いつもおやつの時間が楽しみな2児の母です。子どもたちと一緒におやつを食べているとき、ふと思ったんです。「せんべい、あられ、おかきって、どう違うんだろう？」って。どれも似たようなお米のお菓子で、見た目も似ているし、味も醤油味やサラサラ塩味が多いですよね。
スーパーで買い物をしているときも、「これってせんべい？それともおかき？」って迷うことがよくあります。パッケージを見ても、なんとなくしっくりこない……。そんなモヤモヤ、みなさんも感じたことありませんか？
実は、せんべいとあられとおかきには、ちゃんとした違いがあるんです！原料のお米の種類や大きさ、それぞれの歴史まで知ると、おやつタイムがもっと楽しくなりますよ。今回は、その違いをわかりやすく説明していきますね。
「せんべい」とは
せんべいの特徴は、原料が「うるち米」というお米を使っていることです。うるち米って聞くと難しく感じるかもしれませんが、実は私たちが普段、お茶碗によそって食べている白米のことなんです。つまり、普通のご飯と同じお米ですね。
うるち米は粘り気が少ないお米なので、せんべいは平べったくて薄い形のものが多いんです。焼くと膨らみにくくて、硬めの食感になります。パリッ、バリッとした歯ごたえが特徴的で、噛むと香ばしいお米の風味が口いっぱいに広がりますよね。
我が家の子どもたちは、硬いせんべいをバリバリ噛む音を楽しみながら食べています。たまに歯が抜けそうになるくらい硬いものもあって、ちょっと心配になることもありますけどね（笑）。
せんべいの歴史も面白いんですよ。江戸時代、埼玉県の草加という場所にあった団子屋さんが、売れ残った団子を平らにして焼いたのが始まりだと言われています。団子屋のおばあさんの名前が「おせんさん」だったことから、「せんべい」という名前がついたという説もあるんですって。
せんべいは関東地方を中心に広まったお菓子で、醤油をそのまま使った味付けが多いです。醤油の生産地である千葉県に近いこともあって、シンプルに醤油の味を楽しむスタイルが定着したみたいですね。
代表的なせんべいといえば、草加せんべいや堅焼きせんべい、ぬれせんべいなど、種類もたくさんあります。厚焼き、薄焼き、揚げせんべいと、同じせんべいでもバリエーションが豊富なので、飽きることがありません。
「あられ」とは
あられは、「もち米」を使って作られています。もち米は、お正月に食べるお餅の原料になるお米です。鏡餅や切り餅、丸餅など、あのモチモチしたお餅と同じお米なんですね。
もち米は粘り気が強いので、焼くとプクッと膨らみやすいんです。だから、あられはせんべいと比べて厚みがあって、食感もちょっと柔らかめ。サクッと軽い歯ごたえで、食べやすいのが特徴です。
「あられ」という名前の由来も面白いですよ。冬に空から降ってくる氷の粒の「霰（あられ）」にそっくりだったから、という説があります。また、餅を砕いて鍋で炒るときの「パラパラ」という音が、霰が降る音に似ていたから、という説もあるんです。
我が家では、ひな祭りのときに雛あられを飾ります。あのカラフルで小さなあられを見ると、「ああ、春が来たんだな」って感じるんですよね。子どもたちも、ピンクや緑、黄色のあられを一粒ずつ丁寧に食べて楽しんでいます。
あられの歴史は古くて、平安時代には朝廷の「歯固め」という儀式の後に、鏡餅を砕いて食べたのが始まりと言われています。奈良時代には、宮廷で海外からのお客様をもてなす料理として振る舞われていたそうです。当時は高貴な食べ物だったんですね。
あられは関東地方の呼び方で、関西地方では小さなものでも「おかき」と呼ぶこともあります。地域によって呼び方が違うのも面白いですよね。
