パソコンやスマホを使っていると、「ログイン」「ログオン」「サインイン」という言葉をよく見かけますよね。私も最初はこれらの言葉の違いがわからなくて、「どれを使えばいいの?」と混乱していました。
子供にパソコンの使い方を教えているとき、「ママ、ログインとサインインって何が違うの?」と聞かれて、うまく答えられなかったことがあります。そこで徹底的に調べてみたところ、実はこれらの言葉には意外な歴史と使い分けがあることがわかったんです。
この記事では、「ログイン」「ログオン」「サインイン」の違いをやさしく解説していきます。普段何気なく使っている言葉の意味を知ると、パソコンやスマホがもっと使いやすくなりますよ!
ログイン、ログオン、サインイン、
— tuchi (@gloomy_veggie) October 5, 2025
きみたちなにがちがうの〜〜〜〜〜〜
「ログイン」とは?
「ログイン」は、インターネット上のサービスやアプリに、自分のIDとパスワードを入力して入る操作のことです。英語では「log in」と書きます。
「log(ログ)」というのは、もともと「航海日誌」や「記録」という意味の言葉です。昔の船では、速度を測るときに丸太を海に投げて計測していたことから、「ログ」という言葉が使われるようになりました。つまり「ログイン」とは、「記録の中に入る」「システムに自分の存在を記録する」という意味なんです。
ログインが使われる場面
ログインは主にインターネット上のサービスで使われます。例えば:
- Amazonや楽天などのネットショッピングサイト
- TwitterやInstagramなどのSNS
- Gmailやヤフーメールなどのメールサービス
- LINEなどのメッセージアプリ
- YouTubeやNetflixなどの動画配信サービス
私自身、毎日のようにネットショッピングをログインして使っていますが、家族で共有しているパソコンでも、それぞれがログインすることで、自分専用の設定やお気に入りを見ることができるので本当に便利です。
ログインの例文
- 「Amazonにログインして、欲しい商品をカートに入れた」
- 「パスワードを忘れてログインできない」
- 「ログイン状態を保持すると、次回から入力が不要になります」
- 「ログイン画面でIDとパスワードを入力してください」
「ログオン」とは?
「ログオン」も「ログイン」とほぼ同じ意味で、システムに自分の身元を証明してアクセスする操作のことです。英語では「log on」と書きます。
「on」は「〜の上に」という意味なので、「ログオン」は「記録の上に乗る」というイメージです。ただし、実際の使い方としては「ログイン」と意味の違いはありません。
ログオンが使われる場面
ログオンは主にWindowsパソコンを起動するときに使われる言葉です。
- Windowsパソコンの起動画面
- 会社のネットワークに接続するとき
- 銀行のオンラインバンキング(一部)
実は、私が以前使っていたWindows 7のパソコンでは、起動するときに「ログオン画面」と表示されていました。当時は「ログインじゃないの?」と不思議に思っていましたが、これはWindowsが「ログオン」という言葉を採用していたからだったんですね。
ログオンの例文
- 「Windowsを起動すると、ログオン画面が表示される」
- 「会社のパソコンにログオンして仕事を始めた」
- 「ネットワークにログオンするには管理者権限が必要です」
- 「ログオン時にパスワードを入力してください」
「サインイン」とは?
「サインイン」は「ログイン」「ログオン」と同じく、システムに身元情報を入力してアクセスを開始する操作のことです。英語では「sign in」と書きます。
「sign」は「署名する」「サインする」という意味なので、「サインイン」は「自分のサインを書いて入る」というイメージです。ホテルにチェックインするときに名前を書くのと似ていますね。
サインインが使われる場面
サインインは主にMicrosoft社やApple社のサービスで使われます。
- Windows 8以降のパソコン起動画面
- Microsoft 365(WordやExcelなどのオンライン版)
- Outlookのメールサービス
- Apple ID(iPhoneやiPad)
- Googleのサービス(最近はサインインも併用)
私が今使っているWindows 11のパソコンでは、起動時に「サインイン」という表示が出ます。同じWindowsでも、バージョンによって言葉が変わっているんですよね。最初は戸惑いましたが、慣れてしまえば「ログオン」も「サインイン」も同じことだとわかりました。
サインインの例文
- 「Microsoft アカウントでサインインしてください」
- 「Apple IDでサインインすると、iCloudが使えるようになる」
- 「サインインを求められたら、メールアドレスとパスワードを入力します」
- 「サインインが必要です」という通知が表示された」
「ログイン」「ログオン」「サインイン」の違いは?
