愛媛県で大学進学を考える時、多くの人が悩むのが「愛媛大学」と「松山大学」のどちらを選ぶかということですね。同じ松山市にある両大学ですが、実は全く違う特徴を持っています。
私も高校生の頃、この2つの大学で迷いました。周りの友達も同じように悩んでいる人が多く、「どっちがいいの?」という話題がよく出ていました。そこで今回は、両大学の違いを分かりやすく整理してお伝えします。
大学選びは人生の大きな分岐点です。後悔しないためにも、それぞれの特徴をしっかり理解して、自分に合った大学を見つけましょう。
と、この2つの大学は運営形態から学部構成まで大きく異なることが分かりました。
同じ兵庫県にありながら、それぞれ異なる特色を持つ「兵庫大学」と「兵庫県立大学」。受験生やその保護者の方々が正しく理解できるよう、2つの大学の違いを詳しく解説していきます。
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愛媛大学とは
愛媛大学は、愛媛県松山市に本部を置く国立大学です。1949年に設立された四国最大の総合大学で、地域の教育・研究の中核を担っています。
現在は7学部を有しており、法文学部、教育学部、社会共創学部、理学部、工学部、農学部、医学部で構成されています。学生数は約10,000名程度で、幅広い分野での学びを提供しています。
国立大学ということで、地元就職に強く、就職率は全学部97%以上という実績があります。また、研究面でも国立大学らしい充実した設備と研究環境が整っています。
松山大学とは
松山大学は、愛媛県松山市にある私立大学です。1949年に設立され、現在は8学部を有する総合大学として発展しています。
経済学部、経営学部、人文学部、法学部、薬学部、看護学部などがあり、特に経済・経営系の分野に強みを持っています。学生数は約7,000名程度で、地域に根ざした教育を行っています。
県内の会社の代表取締役は松山大学出身の方が多く、就活中も実際に松山大学出身の方が多く、とても面接などで親近感を持って頂く機会が多くありましたという特徴があり、地元企業との結びつきが強いことで知られています。
全国的な知名度は低いですが、愛媛や高知では志望者の多い松山大学。国立の愛媛大学が無理なら松山大学へという高校生も多いが偏差値は37.5。上位層には愛媛大学落ちの高偏差値の学生もいるでしょうが、定員を埋めるためには玉石混交といった感あり。四国内で就職するには有利なようです。 pic.twitter.com/D4uEFQM4a3
— 石橋 知也 (@tomoya14841) September 6, 2023
国立大学と私立大学の根本的な違い
まず理解しておきたいのは、愛媛大学が国立大学、松山大学が私立大学だという点です。この違いは非常に大きく、様々な面に影響します。
国立大学である愛媛大学は、国が設立・運営する大学のため、授業料が全国一律で安く設定されています。また、研究費も潤沢で、最新の研究設備や図書館の蔵書も充実しています。
一方、私立大学である松山大学は、学校法人が運営しているため、より柔軟な教育プログラムや就職サポートが可能です。企業との連携も密接で、実践的な教育に力を入れています。
私も大学選びの時に親と相談しましたが、やはり国立と私立では学費の差が大きく、経済的な面も重要な判断材料になりました。
学費・費用面での大きな違い
学費の違いは、両大学を比較する上で最も分かりやすい違いの一つです。
愛媛大学(国立大学)の年間授業料は、入学金282,000円、授業料535,800円で、4年間の合計は約250万円程度です。これは全国の国立大学と同じ料金です。
一方、松山大学(私立大学)の学費は学部によって異なりますが、文系学部で年間約100万円、理系学部では年間約120万円程度かかります。4年間では400万円〜500万円程度の費用が必要になります。
この差は家計に大きく影響するため、多くの受験生が愛媛大学を第一志望にする理由の一つになっています。ただし、松山大学にも独自の奨学金制度があるので、しっかりと調べることが大切です。
偏差値・入試難易度の比較
両大学の偏差値を比較すると、全体的に愛媛大学の方が高く設定されています。
