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「不登校」と「引きこもり」の違いや原因!親ができる対応方法

仕事・学校

「不登校」と「引きこもり」という言葉は、よく混同されがちですよね。私自身、子どもが学校を休みがちになった時期があって、「これって不登校?それとも引きこもり?」と不安になったことがあります。周りのママ友に相談するのも勇気がいるし、一人で悩んでしまいますよね。

でも実は、この2つの言葉には明確な違いがあるんです。正しく理解することで、お子さんへの適切なサポートができるようになります。この記事では、不登校と引きこもりの違いや原因、そして親として何ができるのかをわかりやすく解説していきますね。

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「不登校」とは?

不登校とは、文部科学省によって明確に定義されている言葉です。

「何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、登校しない、あるいはしたくともできない状況にあるために年間30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由による者を除いたもの」

つまり、病気や経済的な理由以外で年間30日以上学校を休んでいる状態を「不登校」と呼びます。30日というと、月に2〜3日程度のペースで休むと該当することになります。意外と身近な数字だと感じませんか?

不登校の特徴

不登校のお子さんは、学校には行けないけれど、家族と外出したり、習い事に参加したり、友達と遊んだりすることはできる場合が多いんです。つまり、人との交流そのものを避けているわけではないんですね。

例えば、うちの子も学校は休みがちでしたが、週末の買い物には一緒に行けましたし、好きなゲームの話を友達とする元気もありました。学校という特定の場所や環境に対する抵抗感があっただけだったんです。

不登校は増えている

実は不登校は年々増加傾向にあります。2023年度には全国の小中学生の不登校の人数は34万人以上に達し、過去最多を更新しました。決して珍しいことではなく、多くの家庭が直面している課題なんですね。

「引きこもり」とは?

引きこもりとは、厚生労働省によって次のように定義されています。

「様々な要因の結果として社会的参加(就学、就労、家庭外での交遊など)を回避し、原則的には6か月以上にわたっておおむね家庭にとどまり続けている状態」

不登校との大きな違いは、期間が「6か月以上」と長期にわたることと、学校だけでなく社会的な活動全般を避けている点です。

引きこもりの特徴

引きこもりの場合、学校に行かないだけでなく、人との交流そのものを避ける傾向があります。家族との外出や習い事への参加も難しくなり、時には家族とのコミュニケーションさえ減ってしまうこともあります。

近所のコンビニに一人で行くような外出であれば「引きこもり」に含まれますが、友達と遊んだり習い事に行ったりする社会的な交流がある場合は該当しません。

引きこもりに年齢制限はない

不登校が主に小学生から高校生までの児童生徒を指すのに対して、引きこもりには年齢制限がありません。子どもから大人まで、どの年齢でも起こり得る現象なんです。

不登校と引きこもりの決定的な違い

では、この2つの違いを改めて整理してみましょう。

対象年齢の違い

不登校は小学生から高校生までの学齢期の子どもが対象です。一方、引きこもりは年齢や職業、性別に関係なく、誰にでも起こり得る状態を指します。

期間の違い

不登校は「年間30日以上の欠席」という基準がありますが、引きこもりは「6か月以上」という長期間にわたる状態を指します。

社会との関わり方の違い

ここが最も重要なポイントです。

不登校のお子さんは、学校には行けなくても、家族と外出したり友達と遊んだりできることが多いです。つまり、人との交流は保たれている状態なんですね。

一方、引きこもりは学校や職場だけでなく、人との交流そのものを避けている状態です。家から出ることが難しく、社会との接点が極端に少なくなります。

具体例で考えてみよう

例えば、Aくんは学校には行けませんが、土曜日に友達とゲームセンターに行ったり、日曜日に家族で買い物に出かけたりできます。これは「不登校」の状態です。

一方、Bくんは学校に行かず、友達との約束も断り、家族との外出も拒否して、半年以上ずっと自分の部屋で過ごしています。これが「引きこもり」の状態です。

不登校が引きこもりに移行するケース

実は、不登校の状態が長引くと引きこもりに移行してしまうケースもあります。内閣府の調査では、引きこもりになった原因として約20%の人が「不登校」をきっかけとして挙げています。