代表的なあられといえば、雛あられやお茶漬けに入っている「ぶぶあられ」があります。あと、柿の種も実はあられの一種なんですよ！柿の種は、新潟県長岡市の浪花屋製菓さんが、あられを作るときに金型を踏んでゆがませてしまったことから偶然生まれた商品なんです。失敗から生まれたヒット商品って、すごいですよね。
「おかき」とは
おかきも、あられと同じく「もち米」を使って作られています。じゃあ、あられとおかきは何が違うの？って思いますよね。実は、大きさが違うんです！
一般的には、5センチメートル以上の大きなものを「おかき」、5センチメートル未満の小さなものを「あられ」と区別します。つまり、大きいか小さいかの違いなんですね。
「おかき」という名前の由来も素敵なんですよ。昔、お正月に飾った鏡餅を、1月11日の鏡開きの日にお下げして食べる習慣がありました。その際、刃物で切るのは縁起が悪いとされていたので、手で「欠いて（かいて）」割っていたんです。この「欠き餅（かきもち）」に丁寧な「お」をつけて、「おかき」と呼ばれるようになったと言われています。
我が家でも、子どもたちと一緒に鏡開きをするときに、この話をするんです。「昔の人は、お餅を大切にしていたんだね」って。すると子どもたちも、「じゃあ、おかきって特別なお菓子なんだ！」って嬉しそうに食べてくれるんですよね。
おかきは関西地方を中心に広まったお菓子で、味付けも関西風。醤油だけでなく、かつおや昆布のだし、みりん、砂糖などを混ぜた特製の醤油ダレを使うことが多いんです。お店ごとに秘伝のタレがあって、深い味わいが楽しめます。
揚げ餅おかきや黒豆おかきなど、いろんな種類があって、どれも美味しいですよね。ちょっと贅沢なおやつって感じがします。
せんべい、あられ、おかきの見分け方
ここまでの説明をまとめると、見分け方のポイントは2つです。
まず、原料のお米が何かを考えます。普通の白米（うるち米）を使っているのが「せんべい」。お餅に使うお米（もち米）を使っているのが「あられ」と「おかき」です。
次に、もち米を使っているものは、大きさで区別します。小さいもの（5センチメートル未満）が「あられ」、大きいもの（5センチメートル以上）が「おかき」です。
お店で買うときは、パッケージの原材料を見るとわかりやすいですよ。「うるち米」と書いてあればせんべい、「もち米」と書いてあればあられかおかきです。
ただし、最近は商品名と原料が一致していないこともあるんです。本当はもち米を使っているのに、見た目が丸くて平たいから「〇〇せんべい」って名前がついている商品もあります。メーカーさんが、お客さんにわかりやすいように名前をつけているんですね。
我が家では、子どもたちと一緒にお菓子のパッケージを見ながら、「これはせんべいかな？あられかな？」ってクイズをして楽しんでいます。子どもたちも少しずつ違いがわかってきて、「これはもち米だからあられだよ！」って得意げに教えてくれるようになりました。
食感や味の違いも楽しもう
せんべい、あられ、おかきは、それぞれ食感も違います。
せんべいは硬くてパリッとした食感。噛むたびに香ばしさが広がって、歯ごたえを楽しむお菓子です。厚焼きせんべいや堅焼きせんべいは特に硬いので、ゆっくり噛みしめながら食べるのがおすすめです。
あられやおかきは、もち米特有のサクッと軽い食感。口の中でふわっと溶けるような柔らかさもあって、食べやすいんです。揚げたタイプはさらに軽くてサクサク、止まらなくなっちゃいますよね。
味付けも、せんべいはシンプルに醤油味が多いのに対して、あられやおかきはだし醤油や甘辛い味、海老味、サラダ味など、バリエーション豊富です。
我が家の子どもたちは、せんべいの硬さが苦手なこともあるので、そんなときはあられを用意しています。軽くて食べやすいから、パクパク食べちゃうんですよね。逆に、私はせんべいの硬さとシンプルな醤油味が好きで、コーヒーと一緒に楽しんでいます。
お菓子もぐもぐ(๑˙³˙)
