毎日のように冷蔵庫から手に取る牛乳やヨーグルト。スーパーで「生乳100%」の文字を見かけることもありますよね。でも、実際のところ「生乳」「牛乳」「ヨーグルト」って何が違うのでしょうか?
実は、これらには明確な違いがあるんです。特に小さなお子さんがいる家庭では、どれを選んだらいいか悩むこともあるかもしれません。私自身、子育て中に「結局どれが一番体にいいの?」と迷った経験があります。
今回は、そんな身近だけど意外と知らない「生乳」「牛乳」「ヨーグルト」の違いについて、分かりやすく解説していきます。それぞれの特徴や栄養、使い分け方まで詳しくお話しするので、ぜひ最後まで読んでくださいね。
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生乳とは?そのまま飲むことができない理由
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— TND (@ondr_is_great_p) July 26, 2025
「生乳」とは、牛から搾ったままの、何も手を加えていない乳のことです。読み方は「せいにゅう」で、「なまにゅう」と読むこともあります。
実は、この生乳をそのまま飲むことはできないんです。搾ったままの生乳には細菌が含まれているため、食品衛生法により生乳をそのまま販売することはできません。
つまり、私たちがスーパーで見かける「生乳100%」という表示があっても、それは加熱処理などを行った後の商品ということになります。
生乳は、さまざまな乳製品の原材料となります。生乳を乾燥させると「粉ミルク」に、発酵させると「チーズ」や「乳酸菌飲料」に、分離させると「バター」や「生クリーム」になります。
私も最初は知らなかったのですが、生乳はいわば「乳製品の素材」なんですね。これを知ってから、商品のパッケージを見るのが楽しくなりました。
牛乳の種類と特徴を詳しく解説
牛乳とは、生乳に加熱・殺菌処理などをしたものです。でも、実は牛乳にもいくつかの種類があるんです。
成分無調整牛乳(普通の牛乳)
生乳を加熱殺菌したもので、生乳100%を原料とし、水や他の原料を加えることも、成分を減らすことも一切しません。私たちが一般的に「牛乳」と呼んでいるのは、この成分無調整牛乳のことです。
無脂乳固形分8.0%以上含んでいることが条件づけられています。無脂乳固形分とは、タンパク質や炭水化物、ミネラル、ビタミン類など、脂肪分以外の栄養成分のことです。
その他の牛乳類
飲用乳の内、”牛乳”と名がつくのは、生乳のみで製造された「牛乳」、「特別牛乳」、「成分調整牛乳」、「低脂肪牛乳」、「無脂肪牛乳」の5種類です。
低脂肪牛乳や無脂肪牛乳は、脂肪分を調整したもの。特別牛乳は、特に厳しい基準で作られた高品質な牛乳です。
加工乳と乳飲料の違い
牛乳以外にも、似たような商品があります。
- 加工乳:濃厚ミルクや低脂肪乳といった商品名で売られているもので、牛乳分であるクリームや脱脂粉乳、バターを使用し成分を調整したもの
- 乳飲料:ビタミンや鉄分、コーヒーや果汁などの乳製品以外のものを加えたもの
私は子どもに飲ませる時、パッケージの「種類別名称」をチェックするようになりました。目的に応じて選び分けると良いですね。
ヨーグルトの製造法と種類について
ヨーグルトは、牛乳を発酵させたものです。より正確には、牛乳などを、乳酸菌または酵母で発酵させたものを発酵乳といい、日本で発酵乳といえば「ヨーグルト」が一般的とされています。
ヨーグルトの作り方
ヨーグルトは、牛乳に特定の乳酸菌を加えて発酵させることで作られます。ヨーグルトには糊状や液状のもの、凍結させたものがあります。
私も家でヨーグルトメーカーを使って手作りすることがありますが、牛乳に種菌を加えて適切な温度で数時間置くだけで、あの酸味のあるヨーグルトができあがるのは本当に不思議ですよね。
ヨーグルトの規格
乳等省令により発酵乳の成分規格は無脂乳固形分8.0%以上で乳酸菌数(または酵母数)が1000万/ml以上とされています。
この規格があることで、私たちが安心してヨーグルトを選べるんですね。
生乳100%ヨーグルトとは?
