ハンバーガーを食べているときに、「あれ、これってパテ?それともパティ?」と思ったことはありませんか?私も以前、子どもとハンバーガーショップに行ったときに、「ママ、これパテって書いてあるけど、パティとも聞くよね?」と聞かれて、一瞬答えに詰まってしまったことがあります。
実は、「パテ」と「パティ」は同じものを指していて、どちらも正しい表現なんです!ただし、言語の違いによって呼び方が変わるという面白い背景があるんですよ。
この記事では、「パテ」と「パティ」の違いを分かりやすく解説していきます。言語の違いから、ハンバーガーのお肉やフランス料理のパテまで、しっかり理解できるようになりますよ。
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「パテ」とは?フランス語由来の料理用語
「パテ」は、フランス語の「pâté(パテ)」から来ている言葉です。もともとは、肉や魚などを細かく刻んで、ペースト状やムース状に練り上げたフランス料理のことを指していました。
フランス料理のパテには、大きく分けて二つの種類があります。
一つ目は、ペースト状にした肉や魚をパイ生地で包んで焼いた、伝統的なパテ料理です。パイ生地に包まれているので、見た目も華やかで、特別な日のお料理という感じがしますよね。
二つ目は、近年よく見かけるようになった、ペースト状の肉や魚をそのまま食べるタイプです。レバーパテなどがこれに当たります。パンやクラッカーに塗って食べると、とっても美味しいんですよ。私も家でワインを飲むときに、レバーパテをバゲットに塗って食べるのが好きで、ちょっとしたご褒美タイムになっています。
フランス料理の世界では、パテと似た料理に「テリーヌ」というものもあります。テリーヌは、テリーヌ型という四角い型で成形して作る料理で、パテと材料や作り方が似ているため、よく混同されることがあります。
「パティ」とは?英語圏での呼び方
「パティ」は、英語の「patty(パティ)」から来ている言葉です。フランス語の「pâté」が英語圏に伝わる際に、「patty」という表記と発音に変化したと言われています。
英語圏、特にアメリカでは、ハンバーガーの中に挟まれる平たく焼いた牛ひき肉のことを「パティ」と呼ぶことが一般的です。日本でも、英語表記の影響を受けて「ハンバーガーパティ」という呼び方をすることがあります。
ハンバーガーチェーン店でアルバイトをしていた友人から聞いたのですが、店舗によって「パテ」と呼ぶところと「パティ」と呼ぶところがあるそうです。これも、フランス語由来か英語由来かの違いなんですね。
英語の「patty」は、平たく丸めた食材全般を指す言葉としても使われます。ハンバーガーの肉だけでなく、魚のすり身を平たく焼いたものなども「フィッシュパティ」と呼ばれることがあります。
「パテ」と「パティ」の違いは言語だけ!
結論から言うと、「パテ」と「パティ」の違いは、言語の違いだけです。
- パテ:フランス語「pâté」のカタカナ表記
- パティ:英語「patty」のカタカナ表記
どちらも肉や魚を細かくして形を整えたものを指す言葉なので、意味は同じなんです。ハンバーガーのお肉を「パテ」と呼んでも「パティ」と呼んでも、どちらも間違いではありません。
日本では、両方の表記が混在して使われているため、「どっちが正しいの?」と混乱してしまうのも無理はありませんよね。私も最初は「パテとパティって別物?」と思っていましたが、調べてみて同じものだと知ったときは、なんだかスッキリしました。
ちなみに、日本のハンバーガーチェーン店では、お店によって「ビーフパテ」と表記するところと「ビーフパティ」と表記するところがあります。メニューを見るときに、ちょっと気にして見てみると面白いですよ。
📍Alex Dilling
— ととまる🇬🇧 (@totomaruuk) January 12, 2024
これまた爆うまコース食べてきた😭7品あったけど、どれも本当の本当においしかった!魚とかパテはマヂで臭み皆無。塩気の使い方が上手すぎる。メインは大好きなロッシーニで完璧。パンも自家製で3種類あって、どれも手が込んでた。デザートは過去一美味いバニラだたわ😭#ととぐるめ pic.twitter.com/4B9L83yixx
ハンバーガーのパテ(パティ)とハンバーグの違い
「パテ(パティ)」と「ハンバーグ」も、よく混同される料理です。実は、この二つには明確な違いがあるんです。
**ハンバーガーのパテ(パティ)**は、基本的に牛ひき肉と塩、こしょうなどのシンプルな調味料だけで作られます。つなぎとなる卵やパン粉は使わず、お肉本来の味を楽しむのが特徴です。形は平たく丸く、ハンバーガーのバンズに挟みやすい大きさと厚さになっています。
一方、ハンバーグは、牛ひき肉や合いびき肉に、炒めた玉ねぎ、卵、パン粉などのつなぎを加えて、楕円形に成形して焼いた料理です。つなぎが入ることで、ふっくらとした食感とジューシーさが生まれます。
我が家では、子どもたちが「ハンバーグが食べたい!」とよくリクエストしてくれるのですが、玉ねぎをみじん切りにして炒めて、卵やパン粉と混ぜて…と、手間がかかりますよね。でも、その分ふわっとした食感と優しい味わいに仕上がります。
一方、パテ(パティ)は、お肉と調味料だけなので作るのは簡単ですが、焼くときに肉汁が出やすく、パサつきやすいという特徴があります。だからこそ、ハンバーガーではジューシーなソースや新鮮な野菜と一緒に食べるんですね。
「パテ」と「パティ」の使い分け方
実際のところ、「パテ」と「パティ」をどう使い分ければいいのでしょうか?
