「ポーター」と「ポータークラシック」、名前が似ているから同じブランドだと思っていませんか?実は私も最初はそう思っていました。子供の習い事の送り迎えで銀座を通った時、ポータークラシックのお店を見かけて「あれ、ポーターってバッグだけじゃなかったの?」と不思議に思ったのがきっかけで、この2つのブランドの違いについて調べてみたんです。
調べてみると、確かにルーツは同じなのですが、全く違うコンセプトで展開されている別々のブランドだということが分かりました。今日は、そんな「ポーター」と「ポータークラシック」の違いについて、分かりやすくお話ししていきますね。
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「ポーター」とは
ポーターは吉田カバンが展開しているバッグブランドです。1962年に誕生したポーターは、吉田カバンの高い技術力に加えて、現代的で洗練されたデザインが特徴的で、発売以来ずっと人気を保ち続けています。
ポーターといえば、軽くて丈夫なナイロン製のバッグが有名ですよね。通勤バッグから学生さんの通学バッグまで、幅広い世代に愛されているブランドです。私の夫も学生時代からポーターのリュックを愛用していて、「シンプルで飽きがこない」と気に入っています。
日本製にこだわった高品質な作りと、どんなファッションにも合わせやすいデザインが、長年支持されている理由なんですね。
「ポータークラシック」とは
ポータークラシックは、吉田克幸氏とその息子である吉田玲雄氏が2007年に立ち上げたブランドです。ポーターとポータークラシックはルーツは同じですが、コンセプトや展開するアイテムは異なります。
ポータークラシックは「世界基準のスタンダード」をコンセプトに掲げており、年代を問わず愛されるアイテム作りを目標としています。親から子へ、そして孫へと引き継がれていくような、長く愛用できる製品を理想としているんです。
私が初めてポータークラシックの服を見た時、「これって洋服なの?それとも芸術作品?」と思ってしまったくらい、独特の存在感がありました。特に剣道着の生地を使ったジャケットは、他では見られない個性的なデザインで印象的でしたね。
ポーターとポータークラシックの主な違い
創業者と設立時期の違い
ポーターは吉田カバンの自社ブランドで、ポータークラシックは吉田克幸・玲雄親子が立ち上げた独自のブランドです。吉田克幸氏は吉田カバンでデザイナーとして長年活躍した人物で、1981年にはニューヨーク・デザイナーズ・コレクティブのメンバーに日本人で初めて選出された経歴を持つ凄腕デザイナーなんですよ。
つまり、ポーターは1962年創業の老舗ブランド、ポータークラシックは2007年創業の比較的新しいブランドということになります。
取り扱い商品の違い
これが一番大きな違いかもしれません。ポーターとの大きな違いの一つに、ポータークラシックには洋服の取り扱いがあります。
ポーターはバッグや小物を中心に展開しているのに対し、ポータークラシックはバッグだけでなく服も展開しており、むしろ服中心のファッションブランドです。
私の友人がポータークラシックのシャツを着ているのを見て、「それどこの?すごく素敵!」と聞いたことがあります。独特の風合いがあって、着ている人の個性を引き立ててくれる感じがするんですよね。
デザインとコンセプトの違い
ポーターはシンプルで実用的、どんなシーンにも合わせやすいデザインが特徴です。一方、ポータークラシックの服はリラクシンなゆとりのあるサイズ感で、フレンチワークを彷彿とさせるテイストを加えたアイテムが多いのが特徴です。
ポータークラシックの服は、着こんでいくうちに生地の変化が楽しめる丈夫な作りで、流行に左右されない飽きのこないデザインになっています。数年、10数年と長く愛用できるアイテムなんです。
価格帯の違い
ポーターは比較的手に取りやすい価格帯で、学生さんから社会人まで幅広い層が購入できます。一方、ポータークラシックは職人の手仕事や高品質な素材を使用しているため、やや高価格帯のブランドとなっています。
でも、長く使えることを考えると、コストパフォーマンスは決して悪くないと思います。私の知り合いも「10年着られるなら安い買い物」と言って、ポータークラシックのジャケットを大切に着ています。
ポータークラシックの代表的なシリーズ
KENDOシリーズ
KENDOシリーズは糸からインデゴ染めを施した最高級素材を使ったオリジナル生地で、剣道着有段者の胴着を織る工場へポータークラシックが依頼をして作ったオリジナル生地を使用しています。
生地を何度も洗いに掛けているため、使い込むほど柔らかくなり、肌ざわりや風合いが増していくのが特徴なんです。まるでデニムのような経年変化を楽しめるのが魅力ですね。
SASHIKOシリーズ
刺し子は布地に糸で幾何学模様を刺繍する手法で、補強することを目的に編みだされた日本独自の技術です。SASHIKOは日本の伝統的技術・素材である刺し子を取り入れ、軽く柔らかな生地と耐久性が特徴となっています。
