和菓子やヘルシーなデザートでよく見かける「葛(くず)」と「寒天」。どちらもぷるぷる、つるんとした食感が魅力ですが、見た目が似ているので「どう違うの?」と疑問に思ったことはありませんか?
この記事では、葛と寒天の違いを原料・作り方・食感・使い方までやさしく解説します。読み終わるころには、あなたも「葛と寒天の違いマスター」になれますよ!
葛と寒天の基本的な違い
**葛(くず)と寒天(かんてん)**は、どちらも和菓子や料理によく使われる材料ですが、原料も作り方もまったく違います。
- 葛は「葛」という植物の根から作られるでんぷん
- 寒天は「天草(てんぐさ)」という海藻から作られる食物繊維
この違いを知っておくだけで、料理やお菓子作りがもっと楽しくなります。
葛とは?原料と作り方
葛は、つるがある植物「葛(くず)」の根からとれるでんぷんです。昔から日本で親しまれてきた食材で、奈良県の「国栖(くず)」という地名が名前の由来とも言われています。
- 冬に葛の根を掘り出し、しぼり汁を何度も精製してでんぷんを取り出します
- 100%の葛粉はとても高価で、普段はじゃがいもなどのデンプンを混ぜて使うことが多いです
- 葛粉は真っ白な粉や塊ですが、水に溶かして加熱し冷やすと、透明感のあるぷるんとした食感になります
寒天とは?原料と作り方
寒天は、海の植物「天草(てんぐさ)」という海藻から作られます。
- 天草を煮出してネバネバを取り出し、精製して乾燥させたものが寒天です
- 水で戻して加熱し、冷やすと透明でしっかり固まります
- 寒天を専用の筒で押し出すと「ところてん」になり、さらに凍結乾燥させると「棒寒天」や「粉寒天」になります
見た目と食感の違い
葛も寒天も、冷やすと透明感が出てつるんとした見た目になりますが、よく見ると違いがあります。
- 葛は、加熱して冷やすとやや白っぽい透明で、もちもち・ぷるぷるした食感
- 寒天は、最初から透明で、しっかり固まるけどサクッと切れる食感
葛粉は水の量で食感が自由自在に変わるのが特徴。水が少ないと固く、たくさん入れるとやわらかくなります。たとえば、
- 葛粉1:水2で「葛きり」
- 葛粉1:水4で「葛餅」
- 葛粉1:水15で「葛湯」
と、同じ葛粉でも全く違う食感が楽しめます。
一方、寒天は基本的に「固まる」「固まらない」の2択で、ゼリーのようにしっかり固まります。
伊勢屋
— イジャ君 (@anubiszo) April 14, 2025
新宿高島屋旅する和菓子
「葛あんみつ」
寒天とは異なる葛の食感が良き
レモン風味の蜜でさっぱりいただけるのがまた良いですね。カップ入りで売っているので皿に入れてみたわ😁 pic.twitter.com/sCUJrPVg52
葛の代表的な使い方
葛は、和菓子や料理で大活躍!
- 葛切り:葛粉を水で溶かして加熱し、冷やして細長く切ったもの。つるんとした食感が特徴
- 葛餅:ぷるぷるもちもちで、きな粉や黒蜜をかけて食べるのが定番
- 葛湯:とろみのある飲み物。寒い日に体が温まります
- あんかけ:料理のとろみ付けにも使われます
葛粉は水や牛乳、豆乳などで溶かして、好みの固さや味にアレンジできるのが魅力です。
寒天の代表的な使い方
寒天は、デザートや料理の材料として幅広く使われています。
- ところてん:寒天を専用の筒で押し出したもの。酢醤油や黒蜜で食べます
- 寒天ゼリー:フルーツや牛乳と合わせて作るヘルシーなデザート
- 羊羹(ようかん):寒天とあんこを固めて作る和菓子
- 寒天ダイエット:食物繊維が豊富なので、ダイエットや健康志向の人にも人気
寒天は無味無臭なので、いろいろな味付けや食材と相性が良いのもポイントです。
くずきり・ところてん・寒天の違い
見た目が似ている「くずきり」と「ところてん」も、実は原料が違います。
名前 | 原料 | 代表的な食べ方 | 特徴 |
---|---|---|---|
くずきり | 葛粉 | 黒蜜やきな粉でデザート | もちもち・つるん |
ところてん | 天草(海藻) | 酢醤油や黒蜜で食べる | しっかり・つるん |
寒天 | 天草(海藻) | ゼリー、羊羹など | 固め・サクッ |
くずきりは葛粉、ところてんと寒天は天草(海藻)から作られているので、原料が全然違います。
人形町にある甘味処 初音に行ってきました✨
— 霧札 兎。🏷️ゆっくりお迎え中🐈⬛ (@usa_25252) May 8, 2025
同僚がおすすめしてくれた!
今回はテイクアウト!豆かんと粒餡🫘
まず!寒天が!美味しい!!すき🫶
お豆もほろほろで、粒餡も美味しい🤤
天保8年創業のお店なのすごい🥺
実質タイムスリップ( ◜௰◝ )︎笑
今度はお店で食べる🥰#うさぎのおいしい記録 pic.twitter.com/10oGR3XZFg
葛と寒天の健康効果
- 葛はでんぷん質で、体を温める効果があるといわれています。消化も良く、体調が悪いときの食事にもおすすめです
- 寒天は食物繊維がとても豊富で、腸内環境を整えたり、お腹の調子を良くするのに役立ちます。カロリーもほとんどないので、ダイエットにもピッタリ
よくある質問(Q&A)
Q1. 葛と寒天は同じもの?
A. いいえ、原料も作り方も全く違います。葛は植物の根、寒天は海藻からできています。
Q2. 見た目が似ているのはなぜ?
A. どちらも水に溶かして加熱し、冷やすと透明感が出るからです。でも、食感や味は全然違います。
Q3. どちらがヘルシー?
A. どちらもヘルシーですが、寒天は食物繊維が多く、カロリーがほとんどありません。葛は消化が良く、体を温める効果があります。
Q4. 料理やお菓子作りに使うならどっち?
A. ぷるぷるもちもち食感を楽しみたいなら葛、しっかり固めたい・カロリーを抑えたいなら寒天がおすすめです。
まとめ
葛と寒天は、見た目や食感が似ているけれど、原料も作り方もまったく違います。葛は植物の根から作るでんぷんで、もちもち・ぷるぷる食感が特徴。寒天は海藻から作る食物繊維で、しっかり固まるのが特徴です。料理やお菓子作り、健康やダイエットなど、使い方や目的によって選ぶと良いでしょう。それぞれの良さを知って、毎日の食事やおやつタイムにぜひ活用してみてください!