最近よく耳にする「Web3.0」や「Web3」という言葉。ニュースやSNSで見かけるたびに、「これって同じ意味なの？それとも何か違うの？」と疑問に思ったことはありませんか？
実は私も、子どもが学校の授業でインターネットの話を聞いてきたとき、「ママ、Web3って何？」と聞かれて困ってしまいました。調べてみると、「Web3.0」と「Web3」は似ているようで実は違う概念だったんです！
この記事では、ややこしい「Web3.0」と「Web3」の違いを、誰でもわかるように優しく解説していきます。インターネットの歴史から始めて、それぞれの特徴や使い分け方まで、しっかりお伝えしますね。
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「Web3.0」とは？
「Web3.0（ウェブスリーポイントゼロ）」は、もともと2006年にティム・バーナーズ・リーという方が提唱した概念です。この方は「ワールド・ワイド・ウェブ」の発明者として知られている、いわばインターネットの生みの親なんですよ。
Web3.0が目指していたのは、「セマンティックWeb」という仕組みでした。これは簡単に言うと、「コンピュータが情報の意味を理解できるインターネット」のことです。
たとえば、今のウェブサイトは人間が見やすいようにデザインされていますよね。でも、コンピュータから見ると、どこが重要な情報で、どの文字がタイトルなのか、なかなか判断しにくいんです。セマンティックWebでは、コンピュータも情報の意味をきちんと理解できるように、ウェブページの構造を整理しようという考え方でした。
ただ、このセマンティックWebという概念は、あまり一般的には広まりませんでした。技術的に難しかったり、実用化に時間がかかったりしたためです。
「Web3」とは？
一方、「Web3（ウェブスリー）」は、2014年にギャビン・ウッドという方が提唱した新しい概念です。この方は、イーサリアムという有名な暗号資産の共同設立者なんですよ。
Web3は、ブロックチェーン技術を使った「分散型インターネット」を意味します。今のインターネットは、GoogleやFacebook（Meta）のような大きな企業がデータを管理していますよね。これを「中央集権型」と呼びます。
でも、Web3では、特定の企業に頼らず、みんなでデータを管理し合う仕組みを作ろうとしているんです。これが「分散型」です。
私がこの話を友人にしたとき、「銀行みたいな管理者がいなくても、みんなで協力してお金のやり取りができる仮想通貨みたいなもの？」と言われて、「まさにそれ！」と思いました。ブロックチェーンという技術を使うことで、中央の管理者なしでも、安全に情報をやり取りできるようになるんですね。
「Web3.0」と「Web3」の違いとは？
では、この2つの違いをまとめていきましょう。
提唱者と提唱時期の違い
「Web3.0」は2006年にティム・バーナーズ・リーが提唱したのに対し、「Web3」は2014年にギャビン・ウッドが提唱しました。つまり、8年も時期が違うんですね。
さらに、提唱した人の専門分野も違います。ティム・バーナーズ・リーはウェブの基本構造を作った人で、ギャビン・ウッドはブロックチェーン技術の専門家です。そのため、それぞれが目指す方向性も異なっています。
目指すものの違い
「Web3.0」が目指していたのは、コンピュータが情報の意味を理解できる「セマンティックWeb」でした。これは、情報をより効率的に検索したり、自動で整理したりすることを目的としていました。
一方、「Web3」が目指すのは、ブロックチェーン技術を使った「分散型インターネット」です。大企業にデータが集中している状況を変えて、ユーザー一人ひとりが自分のデータを管理できる世界を作ろうとしています。
使われている技術の違い
「Web3.0」では、XMLやRDF、OWLといった言語を使って、コンピュータが理解しやすいデータ構造を作ろうとしていました。技術的にはかなり専門的で、実装も複雑でした。
「Web3」では、ブロックチェーン、暗号資産（仮想通貨）、NFT（デジタル資産）などの技術が中心です。最近よく耳にする「メタバース」なども、Web3の技術を使っているんですよ。
現在の使われ方
実は、「Web3.0」という言葉は、もともとのセマンティックWebの意味ではあまり使われなくなりました。そして現在では、「Web3.0」と「Web3」が同じ意味で使われることが多くなっています。
特に日本では、デジタル庁などの公的機関も「Web3.0」という表記を使っていますが、その内容は「Web3」つまりブロックチェーン技術を使った分散型インターネットのことを指しています。
ですから、今「Web3.0」や「Web3」という言葉を見かけたら、多くの場合はブロックチェーン技術を使った次世代のインターネットのことを指していると考えて良いでしょう。
Web1.0からWeb2.0、そしてWeb3へ：インターネットの進化
Web3.0やWeb3をより深く理解するために、インターネットがどう進化してきたのか見てみましょう。
Web1.0の時代（1990年代〜2000年代前半）
インターネットが一般に普及し始めた頃です。この時代のウェブサイトは、企業や個人が情報を一方的に発信するだけでした。ユーザーはその情報を読むだけで、コメントやいいねをすることもできませんでした。
私が学生時代に初めて使ったインターネットも、まさにこの時代でした。情報を探すのも一苦労で、今のような便利さはありませんでしたね。
Web2.0の時代（2000年代後半〜現在）
SNSやYouTube、ブログなどが登場して、ユーザーが情報を発信できるようになった時代です。TwitterやInstagram、TikTokなど、私たちが普段使っているサービスのほとんどがWeb2.0です。
この時代の特徴は、大きな企業（プラットフォーム）が中心にいて、私たちユーザーが作ったコンテンツやデータも、その企業のサーバーに保存されているという点です。便利な反面、自分のデータを自分で管理できないという問題もあります。
Web3の時代（これから）
