こんにちは!今日は、同じ「ふね」という読み方なのに、漢字が違う「船」と「舟」について詳しく説明していきますね。
私も普段、この2つの漢字をどう使い分けたらいいのか迷うことがあります。特に子どもの宿題を見ている時に「この漢字、どっちだっけ?」と思うことが多くて、しっかり調べてみることにしました。
この記事を読めば、「船」と「舟」の違いがしっかりわかって、迷わず正しく使い分けられるようになりますよ!
「船」とは
「船」とは、水の上を移動する乗り物の一般的な呼び方です。基本的にエンジンなどの動力がついている大型のものを指します。
客船、貨物船、漁船、クルーズ船など、私たちが普段「ふね」と聞いて思い浮かべる大きな乗り物は、ほとんど「船」という漢字を使います。
「船」という漢字の由来は、丸木ぶねから来ているといわれています。漢字の作りにある「㕣」の部分は、水が低いところに流れる様子を表していて、「決まったルートに沿って進む」というイメージがあります。
つまり、「船」は航路に沿って進む大きなふねを表す漢字なんですね。
「舟」とは
一方、「舟」は、水上を移動する乗り物の中でも小型で、エンジンがついていないものを指します。
手漕ぎボート、カヌー、釣り舟、渡し舟など、人の力で動かす小さなふねのことを「舟」と書きます。
「舟」という漢字は、丸太をくりぬいた丸木舟の形がそのまま文字になったといわれています。昔からある、シンプルで小さなふねの形がそのまま漢字になったというのは面白いですよね。
「船」と「舟」の具体的な違い
2つの漢字の違いを簡単にまとめると、次のようになります。
船の特徴
- 大型の水上交通機関
- エンジンなどの動力を持っている
- 客船、貨物船、漁船などが該当
- 海を渡るような長距離の移動に使われる
舟の特徴
- 小型の水上交通機関
- 手漕ぎやオールで動かす
- ボート、カヌー、釣り舟などが該当
- 川や湖など、近距離の移動に使われる
私の実体験でいうと、以前家族で湖に遊びに行った時、手漕ぎボートに乗ったことがあります。あれはまさに「舟」ですね。一方で、海外旅行で乗った大きなクルーズ船は、完全に「船」です。
高知の海の透明度すごすぎて船が浮いて見える pic.twitter.com/1YFfPGdCbv
— yuya (@yuya0240) September 20, 2025
「船」の使い方と例文
それでは、「船」を使った例文をいくつか紹介しますね。
- 「大型の貨物船が港に入ってきた」
- 「来月、クルーズ船で旅行に行く予定だ」
- 「漁船が朝早く出港していった」
- 「客船のデッキから海を眺めるのが好きだ」
- 「船酔いしないように酔い止めを飲んだ」
どの例文も、大きなふねや動力があるふねを表していますよね。普段の生活で「ふね」と言う時は、ほとんどの場合「船」を使えば間違いありません。
「舟」の使い方と例文
続いて、「舟」を使った例文を見てみましょう。
- 「川で手漕ぎ舟に乗って遊んだ」
- 「釣り舟を借りて湖に出た」
- 「昔話に出てくるような渡し舟に乗ってみたい」
- 「子どもと一緒に笹舟を作って川に流した」
- 「小さな舟で静かな湖を漕ぐのは気持ちがいい」
こちらの例文は、すべて小さくて手で動かすようなふねを表しています。ちなみに、私は子どもの頃、公園の池でボート(舟)に乗るのが大好きでした。あの時の楽しい思い出は今でも覚えています。
「船」と「舟」を使った熟語の違い
「船」と「舟」は、熟語になるとさらに意味の違いがはっきりします。
「船」を使う熟語
- 船舶(せんぱく):船の総称
- 造船(ぞうせん):船を作ること
- 船長(せんちょう):船の責任者
- 船着き場(ふなつきば):船が停泊する場所
「舟」を使う熟語
- 舟遊び(ふなあそび):小舟で遊ぶこと
- 笹舟(ささぶね):笹の葉で作った舟
- 渡し舟(わたしぶね):川を渡るための小舟
実は、「舟」という字は単独で使われることが少なく、熟語を構成する字として使われることが多いんです。「船舶」という言葉は、大きな船も小さな舟も含む、すべてのふねを表す言葉なんですよ。
迷った時はどちらを選ぶ?