基本的には、どちらを使っても間違いではありません。ただし、状況や相手に合わせて使い分けると、よりスムーズに伝わることがあります。
フランス料理の話題では「パテ」
レストランやフランス料理の話題で、レバーパテなどのペースト状の料理について話すときは、「パテ」と呼ぶのが一般的です。「レバーパティ」と言うと、ちょっと違和感があるかもしれません。
ハンバーガーでは両方OK
ハンバーガーの肉については、「パテ」でも「パティ」でも、どちらでも大丈夫です。お店によって表記が異なるので、その場の雰囲気に合わせて使い分けるとよいでしょう。
私の経験では、アメリカ風のカジュアルなハンバーガーショップでは「パティ」、少し本格的なグルメバーガーのお店では「パテ」と呼ばれることが多い気がします。
書き言葉では統一を
文章を書くときや、お店のメニューを作るときなどは、一つの文章内で「パテ」と「パティ」を混在させないように注意しましょう。どちらかに統一することで、読みやすく分かりやすい文章になります。
実際の使用例で理解を深めよう
具体的な使用例を見ることで、より理解が深まります。
「パテ」を使った例文
- 「このレバーパテは、なめらかな口当たりで、ワインによく合います」
- 「フランス料理のパテは、パイ生地で包んで焼くのが伝統的な作り方です」
- 「バゲットにパテを塗って、ピクニックに持っていきました」
「パティ」を使った例文
- 「このハンバーガーのビーフパティは、ジューシーで肉の旨みがたっぷりです」
- 「自宅でハンバーガーパティを手作りしてみたら、お店の味に近づきました」
- 「ダブルパティのハンバーガーは、ボリューム満点で食べ応えがあります」
実際に言葉にしてみると、どちらも自然に聞こえますよね。大切なのは、場面に合わせて適切に使い分けることです。
今日は午後休で年に一度のスポーツガチ観戦。そのためのスペシャルバーガーを注文しました。つなぎもない牛のパティも何度か練習したので問題なし。チリビーンズも追加で最高です。
— 家事夫 (@kajisuruotto) February 13, 2023
我が子は、本日到着の滑り台をエンジョイしております👶#ゴリゴリバーガー pic.twitter.com/GDhIx2WG1p
家庭で作る!パテ(パティ)の簡単な作り方
せっかくなので、家庭でも簡単に作れるハンバーガーパテの作り方をご紹介します。我が家でもたまに作るのですが、子どもたちが大喜びするメニューの一つです。
材料(4個分)
- 牛ひき肉:400g
- 塩:小さじ1/2
- 黒こしょう:少々
- ガーリックパウダー:少々(お好みで)
作り方
- 牛ひき肉に塩、黒こしょう、ガーリックパウダーを加えてよく混ぜます
- 4等分にして、ハンバーガーバンズよりも一回り大きめに、平たく丸く成形します(焼くと縮むため)
- 中央を少しくぼませると、焼いたときに膨らみすぎません
- フライパンを中火で熱し、油を引かずにパテを焼きます
- 片面に焼き色がついたら裏返し、弱火でじっくり中まで火を通します
- 中心部まで火が通ったら完成です
ポイントは、お肉をこねすぎないこと。こねすぎると硬くなってしまうので、材料が混ざったらOKです。また、焼く直前まで冷蔵庫で冷やしておくと、成形しやすく、焼いたときの肉汁の流出も抑えられますよ。
子どもたちと一緒に作るときは、成形の工程を手伝ってもらうと楽しいです。「自分で作ったハンバーガー!」と嬉しそうに食べてくれる姿を見ると、作る側も幸せな気持ちになりますね。
「パテ」にまつわる豆知識
料理の「パテ」についてもう少し深く知ると、より料理が楽しくなります。
実は「パテ」には工業用の意味もある