最近よく見かける「生乳100%ヨーグルト」。ヨーグルトは生乳から製造できますが、脱脂粉乳や濃縮乳、クリームなどの乳製品からも製造できます。
つまり、「生乳100%」と表示されているヨーグルトは、他の乳製品を混ぜずに、生乳だけを発酵させて作ったヨーグルトということになります。
栄養面での違いと健康効果
牛乳の栄養価
牛乳には、たんぱく質、脂質、炭水化物の3大栄養素をはじめ、カルシウム、ビタミン、ミネラルなど健康な体を作るために欠かせないたくさんの栄養素が含まれています。
特にカルシウムは、子どもの成長には欠かせない栄養素。我が家でも、子どもたちの骨や歯の健康のために、毎日牛乳を飲むように心がけています。
ヨーグルトの優れた栄養効果
ヨーグルトには、牛乳にはない特別な効果があります。
牛乳を発酵させたヨーグルトでは、タンパク質やカルシウムはより消化吸収されやすくなります。つまり、牛乳の栄養がより効率的に体に取り込まれるということです。
さらに、牛乳を飲むと、牛乳に含まれる乳糖の影響によりお腹の調子が悪くなる人がいますが、ヨーグルトではこの乳糖が一部分解されているため、安心して摂取することができます。
私の友人にも牛乳でお腹を壊してしまう人がいますが、ヨーグルトなら大丈夫と言っていました。これは乳酸菌の働きによるものなんですね。
乳酸菌の健康効果
ヨーグルトには生きた乳酸菌やビフィズス菌が含まれており、乳酸菌などは腸の働きを助けたり、免疫細胞を活性化させたりする善玉菌ですので、便通がよくなりお腹の調子を整えてくれます。
また、体の抵抗力を高める働きもあります。特に体調を崩しやすい時期には、ヨーグルトを積極的に摂るようにしています。
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用途別の使い分け方とおすすめシーン
料理やお菓子作りには
料理やお菓子作りには、基本的に成分無調整牛乳がおすすめです。生乳100%で作られているため、素材本来の味を活かすことができます。
私がパンケーキを作る時も、必ず成分無調整牛乳を使います。やはり味に深みが出る気がするんです。
健康維持や腸活には
腸の健康を意識するなら、断然ヨーグルトがおすすめ。特に便秘がちな方や、免疫力を高めたい方には最適です。
毎朝ヨーグルトを食べる習慣をつけてから、お腹の調子が良くなったという実感があります。
カルシウム補給には
成長期のお子さんや、骨の健康が気になる方には、牛乳とヨーグルトの両方がおすすめ。ヨーグルトの大容量タイプ、個包装のカップタイプがありますが、どちらも1度に食べる量を100g前後とすれば、これは牛乳のコップ1/2杯程度の栄養です。
そのため、牛乳を飲む代わりにするなら、摂取回数を2回に増やすとよいでしょう。
乳糖不耐症の方には
牛乳でお腹を壊してしまう方は、ヨーグルトから始めてみてください。乳糖が一部分解されているので、牛乳を飲むとおなかがゴロゴロする人にも安心です。
選び方のポイントと注意点
パッケージの表示をチェック
商品を選ぶ時は、必ずパッケージの「種類別名称」を確認しましょう。「牛乳」「加工乳」「乳飲料」「発酵乳」など、きちんと表示されています。
価格だけで選ばない
安い商品には理由があります。成分を調整していたり、添加物が含まれていたりする場合も。用途に応じて適切な商品を選ぶことが大切です。
賞味期限と保存方法
どの商品も要冷蔵で、開封後はなるべく早く消費しましょう。特にヨーグルトは乳酸菌が生きているため、温度管理が重要です。
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よくある質問
Q1. 生乳100%の牛乳とヨーグルト、どちらが栄養価が高い?
基本的な栄養価はほぼ同じですが、ヨーグルトの方が消化吸収されやすく、乳酸菌による整腸効果も期待できます。ただし、ヨーグルトには糖分が添加されている商品もあるため、無糖タイプを選ぶか、成分表示をチェックすることをおすすめします。
Q2. 子どもには牛乳とヨーグルト、どちらを与えた方がいい?
どちらも優れた食品ですが、お子さんの年齢や体質によって選び分けると良いでしょう。牛乳は手軽にカルシウムを摂取でき、ヨーグルトは腸内環境を整える効果が期待できます。我が家では両方をバランスよく取り入れています。
Q3. 「生乳100%」と表示されていない牛乳は体に悪い?
決してそうではありません。加工乳や乳飲料も、それぞれに特徴があります。低脂肪牛乳は脂質を控えたい方に、カルシウム強化乳飲料はカルシウムを多く摂りたい方におすすめです。目的に応じて選択すれば問題ありません。
Q4. ヨーグルトの乳酸菌は本当に生きている?
市販のヨーグルトには、確実に生きた乳酸菌が含まれています。ただし、胃酸で死んでしまう菌もありますが、死んだ菌も腸内環境を整える働きがあることが分かっています。継続して摂取することが大切です。
Q5. 牛乳を温めると栄養が壊れる?
適度な加熱であれば、主要な栄養素は保たれます。ただし、ビタミンCなど熱に弱い栄養素は減少する可能性があります。とはいえ、もともと牛乳に含まれるビタミンCは少量なので、日常的な加熱調理であれば気にする必要はありません。
「ヨーグルト」の人気商品をレビュー件数順に楽天でチェック!まとめ
「生乳」「牛乳」「ヨーグルト」の違いについて詳しく解説してきました。簡単にまとめると以下のようになります。
生乳は牛から搾ったままの乳で、そのまま飲むことはできませんが、すべての乳製品の原材料となる大切な素材です。
牛乳は生乳を加熱殺菌したもので、成分無調整牛乳が最も一般的。料理やお菓子作り、日常的なカルシウム補給に最適です。
ヨーグルトは牛乳を乳酸菌で発酵させたもので、消化吸収が良く、整腸効果や免疫力向上が期待できる優れた発酵食品です。
どれも私たちの健康に欠かせない食品ですが、それぞれに特徴があります。用途や体質、好みに合わせて選び分けることで、より効果的に栄養を摂取できるでしょう。
毎日の食卓に、これらの知識を活かして、家族みんなで健康的な食生活を送っていきたいですね。