そして、これから来ると言われているのがWeb3の時代です。ブロックチェーン技術によって、大企業に頼らずに、ユーザー同士で直接やり取りができるようになります。
自分のデータは自分で管理でき、中央の管理者がいなくても安全に取引ができる。そんな未来が、Web3では実現すると期待されています。
🔰Web3講座🔰
— おもち＠バイブデザイン (@omochibigaku) June 29, 2022
Web3(ウェブスリー)について簡単にまとめました‼️
✅Web1.0
👉インターネットが登場
✅Web2.0
👉SNSが登場
✅Web3
👉ブロックチェーン技術が登場
Web3では、国・銀行・企業がもちすぎている権力をテクノロジーの力によって分散させていこう🔥という取り組みが行われています🙌つづく pic.twitter.com/Byuh3k0W5b
なぜ表記が「Web3.0」と「Web3」で違うの？
表記が2種類ある理由は、歴史的な経緯にあります。
もともと「Web3.0」という言葉は、セマンティックWebを指す言葉として使われていました。その後、ギャビン・ウッドが新しい概念として「Web3」という表記を提唱したんです。
しかし、セマンティックWebがあまり普及しなかったため、「Web3.0」という言葉が空いた状態になってしまいました。そこで、「Web3」の概念が広まるにつれて、「Web3.0」という表記も「Web3」と同じ意味で使われるようになったんですね。
今では、多くの人が「Web3.0」と「Web3」を同じ意味で使っています。ただし、厳密に言えば、もともとは別の概念だったということを知っておくと、より深く理解できると思います。
「.0」が付いているかどうかは、単なる表記の違いと考えて大丈夫です。日本の公的機関や企業では「Web3.0」を使うことが多いですが、海外や技術者の間では「Web3」と表記することが多い傾向にあります。
Web3（Web3.0）の具体例
実際にWeb3の技術は、どんなところで使われているのでしょうか？いくつか例を挙げてみますね。
NFT（非代替性トークン）
デジタルアートや音楽、ゲームのアイテムなどに、唯一無二の証明書を付けることができる技術です。ブロックチェーンを使うことで、「これは本物のデジタルアート」という証明ができます。
暗号資産（仮想通貨）
ビットコインやイーサリアムなどの暗号資産は、Web3の代表的な例です。銀行を通さなくても、世界中の人と直接お金のやり取りができます。
メタバース
仮想空間で、アバターを使って他の人と交流したり、買い物をしたりできるサービスです。多くのメタバースサービスがブロックチェーン技術を使っています。
DeFi（分散型金融）
銀行のような中央機関を通さずに、お金の貸し借りや運用ができるサービスです。ブロックチェーン上で自動的に取引が処理されます。
よくある質問
Q1：結局、「Web3.0」と「Web3」はどっちを使えばいいの？
どちらを使っても間違いではありません。現在では、ほとんど同じ意味で使われているからです。
日本の企業や公的機関と話すときは「Web3.0」、技術者やスタートアップ企業と話すときは「Web3」と使い分けると、よりスムーズかもしれません。ただ、どちらを使っても相手には伝わるので、そこまで神経質になる必要はありませんよ。
Q2：Web3はいつ実現するの？
すでに一部は実現しています！暗号資産やNFTなどは、すでに私たちが使える技術として存在しています。
ただし、Web3が完全に普及して、今のインターネット（Web2.0）に取って代わるまでには、まだ時間がかかると言われています。技術的な課題や、法律の整備など、クリアしなければならない問題がたくさんあるからです。
専門家の中には、10年後にはかなり普及しているという人もいれば、もっと時間がかかるという人もいます。少しずつ、私たちの生活に浸透していくと考えると良いでしょう。
Q3：Web3って難しそうだけど、普通の人にも関係あるの？
はい、関係があります！今はまだ専門的に感じるかもしれませんが、スマートフォンやSNSも、最初は「難しそう」と思われていましたよね。
でも今では、私のような主婦でも毎日使っています。Web3も同じように、これから使いやすいサービスがどんどん登場して、自然に私たちの生活に溶け込んでいくと思います。
特に、自分のデータを自分で管理できる、中間手数料が安くなる、世界中の人と直接つながれるといったメリットは、私たち一般の人にとっても大きな価値があります。
Q4：セマンティックWebはもう使われていないの？
完全になくなったわけではありません。実は、GoogleやYahoo!などの検索エンジンは、ウェブページの意味を理解するために、セマンティックWebの考え方を一部取り入れています。
ただ、当初想定されていたような大規模な普及はしませんでした。技術的に複雑すぎたことと、実装にコストがかかることが主な理由です。
そのため、「Web3.0」という言葉は、もともとのセマンティックWebの意味ではなく、ブロックチェーンを使ったWeb3の意味で使われることが多くなったんですね。
「Web3.0」の人気商品をレビュー件数順に楽天でチェック！まとめ
「Web3.0」と「Web3」は、もともとは違う概念でした。
「Web3.0」は、コンピュータが情報の意味を理解できる「セマンティックWeb」を目指す言葉として生まれました。一方、「Web3」は、ブロックチェーン技術を使った「分散型インターネット」を指す言葉です。
提唱者も時期も違いますが、現在ではこの2つの言葉はほぼ同じ意味で使われています。特に日本では、どちらもブロックチェーン技術を使った次世代のインターネットという意味で使われることが多いです。
Web3（Web3.0）は、大企業に集中していたデータやサービスを、私たちユーザー一人ひとりが管理できる世界を目指しています。暗号資産、NFT、メタバースなど、すでに一部は実現していて、これからますます身近になっていくでしょう。
ややこしい言葉ですが、基本的には「次世代のインターネット」と理解しておけば大丈夫です。これからニュースで「Web3.0」や「Web3」という言葉を見かけたら、「ああ、新しいインターネットの話だな」と思い出してくださいね！