ここまで読んで、「結局、違いは何なの?」と思った方もいるかもしれませんね。実は、この3つの言葉に意味の違いはほとんどありません。どれも「システムに自分の身元を証明してアクセスする」という同じ操作を指しています。
なぜ3つも言葉があるの?
それでは、なぜ同じ意味なのに3つも言葉があるのでしょうか?その答えは、コンピューターの歴史にあります。
ログインとログオンの歴史的な使い分け
もともとコンピューターには、大きく分けて「UNIX系(Linux系)」と「Windows系」という2つの種類がありました。
- UNIX系・Linux系のシステム:「ログイン」を使用
- Windows系のシステム:「ログオン」を使用
インターネットは元々UNIX系のシステムで発展したため、Web上のサービスでは「ログイン」が主流になりました。一方、Windowsパソコンでは長い間「ログオン」という言葉が使われてきました。
私が初めてパソコンを使い始めた頃は、まさにこの違いが混在していた時期で、「どっちを覚えればいいの?」と混乱したものです。
サインインが使われるようになった理由
2010年代に入ると、Microsoft社やApple社などが「サインイン」という表現を採用し始めました。特にWindows 8からは「ログオン」ではなく「サインイン」という言葉が使われるようになりました。
「サインイン」の方が「署名して入る」という意味で、一般の人にもわかりやすいという理由があったようです。また、スマートフォンの普及により、パソコンに詳しくない人もインターネットサービスを使うようになったことも、よりわかりやすい言葉への変更を後押ししたのかもしれません。
現在の使い分けの傾向
現在では、以下のような傾向があります:
ログイン:
- インターネット上のサービス全般
- SNS、ショッピングサイト、メールサービスなど
- 最も広く使われている表現
ログオン:
- 古いバージョンのWindows(Windows 7以前)
- 企業のネットワークシステム
- 一部の銀行のオンラインバンキング
- 使用頻度は減少傾向
サインイン:
- Windows 8以降のパソコン
- Microsoft社のサービス(Office 365、Outlookなど)
- Apple社のサービス(Apple ID)
- 最近増えている表現
とはいえ、これらの使い分けも厳密に決まっているわけではありません。同じサービスでも、場面によって「ログイン」と「サインイン」が混在していることもあります。
それぞれの反対語は?
「入る」操作があれば、当然「出る」操作もあります。それぞれの反対語も覚えておきましょう。
- ログイン ←→ ログアウト
- ログオン ←→ ログオフ
- サインイン ←→ サインアウト
使い方の例:
- 「Amazonで買い物が終わったら、ログアウトするのを忘れないでね」
- 「パソコンを離れるときは、必ずログオフしてください」
- 「Microsoft アカウントからサインアウトしました」
特に、家族や友達と共有しているパソコンでは、使い終わったら必ずログアウト(サインアウト)することが大切です。私も以前、ログアウトせずに席を離れてしまい、子供が勝手にネットショッピングのカートに商品を入れていて焦ったことがあります(笑)。それ以来、必ずログアウトするようにしています。
サインアップとの違いは?
ついでに、よく混同されがちな「サインアップ」についても説明しておきますね。
**サインアップ(sign up)**とは、新しくアカウントを作成して会員登録することを指します。
- サインアップ:初めてサービスを使うときの「会員登録」
- サインイン:すでに登録済みのアカウントで「ログインする」
順番としては:
- まず「サインアップ」でアカウントを作成
- その後「サインイン(ログイン)」でサービスを利用
例えば、新しいネットショップを使う場合:
- まずサインアップして、名前、メールアドレス、パスワードを登録
- 次回からは、サインイン(ログイン)してすぐに買い物ができる
子供にスマホを持たせたとき、最初にLINEのアカウントを作るのが「サインアップ」で、毎日LINEを開いて使うのが「ログイン」と説明したら、すぐに理解してくれました。
実際の利用例を比較
ここで、具体的なサービスでどの言葉が使われているか見てみましょう。
「ログイン」を使っているサービス
- Amazon
- 楽天市場
- Yahoo! JAPAN
- LINE
- Twitter(現X)
- メルカリ
「サインイン」を使っているサービス
- Microsoft 365
- Outlook
- Apple(Apple ID)
- Google(最近は「ログイン」と併用)
- Windows 10・11のパソコン起動画面
「ログオン」を使っているサービス
- 古いバージョンのWindows(Windows 7など)
- 一部の企業システム
- 一部の銀行のオンラインバンキング
同じ意味なのに、サービスによって使われる言葉が違うのは面白いですよね。私は最初、この違いに混乱していましたが、今では「どれも同じことだから気にしない」という境地に達しました(笑)。
どれを使えばいいの?
