コンビニやスーパーでほかほかの蒸し立てを見かけると、つい買ってしまう中華まん。でも、同じような商品なのに「中華まん」「肉まん」「豚まん」と色々な呼び方があって、混乱したことはありませんか?
実は私も子どもの頃から、関東では「肉まん」と呼んでいたのに、大阪出身の友人が「豚まん」と言っているのを聞いて「あれ?違うものなの?」と疑問に思った経験があります。また、子どもたちと一緒にコンビニに行った時も「お母さん、なんで同じなのに名前が違うの?」と聞かれて、うまく説明できなかったことも。
そこで今回は、この3つの呼び方の違いと使い分けについて、分かりやすく詳しく解説していきます!
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「中華まん」とは?
まず最初に、一番大きなくくりの「中華まん」について説明しますね。
中華まんとは、小麦粉・水・砂糖・酵母・ベーキングパウダーなどをこねて発酵させて作った柔らかい皮で様々な具を包み、蒸した饅頭のことです。皮の中の具の種類などによりそれぞれ個別名称もあり、肉まん・あんまんなど多岐にわたります。
つまり、中華まんというのは「総称」なんです。肉まん、あんまん、ピザまん、カレーまん、チーズまんなど、すべてをひっくるめて「中華まん」と呼ぶんですね。
私も改めて調べてみて驚いたのですが、中華まんの歴史はとても古く、諸葛孔明(しょかつこうめい)という、三国志にも出てくる有名な軍師が発明したと言われています。当時は神様にお供えするために作られていたんだとか。
「肉まん」とは?
次に、多くの方がよく知っている「肉まん」について見てみましょう。
「肉まん」とは、豚肉とタケノコ、タマネギ、干しシイタケなどの野菜をみじん切りにしたものを調味料と共に煮たものを具材とした「中華まん」の一種です。
つまり、肉まんは中華まんの中の一つの種類ということですね。主に豚肉を使った具が入っているのが特徴です。
私の住んでいる関東地方では、コンビニでもスーパーでも「肉まん」という表記をよく見かけます。子どもたちも普通に「肉まん買って!」と言いますし、テレビCMでも「◯◯屋の肉まん、あんまん」なんて聞こえてきますよね。
「豚まん」とは?
そして、関西地方でよく使われるのが「豚まん」という呼び方です。
「豚まん」とは、おもに関西地方で用いられる「肉まん」の別称です。実際、大阪名物として有名な「551蓬莱」でも「豚まん」という名前で販売されているんですよ。
私の関西出身の友人に聞いてみると、「豚まんが正式な名前だと思ってた!」と言っていました。関西の方にとっては、「豚まん」の方が自然な呼び方なんですね。
なぜ地域によって呼び方が違うの?
ここで一番気になる疑問ですよね。なぜ同じ食べ物なのに、地域によって呼び方が違うのでしょうか?
関東と関西の「肉」に対する認識の違い
その答えは、「肉」という言葉が指すものの違いにあります。
日本の東側で「肉」といえば、食肉全般を指しますが、西側ではそれぞれに牛肉は「肉」豚肉は「豚肉」鶏肉は「かしわ」と呼んでおり、「肉まん」といえば「牛肉」が入っていることになり、豚肉が入っているまんじゅうは、やはり「豚まん」と呼ぶのがぴったりということです。
つまり、関東地方では「肉」と言えば豚肉も含めた食肉全般を指すので、豚肉が入っていても「肉まん」でOK。でも関西地方では「肉」と言えば牛肉のことを指すので、豚肉が入っているなら「豚まん」と明確に区別しているんですね。
これは他の食べ物でも同じで、お好み焼きの場合も牛肉と玉子入りは「肉玉」、豚肉と玉子入りは「豚玉」と呼んでいます。
全国的な傾向
実際にアンケート調査をした結果も興味深いんです。全国的には「肉まん」が83%で、「豚まん」は17%と少数派でした。しかし、近畿だけでみると「豚まん」派が65%で優勢です。特に大阪府、兵庫県、奈良県で「豚まん」派が多いことが分かっています。
具材や味に違いはあるの?
