料理やお菓子作りをしていると、「クリームチーズ」と「マスカルポーネ」という言葉をよく目にしませんか?どちらも白くてクリーミーなチーズだから、「同じようなものでしょ?」と思っている方も多いはず。
私も最初にティラミスを作ろうとした時、レシピに「マスカルポーネチーズ」と書いてあっても、スーパーで見つからず、「クリームチーズで代用できるよね?」と適当に置き換えて作ったことがあります。でも、実際に食べてみると、なんだか想像していた味と違う…そんな経験をお持ちの方もいるのではないでしょうか?
実は、クリームチーズとマスカルポーネには、意外と大きな違いがあるんです。この違いを知ることで、お料理やお菓子作りがもっと美味しく、もっと楽しくなりますよ。今回は、この2つのチーズの特徴から使い分け方、代用法まで詳しく解説していきます。
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クリームチーズとは?基本的な特徴
クリームチーズは、生乳を発酵させてホエイを取り除いて作られるフレッシュチーズです。熟成させずに作られるため、フレッシュタイプのチーズに分類されます。
クリームチーズの主な特徴は以下の通りです:
見た目と食感 ほんのり黄色がかかっていて、少し硬さのあるクリーム状のチーズで、包丁で切り分けることができる程度の固さがあります。なめらかで口どけが良く、バターのような質感を持っています。
味の特徴 酸味と塩味が感じられます。この酸味が、クリームチーズ独特の爽やかな風味を作り出しています。コクがありながらも、後味はすっきりとしているのが特徴です。
栄養成分 クリームチーズの方がたんぱく質と食塩相当量が多いのも特徴の一つです。また、カルシウムも豊富に含まれています。
マスカルポーネとは?基本的な特徴
マスカルポーネチーズは、イタリアのロンバルディア地方原産のフレッシュチーズです。昔は生乳に脂肪分が多く含まれる冬にしか作られず、この地方の貴重な特産品だったという歴史があります。
マスカルポーネの主な特徴は以下の通りです:
見た目と食感 真っ白で、かなりなめらかな質感を持っています。とても滑らかで柔らかい食感で、クリームチーズよりもさらに柔らかく、生クリームに近い質感です。
味の特徴 甘さがあり、甘みのあるクリーミーな特徴を持ちます。酸味や塩気が少ないクセのない味わいで、ミルクの自然な甘みが感じられます。
脂肪分の高さ マスカルポーネチーズに含まれる乳脂肪は80%程度とチーズの中では高い部類です。この高い脂肪分が、あの濃厚でクリーミーな味わいを生み出しているんですね。
クリームチーズとマスカルポーネの具体的な違い
原材料と製法の違い
マスカルポーネは主に生クリームをベースにして作られます。一方、クリームチーズは牛乳に生クリームを加えて作られることが多いです。この原材料の違いが、最終的な味や食感の違いを生み出しています。
食感の違い
クリームチーズはどちらかというとしっかりとした質感で、切り分けられるほどのかたさがあります。対してマスカルポーネは、スプーンですくえるほど柔らかく、生クリームのような滑らかさがあります。
私の経験では、クリームチーズは室温に戻しても、ある程度の形を保ちますが、マスカルポーネは室温に置いておくと、とても柔らかくなって扱いが難しくなることがあります。
味の違い
クリームチーズは爽やかな酸味と程よい塩味が感じられますが、マスカルポーネにはこの酸味がほとんどありません。そのため、マスカルポーネの方がより甘く、ミルキーな味わいになります。
価格の違い
一般的に、マスカルポーネの方がクリームチーズよりも高価です。マスカルポーネチーズはちょっと高いという声も多く聞かれます。これは、製造工程や原材料の違い、輸入品が多いことなどが理由として挙げられます。
このクリームチーズが美味しすぎる!しかも、こうやって持って食べられるように個装されてるの芸が細かい👍
— puyoko_29 (@puyoko29) July 20, 2025
今度スーパーで見つけたら買い占めたい🤪 pic.twitter.com/sITuCK2hkz
それぞれの適した使い方と料理例
クリームチーズの使い方
クリームチーズは、その酸味と塩味を活かした使い方がおすすめです:
お菓子作り
- ベイクドチーズケーキ:酸味が効いた本格的な味わいに
- レアチーズケーキ:爽やかで軽やかな仕上がりに
- クリームチーズマフィン:しっとりとした食感に
料理
- サーモンと相性がよく前菜として使用できます
- パンに塗って朝食に
- ディップソースのベースとして
私がよく作るのは、クリームチーズとスモークサーモンのベーグルサンドです。クリームチーズの酸味が、サーモンの塩気と絶妙にマッチして、とても美味しいんです。
マスカルポーネの使い方
マスカルポーネは生クリームのようにスイーツ作りに使われることが多いチーズです:
お菓子作り
- ティラミス:最も代表的な使い方
- ムース:滑らかな食感を活かして
- パンナコッタ:濃厚でクリーミーな仕上がりに
その他の使い方
- そのままトーストに塗ったりハチミツを添えても美味しく召し上がれます
- フルーツとの組み合わせ
- コーヒーに混ぜてカフェラテ風に
ティラミス作りではどちらを使うべき?
