アクセサリーや日用品を選ぶとき、「ステンレス」や「サージカルステンレス」という表記を見かけることはありませんか?どちらも同じステンレスなのに、なぜ区別されているのでしょうか。特に金属アレルギーをお持ちの方や、肌の弱い方にとって、この違いを理解することはとても重要です。
私も子供たちにピアスをあけてあげたとき、金属アレルギーが心配で色々調べた経験があります。そのとき初めて、ステンレスにも種類があることを知りました。今では家族みんなが安心してアクセサリーを楽しめています。
この記事では、一般的なステンレスとサージカルステンレスの違いを詳しく解説し、どちらを選ぶべきかわかりやすくお伝えします。正しい知識を身につけて、自分に合った素材選びができるようになりましょう。
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「ステンレス」と「サージカルステンレス」の違い!アレルギー反応は?
ステンレスとは何か?基本的な特徴を知ろう
先日 プレゼントを買いに
— やたまゆ (@0611cat0422) July 19, 2025
ちょっと良いお店に行ったら
店員さんから
「○○○ラのブレスレットですか?」
と聞かれて
「???」となったやたまゆ
通販で買った468円の
ステンレスのブレスレットなのだが
どうやら有名なアクセサリーの
パチモンらしい
知らなかった
でも…可愛いからいっぱい使う pic.twitter.com/2ijvT5uDFg
ステンレスとは、金属中の炭素が1.2%以下でクロムを10.5%以上含んでいる、鉄を主成分とした金属の総称です。名前の由来は英語の「stain(さび・シミ)less(より少ない)steel(鋼)」から来ており、その名の通りさびにくい金属として知られています。
ステンレスの基本的な特徴
ステンレスには次のような特徴があります。
さびにくさ 一般的な鉄と比べて、ステンレスは非常にさびにくい性質を持っています。これは、鉄にクロムを合金することで、表面が薄い酸化物の膜で覆われるためです。
耐久性 長期間使用しても劣化しにくく、多くの製品で使用されています。キッチン用品や建築材料など、私たちの身の回りでもよく使われている素材です。
加工しやすさ 曲げたり切ったりする加工がしやすいため、様々な形の製品を作ることができます。
ステンレスの種類
実は、ステンレスには多くの種類があります。代表的なものには以下があります:
- SUS304:最も一般的なステンレス。食器や建築材料に使用
- SUS430:磁石にくっつく性質があり、家電製品によく使用
- SUS316L:後述するサージカルステンレスのこと
我が家でも、キッチンのシンクや調理器具など、毎日の生活でステンレス製品にお世話になっています。さびにくく手入れが簡単なので、忙しい家事にはとても助かる素材です。
サージカルステンレスとは?医療現場で使われる特別な素材
今日のコーデ
— ミシア (@misia_sale) September 10, 2025
伯母から貰った黒珊瑚の指輪を人差し指に‼️
ハワイで買ってきたもののようですが、デザインが、アメリカ🇺🇸っぽいですね。
薬指は2本ともサージカルステンレスです。#黒珊瑚#ステンレス#身内からのプレゼント pic.twitter.com/bWPKUBd3fS
サージカルステンレスとは、ステンレスの中でも極めてアレルギーを引き起こしにくい素材で、JIS規格では「316L(SUS316L)」と呼ばれています。「サージカル(surgical)」は「外科の、医療用の」という意味で、実際に医療現場で使用されている高品質なステンレスです。
サージカルステンレスの特徴
アレルギーを起こしにくい サージカルステンレスは、ステンレスの中でもアレルギー性の極めて低い素材です。金属アレルギーの原因となる金属イオンが溶け出しにくいため、敏感な肌の方でも安心して使用できます。
医療現場での使用 医療用工具のメスやハサミ、ボディピアスにも使用されています。人体に直接触れる医療器具に使われているため、その安全性の高さがうかがえます。
優れた耐食性 サビにくく、腐食や酸化・熱に強いなど、優れた特性を持つ特殊なステンレスです。一般的なステンレスよりもさらに耐久性が高く、長期間美しい状態を保つことができます。
私の友人は重度の金属アレルギーでしたが、サージカルステンレスのピアスに変えてからは全く問題なく使用できるようになりました。このような実例からも、その効果の高さがよくわかります。
ステンレスとサージカルステンレスの具体的な違い
両者の主な違いを詳しく見てみましょう。
成分の違い
一般的なステンレス(SUS304)
- クロム:18~20%
- ニッケル:8~10.5%
- その他の元素
サージカルステンレス(SUS316L)
- クロム:16~18%
- ニッケル:10~14%
- モリブデン:2~3%(これが重要な違い)
- その他の元素
ステンレスにもいろいろな種類があり(SUS304、SUS321など)その中のひとつの種類である「SUS 316L」が、一般的にサージカルステンレスと言われ販売されています。
アレルギー反応の違い
一般的なステンレス 金属アレルギーを起こす可能性は低めですが、敏感な方は反応することがあります。特に汗をかきやすい環境では注意が必要です。
サージカルステンレス 金属イオンの溶出が極めて少ないため、アレルギー反応を起こす可能性がとても低くなっています。医療現場で使用されているという事実がその安全性を物語っています。
耐久性と価格の違い
耐久性 サージカルステンレスの方が、腐食や変色に対してより強い抵抗力を持っています。モリブデンの添加により、特に塩分や酸に対する耐性が向上しています。
価格 一般的なステンレスよりも、サージカルステンレスの方が高価になります。これは、より厳しい品質管理と特殊な製造工程が必要なためです。
実際に、私がアクセサリーを購入する際も、サージカルステンレス製品の方が1.5~2倍程度高い価格設定になっていることが多いです。
アクセサリー選びでの使い分け方と例文
どんな人にどちらがおすすめ?
