリーニングに出すのが安心です。アイロンをかけるときは、素材に合った温度設定を確認してから始めてください。

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まとめ

シャツ、ワイシャツ、ブラウスの違いについて解説してきました。

シャツは上半身に着る衣類全般を指す広い言葉で、ワイシャツは男性向けのフォーマルなシャツ、ブラウスは女性や子供向けのゆったりした上着という違いがあります。

ワイシャツは立ち上がった襟と袖カフスが特徴で、首回りにフィットしたデザインです。ボタンは右側についています。ブラウスは首回りがゆったりしていて、やわらかい素材や装飾が特徴的で、ボタンは左側についています。

クリーニング店ではブラウスのほうが料金が高くなる傾向があること、ボタンの位置の違いには歴史的な理由があることなど、知っているようで知らない豆知識もたくさんありましたね。

普段何気なく着ている服にも、こんなに深い歴史や違いがあるなんて、調べてみると面白いものです。これからシャツやブラウスを選ぶときは、こうした違いを意識しながら選んでみると、もっとファッションが楽しくなるかもしれませんね。