こんにちは!今日は「担保」と「保障」という、ややこしい2つの言葉の違いについてお話しします。
私も以前、住宅ローンの契約書を見ていた時に「担保」と「保障」が出てきて、「えっ、どっちがどっち?」と混乱した経験があります。書類を読み進めながら、夫と「これって一体何が違うの?」と話し合ったことを覚えています。
同じ「ほしょう」という読み方でも、実は全く違う意味を持つこの2つの言葉。特にお金の話や契約の場面では、正しく理解しておかないと大変なことになりかねません。この記事では、それぞれの意味や使い分けを、わかりやすく解説していきますね。
「担保」とは?
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— SHO (@shoshowroom2022) October 13, 2025
◾️学び
・定期借地権は住宅ローン審査ガチ厳しい
・証券担保ローンとか使ってると一発アウト pic.twitter.com/4tQwDP5hyG
「担保」とは、お金を借りる時などに、返済できなくなった場合に備えて、あらかじめ差し出しておく財産のことです。簡単に言うと、「もしもの時のための、お金の代わりになるもの」というイメージですね。
たとえば、住宅ローンを組む時には、購入する家や土地を担保に入れます。もし返済ができなくなったら、その家や土地が売られて、お金を貸した銀行への返済に充てられることになります。
担保には大きく分けて2つの種類があります。
物的担保
土地や建物、車などの「モノ」を担保にする方法です。たとえば、「3000万円借りるために、自分の土地を担保に入れる」といった使い方をします。この場合、万が一返済できなくなっても、その土地の価値分までしか責任を負わなくて済みます。
人的担保
これは「保証人」のことです。お金を借りた本人が返せなくなった時に、保証人が代わりに返済する義務を負います。連帯保証人などがこれに当たりますね。
私の友人が事業を始める時に、お父さんが保証人になってくれたそうです。当時は「保証人なんて、名前を書くだけでしょ」と軽く考えていたそうですが、後から人的担保の重みを知って、改めてお父さんに感謝したと言っていました。
「保障」とは?
「保障」は、権利や生活を守ることを意味します。脅威や危険から守って、安定した状態を保つというニュアンスです。
一番わかりやすいのは「社会保障制度」という言葉です。これは、国民の生活を安定させて守るための仕組みのことですよね。病気になった時の医療費負担を軽くしたり、高齢になった時の年金を支給したりして、私たちの生活を守ってくれています。
生命保険の分野でも「保障」が使われます。「死亡保障」「医療保障」「介護保障」など、予期せぬ事態が起きた時に、経済的な困難から家族の生活を守るという意味で使われるんです。
私も出産後、夫に何かあったら困ると思って生命保険を見直した時期がありました。その時に保険の担当者さんから「これはご家族の生活を保障するためのものですよ」と説明を受けて、「保障」という言葉の重みを実感したんです。
「担保」と「保障」の違いは?
この2つの言葉、同じ「ほしょう」と読みますが、意味は全く違います。
意味の違い
担保は、将来起こるかもしれない不利益(特に金銭的な損失)に備えて、代わりとなる財産や人を用意しておくことです。主にお金の貸し借りの場面で使われます。
一方、保障は、権利や生活が脅かされないように守ること、安定した状態を保つことを意味します。生活全般や、将来の安心を守るという広い意味で使われます。
使われる場面の違い
担保は、主に次のような場面で使われます。
- 住宅ローンを組む時:「土地と建物を担保に入れる」
- 事業資金を借りる時:「不動産を担保にして融資を受ける」
- 保証人を立てる時:「人的担保として連帯保証人が必要です」
保障は、こんな場面で使われます。
- 保険の説明:「この保険には死亡保障が含まれています」
- 社会制度の話:「社会保障制度の充実が求められています」
- 権利の話:「憲法で基本的人権が保障されている」
私の経験では、住宅ローンの契約時には「担保」という言葉がたくさん出てきて、生命保険の説明を受ける時には「保障」という言葉ばかりでした。この使い分けを知っていると、契約書や説明を理解しやすくなりますよ。
具体的な例文で理解しよう
「担保」の例文
- 自宅を担保に入れて事業資金を借りた
- この融資は担保不要で利用できます
- 品質を担保するために、厳しい検査を実施している
- 担保物件の評価額が下がってしまった
- 連帯保証人として人的担保を提供する
最後の例文「品質を担保する」は、ビジネスシーンでよく使われる表現です。これは「品質を保証する」という意味で、製品やサービスの質を確実に維持するという意味合いで使われています。
「保障」の例文
- この保険には医療保障が含まれています
- 憲法で言論の自由が保障されている
- 社会保障費の増加が問題になっている
- 老後の生活を保障するための年金制度
- 国家の安全を保障するための防衛政策
私が子供の医療費助成を申請した時、窓口で「この制度は子育て世帯の経済的負担を保障するものです」と説明されました。まさに「生活を守る」という意味での保障ですね。
国民民主党、玉木雄一郎代表が
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絶対に譲れない安全保障観がこちら。 pic.twitter.com/pT4PdoHCDq
