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「カレーうどん」と「カレー南蛮」の違いはネギ？正しい見分け方

グルメ・飲食

お蕎麦屋さんやうどん屋さんに行くと、メニューに「カレーうどん」と「カレー南蛮」の両方が書かれていることってありますよね。私もずっと「どっちも同じカレー味のうどんでしょ?」って思っていました。でも、実はこの2つ、ちゃんとした違いがあるんです。

知らずに注文して「あれ?思っていたのと違う」なんてことにならないように、今回は「カレーうどん」と「カレー南蛮」の違いをわかりやすく解説していきます。子どもたちに聞かれたときにもちゃんと答えられるように、一緒に学んでいきましょう。

カレーうどんとは

カレーうどんは、その名前の通り「カレー味のうどん」のことです。でも、家で作るカレーライスのルウをそのままうどんにかけたものではないんですよ。

お店では、うどんのつゆやお出汁にカレー粉を混ぜて、そこに片栗粉でとろみをつけて作ります。だから、洋風のカレーとは違って、和風のお出汁の風味がしっかり感じられるのが特徴なんです。まさに和と洋が融合した日本独自の料理ですね。

カレーうどんは明治時代に誕生したと言われています。東京の早稲田にある「三朝庵」という老舗のお蕎麦屋さんが元祖という説が有力で、当時の大学生たちの間で大人気になったそうです。カレーライスが流行していた時代に「ごはんにカレーがのっているなら、うどんにカレーがのっていてもおかしくないはず」という発想から生まれたんだとか。

具材は特に決まっていませんが、豚肉や牛肉、鶏肉などのお肉に、玉ねぎ、にんじん、油揚げなどが入っていることが多いですね。私がよく行くお店では豚肉と玉ねぎのシンプルなカレーうどんですが、これがまたおいしいんです。

ちなみに、関東では豚肉を使うことが多く、関西では牛肉を使うお店が多いそうです。これって肉じゃがと同じ傾向ですね。地域によって好みが分かれるのも面白いところです。

ポイントは、カレーうどんには長ネギが入っていないということ。長ネギの代わりに玉ねぎなどの野菜が使われているんです。

カレー南蛮とは

カレー南蛮は、カレーうどんとよく似ていますが、実は決定的な違いがあります。それは「長ネギが入っているかどうか」なんです。

そもそも「南蛮」って何だと思いますか?実はこれ、「長ネギ」を意味する言葉なんですよ。

「南蛮」という言葉の由来には2つの説があります。1つ目は、大阪の難波(なんば)が長ネギの産地だったことから、「難波」が転じて「南蛮」と呼ばれるようになったという説。2つ目は、江戸時代に来日した南蛮人(ポルトガル人やスペイン人)が長ネギを好んで食べていたから、という説です。

どちらにしても、「南蛮」がつく料理には長ネギが入っているということなんですね。鴨南蛮や肉南蛮なども、同じように長ネギが入っています。

カレー南蛮もカレーうどんと同じく明治時代に誕生しました。明治42年頃、東京の麻布にある「朝松庵」というお蕎麦屋さんが、当時人気だった鴨南蛮そばにカレーを組み合わせて作ったのが始まりと言われています。当初は「カレー南蛮蕎麦」という名前で、そばが使われていました。

カレー南蛮は、もともとはお蕎麦屋さんのメニューだったこともあって、蕎麦で提供されることが多かったんです。でも今は、うどんか蕎麦かを選べるお店も増えています。私が先日行ったお店でも「カレー南蛮、うどんとお蕎麦、どちらになさいますか?」と聞かれました。