— どこかのゆうかさん🧜♀️金津園 (@dokokano_yuuka) December 23, 2025
塩っけあるお菓子大好きなんだけど
チーズあられってもぉちょっと塩っけ強く無かったっけ？物足りぬ
そして ぬっこの肉球の匂いも好き🍿 pic.twitter.com/3NSI4iVZIv
せんべい・あられ・おかきの製造方法の違い
せんべいとあられ・おかきは、作り方も違います。
せんべいは、うるち米を粉にしてから蒸して、平たく伸ばして焼きます。比較的シンプルな工程で、短時間でできあがります。
あられやおかきは、もち米を蒸してお餅を作ってから、それを冷やして固め、適度な大きさに切って乾燥させます。この乾燥と寝かせる工程を何度も繰り返して、最後に焼くんです。工程が多くて、完成までに時間がかかるんですね。
もち米はうるち米よりも水分を抱えやすいので、しっかり乾燥させないと美味しくできあがりません。だから、手間暇かけて作られているんです。
昔は、家庭でも鏡餅を乾燥させて、自家製のあられやおかきを作っていたそうです。時間はかかるけど、その分、愛情がこもった美味しいあられやおかきができたんでしょうね。
よくある質問
Q1. 柿の種はせんべい？あられ？
柿の種はあられの一種です。もち米を使って作られているので、せんべいではありません。柿の種の誕生秘話も面白くて、新潟県の浪花屋製菓さんが、あられを作るときに金型を踏んでゆがませてしまったことから生まれた商品なんです。その形が柿の種に似ていたので、この名前がついたと言われています。偶然から生まれたヒット商品なんですね。
Q2. 地域によって呼び方が違うって本当？
本当です。あられは主に関東地方の呼び方で、関西地方では小さなものでも「おかき」と呼ぶことがあります。私の友人が関西出身なのですが、「これ、おかきちょうだい」って言うので、「え、これあられじゃないの？」って驚いたことがあります。地域によって呼び方が違うのも、文化の違いで面白いですよね。
Q3. もち米とうるち米って見た目で分かる？
見た目でも違いがあります。もち米は乳白色で不透明、うるち米は透明感があってお米の中が透けて見えます。ただ、せんべいやあられやおかきになってしまうと、見た目では判断しにくいことも多いです。パッケージの原材料を確認するのが一番確実ですよ。
Q4. せんべい、あられ、おかきの中で一番手間がかかるのは？
あられとおかきが一番手間がかかります。もち米を使っているので、乾燥と寝かせる工程を何度も繰り返す必要があるんです。せんべいは比較的短時間で作れるのに対して、あられやおかきは完成までに長い時間がかかります。だから、あられやおかきはちょっと贅沢なお菓子とも言えますね。
「せんべい」の人気商品をレビュー件数順に楽天でチェック！まとめ
せんべい、あられ、おかきの違い、わかっていただけましたか？
簡単にまとめると、せんべいは普通の白米（うるち米）を使った硬めのお菓子。あられとおかきはお餅に使うお米（もち米）を使っていて、小さいものがあられ、大きいものがおかきです。
原料のお米が違うだけで、食感も味も歴史も違ってくるんですね。それぞれに魅力があって、どれも美味しいから、おやつタイムに迷っちゃいますよね。
次にスーパーやお土産屋さんでせんべいやあられやおかきを見かけたら、ぜひパッケージの原材料をチェックしてみてください。「これはうるち米だからせんべいだ！」「これはもち米でちっちゃいからあられだ！」って、違いがわかると楽しいですよ。
我が家では、子どもたちと一緒に「今日はどれを食べようかな？」って選ぶのが、ちょっとした楽しみになっています。おやつの時間がもっと楽しくなる、そんなきっかけになれば嬉しいです。
みなさんも、それぞれの違いを知って、お気に入りの味を見つけてくださいね！