もし「船」と「舟」のどちらを使うか迷った時は、次のポイントで判断してみてください。
- サイズで判断する:大きければ「船」、小さければ「舟」
- 動力の有無で判断する:エンジンがあれば「船」、手漕ぎなら「舟」
- 迷ったら「船」を使う:一般的には「船」の方がよく使われるので、どうしても迷ったら「船」を選ぶと安全です
私も実際に文章を書く時は、この基準で選んでいます。特に、海を渡るような大きなふねの話をする時は、まず間違いなく「船」ですね。
シチ祭 舟漕ぎ神事。こんなにお天気よく穏やかな海況の中、舟漕ぎが行われたのは何年ぶりかな。昨年は台風接近で中止でした pic.twitter.com/pRF8p2TiZ0
— あやふふぁみ@日本最南端波照間島の食堂&染織工房 (@ayaffami) September 28, 2025
漢字の成り立ちから見る違い
漢字の成り立ちを知ると、さらに違いが理解しやすくなります。
「舟」は丸木舟の形がそのまま文字になったもので、ふねの元祖といえる存在です。シンプルな形の漢字ですよね。
一方、「船」は「舟」に「㕣」がついた形です。「㕣」の部分には「水が山間のくぼみに沿って流れる様子」という意味があり、「決まったルートに沿う」というイメージがあります。
つまり、「舟」に「ルートに沿って進む」という意味を加えたのが「船」というわけです。だから、航路を持つ大きなふねには「船」という漢字を使うんですね。
実生活での使い分けのコツ
日常生活で「船」と「舟」を使い分ける時のコツをお伝えします。
旅行や観光の場面
- フェリーや観光船に乗る → 「船」
- 池でボートに乗る → 「舟」
- クルーズ旅行 → 「船」
趣味やレジャーの場面
- 釣り船をチャーターする → 「船」(大型の場合)
- 釣り舟を借りる → 「舟」(小型の手漕ぎの場合)
- カヌーで川下り → 「舟」
実際、私が家族と観光に行く時も、この使い分けを意識するようになってから、子どもに説明するのも簡単になりました。「今日乗るのは大きい船だよ」「あそこの小さい舟に乗ってみたいね」という風に、自然に使い分けられるようになりますよ。
よくある質問
Q1. ボートは「船」と「舟」のどちらを使いますか?
ボートは基本的に「舟」を使います。手漕ぎやオールで動かす小型のものだからです。ただし、エンジン付きの大型ボートの場合は「船」を使うこともあります。サイズと動力の有無で判断するといいですね。
Q2. 「ふなつきば」は「船着き場」と「舟着き場」どちらが正しいですか?
一般的には「船着き場」と書きます。これは大小問わずふねが停泊する場所を指すため、より広い意味を持つ「船」の方が使われます。ただし、小さな手漕ぎ舟だけが停まる場所なら「舟着き場」と書いても間違いではありません。
Q3. 歴史上の戦艦や軍艦は「船」ですか「舟」ですか?
戦艦や軍艦は大型で動力を持っているので、必ず「船」を使います。また、軍用のふねには特別に「艦」という漢字も使われます。例えば「護衛艦」「戦艦」などですね。
Q4. 子どもが折り紙で作るのは「おり船」「おり舟」どちらですか?
折り紙で作る場合は「折り舟」と書くことが多いです。小さくて手で動かす(水に浮かべる)ものなので「舟」の方がふさわしいですね。同じように、笹の葉で作る「笹舟」も「舟」を使います。
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「船」と「舟」の違いについて、詳しく説明してきました。最後にもう一度、ポイントをまとめますね。
「船」は大型で動力があるふね、「舟」は小型で手漕ぎのふねというのが基本的な違いです。
- 「船」:客船、貨物船、漁船など、エンジンで動く大きなふね
- 「舟」:ボート、カヌー、手漕ぎ舟など、人力で動く小さなふね
迷った時は、サイズと動力の有無で判断すれば間違いありません。一般的な場面では「船」を使えば大丈夫です。
私自身、この違いをしっかり理解してから、文章を書く時や子どもに教える時にも自信が持てるようになりました。皆さんも、この記事を参考にして、正しく「船」と「舟」を使い分けてくださいね!