つまり、カレー南蛮の最大の特徴は「長ネギが入っていること」なんです。斜めに大きく切られた長ネギがたっぷり入っていて、シャキシャキとした食感が楽しめます。

「カレーうどん」と「カレー南蛮」の違い

それでは、カレーうどんとカレー南蛮の違いを詳しく見ていきましょう。

一番の違いは「長ネギ」

結論から言うと、長ネギが入っているかどうかがすべてなんです。

長ネギが入っていれば「カレー南蛮」、長ネギが入っていなければ「カレーうどん」。これが正しい見分け方です。本当にシンプルですよね。

カレーうどんには玉ねぎやにんじんなどの野菜が入っていることが多いですが、長ネギは入っていません。一方、カレー南蛮には斜めに大きく切られた長ネギがしっかり入っています。

私も最初は「名前が違うだけで同じものじゃないの?」と思っていましたが、実際に食べ比べてみると全然違うんです。長ネギのシャキシャキ感があるかないかで、食べたときの印象がまったく変わってきます。

麺の種類は関係ない

ここで勘違いしやすいポイントがあります。「カレー南蛮は蕎麦で、カレーうどんはうどん」と思っている人が多いんですが、実は麺の種類は関係ないんです。

もともとカレー南蛮は鴨南蛮そばから生まれた料理なので、お蕎麦が使われていました。でも今は、カレー南蛮でもうどんを選べるお店がたくさんあります。

つまり、「カレー南蛮うどん」も「カレー南蛮蕎麦」も両方あるということ。重要なのは麺の種類ではなく、長ネギが入っているかどうかなんです。

この違いを知ってから、私はメニューを見るときに「長ネギ入ってるのかな?」と確認するようになりました。子どもたちは長ネギがあまり得意じゃないので、カレーうどんを注文することが多いです。

味の違い

長ネギが入るか入らないかで、味わいも変わってきます。

カレー南蛮は、長ネギの風味が加わることで、より和風な味わいになります。長ネギの辛みと甘みがカレーの辛さと混ざり合って、深みのある味になるんです。シャキシャキした食感も楽しいですよね。

一方、カレーうどんは玉ねぎが入っていることが多く、玉ねぎがとろっと柔らかくなって甘みが出ます。長ネギよりもマイルドで、子どもでも食べやすい味わいです。

私の個人的な感想ですが、カレー南蛮の方が大人っぽい味で、カレーうどんの方が家庭的な優しい味という印象です。どちらもおいしいので、その日の気分で選んでいます。

名前の由来をもっと詳しく

「南蛮」という言葉が長ネギを意味することは先ほどお伝えしましたが、実はこの由来、知れば知るほど面白いんです。

お蕎麦屋さんの世界では、昔から長ネギを使った料理に「南蛮」という名前をつけてきました。鴨南蛮、肉南蛮、カレー南蛮、すべて長ネギが入っています。

これはお蕎麦屋さんの伝統的な呼び方なんですね。だから、お蕎麦屋さんに行ったとき、メニューに「〇〇南蛮」と書かれていたら、「あ、これは長ネギが入っているんだな」とすぐにわかります。

私も以前、鴨南蛮を注文したときに「なんで南蛮っていうんだろう?」と不思議に思って調べたことがあります。そこで初めて、南蛮が長ネギを意味することを知って、「なるほど!」と納得しました。

カレーうどんとカレー南蛮の楽しみ方

両方の違いがわかったところで、それぞれの楽しみ方もご紹介します。

カレーうどんは、食べ終わったあとに白いごはんを入れて雑炊として楽しめるお店もあります。カレーのお出汁とごはんの組み合わせ、これが本当においしいんです。私も以前、お蕎麦屋さんで「カレー汁が残ったらごはん入れられますよ」と言われて試してみたら、もう最高でした。

カレー南蛮は、長ネギのシャキシャキ感とカレーの辛さが絶妙にマッチしています。長ネギを噛むたびに、風味がふわっと広がって本当においしいですよ。お蕎麦で食べると、さらに香りが引き立ちます。寒い季節に食べると体が温まって、元気が出てきます。

どちらを選ぶか迷ったときは、長ネギが好きかどうかで決めるといいですね。長ネギが好きならカレー南蛮、野菜の甘みを楽しみたいならカレーうどん、という選び方ができます。

よくある質問

Q1. カレーうどんとカレー南蛮、カロリーはどちらが高いですか?