愛媛大学の偏差値は46~75となっており、学部によって大きく異なります。医学部が最も高く、工学部や理学部の一部学科が比較的入りやすくなっています。
一方、松山大学の偏差値は35.0~40.0程度で、愛媛大学と比べると入学しやすい水準になっています。しかし、松山大学は隣にある愛媛大学と比べられることが1番多いです。愛媛大学と比べられると、偏差値は劣りますが松山大学出身だからといってバカにされることはまずないと思いますという評価もあります。
私の高校でも、愛媛大学は上位層が目指す大学、松山大学は中堅層に人気の大学という印象でした。でも、どちらも地域では十分に評価されている大学だと感じています。
学部・学科構成の特徴
両大学の学部構成には、それぞれ特徴があります。
愛媛大学は総合大学として、法文学部、教育学部、社会共創学部、理学部、工学部、農学部、医学部の7学部があります。特に医学部は四国でも有数の医学教育機関として知られており、理工系分野の研究も活発です。
愛媛大学は、文系は法文学部で、ここは法律と文学しかないんですよ。経済、経営系は別の新しい学部をつくりまして、そっちに移ったんですという特徴があり、経済・経営系を学びたい人には少し複雑な構造になっています。
松山大学は、経済学部、経営学部、人文学部、法学部、薬学部、看護学部、社会学部、国際学部の8学部があります。特に経済・経営系の分野に強く、経済、経営をやりたい人は、私立の松山間大学というふうに、なんとなくすみ分けているんですよという状況があります。
就職・進路の違い
就職面では、両大学ともに地元愛媛県での評価が高く、それぞれに特徴があります。
愛媛大学は国立大学ブランドにより、大企業や公務員への就職に強い傾向があります。就職率は全学部97%以上という高い実績を誇り、県外の企業への就職も多く見られます。
松山大学は、地元企業との結びつきが非常に強いのが特徴です。県内の会社の代表取締役は松山大学出身の方が多くという状況があり、愛媛県内で働きたい人には大きなメリットがあります。
私の知り合いでも、愛媛大学卒は県外の大企業に就職した人が多く、松山大学卒は地元の優良企業で活躍している人が多い印象です。どちらも立派なキャリアを築いていて、大学選びに正解はないなと感じています。
キャンパスライフ・立地の比較
両大学は同じ松山市内にありますが、キャンパスの立地や雰囲気は異なります。
愛媛大学のメインキャンパスは松山市文京町にあり、市内中心部からやや離れた静かな環境にあります。広大なキャンパスには充実した研究施設や図書館があり、落ち着いて学習に集中できる環境が整っています。
松山大学は松山市文京町にあり、愛媛大学とも近い立地です。私立大学らしく、学生サービスが充実しており、就職サポートセンターなどの施設も整備されています。
両大学とも松山市内にあるため、一人暮らしの場合の生活環境はほぼ同じです。松山市は四国の中核都市として適度に発達しており、学生生活を送るには十分な環境が整っています。
研究環境・設備の違い
研究環境面では、国立大学と私立大学の特徴がよく現れています。
愛媛大学は国立大学として、豊富な研究費と最新の研究設備を有しています。特に理工系分野や医学分野では、全国レベルの研究が行われており、大学院進学を考える学生には魅力的な環境です。
松山大学も充実した設備を有していますが、どちらかといえば教育に重点を置いた設備構成になっています。実践的な学びを重視した教室や、就職活動をサポートする施設が充実しています。
研究者を目指すなら愛媛大学、実務家を目指すなら松山大学という傾向があると言えるでしょう。
オープンキャンパスに乗じて愛媛大学にきました
— 41 (@4173JEF) September 20, 2025
平地でうらやましい pic.twitter.com/4ZfSMpuJaD
地域での評価・知名度
愛媛県内での両大学の評価は、それぞれ異なる特徴があります。
愛媛大学は国立大学として、学術的な評価が高く、「頭がいい」という印象を持たれることが多いです。県外でも一定の知名度があり、就職活動でも有利に働くことが多いです。
愛媛県内にある大きな大学はこの愛媛大学と松山大学だと思うのでどちらを卒業でも周りからは立派な評価をしていただけると思いますとあるように、松山大学も地域では高く評価されています。
