健康食品やサプリメントでよく目にする「ユーグレナ」や「ミドリムシ」という言葉。商品によって表示が違うから、もしかして別の生き物?それとも同じもの?そんな疑問を持ったことはありませんか。
実は私も初めてサプリメントを選ぶとき、この2つの違いが分からず迷った経験があります。子供たちの栄養補給にと思って探していたのですが、店頭でも「ユーグレナ配合」と「ミドリムシエキス」の2種類があって、どちらを選べばいいのか本当に困りました。
今回は、そんな「ユーグレナ」と「ミドリムシ」の違いについて、分かりやすく解説していきますね。
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結論:ユーグレナとミドリムシは同じ生き物です
まず最初に結論からお伝えすると、ユーグレナとミドリムシは全く同じ生き物なんです。違う名前が使われているだけで、中身は一緒。ちょっと拍子抜けしちゃいますよね。
でも、なぜ2つの名前が使われているのか、どんな使い分けがされているのか、そこにはちゃんとした理由があるんです。これから詳しく見ていきましょう。
「ユーグレナ」とは
ユーグレナ(Euglena)は、この生き物の学名です。学名というのは、世界共通で使われる生物の正式な名前のこと。
ユーグレナという名前は、ラテン語で「美しい」という意味の「eu」と、「眼点」という意味の「glena」を組み合わせたものなんです。この生き物には赤い眼点と呼ばれる部分があって、それが名前の由来になっているんですね。
商品名として使われる理由
健康食品やサプリメントの商品名に「ユーグレナ」が使われることが多いのには、実は明確な理由があります。
実際に私がドラッグストアで見かけた商品も、ほとんどが「ユーグレナ」という名前を使っていました。パッケージも洗練されていて、なんだか健康的で科学的なイメージがありますよね。
商品名として「ユーグレナ」が選ばれる主な理由は以下の3つです。
1. イメージが良い 「ミドリムシ」だと虫という言葉が入っているので、どうしても虫を連想してしまう人が多いんです。でも「ユーグレナ」なら、そういったイメージを持たれにくく、スマートで健康的な印象になります。
2. 世界共通の名前 学名は世界中で通用する名前なので、海外に商品を展開する際も便利です。グローバル展開を考えている企業にとっては、統一したブランドイメージを作りやすいんですね。
3. 科学的な響き 学名を使うことで、研究に基づいた科学的な商品という印象を与えることができます。健康食品やサプリメントでは、信頼性が重要ですからね。
「ミドリムシ」とは
キラキラ輝くミドリムシ
— Eudorina (@Eudorina_ch) October 3, 2025
お疲れ様でした。 pic.twitter.com/R1QD36sfhi
ミドリムシは、この生き物の和名、つまり日本語での名前です。緑色をしていて、顕微鏡で見ると動き回る様子が虫のように見えることから、この名前が付けられました。
でも実際には虫ではなく、ワカメや昆布と同じ「藻」の仲間なんです。体の大きさは髪の毛の太さくらい(約0.05mm)で、肉眼では見えないほど小さい単細胞生物なんですよ。
理科の授業で習う名前
私たちが学校の理科の授業で習ったのは、この「ミドリムシ」という名前でしたよね。顕微鏡を覗いて緑色の小さな生き物が動いているのを観察した記憶がある方も多いのではないでしょうか。
実際、私の子供が小学校で習ってきたときも、教科書には「ミドリムシ」と書かれていました。日本の教育現場では、今でも和名の「ミドリムシ」が一般的に使われているんです。
名前の使い分けはどうされている?
では、実際にこの2つの名前はどのように使い分けられているのでしょうか。私が実生活で感じた使い分けのポイントをまとめてみました。
商品やビジネスでは「ユーグレナ」
健康食品、サプリメント、化粧品などの商品には「ユーグレナ」が使われることがほとんどです。
私が以前購入したサプリメントも、パッケージには大きく「ユーグレナ」と書かれていました。でも、よく見ると小さく「(ミドリムシ)」と補足が付いていたんです。これは、商品としてのイメージを保ちながら、「ミドリムシ」で検索してくる人にも分かりやすくするための工夫なんですね。
教育や日常会話では「ミドリムシ」
一方、学校教育や日常会話では「ミドリムシ」が使われることが多いです。
子供と話すときも、「今日、理科でミドリムシ見たよ!」と言われた方が分かりやすいですよね。「ユーグレナを観察した」と言われたら、逆に「え、何それ?」となってしまいそうです。
メディアではケースバイケース
テレビや新聞、雑誌などでは、対象読者によって使い分けられています。科学番組や専門誌では「ユーグレナ」、一般向けのバラエティ番組や健康情報番組では「ミドリムシ(ユーグレナ)」のように両方を併記することが多いです。
ユーグレナ(ミドリムシ)ってどんな生き物?