「呼び方が違うなら、もしかして中身も違うのかな?」と思う方もいるかもしれませんが、基本的には同じものです。
ただし、肉まんと豚まんが並んでいる場合はちょっと具合が違います。豚まんは肉まんよりもゴロゴロと粗目のお肉が入っていて、食感や味わいが高級チックになっているという場合もあります。
これは販売店によって差があるので、同じ店で「肉まん」と「豚まん」が両方売られている場合は、食べ比べてみると面白いかもしれませんね。
ngぬい 肌寒い日は 中華まんが食べたくなるね pic.twitter.com/sMe2rlE0vl
— kanano (@kanakana227h) September 20, 2025
使い分けのポイント
日常生活でどのように使い分ければいいのか、簡単にまとめてみました:
関東地方で話す場合
- 「今日は寒いから、コンビニで肉まん買って帰ろう」
- 「中華まんの中では、やっぱり肉まんが一番好き」
関西地方で話す場合
- 「豚まんの美味しいお店を教えて」
- 「551の豚まん、久しぶりに食べたいな」
全国どこでも通じる表現
- 「中華まんが恋しい季節になったね」
- 「温かい中華まん、今日はどれにしようかな」
私自身、関西の方と話す時は意識して「豚まん」と言うようにしています。その方が相手にとって自然で、会話もスムーズになりますよ。
中華まんの日って知ってる?
ちなみに、皆さんは「中華まんの日」があることをご存じですか?
1902年(明治35年)1月25日、北海道旭川市で日本最低気温-41℃が記録されたことから温かい中華まんを食べるのに最適ではないかということで、1月25日が「中華まん」の日として制定されました。
寒い日にはやっぱり温かい中華まんが恋しくなりますよね。私も子どもたちとコンビニに行く時は、肌寒い日ほど中華まんコーナーに足が向かってしまいます。
楽しみにしていた551の豚まんで朝ごはん。ほかほかで美味しい! pic.twitter.com/OsXrHSAyEL
— retea (@mawarimitea) September 12, 2025
我が家での中華まん体験談
最後に、我が家での中華まんにまつわるエピソードをご紹介します。
先日、大阪出身の友人からお土産で「豚まん」をいただいたんです。子どもたちは最初「えー、豚まん?肉まんじゃないの?」と不思議そうにしていましたが、食べてみると「いつもの肉まんより美味しい!」と大喜び。
その時に私も改めて、呼び方は違っても同じ美味しい食べ物なんだなと実感しました。地域によって呼び方が違うのも、それぞれの文化や歴史があってのこと。とても興味深いなと思います。
また、息子の学校の社会科の授業で「地域による食文化の違い」を学んだ時も、この肉まんと豚まんの話が出たそうです。子どもたちにとっても身近で分かりやすい例なんですね。
よくある質問
Q1:お店で注文する時、どちらを使えばいいの?
A1:基本的には、そのお店やその地域で使われている呼び方に合わせるのがおすすめです。関東地方なら「肉まん」、関西地方なら「豚まん」。分からない場合は「中華まん」と言えば確実に通じますよ。
Q2:通販や全国チェーン店ではどちらの表記?
A2:全国チェーンのコンビニやスーパーでは、基本的に「肉まん」表記が多いです。ただし、地域によっては「豚まん」と表記している店舗もあります。商品名をよく見てみると面白いですよ。
Q3:子どもに説明する時はどう教えればいい?
A3:「同じ食べ物だけど、住んでいる場所によって呼び方が違うんだよ。関東では肉まん、関西では豚まんって呼ぶんだって」と説明すれば分かりやすいと思います。地域の違いを学ぶいい機会にもなりますね。
Q4:味や材料に違いはないの?
A4:基本的には同じものです。ただし、お店によっては「肉まん」と「豚まん」で具材の切り方や味付けを変えている場合もあります。食べ比べてみると違いが分かって楽しいですよ。
「中華まん」の人気商品をレビュー件数順に楽天でチェック!まとめ
「中華まん」「肉まん」「豚まん」の違いについて詳しく解説しました。要点をまとめると:
中華まんは、肉まんやあんまんなどすべての蒸しまんじゅうの総称です。
肉まんは、主に関東地方で使われる呼び方で、豚肉を使った具が入った中華まんを指します。
豚まんは、主に関西地方で使われる呼び方で、基本的には肉まんと同じものです。
地域によって呼び方が違う理由は、「肉」という言葉が指すものが関東と関西で異なるためでした。
このような地域による食文化の違いは、日本の豊かな文化の一つだと思います。どちらの呼び方も正しく、それぞれの地域の歴史や文化が反映されているんですね。
次に中華まんを食べる時は、ぜひこの知識を思い出してみてください。きっといつもより美味しく感じられるはずですよ!