帽子選びで迷ったことはありませんか?バケットハット、フェルトハット、パナマハットは、どれも人気の帽子ですが、見た目や素材、使う季節がまったく違うんです。
私も以前、子供のお出かけ用にバケットハットを買おうとしたとき、お店でパナマハットやフェルトハットとの違いが分からず、店員さんに聞いてしまった経験があります。それぞれの帽子には特徴があって、使い分けることでコーディネートの幅がぐっと広がりますよ。
この記事では、3つの帽子の違いを初心者にも分かりやすく解説します。それぞれの特徴や使い分け方を知って、自分にぴったりの帽子を見つけてくださいね。
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バケットハットとは
バケットハットは、バケツをひっくり返したような台形の形が特徴の帽子です。バケット(bucket)という名前が、まさにバケツという意味なんですよ。
短めのツバが下向きについていて、カジュアルな印象を与えてくれます。もともとはアイルランドの漁師や農民が雨除けとして使っていた帽子で、実用的な作りになっています。
横から見ると、クラウン(頭頂部)が台形に見えるのが最大の特徴です。最近では90年代ファッションやストリートカジュアルの流行で、若い世代を中心に大人気になっています。
バケットハットの素材は本当にさまざまで、コットンツイル地が定番ですが、ナイロン、レザー、麦わら、ニット、フリースなど、季節に合わせていろいろな素材から選べます。折りたたんで持ち運べるものが多いのも便利なポイントです。
私も夏のお出かけ用にコットン素材のバケットハットを持っていますが、ちょっとした雨にも強くて、子供と公園に行くときに重宝しています。カバンにポンと入れられる手軽さが気に入っています。
フェルトハットとは
フェルトハットは、動物の毛を縮絨(しゅくじゅう)という方法で固めて作ったフェルト素材の帽子です。秋冬の定番として、大人っぽい雰囲気を演出してくれます。
フェルトハットに使われる動物の毛は、主にウール(羊)、ラビット(兎)、ビーバーの3種類です。ビーバーが最高級で、次にラビット、そしてウールという順番で価格が上がっていきます。
代表的なフェルトハットには、中折れ帽(フェドラハット)や山高帽(ボーラーハット)などがあります。クラウンの上部が中に折れているのが中折れ帽の特徴で、紳士的な印象を与えてくれます。
フェルトハットの魅力は、なんといっても上質な質感と保温性の高さです。兎の毛を使ったラビットファーフェルトは、軽くて柔らかく、頭の形に沿ってフィットする被り心地が特徴です。
私は冬のお出かけ用にウールフェルトの中折れ帽を持っていますが、コートに合わせるだけで全体のコーディネートが引き締まるので、お気に入りのアイテムです。少しきちんとした場所に行くときにも使えて便利ですよ。
パナマハットとは
パナマハットは、エクアドルなどの中南米産のパナマ草(トキヤ草)を使った帽子です。名前にパナマとついていますが、実はエクアドルで作られているんですよ。
手作業で天然草を編み上げて型入れして作られていて、編み目が細かいほど高価になります。もともとは農民の日除け帽として使われていましたが、セオドア・ルーズベルト大統領がパナマ運河視察時に気に入って愛用したことで、パナマハットという名前が広まりました。
パナマハットの形は、中折れハットやボーラーハットなど、さまざまなスタイルがあります。大切なのは素材で、本物のパナマハットはエクアドル産の本パナマで編んだものだけを指します。
夏の定番として人気が高く、涼しげな印象を与えてくれるのが魅力です。天然草を使っているので通気性がよく、暑い日でも快適に過ごせます。
ただし、天然草を使った帽子は割れやすく、一度割れてしまうと元に戻らないので取り扱いには注意が必要です。被るときや脱ぐときは、クラウンのくぼみを持たずに、両手でツバの部分を持つようにしましょう。
私も夏用にペーパー素材のストローハットを持っていますが、本物のパナマハットはいつか手に入れたい憧れのアイテムです。
3つの帽子の違いを比較
バケットハット、フェルトハット、パナマハットの最大の違いは、素材と使う季節にあります。それぞれの特徴を比較してみましょう。
バケットハットは、季節を問わずに使える万能タイプです。コットン、ナイロン、ニットなど、素材のバリエーションが豊富で、オールシーズン対応できます。カジュアルなスタイルに合わせやすく、折りたたんで持ち運べる実用性の高さが魅力です。