私の体験談として、地元の人と話すとき、どちらの大学も「すごいね」と言ってもらえることが多いです。愛媛県では両大学とも十分に評価されている大学だと実感しています。
大学の歴史・伝統
両大学の歴史を振り返ると、それぞれ異なる発展を遂げてきました。
愛媛大学は1949年に設立された比較的新しい国立大学ですが、前身となる学校を含めると長い歴史があります。国立大学として地域の高等教育を支え、四国の学術研究の中心として発展してきました。
松山大学は1923年に松山高等商業学校として設立され、100年以上の歴史を持ちます。商業・経済教育の分野で長い伝統があり、多くの実業界のリーダーを輩出してきました。
愛媛大学と松山大学は、より緊密かつ組織的に連携・協力を推進し、両大学における教育研究資源を有効活用することにより、「愛媛県の知の拠点」として、人材育成、学術研究の推進、社会貢献など、高等教育機関を担う愛媛県の主要大学としての使命を果たしていきたいと考えていますという協力関係もあります。
受験対策・入試の違い
入試制度にも大きな違いがあります。
愛媛大学は国立大学のため、大学入学共通テストの受験が必須です。5教科7科目の学習が必要で、幅広い学力が求められます。二次試験では各学部の特色に応じた試験が実施されます。
松山大学は私立大学として、多様な入試制度を設けています。一般入試の他、推薦入試、AO入試など、様々な入学方法が用意されており、受験生の特性に応じて挑戦できます。
私の友人の中にも、共通テストが苦手で松山大学を選んだ人、逆に共通テストで高得点を取って愛媛大学に進学した人がいます。自分の得意分野を考慮して選択することが大切ですね。
【松山大学出張レポート✈】
— 株式会社 宮川製作所 (@msk_1939) August 6, 2025
松山大学に訪問してきました!
愛媛大学と松山大学は道路挟んで隣り同士なのですが、
両校が挟んでいる『カレッジロード』は道路脇に木々が並んでいて綺麗です✨#松山 #出張 pic.twitter.com/JBCv6gcq7S
よくある質問
Q1:どちらの大学の方が就職に有利ですか?
どちらも地域では高く評価されており、就職先によって有利さが変わります。大企業や公務員を目指すなら愛媛大学、地元企業での就職を考えるなら松山大学が強みを持っています。重要なのは、自分がどのようなキャリアを描きたいかを明確にすることです。
Q2:学費の違いはどのくらいありますか?
4年間の総額で見ると、愛媛大学(国立)は約250万円、松山大学(私立)は約400万円〜500万円程度の差があります。ただし、奨学金制度も充実しているので、経済的な理由だけで諦める必要はありません。
Q3:どちらの大学の方が入りやすいですか?
一般的に松山大学の方が入学しやすいとされています。ただし、入りやすさだけで大学を選ぶのではなく、自分の将来の目標や学びたい分野を考慮して選択することが重要です。
Q4:両大学の雰囲気の違いはありますか?
愛媛大学は国立大学らしい落ち着いた学術的な雰囲気、松山大学は私立大学らしいアットホームで実践的な雰囲気があります。オープンキャンパスなどで実際に足を運んで、自分に合う環境かどうかを確認してみましょう。
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愛媛大学と松山大学の違いをまとめると、以下のようになります。
愛媛大学は国立大学として、学費が安く、研究環境が充実しており、学術的な評価が高い大学です。大企業や公務員への就職に強く、全国的な知名度もあります。一方で、共通テストを含む幅広い学力が求められ、競争も激しくなります。
松山大学は私立大学として、柔軟な教育プログラムと手厚いサポートが特徴の大学です。地元企業との結びつきが強く、実践的な教育に力を入れています。入学しやすく、多様な入試制度が用意されていますが、学費は高めになります。
どちらも愛媛県を代表する優秀な大学で、卒業生は各分野で活躍しています。大切なのは、自分の目標や価値観、経済状況などを総合的に考慮して、自分に最も適した大学を選ぶことです。
大学選びは人生の重要な決断ですが、どちらを選んでも素晴らしい学生生活と将来への道筋を見つけることができるはずです。じっくりと検討して、後悔のない選択をしてくださいね。