基本的には大きな差はありませんが、入っている具材の量や種類によって変わってきます。お肉がたっぷり入っていたり、油揚げが入っていたりすると、その分カロリーも高くなります。

長ネギと玉ねぎでは、カロリーにほとんど違いはありません。どちらも低カロリーな野菜です。

カレーうどんに白いごはんを追加して食べる場合は、当然カロリーも高くなるので注意が必要です。でも、たまには気にせず好きなものを楽しむのもいいですよね。私も月に1回は自分へのご褒美として、ごはん入りのカレーうどんを食べちゃいます。

Q2. 家でカレーうどんを作るとき、カレーライスの残りを使ってもいいですか?

もちろん大丈夫です。実は私もよくやっています。カレーライスの残りをお出汁で伸ばして、うどんにかければ簡単にカレーうどんができますよ。

ただ、お店のカレーうどんとは少し味が違います。お店では最初からうどん用に作っているので、お出汁の風味がしっかり感じられるんです。家で作るときは、めんつゆを少し足すと、より本格的な味に近づきますよ。

とろみが欲しい場合は、水溶き片栗粉を加えるといいです。これだけで、食べやすさがぐっとアップします。

カレー南蛮を作りたいときは、長ネギを斜めに大きく切って加えるだけです。簡単ですよね。

Q3. カレー南蛮の「南蛮」は、チキン南蛮の「南蛮」と同じ意味ですか?

実は、少し違うんです。お蕎麦屋さんやうどん屋さんの「南蛮」は長ネギを指しますが、チキン南蛮の「南蛮」は「南蛮漬け」という調理法から来ています。

南蛮漬けとは、揚げた魚や肉を、お酢やお醤油などで作った甘酸っぱいタレに漬ける料理のことです。チキン南蛮も、揚げた鶏肉を甘酢に漬けるから「南蛮」という名前がついているんですね。

ただ、チキン南蛮にも長ネギが添えられることが多いので、まったく関係ないわけではないかもしれません。日本料理って、名前の由来を調べると面白いことがたくさんありますよね。

Q4. カレー南蛮を注文したのに長ネギが入っていませんでした。これは間違いですか?

それは間違いの可能性が高いです。カレー南蛮の定義は「長ネギが入っているカレー味の麺料理」ですから、長ネギが入っていないのはおかしいですね。

もしかしたら、お店の人が間違えてカレーうどんを出してしまったのかもしれません。または、その日たまたま長ネギが品切れだったという可能性もあります。

気になる場合は、「カレー南蛮を注文したんですが、長ネギは入っていないんですか?」と優しく聞いてみるといいですよ。お店の人も丁寧に対応してくれるはずです。

まとめ

「カレーうどん」と「カレー南蛮」の違い、いかがでしたか?

簡単にまとめると、長ネギが入っていれば「カレー南蛮」、長ネギが入っていなければ「カレーうどん」です。麺がうどんでも蕎麦でも関係ありません。見分けるポイントは、ただひとつ「長ネギ」だけなんです。

どちらも明治時代に生まれた和洋折衷の料理で、100年以上も日本人に愛され続けているんですね。知れば知るほど奥が深くて、食べるのがもっと楽しくなりました。

次にお蕎麦屋さんやうどん屋さんに行ったときは、ぜひメニューをじっくり見てみてください。そして、「今日は長ネギが食べたいからカレー南蛮にしよう」とか、「今日は優しい味のカレーうどんがいいな」とか、違いを理解した上で選ぶ楽しみも味わってみてくださいね。

私も子どもたちと一緒に、いろんなお店のカレーうどんとカレー南蛮を食べ比べてみようと思っています。皆さんも、お気に入りの一杯を見つけてくださいね。