「結局、自分が説明するときはどれを使えばいいの?」と思う方もいるかもしれません。
基本的には、そのサービスで使われている言葉に合わせるのが一番です。
- Webサービスの説明なら「ログイン」
- Windowsパソコンの説明なら「サインイン」(または「ログオン」)
- Apple製品の説明なら「サインイン」
ただし、一般的な会話では「ログイン」が最も広く使われているので、迷ったら「ログイン」を使えば問題ありません。
私も子供に教えるときは「ログイン」で統一しています。その方がシンプルでわかりやすいですし、ほとんどのWebサービスで通用しますからね。
よくある質問
Q1. ログインとサインインはどっちが正しいの?
どちらも正しい表現です。意味に違いはなく、サービスや製品によって使い分けられているだけです。一般的にはWebサービスで「ログイン」が多く使われ、MicrosoftやApple製品では「サインイン」が使われています。迷ったときは、そのサービスの画面に表示されている言葉に合わせるのがおすすめです。
Q2. ログオンって古い言葉なの?
ログオンは古い言葉というわけではありませんが、最近は使用頻度が減ってきています。特にWindows 8以降は「サインイン」に変更されたため、新しいパソコンでは「ログオン」という表示を見る機会が少なくなりました。ただし、企業のシステムや一部のサービスでは今でも使われています。
Q3. ログアウトを忘れるとどうなるの?
共有のパソコンやスマホでログアウトを忘れると、他の人があなたのアカウントにアクセスできてしまう可能性があります。特にネットショッピングや銀行のサービスでは、個人情報や買い物履歴が見られたり、勝手に買い物されたりする危険があります。自分専用の端末でも、セキュリティのために定期的にログアウトする習慣をつけるのがおすすめです。
Q4. サインインとサインアップの違いは?
サインアップは「新規会員登録」、サインインは「ログイン(既存アカウントでの利用開始)」を意味します。初めてサービスを使うときは「サインアップ」でアカウントを作成し、2回目以降は「サインイン」で入ります。例えば、新しいアプリを使い始めるときは「サインアップ」、毎日使うときは「サインイン」となります。
Q5. Googleは「ログイン」と「サインイン」どっちを使ってるの?
Googleは以前は「ログイン」を主に使っていましたが、最近では「サインイン」という表現も併用しています。Googleのサービス(Gmail、YouTubeなど)では、両方の言葉が場面によって使い分けられているため、どちらを使っても通じます。これは業界全体で「サインイン」という表現が増えてきている流れを反映しているようです。
Q6. 子供にはどの言葉で教えればいい?
子供に教える場合は、「ログイン」という言葉で統一するのがおすすめです。「ログイン」が最も広く使われており、ほとんどのWebサービスで通用するためです。慣れてきたら「サインインも同じ意味だよ」と教えてあげれば、混乱せずに理解できます。大切なのは、パスワードを他人に教えないことや、使い終わったらログアウトすることなど、セキュリティの基本を一緒に教えることです。
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「ログイン」「ログオン」「サインイン」は、どれもシステムに自分の身元を証明してアクセスする操作を指す言葉で、意味の違いはほとんどありません。
簡単にまとめると:
- ログイン:インターネット上のサービスで最も広く使われている(Amazon、LINE、Twitterなど)
- ログオン:主に古いWindowsパソコンや企業システムで使われていた(使用頻度は減少傾向)
- サインイン:Windows 8以降のパソコンやMicrosoft、Apple製品で使われている(最近増えている)
歴史的には、UNIX系では「ログイン」、Windows系では「ログオン」が使われてきましたが、最近では「サインイン」という表現も増えています。ただし、これらの使い分けは厳密なルールではなく、サービスや製品によって自由に選ばれています。
一般的な会話や説明では、「ログイン」を使えば間違いありません。子供に教えるときも、まずは「ログイン」で統一して、慣れてきたら「他の言い方もあるよ」と説明すればOKです。
大切なのは言葉の違いよりも、パスワードをしっかり管理することや、使い終わったらログアウト(サインアウト)することなど、セキュリティの基本を守ることです。
私自身、この3つの言葉の違いを調べるまでは何となく使っていましたが、理解してからは「どれも同じことだから気にしなくていいんだ」と気楽に考えられるようになりました。皆さんも、これらの言葉を見かけたときに「ああ、あれのことね」とすぐにわかるようになれば嬉しいです!