一般的なステンレスがおすすめな人
- 金属アレルギーの心配がない方
- コストを抑えたい方
- 日常的でない、短時間の使用予定の方
例:「今度のパーティー用にピアスを買いたいんだけど、普段あまりアクセサリーは付けないから、一般的なステンレス製でも十分かな。」
サージカルステンレスがおすすめな人
- 金属アレルギーをお持ちの方
- 敏感肌の方
- 長時間身につける予定の方
- ボディピアスを検討している方
例:「以前に他の金属でかぶれたことがあるから、今度はサージカルステンレスのネックレスを選ぼうと思う。」
購入時の確認ポイント
商品説明の読み方 ただ「ステンレス」と書かれている商品は、サージカルステンレス316Lでない場合があります。購入前には必ず「SUS316L」や「サージカルステンレス」と明記されているかを確認しましょう。
信頼できるお店選び 素材について詳しく説明してくれるお店や、アフターサービスがしっかりしているお店を選ぶことも大切です。
私の場合、初めてサージカルステンレスのアクセサリーを購入したときは、専門店で店員さんに詳しく説明してもらいました。おかげで安心して購入でき、今でも愛用しています。
金属アレルギーの方への配慮とケア方法
アレルギー反応が起きた時の対処法
もしアクセサリーを着けて肌に異常を感じたら、すぐに外して皮膚科を受診することをおすすめします。軽い症状でも、早めの対処が大切です。
日常的なケア方法
清潔に保つ 使用後は柔らかい布で汗や汚れを拭き取りましょう。特に夏場や運動後は念入りにお手入れすることが大切です。
適切な保管 湿気の少ない場所に保管し、他の金属と接触しないように気をつけましょう。
定期的な点検 傷やくすみがないか定期的にチェックし、異常があれば使用を控えましょう。
我が家では、子供たちにも「アクセサリーを外したら必ず拭いてから片付ける」というルールを作っています。このちょっとした習慣で、アクセサリーが長持ちするようになりました。
よくある質問
Q1: サージカルステンレスなら絶対にアレルギーは起きませんか?
A1: サージカルステンレスは金属アレルギーを起こしにくい素材ですが、「絶対に起きない」とは断言できません。個人の体質や肌の状態によって反応が異なる場合があります。初めて使用する際は、短時間から始めて様子を見ることをおすすめします。もし少しでも異常を感じたら、使用を中止して医師に相談しましょう。
Q2: 一般的なステンレスとサージカルステンレスは見た目で区別できますか?
A2: 見た目だけで区別するのは非常に難しいです。どちらも銀色に輝く美しい外観を持っており、素人目には違いがほとんど分かりません。確実に区別するには、商品の表示や証明書を確認するか、信頼できる販売店で購入することが大切です。価格が極端に安い「サージカルステンレス」製品には注意が必要です。
Q3: サージカルステンレスのアクセサリーは手入れが大変ですか?
A3: いいえ、サージカルステンレスは手入れが比較的簡単な素材です。変色しにくく、錆びにくい性質があるため、使用後に柔らかい布で汚れを拭き取る程度で十分です。特別な洗浄剤も必要ありません。ただし、長く美しい状態を保つために、汗や化粧品が付着したままにしないよう気をつけましょう。
Q4: 子供にも安全に使わせることができますか?
A4: サージカルステンレスは医療現場でも使用される安全な素材ですが、子供に使用する場合は大人以上に注意が必要です。子供の肌は敏感で、金属アレルギーを発症しやすい場合があります。初めて着用する際は保護者が様子を見守り、かゆみや赤みなどの症状が現れたらすぐに外してください。また、小さなパーツは誤飲の危険があるため、年齢に応じた適切なデザインを選ぶことが大切です。
「サージカルステンレス アクセサリー」の人気商品をレビュー件数順に楽天でチェック!まとめ
ステンレスとサージカルステンレスの主な違いは以下の通りです:
一般的なステンレスは、さびにくく耐久性のある素材として日用品に広く使用されています。コストパフォーマンスに優れており、金属アレルギーのない方には十分な選択肢です。
サージカルステンレスは、モリブデンを含む特殊なステンレス(SUS316L)で、医療現場でも使用される高品質な素材です。金属アレルギーを起こしにくく、より高い耐食性を持っていますが、価格は一般的なステンレスよりも高くなります。
金属アレルギーをお持ちの方や敏感肌の方には、迷わずサージカルステンレスをおすすめします。一方、アレルギーの心配がない方で、コストを重視する場合は一般的なステンレスでも問題ありません。
重要なのは、購入前に商品の素材表示をしっかり確認することです。「ステンレス」と表記されていても、それがサージカルステンレスとは限りません。「SUS316L」や「サージカルステンレス」と明記されている商品を選ぶようにしましょう。
どちらの素材も、適切な手入れをすることで長く美しく使用できます。自分の肌質や用途に合わせて、最適な素材を選んでくださいね。