家を建てたりリフォームしたりするときに、窓選びって本当に悩みますよね。私も自宅の窓を選ぶ際に、YKK APの「フレミング」と「フレミングJ」で迷った経験があります。カタログを見ても名前が似ていて、どう違うのかわかりにくいんですよね。
今回は、この2つの窓の違いをわかりやすく解説していきます。窓選びで失敗しないために、ぜひ最後まで読んでみてください。
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「フレミング」とは
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— 窓 格安中古販売サカエアルミアウトレット (@outletsakae) April 19, 2017
YKK AP 面格子付き引違い窓 フレミング W785×H602 ※一部曲がりあり ¥3000
規格サイズ:W785㎜ H602㎜ 型ガラス
曲がりキズあり 未使用品
※枠見込み70㎜(半外付枠)カラー:ブラウン pic.twitter.com/UhtBH0YDPH
フレミングは、YKK APが以前から販売している窓のシリーズです。アルミサッシを使った一般的な窓で、日本の住宅に広く採用されてきました。
基本的な構造はアルミフレームで作られており、シンプルで使いやすい設計が特徴です。コストパフォーマンスに優れた窓として、多くの住宅メーカーや工務店に選ばれてきました。
フレミングシリーズには「フレミングⅡ」という製品もあり、これは初期のフレミングを改良したバージョンになります。ただし、現在では後継機種であるフレミングJが主流となってきています。
「フレミングJ」とは
フレミングJは、フレミングシリーズの進化版として登場した窓です。「J」という文字がついたことで、性能面で大きく進化しています。
最大の特徴は、アルミフレームの室内側に「樹脂アングル」を採用していることです。この樹脂アングルは熱を伝えにくい素材でできており、結露を大幅に抑える効果があります。
内装材と接する部分に樹脂を使うことで、冬場の結露による壁紙の汚れやカビ、ダニの発生を防ぐことができます。複層ガラスを標準仕様としているため、断熱性能や遮熱性能も優れています。
さらに、Low-E複層ガラスを選べば、より高い断熱性と遮熱性を実現できます。操作性もユニバーサルデザインが採用されており、使いやすさにも配慮された設計になっています。
フレミングとフレミングJの主な違い
結露対策の性能
一番大きな違いは、結露への対策です。
従来のフレミングは、アルミサッシのみの構造だったため、冬場に結露が発生しやすいという課題がありました。私の実家でも古いアルミサッシを使っていますが、冬になると窓がびっしょりと濡れてしまい、毎朝拭き取るのが大変でした。
一方、フレミングJは室内側に樹脂アングルを採用することで、この結露問題を大きく改善しています。実際に私の自宅でフレミングJを採用しましたが、冬でも結露がほとんど発生せず、朝の窓拭きの手間から解放されました。
ガラスの仕様
フレミングには単板ガラスと複層ガラスの両方の仕様がありましたが、フレミングJは複層ガラスを標準仕様としています。
複層ガラスは2枚のガラスの間に空気層があるため、断熱効果が高く、冷暖房の効率も良くなります。光熱費の節約にもつながるので、長期的に見るとお得です。
断熱性能の違い
樹脂アングルと複層ガラスの組み合わせにより、フレミングJは従来のフレミングよりも断熱性能が大幅に向上しています。
冬は暖かく、夏は涼しい室内環境を保ちやすくなるため、一年中快適に過ごせます。我が家でも、エアコンの使用頻度が以前より減り、電気代が安くなったと実感しています。
デザインと操作性
フレミングJは、ユニバーサルデザインの考え方を取り入れており、引手やハンドル、クレセントなどの操作部分が使いやすく設計されています。
人間工学に基づいた実験と検証を重ねて開発されているため、子どもからお年寄りまで、誰でも楽に窓を開け閉めできます。実際に使ってみると、その違いがよくわかります。
防犯性能
フレミングJは、防犯性にも配慮した設計になっています。ガラスやロック機構の改良により、侵入しにくい窓になっています。
特に一階の窓や人目につきにくい場所の窓には、防犯性の高いフレミングJがおすすめです。
どちらを選ぶべき?選び方のポイント
結露に悩んでいる方
冬場の結露に悩んでいる方、結露によるカビやダニの発生を防ぎたい方には、断然フレミングJがおすすめです。
樹脂アングルの効果は大きく、結露対策として非常に有効です。特に北側の部屋や日当たりの悪い部屋には、フレミングJを選ぶと快適さが格段に上がります。
光熱費を抑えたい方
断熱性能の高さから、冷暖房費を抑えたい方にもフレミングJが適しています。
初期費用は少し高くなりますが、毎月の光熱費が削減できるため、長期的に見れば十分に元が取れます。我が家の場合、冬の暖房費が以前より2割ほど安くなりました。
コストを重視する方
予算を最優先に考える場合は、従来のフレミングも選択肢に入ります。
ただし、現在ではフレミングJが主流になってきており、将来のリセールバリューや住み心地を考えると、フレミングJを選ぶ方がメリットが大きいと言えます。
新築やリフォームの場合
新築住宅を建てる場合や、大規模なリフォームを行う場合は、迷わずフレミングJを選ぶことをおすすめします。
長く住む家だからこそ、快適性と省エネ性能は重要です。毎日の暮らしの質が大きく変わってきます。