本来はマスカルポーネチーズを使いますが、クリームチーズでも代用は可能です。ただし、味わいには違いが出ます。
マスカルポーネで作った場合 味はマスカルポーネチーズの方が軽く爽やかで、本格的なイタリアンティラミスの味わいになります。甘みがあり、コーヒーとの相性も抜群です。
クリームチーズで作った場合 クリームチーズは酸味があるのでティラミスにすると少し味のお邪魔をしますが、クリームチーズはまろやかではありますが酸味があるので、マスカルポーネを使ったティラミスとは違った味わいを楽しめます。
私の家では、子どもたちはクリームチーズ版の方が好みのようです。酸味があることで、甘すぎずに食べやすいのかもしれませんね。
代用する際のポイントとコツ
マスカルポーネをクリームチーズで代用する場合
マスカルポーネチーズがない場合、他のチーズで代用することが可能です。酸味や食感が変わってきますが、マスカルポーネチーズと同じく、熟成させないフレッシュチーズのクリームチーズを使うことができます。
代用のコツ
- クリームチーズを室温に戻します。冬場などは耐熱容器に入れて電子レンジで10~20秒ほど温めると良いです
- 泡立て器で滑らかになるまで混ぜます。空気を含ませるようにすると、マスカルポーネに近い柔らかさになります
- 砂糖を少し多めに加えて、マスカルポーネの甘みに近づける
クリームチーズをマスカルポーネで代用する場合
マスカルポーネの代わりにクリームチーズを代用するよりは、向いています。ただ、クリームチーズに比べて酸味が少ないので多く酸味を加えたり、ジャムやフルーツソースを混ぜてインパクトを強くするなどの工夫が必要です。
代用のコツ
- レモン汁を少し加えて酸味をプラス
- 塩を少量加えて味を締める
- チーズケーキを作る場合も、レモン汁をいつもより多く加えたり、ソースをかける事で味を補う事で、若干ムース寄りのチーズケーキを作る事ができます
🍈生ナボナ 北海道産メロン×マスカルポーネ🍈
— 亀屋万年堂 (@kameyamannendo) July 13, 2025
皆さんはもう食べましたか?8月下旬までの季節限定商品なのでお早めに❗️ pic.twitter.com/uAqo51yZRb
栄養面での違いと健康への影響
成分面では、クリームチーズの方が脂質、カロリー、ナトリウムの含有量が高くなっています。一方で、両者ともカルシウムが豊富に含まれているのが特徴です。
カロリーを気にする場合 マスカルポーネの方が若干カロリーが低めですが、大きな違いはありません。どちらも高脂肪・高カロリーの食品なので、摂取量には注意が必要です。
塩分を気にする場合 マスカルポーネの方が塩分が少ないため、塩分制限をしている方にはマスカルポーネの方がおすすめです。
保存方法と賞味期限
クリームチーズ
- 冷蔵庫で保存(10℃以下)
- 開封後は早めに消費(1週間程度)
- 冷凍保存も可能だが、食感が変わる
マスカルポーネ
- 冷蔵庫で保存(10℃以下)
- 開封後は早めに消費(3-4日程度)
- 冷凍は推奨されない(食感が大きく変わるため)
私の経験では、マスカルポーネの方がクリームチーズよりも傷みやすい印象があります。開封後は特に早めに使い切るようにしています。
購入時の選び方のポイント
クリームチーズ
- 国産品と輸入品があり、価格差がある
- パッケージの形状(ブロック型、ポーション型)で使い勝手が変わる
- フィラデルフィアやkiriなど、メーカーによって味わいが異なる
マスカルポーネ
- イタリア産が本場だが、国産品もある
- メーカーによって脂肪分にばらつきがあり、その値段も違ってきます
- 容量が小さいものが多いので、必要量を確認して購入
いちびこ@三軒茶屋
— きの🍞 (@jammingbooks) July 21, 2025
削りいちごミルク
いちびこさんといえばのミガキイチゴを冷凍して削ったものにマスカルポーネが入った濃厚なソフトクリーム🍓🍦
甘酸っぱさとミルキーなソフトクリームは最高の組み合わせ🤤 pic.twitter.com/Ne0G6CtLp6
よくある質問
Q1. ティラミス以外でマスカルポーネを使う料理はありますか?