なぜ移行してしまうのか

最初は学校に対する不安やストレスが原因だったのが、学校を休む期間が長くなるにつれて、友達と疎遠になったり、勉強の遅れが気になって自己肯定感が下がったりします。

そうすると「今さら学校に戻れない」「外の世界が怖い」という気持ちが強まり、外出すること自体が億劫になってしまうんです。私の知人のお子さんも、最初は週に数日学校を休む程度だったのが、気づいたら家からほとんど出なくなってしまったケースがありました。

でも全員が移行するわけではない

安心してください。不登校から引きこもりになるのは約3割程度と言われています。残りの7割のお子さんは、何らかの形で社会とつながっていきます。実際、不登校だった中学3年生の高校進学率は85%以上というデータもあります。

不登校と引きこもりの原因

では、なぜ不登校や引きこもりになってしまうのでしょうか?原因は一つではなく、いくつかの要因が複雑に絡み合っていることが多いんです。

学校環境による原因

いじめや友達とのトラブル、先生との関係など、学校での人間関係が原因になることがあります。思春期は特に繊細な時期なので、周りからの些細な言動に傷ついてしまうこともあるんですよね。

また、学業不振も大きな要因です。勉強についていけない、テストの点数が悪くて自信を失った、といったことから学校に行きづらくなることもあります。

家庭環境による原因

家庭での悩みやストレスも影響します。両親の不仲や離婚、経済的な問題、親からの過度な期待やプレッシャーなども、お子さんの心に負担をかけます。

私も子育てをしていて思うのですが、親が「こうあるべき」と思っていることと、子どもが感じていることにはズレがあるんですよね。それに気づかず接していると、知らず知らずのうちにプレッシャーを与えてしまっていることもあります。

心理的な要因

不安感が強い、自己肯定感が低い、完璧主義で失敗を恐れるなど、お子さん自身の性格や心理状態も関係します。

特に真面目で頑張り屋さんなタイプのお子さんほど、自分を追い込んでしまって心が疲れてしまうことがあるんです。

社会との関わりへの不安

過去のトラウマや失敗体験が原因で、人との関わりや社会に出ることに強い不安を感じるようになることもあります。一度つまずいてしまうと「また失敗するかもしれない」という恐怖から、行動を起こせなくなってしまうんですね。

親ができる対応方法

では、お子さんが不登校や引きこもりの状態になった時、親として何ができるのでしょうか?

まずは焦らないこと

これが一番大切です。「早く学校に行かせなきゃ」「このままじゃ将来が心配」と焦る気持ちはよくわかります。でも、焦れば焦るほど、お子さんも親御さんも精神的に追い詰められてしまいます。

学校や職場に通い続けることだけが人生ではありません。今は少し休んで、ゆっくりお子さんのペースで次の一歩を探していけばいいんです。

話を聞く姿勢を持つ

お子さんが何を考え、何に悩んでいるのか、まずは話を聞くことから始めましょう。無理に聞き出そうとせず、お子さんが話したい時に話せる雰囲気を作ることが大切です。

私も経験があるのですが、「どうしたの?」「なんで学校行けないの?」と詰問すると、子どもは心を閉ざしてしまうんですよね。代わりに「今日は何してた?」「最近気になることある?」と軽い感じで話しかけると、少しずつ本音を話してくれるようになりました。

他の居場所を作る

学校以外の居場所を作ることも重要です。フリースクール、図書館、習い事、オンラインコミュニティなど、お子さんが安心できる場所を一緒に探してみましょう。

引きこもりになる前に、学校以外の人とのつながりを持つことで、社会との接点を保つことができます。

専門家に相談する

一人で、あるいは家族だけで抱え込まないことです。スクールカウンセラー、児童相談所、心療内科、民間の支援団体など、頼れる専門家や機関はたくさんあります。

最初は相談することに抵抗があるかもしれませんが、第三者の視点やアドバイスは本当に役立ちます。私も最初は「自分の子育てが悪いと思われるかも」と不安でしたが、相談してみて「同じような悩みを持つ親は多い」とわかり、気持ちが楽になりました。

