ビジネスシーンでよく聞く「キャパシティ」「アビリティ」「リテラシー」。どれも「能力」に関する言葉だけど、実は意味が全然違うんです。
私も会社で「君のキャパシティはどう?」って聞かれたとき、最初は「私の能力ってこと?」って戸惑いました。でも、上司が求めていたのは「今どれくらい仕事の余裕があるか」っていう話だったんですよね。
似ているようで全く違うこれらの言葉、使い分けができないと恥ずかしい思いをすることも。今日は3つの言葉の違いをスッキリ解説します!
「キャパシティ」とは
無理しない働き方をしようと思えるのは、何回も挑戦した故なんだよな。
— なつみ (@seikatsuwosuru) November 16, 2025
もう無理するのはやめようって思えた。
人それぞれキャパシティがある。それをやっと受け入れられた。
キャパシティ(capacity)は、英語で「収容能力」「容量」「許容量」を意味する言葉です。
会場の収容人数やコンピューターのメモリ容量など、「どれだけ受け入れられるか」「どれだけこなせるか」という限界値を表します。
ビジネスでの使われ方
ビジネスシーンでは、主に「仕事をこなせる量」「受け入れられる業務の範囲」という意味で使われることが多いです。
例文:
- 「今週はもうキャパシティがいっぱいで、新しい仕事は受けられません」
- 「彼女はキャパシティが大きいから、複数のプロジェクトを同時に進められる」
- 「このホールのキャパシティは500人です」
「キャパオーバー」って?
「キャパシティオーバー」を略した言葉で、許容量を超えている状態のこと。仕事が多すぎて手が回らないときに使います。
私も子育てと仕事の両立で「完全にキャパオーバー!」って叫びたくなる日があります(笑)。
「アビリティ」とは
ハンゾー強化で実装してほしいアビリティ第1位#切り抜きWs pic.twitter.com/801XL3Bb9g
— だぶるずノがぶ (@DoublesGameWs) November 20, 2025
アビリティ(ability)は、英語で「能力」「技量」「才能」を意味する言葉です。
その人や物が身につけている具体的なスキルや実力を指します。
ビジネスでの使われ方
個人が持っている技術や技能、できることそのものを表現するときに使います。
例文:
- 「彼はプログラミングのアビリティが高い」
- 「語学アビリティを活かして海外営業を担当している」
- 「この新人はコミュニケーションアビリティが優れている」
ゲームでもよく聞く言葉
ゲームをする人なら「キャラクターのアビリティ」って聞いたことありますよね? これは「キャラクターが持っている特殊能力や技」のことです。
ビジネス用語としても、ゲーム用語としても、どちらも「持っている能力」という意味では共通しています。
「リテラシー」とは
ITリテラシーは特別な才能ではなく、現代の基礎体力のようなものだと思う。
— ナオさん|経営者 × エンジニア (@zuo_da6044) November 19, 2025
パソコン操作やツールの理解はもちろん、自分で調べて使いこなす姿勢があるだけで、仕事のスピードも判断の精度も大きく変わる。
結局のところ、学び続ける人が一番強い。
リテラシー(literacy)は、元々「読み書きの能力」を意味する英語です。
現代では「ある分野に関する知識や、それを活用する能力」という意味で使われています。
ビジネスでの使われ方
「〇〇リテラシー」という形で、特定の分野における理解力や活用力を表します。
例文:
- 「ITリテラシーが低いと、新しいシステムに対応できない」
- 「メディアリテラシーがないと、フェイクニュースに騙されてしまう」
- 「金融リテラシーを高めて、資産運用を始めたい」
よく使われるリテラシー
- ITリテラシー: コンピューターやインターネットを使いこなす力
- 情報リテラシー: 正しい情報を見極めて活用する力
- メディアリテラシー: メディアの情報を正しく理解する力
- 金融リテラシー: お金に関する知識と活用力
私は最初、スマホの操作もままならなかったのですが、子どもの学校の連絡がアプリになってから必死でITリテラシーを上げました(笑)。
3つの言葉の決定的な違い
では、この3つの言葉はどう違うのでしょうか? ポイントを整理してみましょう。
キャパシティ = 許容量・受け入れられる量
「今どれだけ余裕があるか」「最大でどれだけできるか」という容量や限界値を表します。
イメージ: コップの大きさ、バケツの容量
アビリティ = 身につけた能力・技術
「何ができるか」「どんなスキルを持っているか」という実力そのものを表します。
イメージ: 習得した技、資格、得意なこと
リテラシー = 知識の理解力・活用力
「ある分野についてどれだけ理解しているか」「その知識をどう使えるか」という基礎的な力を表します。
イメージ: 読み書きができる、情報を正しく判断できる
実際の会話での使い分け例
ケース1: 上司から仕事を頼まれたとき
上司: 「このプロジェクト、君のキャパシティで対応できる?」
これは「今の仕事量で余裕があるか?」という質問です。
あなた: 「今週は少しキャパシティに余裕がありますので、対応可能です」
ケース2: 採用面接で
面接官: 「あなたのアビリティを教えてください」
これは「どんなスキルや能力を持っているか?」という質問です。
あなた: 「Excelを使ったデータ分析のアビリティがあります」
ケース3: 社内研修で
講師: 「全社員のITリテラシーを向上させる必要があります」
これは「IT関連の基礎知識と活用力を高めよう」という意味です。
【体験談】混同して恥ずかしかった話
以前、上司に「君はもっとビジネスリテラシーを上げる必要があるね」と言われたとき、私は「もっと仕事の量をこなせってこと?」と勘違いして「頑張ってキャパシティを広げます!」と答えてしまいました。
でも上司が言いたかったのは「ビジネスの基礎知識をもっと身につけよう」ということ。キャパシティ(容量)の話ではなく、知識の話だったんです。
それ以来、この3つの言葉の違いは絶対に間違えないように意識しています(笑)。
こんな使い方は間違い!