A1. はい、たくさんあります!ティラミスやチーズケーキ、ムースなどのスイーツのほか、パンや果物と合わせた料理にも使えます。マスカルポーネと小豆は相性抜群で、和スイーツにも活用できます。また、パスタのクリームソースのベースとしても使えますし、リゾットに加えると濃厚な味わいになります。
Q2. クリームチーズとマスカルポーネ、どちらが初心者向けですか?
A2. 初心者の方には、クリームチーズの方がおすすめです。理由は、価格が手頃で手に入りやすく、保存がきくこと、そして失敗しにくいことです。クリームチーズは酸味があるため、多少甘さの調整を間違えても美味しく仕上がります。マスカルポーネは繊細な味わいなので、慣れてから挑戦した方が良いでしょう。
Q3. 開封後の保存方法で注意することはありますか?
A3. どちらも開封後は必ず冷蔵保存し、空気に触れないようラップでしっかり包むことが大切です。特にマスカルポーネは傷みやすいので、開封後2-3日以内に使い切るようにしましょう。クリームチーズは比較的日持ちしますが、それでも1週間以内には消費することをおすすめします。
Q4. 値段が高いマスカルポーネを安く手に入れる方法はありますか?
A4. いくつかの方法があります。まず、業務スーパーやコストコなどの大容量パックを購入する方法。ただし、使い切れるかを考えて購入しましょう。また、国産のマスカルポーネは輸入品より安価な場合があります。さらに、特売日やタイムセールを狙うのも一つの手です。どうしても高い場合は、クリームチーズでの代用も検討してみてください。
Q5. 子どもに食べさせても大丈夫ですか?
A5. どちらも基本的には問題ありませんが、注意点があります。まず、高脂肪・高カロリーなので、与えすぎに注意しましょう。また、乳製品アレルギーがある場合は避けてください。クリームチーズの方が塩分が多いので、塩分を控えたい場合はマスカルポーネの方が良いでしょう。初めて与える場合は、少量から始めて様子を見ることをおすすめします。
「チーズ」の人気商品をレビュー件数順に楽天でチェック!まとめ
クリームチーズとマスカルポーネは、見た目は似ていますが、実は全く違う特徴を持つチーズです。
クリームチーズは酸味と塩味があり、しっかりとした食感で、価格も手頃で日常使いしやすいチーズです。チーズケーキやディップソース、パンに塗るなど幅広い用途で活躍します。
マスカルポーネは甘みがあり、とても滑らかで濃厚な味わいが特徴です。ティラミスをはじめとするイタリアンスイーツには欠かせない存在で、上品な仕上がりを求める時におすすめです。
お互いに代用は可能ですが、それぞれの特徴を理解して使い分けることで、より美味しい料理やお菓子を作ることができます。最初は両方試してみて、お好みや用途に合わせて選んでみてくださいね。
料理やお菓子作りは、材料を知ることから始まります。この2つのチーズの違いを理解することで、きっと今まで以上に楽しいクッキングライフが送れるはずです!