フェルトハットは、秋冬の定番アイテムです。動物の毛を使っているので保温性が高く、寒い季節にぴったりです。上質な質感と大人っぽい雰囲気が特徴で、きちんとした場所にも使えます。ただし、湿度に弱いので雨の日は避けたほうがいいでしょう。
パナマハットは、夏専用の帽子です。天然草を編んで作られているので通気性がよく、涼しげな印象を与えてくれます。本物のパナマハットは高級品として扱われ、きちんとした夏のおしゃれに欠かせないアイテムです。
形の違いもポイントです。バケットハットは台形のシンプルな形、フェルトハットは中折れなどの立体的な形、パナマハットは中折れやボーラーなど、さまざまな形があります。
価格帯も大きく違います。バケットハットは比較的手頃で、数千円から購入できます。フェルトハットは素材によって幅があり、ウールなら1万円台から、ビーバーなら10万円を超えることもあります。本物のパナマハットも高級品で、編み目の細かさによって価格が変わります。
私の経験では、普段使いならバケットハット、きちんとした冬のお出かけならフェルトハット、夏のリゾートならパナマハットという使い分けをしています。
大きいサイズのフェルトハットが入荷です。
— 帽子専門店KNOWLEDGE(ナレッジ) (@KNOWLEDGE0714) October 15, 2025
この物価高でここまで安い日本製のハットはほぼ見かけないですね。
オープンから変わらず生産していますが
フェルトの質も良く頭が大きい方には
特におすすめのハットです。 pic.twitter.com/ps2rBHEc1n
それぞれの帽子が似合う人と選び方
帽子選びで大切なのは、自分の顔の形に合ったものを選ぶことです。それぞれの帽子について、似合う人の特徴をご紹介します。
バケットハットは、面長やホームベース型の顔に似合いやすいと言われています。ツバが下向きについているので、顔の縦の長さを和らげてくれる効果があります。丸顔の人は、浅めに被って顔を出すと、バランスが良くなりますよ。
フェルトハットは、顔の形によって選ぶスタイルが変わります。中折れ帽は面長の人に似合い、山高帽は丸顔の人に似合います。ツバの幅を調整することで、顔の形をカバーできるので、いろいろ試してみることをおすすめします。
パナマハットも形のバリエーションが豊富なので、自分の顔の形に合わせて選べます。ツバが広いタイプは小顔効果があり、ツバが狭いタイプはスマートな印象を与えます。
帽子選びで失敗しないコツは、必ず試着することです。お店で実際に被ってみて、鏡で横からや後ろからもチェックしましょう。深さや被り方を変えるだけで、印象がガラッと変わることもあります。
私も最初は自分に帽子が似合わないと思っていましたが、いろいろ試着してみることで、自分に合う形や被り方が分かってきました。恥ずかしがらずに、何種類も試してみることが大切ですよ。
それぞれの帽子のお手入れ方法
せっかく買った帽子を長く愛用するには、正しいお手入れが欠かせません。それぞれの帽子に適したお手入れ方法をご紹介します。
バケットハットは、素材によってお手入れ方法が変わります。コットン素材なら、汚れたら手洗いか洗濯機の弱水流で洗えるものが多いです。ナイロンやポリエステル素材も比較的お手入れが簡単で、濡れた布で拭くだけでも大丈夫です。洗濯後は形を整えて、平らな場所で陰干しするのがポイントです。
フェルトハットは、水分と湿度にとても弱い性質があります。雨の日に使った後は、すぐに乾いた布で水気を拭き取り、風通しの良い場所で陰干ししましょう。形が崩れてしまった場合は、スチームアイロンを使って形を整えることができます。保管するときは、専用の帽子箱に入れるか、帽子掛けを使って、クラウン部分に負担がかからないようにしましょう。
パナマハットも天然素材なので、水分と湿度に弱いです。被るときや脱ぐときは、必ずツバの部分を持つようにして、クラウンのくぼみを持たないでください。型崩れや破れの原因になります。汚れたら、柔らかいブラシで優しく埃を払い、必要に応じて固く絞った布で拭きます。保管するときは、型崩れしないように専用の箱に入れるか、帽子スタンドに置くのがおすすめです。
私の経験では、帽子は使った後にすぐお手入れすることが、長持ちさせる秘訣だと感じています。特に汗をかいた日は、内側のスベリ部分を乾いた布で拭いておくと、臭いや汚れの蓄積を防げますよ。
アナザースカイで行ってたパナマハットのお店だ! pic.twitter.com/iyNE0ylCAH
— みぃ (@m_t738) October 10, 2024
よくある質問
Q1. バケットハットとサファリハットの違いは何ですか?