NG例1
「彼はキャパシティが高いから、プログラミングが得意だ」
→ 正しくは「彼はアビリティが高いから、プログラミングが得意だ」
キャパシティは量の話なので、技術力を表すときはアビリティを使いましょう。
NG例2
「ITアビリティを身につけたい」
→ 正しくは「ITリテラシーを身につけたい」
IT全般の基礎知識と活用力の話なので、リテラシーが適切です。
NG例3
「仕事のリテラシーがいっぱいで、新しい案件は受けられない」
→ 正しくは「仕事のキャパシティがいっぱいで、新しい案件は受けられない」
仕事量の限界の話なので、キャパシティを使います。
それぞれを高める方法
キャパシティを広げるには
- 時間管理のスキルを身につける
- 優先順位をつけて効率的に仕事をする
- 必要に応じてタスクを委譲する
- 体力や集中力を養う
私は子どもが寝た後の時間を有効活用するようになってから、キャパシティが少し広がりました。
アビリティを高めるには
- 専門的な研修やセミナーに参加する
- 資格を取得する
- 実践を通じてスキルを磨く
- 先輩や専門家から学ぶ
リテラシーを向上させるには
- 幅広い情報に触れる習慣をつける
- 正しい情報源から学ぶ
- 批判的に考える力を養う
- 継続的に学習する
よくある質問
Q1: 「キャパ」と「キャパシティ」は同じ意味?
はい、同じ意味です。「キャパシティ」を略して「キャパ」と呼ぶことが多く、特にカジュアルな会話では「キャパ」の方がよく使われます。
「今日はもうキャパいっぱい!」といった使い方をよく耳にしますよね。
Q2: 「スキル」と「アビリティ」の違いは?
とても似ていますが、微妙に違います。
- スキル: 訓練や経験によって身につけた技術(後天的)
- アビリティ: 生まれ持った才能も含めた能力全般(先天的+後天的)
ただし、ビジネスシーンでは同じような意味で使われることも多いです。
Q3: リテラシーが低いってどういう意味?
「その分野についての基礎知識や理解力が不足している」という意味です。
例えば「ITリテラシーが低い」なら、コンピューターやインターネットの基本的な使い方が分からない状態を指します。
決して能力がないという意味ではなく、学べば向上できるものです。
Q4: ビジネスで一番重要なのはどれ?
場面によって異なります。
- 新しい仕事を受けるとき → キャパシティ(余裕があるか)
- 採用や配置を考えるとき → アビリティ(何ができるか)
- 基礎力を高めたいとき → リテラシー(知識を使いこなせるか)
すべてバランスよく高めることが、ビジネスパーソンとして成長するためには大切です。
「リテラシー」の人気商品をレビュー件数順に楽天でチェック!まとめ
「キャパシティ」「アビリティ」「リテラシー」の違い、理解できましたか?
簡単におさらいすると:
- キャパシティ = 受け入れられる量や容量(どれだけこなせるか)
- アビリティ = 身につけた能力や技術(何ができるか)
- リテラシー = 知識の理解力と活用力(どれだけ理解しているか)
似ているようで全然違うこの3つの言葉。正しく使い分けられると、ビジネスコミュニケーションがグッとスムーズになります。
私も最初は混乱していましたが、今では自然に使い分けられるようになりました。皆さんもこの記事を参考に、ぜひ正しく使いこなしてくださいね!
明日からの会議で「キャパシティ、アビリティ、リテラシー」を意識してみると、周りの会話がより理解できるようになるかもしれませんよ。