せっかくなので、このユーグレナ(ミドリムシ)がどんな生き物なのか、もう少し詳しく見てみましょう。
植物と動物の両方の性質を持つ
ユーグレナの最大の特徴は、植物と動物の両方の性質を持っているということです。
植物のように光合成をして自分で栄養を作ることができる一方で、動物のように鞭毛(べんもう)という尾っぽのようなものを動かして泳ぐこともできるんです。この不思議な性質から、「奇跡の生物」と呼ばれることもあります。
栄養がとっても豊富
ユーグレナには、ビタミン、ミネラル、アミノ酸、不飽和脂肪酸など、59種類もの栄養素が含まれています。しかも、植物特有の「細胞壁」がないので、体への吸収率が高いのも特徴なんです。
私がサプリメントを選んだのも、この栄養の豊富さが決め手でした。野菜嫌いの子供でも、これ一つで色々な栄養が摂れるのは本当に助かりますよね。
環境にも優しい
最近では、ユーグレナを使ったバイオ燃料の開発も進んでいます。光合成で二酸化炭素を吸収しながら育つので、環境にも優しいんですよ。健康だけでなく、地球の未来にも役立つ可能性を秘めた生き物なんです。
購入するときの注意点
実際にユーグレナ(ミドリムシ)のサプリメントを購入する際の注意点もお伝えしておきますね。
商品によって含有量が違う
「ユーグレナ配合」と書かれていても、実際にどのくらいの量が入っているかは商品によって大きく異なります。1日あたり500mg〜1,000mgが目安とされていますので、購入前にパッケージをよく確認しましょう。
私が最初に買った商品は、安かったのですが含有量が少なくて、結局コストパフォーマンスが悪かったという経験があります。
「ユーグレナグラシリス」という品種が主流
市販されているサプリメントの多くには、「ユーグレナグラシリス」という品種が使われています。これは100種類以上あるユーグレナの中でも、特に栄養価が高く、培養しやすい品種なんです。
認定マークをチェック
株式会社ユーグレナが認定した商品には、「ユーグレナ・ミドリムシ」という認定マークが付いています。品質にこだわりたい方は、このマークがあるかどうかもチェックポイントになりますよ。
よくある質問
Q1:なぜミドリムシなのに虫じゃないの?
ミドリムシという名前に「虫」という字が入っているので、昆虫の仲間だと思われがちですが、実際には全く違います。ミドリムシは藻類の一種で、ワカメや昆布と同じ仲間なんです。緑色をしていて、顕微鏡で見ると動き回る様子が虫のように見えたので「ミドリムシ」という名前が付けられました。体の大きさは0.05mmほどで、肉眼では見えないほど小さな単細胞生物です。
Q2:サプリメントに「ユーグレナ」と「ミドリムシ」の両方書いてあるのはなぜ?
これは消費者への配慮なんです。「ユーグレナ」という学名を知っている人もいれば、「ミドリムシ」の方が馴染み深い人もいます。両方を表記することで、どちらの言葉で検索した人にも分かりやすくしているんですね。また、「ミドリムシ」という名前だけだと虫を連想してしまう人もいるので、「ユーグレナ」を併記することで科学的な印象を与える効果もあります。
Q3:ユーグレナとスピルリナは違うもの?
はい、全く別の生き物です。どちらも藻類で栄養豊富という共通点はありますが、分類が異なります。ユーグレナはユーグレナ類で淡水に生息し、細胞壁がなく吸収率が高いのが特徴です。一方、スピルリナはシアノバクテリア(藍藻類)で、らせん状の形をしています。どちらも優れた健康食品ですが、含まれる栄養素や成分には違いがあるので、用途に応じて選ぶといいでしょう。
Q4:子供に飲ませても大丈夫?
基本的には問題ありませんが、念のため商品のパッケージや説明書を確認してください。子供向けに作られた製品もあります。我が家でも子供用のユーグレナサプリを使っていますが、特に問題なく続けられています。ただし、アレルギー体質のお子さんや、何か気になる症状がある場合は、使用前にかかりつけの医師に相談することをおすすめします。
Q5:緑色のサプリと金色のサプリ、どちらがいいの?
最近では「金のユーグレナ」という商品も見かけますね。これは特別な育て方をすることで、通常の緑色ではなく金色になったユーグレナです。金色のユーグレナは「パラミロン」という特有成分をより多く含んでいるのが特徴です。ただし、どちらが良いかは目的によって異なります。一般的な健康維持なら通常のユーグレナで十分ですし、特定の機能性を重視するなら金のユーグレナを選ぶのも良いでしょう。価格も異なるので、自分の目的と予算に合わせて選んでくださいね。
「ユーグレナ 」の人気商品をレビュー件数順に楽天でチェック!まとめ
ユーグレナとミドリムシの違いについて、いかがでしたか。最後にポイントをまとめておきますね。
ユーグレナとミドリムシは全く同じ生き物で、名前が違うだけです。ユーグレナは世界共通の学名、ミドリムシは日本語の和名という違いがあります。
商品やビジネスの場では「ユーグレナ」が使われることが多く、教育現場や日常会話では「ミドリムシ」が使われる傾向にあります。これは、商品イメージやターゲット層に合わせた使い分けなんですね。
サプリメントを選ぶ際は、名前の違いよりも、実際の含有量や品質、価格などを比較することが大切です。私も最初は名前の違いに戸惑いましたが、今では自分に合った商品を選べるようになりました。
この小さな生き物には、私たちの健康だけでなく、地球環境の未来を支える可能性も秘められています。これからも「ユーグレナ」や「ミドリムシ」という言葉を見かけたら、同じ奇跡の生物のことだと思い出してくださいね。