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— 窓 格安中古販売サカエアルミアウトレット (@outletsakae) May 2, 2017
【在庫処分品】※現品限り ¥7800
YKK AP 両上げ下げ窓 フレミングⅡ W640×H1370 6.8mm網入り型ガラス
規格サイズ:W640mm H1370mm
汚れと多少のキズあり ※未使用品
※枠見込み70㎜(半外付枠) pic.twitter.com/oUFctpfc8d
フレミングJの注意点
フレミングJは性能面で優れていますが、いくつか知っておくべき点もあります。
価格差について
フレミングJは従来のフレミングより価格が高めに設定されています。窓の数が多い場合は、全体のコストがかなり上がる可能性があります。
ただし、断熱性能による光熱費の削減効果を考えると、数年で差額を回収できる可能性が高いです。
販売終了の情報
2025年3月末でフレミングJの販売が終了するという情報があります。後継機種や新製品が発売される可能性がありますので、購入を検討している方は、最新の情報を確認することをおすすめします。
YKK APのウェブサイトやショールームで、最新の製品ラインナップを確認しましょう。
実際に使ってみた感想
私の自宅では、リビングと寝室にフレミングJを採用しました。以前住んでいた賃貸マンションでは、古いアルミサッシで結露に悩まされていたので、その違いは歴然でした。
冬の朝、窓を見ても水滴がほとんどついていないんです。カーテンも湿らないので、カビの心配がなくなりました。また、窓際に座っていても冷気を感じにくく、部屋全体が暖かく保たれています。
夏も、直射日光が入る窓でも、室内の温度上昇が抑えられていると感じます。エアコンの効きも良くなり、設定温度を少し上げても快適に過ごせるようになりました。
操作性については、引手やクレセントが握りやすく、力を入れなくてもスムーズに開閉できます。小さな子どもがいる我が家では、この使いやすさは本当にありがたいポイントです。
掃除も楽になりました。結露がないので窓枠の拭き掃除の頻度が減り、カビ取りの必要もありません。朝の忙しい時間に窓拭きをしなくて済むようになったのは、本当に助かっています。
よくある質問
Q1. フレミングJは既存の窓に後付けできますか?
いいえ、フレミングJは新築やリフォーム時に取り付ける新規の窓です。既存の窓への後付けはできません。
ただし、窓全体を交換するリフォームであれば、フレミングJに変更することは可能です。リフォーム業者や工務店に相談してみましょう。
既存の窓の結露対策をしたい場合は、内窓を追加する方法もあります。YKK APでは内窓用の製品も販売していますので、そちらも検討してみてください。
Q2. フレミングとフレミングJで見た目の違いはありますか?
外観上の大きな違いはほとんどありません。どちらもアルミサッシの窓なので、外から見た印象は似ています。
違いは主に室内側の構造にあります。フレミングJは室内側に樹脂アングルが使われているため、室内から見ると枠の一部が樹脂になっています。
ただし、デザイン性を損なうような違いではなく、むしろ現代的なすっきりとした印象になっています。カラーバリエーションも豊富なので、インテリアに合わせて選べます。
Q3. 結露が完全になくなるわけではないのですか?
フレミングJは結露を大幅に軽減しますが、完全にゼロにするわけではありません。
室内の湿度が非常に高い場合や、外気温が極端に低い場合は、多少の結露が発生することがあります。ただし、従来のアルミサッシと比べると、結露の量は圧倒的に少なくなります。
より高い結露対策を求める場合は、樹脂サッシや木製サッシなど、さらに断熱性の高い窓を検討するのも良いでしょう。ただし、コストも高くなるため、バランスを考えて選ぶことが大切です。
Q4. フレミングJのメンテナンスは大変ですか?
特別なメンテナンスは必要ありません。通常の窓と同じように、定期的な掃除をするだけで大丈夫です。
樹脂アングル部分も、中性洗剤を使った拭き掃除で清潔に保てます。強い薬品や研磨剤の使用は避けましょう。
クレセントや引手などの可動部分は、年に1回程度、潤滑油を差すと動きがスムーズに保たれます。長く快適に使うためにも、簡単なメンテナンスは行いましょう。
「アルミサッシ」の人気商品をレビュー件数順に楽天でチェック!まとめ
YKK APの「フレミング」と「フレミングJ」の違いをまとめると、以下のようになります。
フレミングは従来型のアルミサッシで、コストパフォーマンスに優れた基本的な窓です。一方、フレミングJは室内側に樹脂アングルを採用することで、結露対策、断熱性能、省エネ性能を大幅に向上させた進化版です。
主な違いは、結露の発生しにくさ、断熱性能の高さ、操作性の良さにあります。複層ガラスを標準仕様としているフレミングJは、快適な住環境を実現し、光熱費の削減にも貢献します。
価格は少し高くなりますが、長期的な快適性と省エネ効果を考えると、フレミングJを選ぶメリットは大きいと言えます。特に新築やリフォームを検討している方には、断然フレミングJがおすすめです。
窓は毎日使うものですし、一度設置すると長く使い続けることになります。だからこそ、じっくり比較検討して、自分の家に最適な窓を選びましょう。
ショールームで実物を見たり、担当者に相談したりすることで、より納得のいく選択ができるはずです。快適な住まいづくりの参考になれば嬉しいです。