バケットハットとサファリハットは形がよく似ていますが、細かい違いがあります。バケットハットはツバが短めで下向きについているのに対し、サファリハットはツバが長めで水平気味についています。また、サファリハットにはクラウンの側面にベルト(ブランチループ)がついていたり、風で飛ばされないためのあご紐がついていることが多いです。アウトドアやミリタリーのテイストが強いのがサファリハットの特徴で、機能性を重視した作りになっています。
Q2. フェルトハットは夏に被ってはいけないのですか?
フェルトハットは基本的に秋冬用の帽子です。動物の毛を使っているので保温性が高く、暑い夏に被ると熱がこもってしまいます。ただし、最近ではリネンやコットン素材を混ぜた夏用のフェルトハットも販売されているので、そういったタイプなら夏でも使えます。一般的には、夏はストローハットやパナマハット、秋冬はフェルトハットという使い分けをするのがおすすめです。
Q3. パナマハットとストローハットは同じものですか?
パナマハットとストローハットは似ていますが、厳密には違うものです。パナマハットは、エクアドル産のパナマ草(トキヤ草)を使って手作業で編んだ帽子だけを指します。一方、ストローハットは、麦わら、椰子の葉、麻、紙など、さまざまな素材を編んだ帽子の総称です。つまり、パナマハットはストローハットの一種ですが、すべてのストローハットがパナマハットというわけではありません。本物のパナマハットは「本パナマ」と表記されていることが多いので、購入時に確認しましょう。
Q4. 帽子のサイズはどうやって測ればいいですか?
帽子のサイズは、頭囲(頭の周りの長さ)で決まります。メジャーを使って、おでこの一番出ている部分から耳の上を通り、後頭部の一番出ている部分を通って一周測ります。測った数値がそのまま帽子のサイズになります。例えば、頭囲が57センチなら、サイズ57の帽子を選びます。帽子によっては内側にアジャスターがついていて、サイズを調整できるものもあるので、購入時に確認してみましょう。オンラインで購入する場合は、必ず事前に頭囲を測っておくことをおすすめします。
「バケットハット」の人気商品をレビュー件数順に楽天でチェック!まとめ
バケットハット、フェルトハット、パナマハットは、それぞれ個性的な魅力を持つ帽子です。
バケットハットは、カジュアルで使いやすく、オールシーズン対応できる万能タイプです。折りたたんで持ち運べる実用性の高さが魅力で、普段使いにぴったりです。
フェルトハットは、秋冬の定番で、上質な質感と大人っぽい雰囲気が特徴です。保温性が高く、きちんとした場所にも使える品格があります。
パナマハットは、夏の定番で、涼しげで通気性がよく、リゾートやフォーマルな夏のおしゃれに欠かせないアイテムです。
それぞれの帽子の特徴を理解して、季節やシーンに合わせて使い分けることで、コーディネートの幅がぐっと広がります。自分に似合う帽子を見つけて、おしゃれを楽しんでくださいね。