実は、「パテ」という言葉には、料理以外の意味もあります。英語の「putty(パティ)」は、壁の穴や傷を埋める補修材のことも指します。建築やプラモデル作りなどで使われる、粘土のような補修用の材料ですね。
カタカナで「パテ」と書くと同じになってしまいますが、料理の「パテ(pâté)」と工業用の「パテ(putty)」は、まったく別のものなんです。面白いですよね。
フランス料理の「パテ」「テリーヌ」「リエット」の違い
フランス料理のメニューでよく見かける「パテ」「テリーヌ」「リエット」は、どれも似たような料理ですが、微妙な違いがあります。
- パテ:肉や魚をペースト状にして、パイ生地で包んで焼いたもの(または単にペースト状のもの)
- テリーヌ:テリーヌ型で成形して焼いた、層状の見た目が美しい料理
- リエット:肉を脂でゆっくり煮込んでほぐし、ペースト状にしたもの
どれもパンやクラッカーに塗って食べると美味しいので、フレンチレストランに行ったときは、ぜひ試してみてくださいね。
よくある質問
Q1. ハンバーガーのお肉は「パテ」「パティ」どちらが正式ですか?
どちらも正式な呼び方です。「パテ」はフランス語由来、「パティ」は英語由来というだけで、意味は同じです。日本では両方の表記が使われているため、どちらを使っても間違いではありません。お店やメニューによって表記が異なるのも、この言語の違いによるものです。
Q2. レストランで「パティ」と注文しても通じますか?
はい、通じます。ただし、フランス料理店でレバーパテなどを注文する場合は、「パテ」と言う方が自然です。ハンバーガーについては「パテ」でも「パティ」でも問題なく通じるでしょう。文脈で理解してもらえるので、あまり神経質にならなくても大丈夫ですよ。
Q3. ハンバーグとパテ(パティ)の材料は同じですか?
材料は異なります。ハンバーグは牛ひき肉や合いびき肉に、玉ねぎ、卵、パン粉などのつなぎを加えて作ります。一方、パテ(パティ)は基本的に牛ひき肉と塩、こしょうなどのシンプルな調味料だけで作られることが多いです。つなぎを入れない分、お肉本来の味をダイレクトに楽しめるのがパテ(パティ)の特徴です。
Q4. フランス料理のパテとハンバーガーのパテは同じものですか?
同じ「パテ」という名前ですが、実は別の料理です。フランス料理のパテは、肉や魚を細かく刻んでペースト状やムース状にしたもので、パンやクラッカーに塗って食べます。一方、ハンバーガーのパテは、ひき肉を平たく丸めて焼いたもので、バンズに挟んで食べます。どちらも肉を加工した料理という点では共通していますが、見た目も食べ方もまったく異なります。
「パティ 牛肉」の人気商品をレビュー件数順に楽天でチェック!まとめ:「パテ」と「パティ」は言語が違うだけで同じもの
「パテ」と「パティ」の違いについて、詳しく見てきました。
要点をまとめると、
- 「パテ」はフランス語「pâté」から、「パティ」は英語「patty」から来ている
- どちらも肉や魚を加工したものを指す言葉で、意味は同じ
- ハンバーガーのお肉については、どちらを使っても正解
- フランス料理のペースト状の料理は「パテ」と呼ぶのが一般的
- ハンバーグとパテ(パティ)は、材料や調理方法が異なる別の料理
ということになります。
私も以前は「どっちが正しいの?」と迷っていましたが、今では「どちらも正しい」と自信を持って言えるようになりました。子どもに聞かれたときも、「言葉の由来が違うだけで、どっちも合ってるんだよ」と教えてあげられるようになって、ちょっと得した気分です。
次にハンバーガーを食べるとき、メニューに「パテ」と書いてあるか「パティ」と書いてあるか、ちょっと注目してみてください。きっと新しい発見があって、より美味しく感じられるはずですよ!