保険で使われる「ほしょう」について
保険の世界では、もう1つ「補償」という言葉も使われます。これは損害保険の分野で使われる言葉で、「損害を補って償う」という意味です。
- 保障:生命保険で使用(死亡保障、医療保障など)
- 補償:損害保険で使用(損害を補償する、賠償責任を補償するなど)
生命保険は「保障」、損害保険は「補償」と覚えておくと便利です。生命保険はあらかじめ決められた金額が支払われるのに対し、損害保険は実際に発生した損害額を補うという違いがあります。
自動車保険を契約した時、「この保険では事故による損害を補償します」という説明を受けました。実際の修理費用を補うという意味で「補償」が使われていたんですね。
間違えやすいポイント
ビジネスシーンでの「担保する」
最近、ビジネスの場面で「○○を担保する」という表現をよく聞きませんか?これは本来の金融用語としての担保とは少し違う意味で使われています。
たとえば「プロジェクトの成功を担保するために」「安全性を担保するための対策」といった使い方です。この場合は、「確実に実現する」「保証する」といった意味で使われているんです。
夫の会社の会議でも「顧客満足度を担保するために」という表現が使われるそうで、最初は「担保って借金の話じゃないの?」と戸惑ったと言っていました。ビジネス用語としては、より広い意味で使われているんですね。
保険の契約書での注意点
保険の契約書や説明書を読む時は、「保障」と「担保」、そして「補償」の使い分けに注意が必要です。
損害保険の契約書では「担保する」という言葉が「補償する(保険金が支払われる)」という意味で使われることがあります。たとえば「運転者年齢21歳以上担保特約」という場合、21歳以上の人が運転した事故なら補償される(保険金が支払われる)という意味です。
私も自動車保険の更新の際、「全年齢担保」という言葉を見て混乱したことがあります。これは「どの年齢の人が運転しても補償しますよ」という意味だったんですね。
よくある質問
Q1. 担保がないとお金は借りられない?
担保がなくてもお金を借りることは可能です。無担保ローンやカードローンなど、担保を必要としない融資商品もたくさんあります。
ただし、担保がない場合は金利が高くなったり、借りられる金額が少なくなったりする傾向があります。担保があると、お金を貸す側のリスクが下がるので、より有利な条件で借りられることが多いんです。
私の妹が引っ越し費用を借りた時は、無担保のカードローンを利用していました。少額だったので担保は不要でしたが、金利は住宅ローンよりずっと高かったそうです。
Q2. 保証人になるリスクはどれくらい大きい?
保証人、特に連帯保証人になるリスクは非常に大きいです。借りた本人が返済できなくなった場合、保証人が全額返済する義務を負います。
連帯保証人の場合は、お金を貸した側から「まず本人に請求してください」と言うこともできません。本人と同じ責任を負うことになるんです。そのため、保証人を頼まれても、よく考えてから決めることが大切です。
知人のお父さんが友人の保証人になって、その友人が事業に失敗してしまい、多額の借金を背負うことになったという話を聞いたことがあります。人間関係も大切ですが、保証人になる時は自分の家族のことも考えないといけませんね。
Q3. 生命保険の「保障額」はどう決めればいい?
生命保険の保障額は、家族構成や収入、貯蓄額などによって変わってきます。一般的には、「残された家族が困らないために必要な金額」を基準に考えます。
たとえば、小さい子供がいる家庭なら、子供が独立するまでの生活費や教育費をカバーできる金額が必要です。住宅ローンがある場合は、その返済分も考慮する必要がありますね。
私も保険の見直しをした時、ファイナンシャルプランナーさんに相談して、子供の教育費や生活費を具体的に計算してもらいました。漠然と「たくさん入っておけば安心」と思っていましたが、実際に必要な金額を計算すると、無駄な保険料を払っていることに気づけました。
Q4. 住宅ローンで家を担保に入れると、家の権利はなくなるの?
いいえ、担保に入れても家の所有権はあなたのものです。普通に住み続けることができますし、リフォームなども自由にできます。
ただし、返済が滞った場合には、銀行が担保権を実行して、家を競売にかけることができます。そうなると、家は競売で第三者に売却され、住めなくなってしまいます。
担保に入れるということは、「返済できなくなったら、この家を売って返済に充ててもいいですよ」という約束をするということなんです。だからこそ、無理のない返済計画を立てることが大切ですね。
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「担保」と「保障」の違い、理解していただけましたか?
担保は、お金の貸し借りなどで、もしもの時に代わりとなる財産や人のこと。主に金融や契約の場面で使われます。
保障は、生活や権利を守ること、安定した状態を保つこと。社会制度や保険などで使われます。
同じ「ほしょう」という読み方でも、意味は全く違うんですね。特に契約書や保険の説明を読む時は、どちらの「ほしょう」が使われているか意識してみてください。正しく理解することで、大切なお金や家族を守ることにつながります。
私も最初は難しく感じましたが、実際の生活の中で使われる場面を意識するようになってから、自然と使い分けができるようになりました。皆さんもこの記事を参考に、「担保」と「保障」を正しく理解して、賢く活用してくださいね!