幾何学模様が立体的に見えて、本当に美しいんですよ。一度実物を見たら、その手仕事の素晴らしさに感動すると思います。
OHARIKOシリーズ
ポータークラシックは洋服のカスタムも得意としているため、完成品ひとつひとつにプリントやパッチワークが施されているのも特徴です。一点一点に職人さんの手仕事が加えられているので、温かみを感じられる仕上がりになっているんです。
縦落ちが素晴らしいデニムシャツは、10年以上前に購入したPorter classic(ポータークラシック)。
— Toshihiro Yasutake (@t_yasutake) February 1, 2023
ボタンは車の塗装と同じ方法で色付けされたもの。
実は腰ポケットが付いていて、アウトで着るとかなりカジュアル。股上ギュンギュンに深いパンツだと隠せる事を知り、イン。 pic.twitter.com/BzHEwXAaFd
どちらを選ぶべき?選び方のポイント
ポーターがおすすめの人
- シンプルで使いやすいバッグが欲しい方
- 手頃な価格で高品質なアイテムを探している方
- ビジネスシーンでも使えるアイテムが欲しい方
- 初めてブランドバッグを購入する方
ポーターは幅広いシーンに対応できるので、一つ持っていると本当に便利です。私も子供の行事用にポーターのトートバッグを使っていますが、軽くて丈夫で大活躍しています。
ポータークラシックがおすすめの人
- 個性的で他にはないデザインを求める方
- 長く愛用できる一生モノを探している方
- 日本の伝統技術に興味がある方
- ファッションにこだわりがある方
ポータークラシックは、「人とは違うものが欲しい」という方にぴったりです。着れば着るほど味が出てくるので、愛着が湧いてくるんですよね。
実際の体験談
私の友人が最近ポータークラシックのKENDOジャケットを購入したんですが、「最初は少し重いかなと思ったけど、着ているうちにどんどん馴染んできて、今では手放せない」と言っていました。
確かに最初は価格を見て「高いな」と思ったそうですが、実際に着てみると、その作りの良さと経年変化の楽しさに納得したそうです。「これは10年、20年と着られる服だから、結局はお得だよね」という言葉が印象的でした。
一方、私自身はポーターのショルダーバッグを愛用しています。子供との外出時に両手が空くので便利ですし、シンプルなデザインだからどんな服装にも合わせやすいんです。5年以上使っていますが、まだまだ現役で活躍中です。
よくある質問
Q1. ポータークラシックはポーターの派生ブランドですか?
ポータークラシックとポーターは名前が似ており、確かにポータークラシックはポーターのDNAを受け継いでいるブランドではあるもののコンセプトは異なり、カバンに限ったブランドではありません。同じ吉田家の血筋ですが、独立した別々のブランドとして展開されています。
Q2. ポータークラシックの服は誰でも着られますか?
ポータークラシックの服はユニセックスとして女性も着ることができるのも良いところです。ゆとりのあるサイズ感なので、男性も女性も着用できるデザインになっています。私の知り合いの女性も、ポータークラシックのシャツをオーバーサイズで着こなしていて、とてもおしゃれでしたよ。
Q3. ポータークラシックの商品はどこで買えますか?
ポータークラシックの旗艦店は銀座みゆき通りにあり、そのほかに新宿伊勢丹、金沢、名古屋、京都にも店舗を構えています。実物を見てから購入したい方は、これらの店舗を訪れてみるといいですね。
Q4. 経年変化を楽しむにはどうすればいいですか?
ポータークラシックのアイテムは、普通に着用しているだけで自然と味が出てきます。特別なお手入れは必要ありませんが、大切に長く着続けることで、自分だけの一着に育っていきます。洗濯表示に従って適切にケアすることで、より長く愛用できますよ。
「ポーター 」の人気商品をレビュー件数順に楽天でチェック!まとめ
「ポーター」と「ポータークラシック」は、名前が似ているものの、実は異なるコンセプトで展開されている別々のブランドです。
ポーターは1962年創業の吉田カバンのブランドで、シンプルで実用的なバッグを中心に展開しています。一方、ポータークラシックは2007年に吉田克幸・玲雄親子が立ち上げたブランドで、バッグだけでなく服も展開するファッションブランドです。
どちらも日本製にこだわった高品質な製品作りという共通点がありますが、ポーターは幅広いシーンに対応できる実用性を重視し、ポータークラシックは世代を超えて愛される普遍的な価値を追求しています。
あなたのライフスタイルや好みに合わせて、どちらのブランドを選ぶか考えてみてくださいね。シンプルで使いやすいアイテムならポーター、個性的で長く愛用できる一生モノならポータークラシック、というように選ぶといいかもしれません。
どちらも素晴らしいブランドなので、機会があればぜひ店舗で実物を見てみることをおすすめします。きっとあなたにぴったりのアイテムが見つかるはずですよ!