小さな成功体験を積み重ねる

「今日は10分だけ外に出られた」「久しぶりに友達とメッセージのやりとりができた」など、小さな一歩を認めて褒めてあげましょう。

大きな目標を設定すると、達成できなかった時に自信を失ってしまいます。小さな成功体験を積み重ねることで、少しずつ自己肯定感を取り戻していけるんです。

親自身も余裕を持つ

お子さんの様子ばかり気にして、親御さん自身が疲れてしまっては元も子もありません。時には友達とお茶をしたり、趣味の時間を持ったりして、自分自身のリフレッシュも大切にしてくださいね。

親に余裕があると、その余裕はお子さんにも伝わります。「お母さんが笑顔だと安心する」とうちの子も言ってくれたことがあります。

よくある質問

Q1:不登校と引きこもりは同じものですか?

いいえ、違います。不登校は主に学齢期の子どもが学校に行けない状態を指し、年間30日以上の欠席がある状態です。一方、引きこもりは年齢に関係なく、6か月以上社会的な活動を避けて家にとどまっている状態を指します。不登校の子は人との交流ができることが多いですが、引きこもりは人との交流そのものを避ける傾向があります。

Q2:不登校の子は必ず引きこもりになってしまうのですか?

いいえ、そんなことはありません。不登校から引きこもりになるのは約3割程度で、残りの7割のお子さんは何らかの形で社会とつながっていきます。適切なサポートと時間をかけることで、多くのお子さんが自分なりの道を見つけていきます。

Q3:不登校や引きこもりは甘えや怠けではないのですか?

違います。不登校や引きこもりは、深刻な不安やストレスが原因で起こる現象です。本人も苦しんでいて、「甘えている」「怠けている」と決めつけると、お子さんはさらに自己否定感を強め、心を閉ざしてしまいます。まずはお子さんの気持ちを理解し、寄り添う姿勢が大切です。

Q4:どのくらいの期間で改善されますか?

お子さんによって異なります。数か月で学校に戻れる子もいれば、数年かかる子もいます。大切なのは焦らずにお子さんのペースを尊重することです。無理に急かすとかえって状況が悪化することもあります。長い目で見守り、サポートしていきましょう。

Q5:親としてやってはいけないことはありますか?

「学校に行きなさい」と無理に登校を促したり、他の子と比較したり、「あなたのために言っているのよ」とプレッシャーをかけたりすることは避けましょう。また、腫れ物に触るように過度に気を遣いすぎるのも良くありません。普段通りの接し方を心がけながら、お子さんの気持ちに寄り添うバランスが大切です。

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まとめ

「不登校」と「引きこもり」は似ているようで、実は明確に異なる概念です。

不登校は、病気や経済的理由以外で年間30日以上学校を欠席している状態で、主に学齢期の子どもを指します。人との交流は保たれていることが多いです。

引きこもりは、6か月以上社会的な活動を避けて家にとどまっている状態で、年齢制限はありません。人との交流そのものを避ける傾向があります。

不登校が長期化すると引きこもりに移行するケースもありますが、適切なサポートがあれば多くのお子さんは社会とのつながりを保つことができます。

親としてできることは、焦らずお子さんのペースを尊重し、話を聞き、他の居場所を一緒に探し、必要に応じて専門家に相談することです。そして何より、親自身が余裕を持って接することが、お子さんの回復につながります。

不登校や引きこもりは、決して特別なことではありません。多くの家庭が直面している課題です。一人で抱え込まず、周りのサポートを受けながら、お子さんと一緒に少しずつ前に進んでいきましょう。きっと、お子さんなりの道が見つかるはずです。